お気に入りのワインのボトルを開けたけれど、飲み切れない。栓を戻して冷蔵庫で保存したものの、次に開けた時には本来の味も香りもすっかりなくなっていた、なんて悲しい経験は誰にもありますよね。抜いてしまった栓の替わりに漏れを防いで、味の劣化を遅らせてくれるのがワインストッパー(ワインセーバー)です。昔ながらのコルク型から最新の機能まで、今人気のワインストッパーをランキング形式でご紹介します。目的に合わせた機能の選び方や、使い勝手も併せて解説しますよ。自分のライフスタイルに合わせて、もっと自由にワインを楽しみたいと思っている方、必見です。
ワインストッパーの特徴
残ってしまったワインの酸化を防いで美味しく保存
ボトルを開けた時から刻々と味わいが変わっていくのがワインの魅力ですが、コルクを抜いてしまったら、本来の風味を楽しめるのはおおよそ一両日中と考えていいでしょう。酸素に触れたワインは、酸化が進みすぎると本来の味わいや香りを徐々に失って行きます。この酸化のスピードをコントロールすることで、ボトルを開けた後のワインの劣化を防いでくれるのがワインストッパーです。コルクの替わりに、ボトルに差し込み、瓶内の酸素とワインの触れ合いをできる限り、小さくすることで、7~10日間位まで開けた時の新鮮な味を楽しむことができます。冷蔵庫などで保管している間に周囲の匂いが移ってしまうことがありますが、気密性に優れたワインストッパーを使っていれば、ワイン本来の繊細な香りを守ってくるでしょう。
日付管理やポアラーなど多機能に進化中
ワインの酸化を遅らせるために、まず瓶の密閉度を高めるタイプが生まれ、1980年代後半には、瓶内を真空に近づけて酸化を防止するためのストッパーが生まれてきました。現在の主流は、より手軽で効率的に瓶内の酸素を減らせるタイプです。新しい機能も続々と登場しています。忙しくてついつい飲み頃を逃しがちな方に便利な、真空状態を監視するセンサーや保存期間を管理する日付スケール。力や手間の要らない全自動タイプなどです。また、ワインをおしゃれに楽しみたい方のための、ポアラー一体型のワインストッパーなど、家庭で楽しむスタイルの広がりを反映して多機能に進化中です。選択肢が多くて、どう選んだらいいのか悩んでしまいますよね。分かりやすく説明していきましょう。
ワインストッパーの種類
カバーキャップ型
密閉力の高さで外気をシャットアウト
ボトルの口元を覆い気密性を高めることで空気が瓶の内部に侵入し、同時に揮発性の香りが漏れ出るのを防ぎます。ボトルの口全体を包み込むシリコン製の一体型カバータイプは、カラフルな色や可愛らしいフォルムで女性に人気があります。上部のスクリューを回したりレバーを下げたりすることで、ボトル口に差し込んだシリコンが膨らみボトルの穴を埋めるタイプと、シリコン製のカバーでボトル口上部を覆い、金属製のフックレバーでボトルに圧着して固定するタイプは機能に特化したシンプルなデザインが多く、いずれもボトルの口を密閉する力で優れています。
カバーキャップ型の特徴は何と言っても使い方が簡単で、密閉力が高い点でしょう。ストッパーの開閉に煩わしい手間がなく、手軽に使えるのが何よりの魅力です。外気をシャットアウトしているだけなので、内部の空気を吸いだすバキュームポンプ型などに比べると酸化防止能力は弱めですが、毎日少しずつ飲みたいときに大変便利です。また、ボトル口元は同じように見えても、ブランドや種類毎に異なる形状をしています。そのため、ボトルによっては持っていたストッパーがどうしてもフィットしないという事も。こんな時でも、カバーキャップ型なら比較的広い範囲のボトルに使うことができます。初めて買うなら、まずこの種類を買っておくといいでしょう。ワインボトルはもとより日本酒の4合、720mlのボトルに使えるものもあります。価格も安いので、いくつか揃えておくとキッチンで活躍します。
バキュームポンプ型
瓶内の酸素を除いて味と香りの劣化を防止
