LEDシーリングライトというと、白くて丸いシンプルなものというイメージを持つ方も多いはず。ところが、近年では和風のデザインのものやスポットライトやシャンデリアなど、部屋のテイストを手軽に変えられるものもあります。また、機能も充実していて、Bluetoothでスマホと連動させたり、脱臭効果があったりするものなど多種多様です。そんなLEDシーリングライトのおすすめ機種をご紹介します。
LEDシーリングライトの特徴
部屋全体を明るく照らせる
シーリングライトは天井に直接取り付け、ぶら下げてつかうペンダントライトより高いところから光を照らします。そのため、まんべんなく広い範囲を照らせますよ。部屋全体が明るくなるので、メイン照明として活躍してくれるでしょう。
蛍光灯と比べて明るい
最近のシーリングライトの主流はLEDです。電球や蛍光灯が全方向に光るのに対し、LEDは光を照らす向きがあり、その方向に光を集中することでさらに明るさを強めています。LEDシーリングには、天井から部屋へと下向きの光が使われているので、室内をより明るくできますよ。
消費電力が少なくて経済的
従来の電球や蛍光灯は、フィラメントという物質を熱することで発生する光が使われていて、電気は熱と光に変換されます。一方、LEDは電気を流して電球内の電子を動かし、電子がぶつかりあったときに出る光を利用しているので、電気で熱する必要がなく、消費電力が少なくなります。消費電力にともない、電気代が安くなるのは嬉しいですね。
長寿命なのでランニングコストが低い
LEDシーリングライトを買うときにネックになるのは値段ですよね。機器は蛍光灯のほうが安価です。しかし、蛍光灯の寿命は1日8時間程度の使用で3~4年程度、機器の寿命は10年程度で買い換えなければなりません。一方、LEDシーリングライトの寿命は12年程度と長寿命で、電球交換のコストは掛かりません。最初は蛍光灯タイプよりLEDタイプのほうが割高ですが、トータルで考えるとLEDの方が安くなりますよ。
LEDシーリングライトの種類
スタンダードタイプ
どんな部屋にも合わせやすいオーソドックスなタイプ
スタンダードタイプのLEDシーリングライトは、シンプルなデザインが多いです。そのシンプルなデザインは、和室や洋室、どんなテイストの部屋でも合わせやすいです。最近では、部屋に合うようなおしゃれなデザインのものも売り出されていますので、選ぶのも楽しいですよ。
調光や調色などについても、リモコンでワンタッチすればいいだけのシンプルな操作のものが多いです。そのため複雑な操作を覚えたり、設定をしたりする必要ありません。お子さんやご年配のかたでもわかりやすく、使う人を選ばないのも魅力的ですね。
フラットタイプ
平たい形状で天井をすっきり高く見せられる
フラットタイプがスタンダートタイプと大きく違うのは、その厚さです。スタンダードタイプの高さが15cm前後なのに比べ、フラットタイプは10cm程度とスリムになっています。中には5cm程度と極薄な商品もありますよ。
フラットタイプのシーリングライトは、目立ちづらいように平たく天井に沿う形につくられています。そのシャープなデザインは、天井につけても圧迫感を感じにくいです。天井が高く見えるので、部屋がより広く感じられるでしょう。
スポットライトタイプ
デザイン性が高く部屋の印象ががらりと変わる
スポットライトタイプのLEDシーリングライトは、木製や金属製のバーに一点を集中的に照らすスポットライトが複数個ついたものです。バーやシェードの素材によって、ナチュラル系やモダン系、インダストリアル系などさまざまなテイストの部屋に使えます。
ひとつひとつのライトは小さく、部屋全体を明るくする光量には乏しいです。しかし、がっちり固定する他のシーリングライトと違い、光の向きを自由に変えられるため、光の濃淡によるアクセントもスポットライトタイプの魅力です。部屋の印象を一気に変えることができますよ。
小型タイプ
コンパクトでトイレや洗面所などせまいところに使える
小型タイプは、通常の部屋より小さい1、2畳の部屋で使うタイプのLEDシーリングライトです。場所をとらないため、小さな天井でもつけることができ、部屋を明るく照らしてくれます。デザインもシェード型やスポットライト型などさまざまです。
小さくても、機能も充実。光の強さを変えられる調光機能や洗面所など水回りに使える防湿機能などもあります。特に、人がいないときは自動で消えてくれる人感センサー付きのものは、用事があるときにしか使わない廊下や玄関、トイレにはもってこいです。
シャンデリアタイプ
