モーラナイフはスウェーデン発のナイフブランドとして、キャンパーやアウトドア好きな人々の間で注目されています。種類が豊富でブッシュクラフトからアウトドア料理まで幅広いシーンで活躍してくれます。今回はモーラナイフの魅力とおすすめモデルをご紹介します。選ぶときのポイントについても解説しますので、購入するときの参考にしてください。
モーラナイフの特徴
薪割りやブッシュクラフトまで幅広く使える
モーラナイフは焚き火に使う薪を割ったり、遊びながらサバイバル術を学ぶブッシュクラフトまで幅広い用途で使えるのが特徴です。薪割りにナイフを使う場合は、刃に厚みがあるものが適しています。モーラナイフは頑丈なナイフのラインナップが豊富なためアウトドアに最適です。
火起こしやキャンプの調理にも大活躍
モーラナイフは火起こしや調理まで幅広い用途で使えるのも魅力です。火起こしに必要な細い枝がないときも、モーラナイフがあればその場で作れます。グリップ部分にラバーを採用しているので、調理で食材をカットするとき手が濡れていても滑りにくいなどあらゆるシーンで活躍してくれますよ。
モーラナイフの種類
コンパニオン
クラフトから調理まで幅広く使える
モーラナイフの中でも特に人気があるのが、コンパニオンシリーズです。ブレードの厚みは2.5mmと薄めですが、ブッシュクラフトから調理まで幅広い用途に使えます。ステンレスブレードは錆びにくく手入れもしやすいためナイフ初心者にも使いやすいでしょう。
薪割りのようなハードな作業には不向きですが、水に濡れるようなシーンでも気軽に使えるのも魅力の一つ。調理にも使い勝手の良いサイズなので、ソロキャンプでも活躍してくれるでしょう。初めてモーラナイフを選ぶという場合におすすめのモデルです。
ブッシュクラフト
ソロキャンプの心強い味方
モーラナイフのブッシュクラフトは、名前の通りブッシュクラフトに最適なモデルです。ブレードの厚みが3.2mmあるので薪割りのようなハードな作業にも耐えられます。ハンドルにはくぼみがあり、握ったとき手にしっかりとフィットするのも特徴です。
錆びにくいステンレスブレードで扱いやすいのも魅力です。焚き火に使う、木を削り羽のような形にするフェザースティック作りにも活用できます。ハードな作業にも耐えられるだけでなく、細かい作業もこなせる万能ナイフが欲しいという人におすすめです。
ガーバーグ
フルタング仕様でバドニングに適している
ガーバーグはモーラナイフの中で最も頑丈なモデルです。頑丈な分価格は少し高めながら、バドニング(薪割り)はもちろんのこと刃の耐久性が高いのでハードな作業にも適しています。耐久性の低いナイフだと折れてしまうような作業でも、ガーバーグなら安心です。
ハンドルにはポリアミドというナイロン樹脂を採用しており、ステンレスブレードは使い勝手の良さにも定評があります。モーラナイフの中では高価ですが、機能性や使い勝手を考えたら納得の価格でしょう。とにかく頑丈なナイフが欲しいという人におすすめです。
エルドリス
小さいサイズで細かい作業にぴったり
エドリスはブレードが短めで見た目がユニークなモデルです。ブレード部分は5.9cmと短いものの、握りやすいグリップでフェザースティック作りにも役立ちます。重量が80gと軽く携帯性に優れているので、お気に入りのナイフを常に持ち歩きたい人におすすめです。
エドリスはグリップ部分にストラップを通して使えば、首から下げておけます。専用キットもありますし、自分でレザーストラップを用意してもいいかもしれません。若干用途は限られる部分がありますが、2本目のモーラナイフとしてメインと使い分けたい人におすすめです。
モーラナイフの選び方
刃のタイプで選ぶ
切れ味重視ならカーボンスチール
カーボンスチールは鉄と炭素の合金鋼で、加工しやすく安価で優れた切れ味が特徴です。ただし使い終わったら水気を拭き取り乾燥させておかないと錆びやすいので、手入れには気を使います。食材の汁が付いたままでも錆びやすく、ブレードの付け根も見落としがちなので注意しましょう。こまめに手入れができる人向きですが、切れ味の良さでは満足度が高いでしょう。
扱いやすさ重視ならステンレススチール