バキュームポンプで瓶内の空気を吸いだし、真空に近づけることでワインの酸化をさらに遅らせます。ボトルを開けた後1週間位取っておきたいけれど元の味にこだわりたいという方や、何種類かのワインを同時にすこしずつ楽しみたいという方にぜひ試していただきたい種類です。手動のバキュームポンプを専用の栓に刺して空気を吸いだすタイプと、内部のシリコン製密閉栓と一体型になったプッシュ式のタイプの2タイプがあります。
外気を遮断しているだけのワインストッパーに比べて、空気をポンプで抜くという作業が増えますが、より長い時間ワイン本来の味と香りを楽しむことができます。バキュームポンプを使って手動で空気を吸いだすタイプが吸引力では勝っています。最近ではカバーを押すだけで効率的に空気を吸いだすカバー一体型のプッシュポンプタイプの人気が高く、選択肢も豊富になってきました。とにかく手間をかけたくない、という人には電動式の全自動タイプも人気です。
差し込み型
多彩なデザインとワインの熟成度合を楽しむ
コルクや金属、またはシリコン、ゴム製のスティックタイプのワイン栓です。ボトル口に差し込みやすいよう先端に向けて細くなっているので、どんな口径にもフィットし、使うボトルを選びません。他の種類に比べると密閉力に劣るので、ボトルを開けたその日にゆっくりと変化するワインの味と香りを楽しむのに向いています。
伝統的なモチーフの多いコルク型や、デザイナーズコレクションなど、テーブルで映えるデザイン性の高いものがギフトアイテムとしても人気があります。ワインを楽しむシーンをおしゃれに演出するアクセサリーとして種類も豊富。大切なゲストと開けたその日に飲み切るときに、またワイン愛好家へのギフトにおすすめです。
ポアラー一体型
注ぎ易さと注いだ時の味わいが上がりそのまま注げる利便性が魅力
ストッパーを抜かずにそのまま注げる、ポアラーがついたワインストッパーです。注ぐときには中栓用のレバーを指で押し上げて開閉するだけで、その都度ワインストッパーを外す手間が要りません。ワインクーラーや冷蔵庫から出してから、シームレスにサーブできる使い勝手のスマートさが魅力です。ゲストを迎えて、または日常のワインタイムをおしゃれに演出したい時のために、ひとつ持っておくと便利です。
ポアラーは、液だれしないので注ぎやすく、適度に空気に触れさせることでワインをまろやかな味わいにするように作られています。中栓の開閉レバーは指先で簡単に使えるように設計させているため、ストッパーに特化した種類に比べると密閉力が弱く長い保存には向きません。ボトルを開けたらワインの味の変化を楽しみながら、1日か2日で飲み切りましょう。
ワインストッパーの選び方
保存したい期間で選ぶ
3日程度で飲み切るなら手軽に使える差し込み型やカバー型
ワインはボトルを開けてから空気に触れることで急激に熟成が進みます。もちろん、種類によってばらつきはありますが、白ワインで1日位、赤ワインで3日位までには飲み頃を迎えます。その頃までに飲み切るのであれば、ワインストッパー自体の酸化防止性能にそれほどこだわる必要はないでしょう。幅広い種類から好きなものを選んで楽しむことができます。何度も少しずつ飲みたいという場合には、カバーキャップ型や差し込み型が密閉力に優れており、手軽に使えておすすめです。
1週間位かけて楽しみたい時には酸素吸引機能が優れたタイプ
一人で毎日少しずつ飲んでいきたい時や、次の週末までは飲むチャンスがない、などという時にはバキュームポンプ型をお勧めします。ワインの種類によっても異なりますが、毎日栓を開けてグラス単位で飲んだとしても、7日位までワインの劣化をしっかり防いでてくれます。いったん抜いた空気はどうしてもすこしずつ戻ってきてしまいますので、繰り返し空気を抜くことで、さらに保存期間を延ばすことができます。もっと楽に長時間の保存をお望みでしたら、カバー内に組み込まれたカーボンフィルターが瓶内の酸素を吸着するタイプがあります。栓をしたままなら2週間位まで鮮度のあるワインを楽しめますよ。
3週間以上の長期保存が可能なアルゴンガス注入タイプ