シーリングの手軽さにラグジュアリー感をプラスする
きらきらときらめくシャンデリアのラグジュアリーな雰囲気は憧れですよね。通常、シャンデリアは重量があるので、大きなものになると天井の補強や電気工事が必要になる場合があり、諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、シャンデリアもものによってはLEDシーリングライトとして使えますよ。
引掛シーリング用の3kgから4kg程度のものなら、シーリングにはめるだけで使うことができます。引掛シーリングの両脇にネジ穴の金具がついているローゼットと呼ばれる機種の場合は7kgから8kg程度までかけられます。取り付け方によっては電気工事が必要な場合もあるので、しっかりチェックしてくださいね。
シーリングファンタイプ
空気の流れを作り冷暖房の効率をあげて省エネできる
複数の羽根を回すことで扇風機のように空気をかき混ぜてくれるシーリングファンにも、LEDライトが付いているものがあります。羽の回転させる向きで暖房にも冷房にも使えます。夏はより涼しく、冬はより暖かく効率的に風を届けてくれますよ。
LEDシーリングファンライトにはシャンデリア以上の重量と羽を回す振動があります。そのため、引掛シーリングに取り付けるには、木ねじで天井の梁に専用の金具を取り付ける必要があります。しかし、大きな羽とシャンデリアのように華やかな光は、圧倒的な存在感で部屋のアクセントになりますよ。
LEDシーリングライトの選び方
使う部屋の広さで選ぶ
キッチンや洗面所に使うなら4.5畳用程度
キッチンや洗面所など比較的小さめの部屋なら、4.5畳程度のものでよいでしょう。家にもよりますが、標準的なトイレなら1畳から2畳弱、玄関ならホールまで含めて3畳から4.5畳、キッチンスペースなら4.5畳程度です。アイランドキッチンの場合はもう少し大きい6畳程度になります。4.5畳までは小型タイプで、4.5畳からは通常のシーリングライトが使えますよ。
寝室や子供部屋なら6畳から8畳用
寝室や子供部屋の間取りは6畳程度が一般的です。LEDシーリングライトも6畳から8畳程度のものにしましょう。6畳用くらいから、機能やデザインなど種類が豊富になってきます。落ち着く明かりの色や睡眠リズムを整える機能のあるもの、子どもの趣味に合わせたものなど、静かにゆったりおちついて過ごせる空間づくりが大切です。
リビングやリビングダイニングなら10畳用以上
家族みんなが集まるリビングの大きさは、家族構成によっても違ってきますが、ソファーとローテーブル、テレビという構成で10畳程度になります。また、ダイニングセットを置くとなると4畳程度の広さが必要です。部屋が広い分、シャンデリアタイプやシーリングファンライトといった、大きめのシーリングライトを選べるのもうれしいですね。
LEDの色で選ぶ
太陽光に近くすっきりあかるい自然な光をもとめるなら昼白色
昼間と同じ太陽光に近い色味と明るさの昼白色は、家族みんなで活動的に過ごしたいリビングにおすすめ。色がきちんと見えやすいので、リビング以外にも化粧の色を見る洗面所や素材の色を見るキッチンなどにもぴったりです。適度な明るさと穏やかな色でさっぱりとしていて長時間いても疲れない過ごしやすい空間にできますよ。
仕事部屋や勉強部屋には集中力を高める昼光色
青みがかった昼光色は、頭の中が冷静になりやすく、集中力を高める効果があると言われています。そのため、しっかり集中して勉強したい勉強部屋におすすめ。また、細かいものなどがはっきり見やすいので、手元で作業をする仕事部屋にも向いています。しかし、光が強すぎて眼精疲労や偏頭痛を引き起こすことがあるので、長時間使うときは昼白色を使うか、適度な休憩を取るようにしましょう。
リラックスできる部屋にするなら温かみのある電球色
電球色は温かみを感じさせる暖色系の優しく柔らかな光で落ち着いてリラックスできる空間になります。副交感神経を活性化させ、睡眠の質を高めてくれる効果も期待できますよ。おすすめの場所は、のんびりとくつろいで過ごしたい寝室やぬくもりを感じたい和室ですが、夜使うときにも眩しくしたくない廊下やトイレにも向いています。
必要な機能で選ぶ
必要に応じて明るさを変えたいなら調光機能
調光機能とは、照らす光の明るさを変えることができます。光は人によって感じ方が違いますよね。一般的に、若い方にはちょうどいい光の強さでもご年配の方には暗く感じることも。家族間でもそうですが、LEDシーリングライトの寿命である12年の間の加齢によって使いづらくなってしまうことがあります。調光機能のあるものなら、そんな不快感も解消してくれますよ。