ステンレスブレードは錆びにくく手入れも簡単なのが魅力です。使用後はきれいに洗って水気を拭き取るだけで手入れは完了します。切れ味はカーボンスチールに比べて若干劣るものの、丈夫で刃こぼれしにくいのもポイントです。初めてのモーラナイフを選ぶという人は、迷ったら手入れが楽なステンレススチールから試してみてください。
ブレードの厚みで選ぶ
ヘビーユーズなら3mm以上のものを
モーラナイフは、ブレードの厚みによっても使い勝手は変わってきます。薪割りやブッシュクラフトに使いたいなら、ブレードの厚みが3mm以上のもがおすすめです。ただし、刃に厚みがあるとハードな作業には最適ですが、細かい作業には不向きとなります。薪割りやブッシュクラフトなど目的がはっきりしている人は、ブレードの厚み3mm以上の物を選んでください。
初心者やライトユーザーは2.5mm
初めてナイフを購入する初心者や、薪割りやブッシュクラフトはせず調理や簡単な作業に使うなら刃の厚みが2.5mmのものがおすすめです。2.5mmは厚すぎず薄くもない一般的な厚みなので、種類も豊富に揃っており、細かい作業にも向いています。使い勝手の良い厚みですが、刃の長さによっても使いやすさが変わるので使いやすいと思うサイズを見極めて選びましょう。
鞘の素材で選ぶ
汚れに強く扱いやすいのは樹脂製
樹脂製の鞘は、水に塗れても劣化しませんし汚れても洗えばきれいになります。水で落ちない汚れは洗剤を付ければ大抵は洗い流せるので、水濡れや汚れを気にせずに使いたい人におすすめです。モデルによっては火起こしに便利なスターターが付いているものもあります。軽いので携帯しやすいのもポイントです。デザインやカラーによっても印象が変わるので、好みに合わせて選べます。
高級感を重視するなら革製
革製の鞘は高級感があり、使い込むほどに手に馴染み程よい経年変化を楽しめるのが魅力です。使用する過程で多少表面に傷がついたり擦れたりしますが、それも個性として楽しめます。最初からナイフにセットされている鞘以外にも、オーダーメイドやDIYでオリジナルの鞘を作って楽しめるのも革製の鞘の魅力です。デザインにこだわりがある人は、オリジナル鞘を作るのもいいかもしれませんね。
おすすめ&人気のモーラナイフランキング
扱いやすさでおすすめのモーラナイフ
Morakniv-Companion MG Carbo (2,035円)
初心者からベテランまで幅広く使える
切れ味に優れたカーボンスチールで、重量が77gと軽量で携帯にも便利です。キャンパーの間でも大変人気が高いモデルとして知られています。カーボンスチールは錆びやすいため扱いには注意が必要ですが、実用性が高いので長く使いたい人におすすめです。
切れ味に優れているのもポイントですが、手頃な価格で質の高いナイフが手に入るのもモーラナイフならではと言えます。グリップも握りやすく、樹脂製の鞘は汚れを気にせず使えるのが嬉しいところです。こまめな手入れを必要とする分、愛着を持って使えます。
Morakniv-Companion Spark (3,630円)
細かい作業に最適なコンパクトサイズ
ラバーグリップとステンレスブレードの使い勝手のいいサイズは、細かい作業に向いています。カラーバリエーションが5色あるので好きな色を選べますよ。グリップと鞘の色を合わせているのでデザイン性を考えて選びたい人におすすめです。
パラコード付きのファイヤースターターが付いているので、火起こしにも使えます。コンパクトサイズで携帯にも便利なのがコンパニオンシリーズの特徴です。焚き火からバーベキューまであらゆるシーンで活躍してくれますよ。
Morakniv-Eldris Standard (4,070円)
ポケットに入れて持ち歩ける
ブレードが短く丸みを帯びたフォルムが特徴的です。鞘に入れた状態でも14.3cmと携帯しやすいサイズなので、ポケットに入れて持ち歩けます。グリップにはストラップを通す穴があいているので、首から下げて持ち歩けるのもポイントです。
コンパクトですが見た目の印象よりもタフで、フェザースティック作りたいときにも活用できます。刃が短い分料理には使いにくいなど用途は限られるので、使うシーンを見極めましょう。ライトユーザーやセカンドナイフとして持ちたい人に向いています。