コルクを開けずに醸成状態を試したい、複数のワインを少しずつ、それも1カ月から数カ月間長期にわたって、ゆっくりと味わいたいなどというのは無理な願いなのでしょうか。開栓前の状態を保ちながらグラス単位でワインを3週間以上も楽しめる、そんなワインストッパーがこの数年世界中で使われ始めました。コルクに刺したニードルから内部のワインをグラスに注ぎ、注いだ後に酸素より重いアルゴンガスを注入して酸化を防止するタイプです。高額なので、パーソナルユーズとしては、高級ワインを楽しむためのこだわりのツールと言えるでしょう。
日付管理ができるストッパーならいつ開けたか忘れない
保存している期間が長引くと、いつボトルを開けたのか忘れてしまいがちです。ボトルを開けた日を記録できる日付管理機能があれば、飲み頃を逃しませんね。最近のプッシュ式ポンピングタイプには、内部の気圧を監視して、あとどのくらい保存できるのかを知らせるセンサーがついているものもあります。飲まない期間が思ったより延びたな、と思ったらポンプをプッシュして、真空度合を保ちましょう。
保管方法で選ぶ
冷蔵庫に立てて保存するなら高さを取らないコンパクトなタイプ
ワインは寝かせて保存するものというイメージがあるかもしれません。しかし、それは醸成し続けるワインのコルク栓が乾燥するのを防ぐためで、いったん開けてしまったワインを寝かせて保存する必要はありません。また保存している間、瓶の中の酸素に触れる面積が大きいほど、酸化するスピードが速くなります。開栓後のボトルは、冷蔵庫かワインセラーに立てて保存するのが基本と考えておいた方が良いでしょう。家庭用の冷蔵庫で保存するなら、カバーキャップ型やカバー一体型プッシュポンプタイプなど、栓の上部にボリュームのないコンパクトな形をおすすめします。ポンプと専用ストッパーが別々のタイプも、ポンプを外してしまえばそのまま立てて保管することが可能です。ポアラー付きや大きな装飾がついたワインストッパーは、収納する前に十分な高さのある場所を確保しましょう。
横向きで寝かせて保存したいなら気密性に優れたタイプ
冷蔵庫に保存するときにドアポケットの高さが足りなかったり、他の瓶で既に埋まっていたりする場合には、横に寝かせて保存できたら便利ですよね。密閉力の高いシリコンカバーやカバーキャップ型の中から横置きが可能のタイプをを選びましょう。プッシュ式のバキュームポンプの中にも横置きを推奨しているものがありますが、ボトルの口の形状によっては漏れてしまう危険性があります。何日間も入れっぱなしにせずに途中で漏れていないか試してみた方が良いでしょう。さらに、カバーにカーボンフィルターが内蔵されているバキューム型はフィルター内にワインが流れ込むと機能自体がなくなってしまいます。必ず事前に説明書で確認することをお勧めします。
力の弱い女性のための使い勝手で選ぶ
力を使わずに栓を開閉したいならスクリュー式やレバー式密閉栓タイプ
シリコンカバーやバキューム型の中には、栓の開閉に思ったよりも指先の力が要るタイプがあります。閉めたけど開けられなくて隣の人に頼んでいるようなら、ぜひ開け閉めの楽なものに交換しましょう。小さな力でもスムーズに開閉できるタイプがたくさん開発されています。指先に力のない女性やご高齢の方なら、差し込んだシリコンスティックが上部のキャップを回すことで膨らみ、ボトルの口元を密閉するタイプがおすすめです。ワインにもスパークリングワインのボトルにも使えて、開閉時にほとんどストレスを感じません。シリコン製カバータイプの中にも、はめる時にプッシュして口元の密閉力を高め、優しく左右に揺らすだけで内部の真空状態が解除されて簡単に外れるものがあります。繰り返し使用するものなので、小さなストレスをなくしてワインストッパーを身近なツールにしましょう。
楽に瓶内の酸素を抜くなら電動式バキュームタイプかカーボンフィルター内蔵タイプ
バキュームポンプで空気を最後までしっかり抜くのは、男性でも力が要ります。ポンピングが足りなくて十分な真空状態が作れないと、期待された酸化防止効果が得られません。電動式バキュームポンプなら、専用の栓をしたら被せるだけで後は勝手に真空状態を作ってくれます。手のひらで押して空気を吸いだすプッシュポンプタイプに比べるとかなり価格が高いので、自分で買うよりはプレゼントしてもらった方がいいかもしれませんね。その点、カーボンフィルター内蔵のシリコンカバータイプはコストパフォーマンスに優れていておすすめです。被せるだけでバキュームポンプ型に劣らぬ酸化防止能力があって、リーズナブルな価格帯です。