使うシーンに合わせて光の色を変えたいなら調色機能
長い時間を過ごす部屋では、読書や細かい作業をしたかったり、くつろいでゆったりと過ごしたかったりと、シーンによって光の色を替えたいときもありますよね。そんなときに便利なのが、この調色機能です。昼白色や昼光色、電球色の3段階以外にも、機種によって5段階や10段階など変えられる段階数が違うので、好みにあわせて選んでみてくださいね。
睡眠リズムを整えたいかたはタイマー機能
寝ようと思ってもなかなか寝付けない、朝起きるのがつらいというかたは多いですよね。そんなかたには目覚まし用やおやすみ用のタイマーがついているものがおすすめ。近年ではタイマー機能も進化してきていて、その時間に合わせて徐々に光の量や色を調節し、シーンに合わせた光のなかで起きたり、眠りについたりできます。すっきりとした朝をむかえられますよ。
リモコンを探す手間を省きたいなら音声機能
LEDシーリングライトの中には、スマートスピーカーを使って音声操作ができるものがあります。シーリングライトを付けたり消したりすることはもちろん、調光機能や調色機能などの使える機能も声ひとつでできますよ。手がふさがっていたり、リモコンから離れていたりしても使えるので、出がけの忙しいときにわざわざリモコンを探さなければならない手間もなくなります。
スマホと連動させたいならBluetooth対応機能
Bluetoothとは、スマートフォンから無線でデータ通信をして機器を動かす機能のことです。LEDシーリングライトにもこの機能が搭載されているものがあります。専用のアプリを起動することで、リモコンの機能はもちろん、家の外からでも留守番機能が使えたり、シーリングライトに内蔵されているスピーカーで音楽を聞いたりすることもできますよ。
漏れる光からプライバシーを保護したいなら留守番機能
夜間、窓から漏れる光で在宅しているかどうかが、家の外から分かってしまいます。いないときを狙って空き巣に入られてしまう危険も。そんなときに便利なのが留守番機能です。タイマーをセットするだけで、その間、自動でライトが点いたり消えたりします。日頃の防犯だけでなく、出張や旅行で家をあけるようなときにもおすすめですよ。
LEDシーリングライトのおすすめブランド・メーカー
Panasonic(パナソニック)
スピーカー搭載型やナノイー搭載型など機能が充実
パナソニックのシーリングライトには、めずらしい機能が満載。スピーカーが内蔵されていてBluetoothと連動して音楽を流してくれるタイプや、アレルギーの原因になる花粉やカビを抑え、消臭機能もあるナノイー搭載型のタイプがあります。特に、ナノイーはパナソニック独自の技術で大変人気があります。
アイリスオーヤマ
スマートスピーカー連動や面倒な設定がいらない音声操作タイプが優秀
アイリスオーヤマのLEDシーリングライトは、音声操作に長けています。スマートスピーカーの音声操作やBluetoothなど便利な機能もありますが、アイリスオーヤマのエコハイルクスシリーズにはシーリングライト自体に話しかけるだけで操作できる機種もあります。
ホタルクス
消灯しても薄明かりが付くホタルック機能で暗がりや急な停電時でも安心
ホタルクスはNECライティングの流れをくむ会社で、社名こそ新しいもののトータル70年の歴史を持っています。そんなホタルクスの魅力は、ホタルック機能です。電気を消した後も急には暗くならず、ぼんやりとした薄明かりが点くので、急な暗闇を怖がることなく電気を消すことができますよ。
日立
シーンに合わせた明かりをワンタッチでつけられる
日立のLEDシーリングライトは使い方が大変シンプルです。リモコンのボタンひとつ押すだけで、その場に合わせた光を付けられます。また、エコモードやものが見やすい楽見えモードも簡単に操作できますよ。リモコンのボタンが大きく見やすいのもうれしいポイントですね。
コイズミ
スタンダードタイプのシーリングライトでもデザインが豊富
コイズミはとにかくデザインが豊富です。木の枠組みの和風のものや、縁に金属の枠を付けたもの、カバーのデザインが凝っているものなど、たくさんの種類があります。お部屋の雰囲気を変えたい方や部屋のテイストに合うライトをお探しのかたにおすすめです。
おすすめ&人気のLEDシーリングライトランキング
部屋別おすすめのLEDシーリングライト
ホタルクス-HLDC08223SG (9,064円)
ホタルックの薄明かりとかわいらしいデザインが子ども部屋にぴったり