Morakniv-ROBUST (2,200円)
丸みのあるグリップが握りやすい
グリップに独特の丸みをもたせているのが特徴的です。切れ味抜群のカーボンスチール刃の厚みが3.2mmあるのでハードな作業に使いたい人に向いています。刃長が9.1cmと扱いやすいサイズは幅広いシーンで活用したい人におすすめです。
カーボンスチールなのでこまめな手入れが必要です。手に馴染むグリップは1度使うと他のナイフが使えなくなるという使いやすさに定評があります。刃背側は若干加工が粗いものの、通常の使用には全く問題ありません。
ブッシュクラフトでおすすめのモーラナイフ
Morakniv-Bushcraft Survival Black (8,800円)
握りやすく幅広い用途に使える
ブラックコーティングを施したカーボンスチール製のナイフです。アウトドアシーンにマッチするスタイリッシュなデザインを求める人に向いています。カーボンスチールは切れ味に優れているので、ストレスなく使いたい人におすすめです。
鞘にはファイヤースターターとダイヤモンドシャープナーが付いています。見た目にもハードな印象ですが、幅広いシーンで使えるタフさが魅力です。グリップにはベルトループが付いているので、ベルトに引っ掛けて持ち運びできますよ。
Morakniv-Companion Heavy Duty (2,640円)
リーズナブルで気軽に使える
ブッシュクラフトに使うナイフは、耐久性に優れていることが重要です。耐久性を重視すると価格が高くなる傾向がありますが、こちらは耐久性があるのにリーズナブルな価格というのが魅力です。刃厚も3.2mmあるのでハードな作業もこなせます。
グリップ部分にはラバーを採用しているので手にしっかりとフィットしてくれます。カーボンスチールならではの切れ味を気軽に楽しめるのがポイントです。樹脂製の鞘も使い勝手がよく、初心者から上級まで幅広く使えます。
Morakniv-Garberg Leather sheath (12,650円)
ヘビーユーズにも耐えられるタフさが魅力
モーラナイフの中では上位モデルとして知られています。若干価格は高めですが、耐久性重視で選びたい人におすすめのタフなナイフです。硬いものを切るとき思い切り力を込めても折れないので、ヘビーユーズにも安心して使えます。
革製の鞘は高級感があり、ベルトに通して使えばスタイリッシュに持ち歩けますよ。シンプルなデザインは飽きずに長く使えるのも魅力です。使うほどに自分色に染まる鞘の経年変化を楽しみつつ、幅広いシーンに活用できます。
Morakniv-Kansbol Multi-Mount MG(7,150円)
大胆な作業にも繊細な作業にも幅広く使える
刃厚は2.5mmと平均的な厚みながら、刃先に行くほど薄くなっているので1本で使い分けが可能です。根本部分は太いのでブッシュクラフトにも使えます。調理や繊細な作業には刃先を使えるので1本でマルチに使いたい人におすすめです。
鞘は樹脂製ですが付属パーツが付いているので、ベルトに差したりバックパックに装着したりして持ち運べます。ステンレスブレードは錆びにくく手入れも楽なので、気軽に使えるのも魅力です。別売りのファイヤースターターで火起こしにも使えますよ。
Morakniv-Garberg Black Carbon Leather sheath (13,750円)
頑丈でタフなフルタンクモデル
カーボンスチールブレードにブラックコーティングを施したことで、高級感のある印象に仕上がっています。鞘が革製なのでデザインにこだわりたいという人にもおすすめです。刃厚が3.2mmあり薪割りやブッシュクラフトにも最適。
火起こしに欠かせないフェザースティックも作れるなど、1本でマルチに使えるのが魅力です。ハンドルにはポリアミドを採用しているので握りやすく、汚れを気にせず使えます。刃長は約10cm、全長22.9cmと使い勝手の良いサイズです。
オールマイティタイプでおすすめのモーラナイフ
Morakniv-Garberg Multi-Mount (11,550円)
幅広いシーンに役立つ使い勝手のよさが魅力
ハンドルのグリップエンドまで鋼材を通した、モーラナイフでは珍しいフルタングモデルです。耐久性に優れているので、ハードな作業にも向いています。ブレードはステンレス製なので錆びにくく扱いやすいのもポイントです。