スパークリングワインに使える機能で選ぶ
密閉力で炭酸抜けを防ぐならシャンパンボトルの口元の形に適した専用栓タイプ
せっかく買ったワインストッパーをスパークリングワインにも使えたら便利ですね。でも、スパークリングワインのボトルの口元は炭酸の強い発泡力と炭酸抜けを防ぐために独特の形をしていて、ワインストッパーでは十分なホールド力が得られません。ワインの瓶内の気圧は0.5から1気圧ですが、炭酸ガスを封じ込めているスパークリングワインの瓶内は3気圧以上あります。ボトルを開けた後も発泡は続いているので、ワインに比べてはるかに高い圧力がストッパーに対してかかることになります。手持ちのワインストッパーがフィットしたように見えても、冷蔵庫で保存している間にすきまから炭酸が抜けたり、栓が飛び出してしまったりすることも。必ずシャンパン専用に作られたワインストッパーを使用してください。
瓶内の炭酸発泡を抑えるなら加圧のできるエアープレッシャー式ポンプ
スパークリングワインの栓を抜いた後、差し込んだストッパーの上からポンピングして瓶内に空気を送り込み、加圧をして発泡を抑えるタイプもあります。気圧を加えて、瓶内を開栓前の状態に近づけて発泡を抑える発想です。シャンパン専用のエアープレッシャー一体型と、ワインとスパークリングワインの両方に使える加圧と減圧のデュアルポンプ型があります。デュアルポンプ型なら、専用栓を変えるだけで、赤ワイン、白ワイン、シャンパンなど数種類のボトルに使いまわしができますね。
ワインストッパーのおすすめ・ブランド
VACUVIN(バキュバン)
バキュームポンプ型ワインストッパーのリーディングカンパニー
それまで複雑な手順と専門性が必要だった窒素充填式技術に替わって、誰でも手軽に使える真空型酸化防止機能を備えたストッパーを開発したオランダのメーカーです。メインの手動式バキュームポンプのバラエティの他には、シャンパンセーバー、コルクホルダー付きストッパー各1種類だけを販売しています。他の類似品の追随を許さない性能とコストパフォーマンスで プロフェッショナルとワイン愛好家の双方に圧倒的に支持されています。真空化機能の性能を極めたい方にとって外せないブランドです。
Pulltex(プルテックス)
プロフェッショナルユースの現場で支持されるワイン関連サービスのためのテクノロジーカンパニー
ワインの産地としても有名なスペインで生まれた、プロフェッショナルユースの機能性追求型メーカー。ワインを提供する細かい仕事の一つ一つに注目し、現場で本当に必要とされるツールを生み出すことで知られています。カーボンフィルターを使った独創的な酸化防止ストッパー、シャンパン専用ストッパー、プッシュ式バキュームカバーなど、幅広い種類のワインストッパーを展開。いずれも現場のソムリエやワイン販売店スタッフに認められた高い性能と、デイリーユースに耐えるコストパフォーマンス、耐久性を備えているが特徴です。ワインの知識が豊富で新しい機能に興味のある方や、ワインのプロフェッショナルの期待に応えるメーカーです。
Swissmar(スイスマー)
斬新なデュアル機能で知られたグローバルブランド
スイス発祥のキッチン用品のグローバル企業。類似のVACUVIN手動式バキュームポンプと同様、定番の機能型ツールとして信頼の高い、デュアル型バキュームポンプのワインストッパーが有名です。1本で加圧と減圧ができるという斬新な発想と堅実な価格帯、徹底した使いやすさの追求で、機能へのこだわりの高い方から人気があります。
CORAVIN(コラヴァン)
最新の技術でストッパーの常識を変えたアメリカンブランド