消灯後の暗闇が怖いお子さんも多いですよね。こちらのシーリングライトはおやすみタイマーを使うことで、徐々に光がフェードアウトしていくので、急に暗くなるようなことはなく、お子さんも安心です。完全に消灯しても、ホタルックで2、3分はぼんやりと薄明かりになるので、目を慣らすことができますよ。
そして、デザインはかっこいい汽車の他にも、かわいらしいピンクのお城など全部で4種類です。グリーンの木の葉柄やノスタルジックな花火など少し大人っぽい柄もあるので、子ども部屋だけでなく寝室にもおすすめです。
日立-LEC-CH801CJ(34,967円)
ボタンひとつで操作も簡単にできて和室に合わせやすいLEDシーリングライト
日立のLEC-CH801CJは、リモコンのボタンひとつでだんらん向けや読み書き用など、その場にあった4種類の光に切り替えることができます。また、ラク見え機能も搭載し、自然光に近い明るさと専用のラク見えLEDで細かい文字も見えやすいです。こちらもボタンひとつで対応できるので、細かい設定が面倒な方にもおすすめです。
また、木製の枠組みとアクリル製の和紙を使った温かみを感じさせるデザインは、和室をより落ち着いた空間にできますよ。今流行りの和モダンな部屋にもマッチします。ラク見え機能とともに、ご年配の方にも喜んでいただけますよ。
機能性でおすすめのLEDシーリングライト
アイリスオーヤマ-CL6DL-5.11V(7,480円)
取り付けたその日から音声操作で手がふさがっていても使える
スマートスピーカーやBluetooth、専用アプリを使うには、Wi-Fiや細かい初期設定が必要です。このCL6DL-5.11Vは、そうした面倒な手間が必要なく、設置するだけですぐに音声操作ができます。機械が苦手な方でも、取り付けるだけで音声操作ができますよ。
重量が軽いのもこの商品の魅力。スマートスピーカーやBluetoothを使用できる機種は3kg程度のものが多いですが、CL6DL-5.11Vはなんと1.3kgです。女性でも取り付けることができますよ。
Panasonic-HH-SF0095L(28,080円)
ナノイーの脱臭機能で匂いのこもりやすいトイレや玄関におすすめ
こちらの小型LEDシーリングライトには、ナノイー発生装置が内蔵されています。ナノイーとはナノサイズのイオンのことで、空気中の花粉やウイルスなどの除去に効果があるとされています。花粉の入りやすい玄関やカビが出やすいクローゼットにもおすすめですよ。
ナノイーのもうひとつの特徴として、脱臭機能があげられます。トイレのアンモニア臭やクローゼットの汗の匂い、下駄箱の靴の匂いなどしっかり分解してくれます。トイレや玄関は来客が来た際にも使われるので、LED小型シーリングライトで消臭ができるのは嬉しいですね。
デザインでおすすめのLEDシーリングライト
コイズミ-LEDシャンデリア FIORARE (28,153円)
取付金具をつけるだけで付けられるシャンデリアタイプのLEDシーリングライト
こちらの商品は、シャンデリアとしては10畳用で4.7kgと軽量です。引掛シーリングでも木ネジを使って天井に専用の金具を付けるだけで取りつけられます。電球色の優しい光で、華やかでゴージャスな印象の部屋にしてくれますよ。
こちらの商品は姉妹品もあり、小型タイプにあたる1灯からリビングにも使える6灯までの電灯数があります。また、同系統のペンダントライトやブラケットもあって種類が豊富です。シーリングライトで室内の統一感を演出するのもおしゃれですね。
SIS株式会社-SLF-RC-27-NA(12,800円)
部屋に合わせてシーリングファンの羽をリバーシブルに付替できる
木質ボードの羽にかわいらしいすずらんのような花形のガラスシェードがついたLEDシーリングファンライト。くもりガラスの花形シェードを通した暖かな光で部屋のムードを盛り上げてくれます。取り付けるときに電気工事がいらないのも嬉しいところ。
こちらの商品はナチュラルな白色系とシックなブラウン系の2色があります。さらに羽がリバーシブルになっているので、無地と木目調のどちらかを選んで使えます。部屋のテイストや気分に合わせて変えられますよ。
まとめ
デザイン性だけでなく、機能的なLEDシーリングライトがおすすめ
LEDシーリングライトにはさまざまなタイプがあります。しかし、部屋のテイストに合わせたシーリングライトを選ぶのを重視して、使いづらいだけでなく、眼精疲労や肩こりなどの健康を害するとも限りません。ご自身のライフスタイルに合わせた機能を持ったLEDシーリングライトで、居心地のいい空間をつくりあげてくださいね。