若干価格は高めですが頑丈なので、薪割りからフェザースティック作りまでこなせます。1本で幅広いシーンに使いたい人にも使い勝手の良い1本となるでしょう。ベルクロ付きのマルチマウントシース(鞘)は、ベルトやバックパックに装着して持ち運び出来ます。
Morakniv-Kansbol Standard MG (5,225円)
釣りにおすすめのコスパの良いモデル
ハンドルの中央部にはポリプロピレン、他の部分にはTPEラバーを採用しているので手にフィットしてしっかりと握れます。ステンレスブレードは手入れがしやすく初心者にも使いやすいでしょう。あらゆるシーンに使いたいというヘビーユーザーにもおすすめです。
刃長10.9cm、刃厚2.5mmのオーソドックスなタイプですが、釣りで釣った魚を捌いたり料理したりというときに最適です。ステンレスブレードでも切れ味が良く使いやすさにも定評があります。コスパの良いナイフを選びたいという人にも向いています。
Morakniv-Fishing Comfort Scaler 098 (3,300円)
魚をさばくのに最適
一般的なナイフと比べて刃が細く刃背がギザギザしている、肉や魚を捌くためのフィレナイフは、釣りをする人向けに作られています。釣りをしてその場で魚を捌きたいというときにおすすめです。細かい作業もストレスなくこなせますよ。
刃厚も一般的なナイフより薄めの2mmなので、おろし方を知っていればスムーズに三枚おろしが作れます。ブレードはステンレスなので手入れもしやすく、家で魚を捌きたいときにも便利です。鞘はプラスティック製なので水辺での使用にも向いていますよ。
Morakniv-PRO C (1,870円)
女性にも使いやすい
コンパクトサイズは手が小さい人や女性におすすめです。ラバーグリップは握りやすく、刃厚が2mmのカーボンブレードは切れ味が良く細かい作業にも使いやすいでしょう。ナイフのみの重量が80gと軽いのいで持ち運びにも便利です。
5角形の突起が付いたシース(鞘)同士なら連結して使えます。刃厚が薄めなのでハードな作業には不向きですが、フェザースティックや簡単なクラフトなら問題なく使えるのも魅力です。扱いやすさという点では、初めてのモーラナイフにも向いています。
Morakniv-Allround 731 (2,860円)
ブレードが長く料理に便利
刃長が14.8cmと長めに作られているのが特徴的。モーラナイフで人気のあるモデルの多くは刃長が10cm前後のものが主流ですが長めです。薪割りやブッシュクラフトには便利でも、料理に使う際は何度も切り直すことも多くなります。
刃長が長いので何度も切り直す必要がなく、1度刃を入れるとスっと切れるのが嬉しいところ。食材の味を損ないにくく、見た目にもきれいに切れるのがポイントです。アウトドア料理に使うことを前提に選びたい人に向いています。
モーラナイフの研ぎ方
研ぎ汁を使って研ぐ
砥石は予め水に浸けておき水を含ませましょう。研いでいると黒い研ぎ汁が出てきますが研ぎ汁は水と砥石の砥粒が混ざりあったものです。ナイフを研ぐのに重要なものとなりますので洗い流さないようにしてくださいね。研いでいる間に砥石が乾いてきまが、そのままでは摩擦熱で刃に負担をかけるので都度水を足しながら研ぐことが大切です。
反りが出ないよう両面を均一に
研ぐときは砥石に対してナイフを15度~20度の角度に当てて研ぎましょう。刃に軽く指を添えて角度を維持しながら砥石の上を滑らせるように動かします。反りが出ないよう両面を均一に研ぐよう意識してください。コツをつかむまでは大変ですが、焦らずゆっくり研げばそのうちコツがわかってきます。研ぎ方を紹介する動画も参考になるのでチェックしてみてください。
まとめ
幅広く使えるコンパクトなモーラナイフがおすすめ
初めてのモーラナイフには、コンパクトで幅広い用途に使えるタイプを選びましょう。最初から上級者向けのモデルを購入しても初心者には使いこなせない可能性があるからです。全体的にリーズナブルで購入しやすいのもモーラナイフの魅力と言えます。じっくり吟味して最適な1本を見つけてくださいね。