誰も思いつかなかった独創的な発想で、ワインの保存方法に革新を起こしたと評価されているメーカー。コルクを抜かずに、瓶内で醸成を続けるワインをそのまま楽しめるテクノロジーを追求し、デザインや細かい使い勝手の改良を重ねています。ストッパーとワインの保管、ワインを楽しむ方法の常識を覆したという意味でも、今もっとも注目を集めているテクノロジーカンパニーです。高級ワインのコレクター、新しいテクノロジーに興味のある男性は、要チェック。
funvino(ファンヴィーノ)
日本のテーストやニーズを的確にとらえた企画型商品が豊富
キッチン用品を扱うメーカーGLOBALが展開する日本のワイン関連商品ブランド。日本のワイン関連サービス業界でも使われることの多い、オリジナルワインストッパーのラインナップを展開しています。海外の代表的なブランドで人気の高い種類・機能を、日本人のテーストやニーズに合わせて翻訳したブランドと言えばいいでしょうか。西洋人に比べて手が小さく、力の弱い日本女性のニーズを意識した商品が充実しています。国内のレストランフロアのサービススタッフや、カルディーの店頭販売にも利用されていますよ。ミニギフトとしても、女性は特にチェックする価値のあるブランドです。
おすすめ&人気のワインストッパーランキング
バキューム型でおすすめのワインストッパー
CheerModa-ワインストッパーワインセーバー(2個セット) (2,080円)
スタイリッシュなデザインと効率的な真空機能で人気のプッシュポンプ型
ワインのボトル口にかぶせて上部のプッシュボタンを押すだけで、瓶内の空気を排出し、真空状態を作ります。2重構造の食品グレードシリコンが口元に密着して気密性をキープ。効果的に瓶内のワインが酸素と触れ合うのを防ぎます。
かぶせてプッシュボタンを数回押すだけという使い勝手の簡単さと、求めやすい価格が魅力。今までよりも長くワインを楽しみたいけど、あまり酸化防止機能追求に投資したくない、という時に最適です。ステンレススチールのスタイリッシュなデザインも人気の理由。バキューム型の機能を試してみたいと思っているなら、このワインストッパーから始めるのがいいでしょう。
VACUVIN-バキュバン ワインセーバー (ストッパー付) (2,013円)
元祖バキュームポンプ型ワインストッパー
ワイン愛好家ならだれでも1回は使ったことがある、バキュームポンプ型ワインストッパーの名品。付属の専用シリコンストッパーを差し込み、手動のポンプを使って瓶に残った空気を抜き、真空に近づけます。半分位残ったワインの場合でも、それほど力を使わずに10秒ほどで工程が完了。内部からクリック音が聞こえたら真空になった証拠です。常温保存でも、7日間はほとんど味が変わりません。専用のストッパーを増やしていくことで、複数のボトルに使えます。
30年以上前に世に出たのに類似品が少ないのは、最初にできたこのストッパーを超える物が出てこなかったから。プロフェッショナルにも、ワイン愛好家にも認められたコストパフォーマンスと酸化防止性能の優秀さは今でも不動です。お気に入りのワインを長期間にわたってゆっくり楽しみたいと思ったら、最初に手に入れてほしいこだわりのストッパーです。
Pulltex-プルテックス アンチ・オックス ブラック 【正規品】 (1,936円)
カバーに組み込まれたカーボンフィルターが強力に酸素を吸着
瓶内のワインに含まれる揮発成分はワインにアロマを与えてくれる香気物質ですが、瓶内の酸素とこの揮発成分が触れ合うとワインの酸化が進みます。密着したシリコンカバーの中に組み込まれたカーボンフィルターが瓶内の酸素を吸着して酸化のプロセスを極めて遅いスピードまで低下させ、ワインの味の変化を遅らせます。毎日グラスで1杯ずつ楽しんでも一週間位までは、ワインの味がほとんど劣化しません。そのまま開栓せずに保存すると2週間程度味が変わらなかったというデータもあります。一般的なプッシュポンプタイプに比べて劣化防止性能が高く、代表的な手動式バキュームポンプ型ストッパーと比べても遜色がありません。
かぶせるだけで動力を一切使わず長期間保存。ソムリエやワイン専門店で日常的に使われているので、耐久性も保証済みです。シャンパンには使えませんし、可愛らしさは望むべくもありませんが、誰がどんな使い方をしてもオールマイティに答えてくれるストッパーです。ワインの知識が豊富でこだわりの高い方にとっては、新しい必携アイテムと言えますよ。
DENSO-デンソーワインセーバー (9,053円)
全自動バキュームポンプ型ワインセーバー
カー用品のデンソーが初めて開発した全自動型のバキュームポンプ型ワインセーバー。専用のストッパーを開栓したワインボトルに差し込み、ポンプを被せるだけ、10秒程で瓶内を真空に近い状態にして、ワインの酸化を抑えます。バキューム進行中は、上部のLED照明が点滅しながら、進行状況を知らせ、真空になったら自動的に停止します。飲み残しのワインの味の劣化を気にしていた方で、手動式ポンプの使い方に自信がない方におすすめです。
価格が高めなので、話題性の高いギフトとしても最適。シルバー、メタリックレッド、ブラックの3色があり、色違いをセットで送っても喜ばれるでしょう。乾電池2個で駆動するので、頭が重く、ボトルに立てた時に不安定な時があります。残ったワインの量が少ない時には、真空になるまで手で支えていれば安心です。
カバーキャップ型でおすすめのワインストッパー
Pulltex-シリコンワインストッパー (1,320円)
カラーが楽しいシリコン製カバーキャップ
ワインボトルに映える7色のシリコン製カバーキャップ。二重のシリコンがワインボトルの口元を内部と外部からぴったりとはさみ込んで強力に密着します。コロンとした可愛らしいシェイプですが、実は高機能。カバー内部にあるシリコンの丸い膨らみがボトルの口を完全にふさぎ、逆さにしても寝かせても中のワインが漏れません。密閉力の高さで瓶内に残ったワインの劣化を3日位まで防ぎます。
指先に力のない子供や女性にも、扱いやすさでおすすめです。ただ押し込むだけでボトルの口に完全にはまり、外側をめくるだけで簡単に外せます。2個ずつのランダムなアソートで届くので、何色になるかは届いてからのお楽しみ。たくさん揃えると、キッチンやテーブルが華やかになりますよ。
KURANO-ステンレス ワイン栓 ワインストッパー (940円)
密閉機能に特化したシンプルストッパー
シンプルな機能に徹したステンレス製のレバー式密閉栓です。レバーを起こした状態でボトルの上部に押し込み、レバーを倒すと口元にはまった内部のシリコンが膨らみボトルの口を完全に密閉。外すときには、レバーを基に戻すと簡単に取り外しできます。
取り扱いが簡単で力を入れずにストッパーの開閉ができます。力のない女性にもおすすめです。横に倒してしまうと中のワインが漏れ出す可能性があるので、立てたまま冷蔵庫で保存するのに最適です。
スパークリングワインにおすすめのワインストッパー
VACUVIN-バキュバンシャンパンセーバー (2,052円)
ポアラー一体型のシャンパン専用セーバー
ポンプ型バキュームストッパーで有名なVACUVINのシャンパン専用ストッパーです。レバーを上げたまま、ポアラーと一体型のストッパーを奥まではめ込むと、シャンパンの口元にぴったりはまってボトルにグリップ。さらにレバーを下ろすとストッパーの中にある球状の栓が回転して、瓶内とポアラーをつないでいる穴を防ぎ、シャンパンの発泡から発生する炭酸抜けをしっかりと抑えてくれます。
ポアラーと一体なので、冷蔵庫やワインクーラーから出して、グラスに注ぎ栓をする一連の動作を中断しません。シームレスに注げて、シャンパンの味わいを高め、華やかなムードを妨げないのが魅力です。注ぎ口自体に小さい中栓が付いている類似商品やワインストッパーを使った時に比べるとシャンパンの発泡揮発性を密閉力で抑えこむ機能が優秀です。次の日まで炭酸のはじける感触が変わりませんよ。発泡力を長引かせる性能と、シャンパンの味わう雰囲気の両方を諦めたくない方におすすめです。
Swissmar-Epivacワイン&シャンパンセーバー (2,310円)
瓶内に加圧して発泡力を抑えるデュアルポンプタイプ
ワインの真空保存とスパークリングワインの加圧保存の両方に使える手動式のポンピング型ストッパー。専用栓をボトル口にはめてから、ポンプで空気を送り込みます。ポンプ中央に付いている切り替えレバーで、機能の切り替えが可能。スパークリングワインに使うときにはレバーを引き上げて使用しましょう。
ワイン用とシャンパン用にそれぞれ専用栓が付いているので、これ1本でワイン、スパークリングワイン、ビール、日本酒4合瓶に使いまわしが効きます。複数のワインやシャンパンをいつもローテーションで楽しんでいるような方におすすめです。
おしゃれなギフトにおすすめのワインストッパー
funvino-カラー シャンパン・ストッパー&ポアラー (1,055円)
カラー展開と洗練されたデザインで人気のポアラー一体型ストッパー
カラーの花びらのようなデザインが目を引く、スパークリングワイン専用のポアラー一体型ストッパーです。プラスティック製の注ぎ口におしべのような小さい中栓レバーが付いていて、ストッパー部分を持ちながら指先で開閉ができます。カラーグラスのような美しい色とデザインはギフトとして最適。手頃な値段なので、3色そろえたカラーアソートにするとそれぞれの色が引き立ち見栄えがしますよ。カラーは、深みのあるフォレストグリーン、ワインレッド、ステンレスのシルバーが映えるグレーの3色です。
ボトルに差し込んだら、レバーを下してシリコン製のストッパーをボトルに固定。ボトルを傾けると注ぎやすいポアラーに、立てればストッパーになります。注ぐ前に中栓レバーを指で軽く押してガス抜きをすることで、スムーズに開栓できるのも嬉しい機能。こまめに開け閉めすることで、炭酸抜けを防ぎ、泡もちが良くなります。密閉力には欠けますが、小さい力で細やかな操作が可能な設計なので、女性に喜ばれるギフトです。
CORAVIN-コラヴァン モデル3 ブラック CRV1013 (34,980円)
コルクを抜かずに熟成途中のワインをそのまま楽しむ最先端ワインストッパー
今までにない発想でワインの長期保存の常識を変えたワインストッパー。コルクを抜かずに、ワインストッパーにセットしたニードルをボトルの内部に差し込んでワインを注ぐことができます。注いだ分だけ、グリップの中に組み込まれたカートリッジからガスが充填されて、コルクから空気が侵入するのを防ぎます。空気より重いアルゴンガスを注入することでワインが酸素に触れることを止め、何カ月もワインの味を保つことが出来るというわけ。ワインを注いでニードルを抜くと、コルクの弾力性で穴がふさがり、瓶の中はそのまま醸成が続きます。
コルクを抜かないでワインの熟成度合を確かめたい、複数のワインを何カ月も長期にわたりグラス単位で楽しみたい、というワイン愛好家のためのギフトに最適です。モデルチェンジと改良を繰り返した最新モデルを紹介しましたが、技術を開発した会社からしか販売されておらず、後続類似品もありません。話題性と希少性で、ゲストとのワイン談義にも花が咲くことでしょう。
まとめ
ひとりひとりのワインの楽しみ方を豊かに
瓶内を真空に近づけて酸化を遅らせる機能を持ったワインストッパーの中では、ポンピング形式のものが現在の主流です。手軽さや求めやすい価格帯で選ぶなら、選択肢が豊富なカバー一体型のプッシュポンプタイプから始めると良いでしょう。難しい手間や理論は願い下げだけど、ワインが長持ちするなら使ってみたいという方には、全自動タイプを。ワインの酸化状態にもう少しシビアな視線を持っている方には、定番の手動ポンピングタイプの名品がおすすめです。さらに、新しい機能に興味があるようなら、瓶内の酸素を吸い取るカーボンフィルタータイプや、コルクを抜かずに注げるアルゴンガス注入タイプはどうでしょうか。レストランやワイン専門店の現場で認められ、新しい発想のワインストッパーとして人気があります。今回は、日々進化しているワインストッパーをランキング形式で、詳しく分析してみました。プロに近いこだわりを持つワイン愛好家から、もっとカジュアルに楽しくワインを楽しみたい人まで、お望みのスタイルに合ったワインストッパーが必ずあります。ぜひ探してみて、あなたのワインライフをもっと豊かにしてください。