おすすめの水彩筆人気比較ランキング!【ラファエルやホルベインも】

水彩画を描くときに一番重要なアイテム、それは水彩筆です。水彩筆には大きさや毛の種類や形状など多種多様なものが存在し、どれを選んだよいか迷ってしまいますね。そこで今回はおすすめの水彩筆をご紹介。形状別に特徴も紹介していきます。また、水彩筆の有名ブランドの解説もありますので、選ぶときの参考にしてくださいね。

水彩筆の特徴

水彩絵の具の特性を最大限に生かせる筆

水彩絵の具は、絵の具に含む水分量によってさまざまな描き方ができる絵の具です。その水彩絵の具の特性を最大限に生かして描くことができる筆、それが水彩筆です。水彩筆は柔軟性があり水分の含みがよく、描き手が絵の具をコントロールしやすくなっており、幅広い表現が可能となっています。

筆の種類が豊富で絵に合わせて選べる

水彩筆は筆のサイズや形状、毛の種類が多種多様です。汎用性の高い丸筆や大きな面積を塗るための平筆、細かいところを描くための面相筆など、自分の絵に合わせて使い分けることができます。また安価な筆ならナイロン、高価な筆なら獣毛と、予算によって選べるのも特徴です。

水彩筆の種類

丸筆

汎用性が高くもっとも使われている

水彩筆で最も使用頻度が高いのが丸筆です。穂先を立てれば細かい部分が描け、筆を寝かせれば広い部分を塗れるなどオールマイティに使用できます。力の入れ具合で強弱のついた美しい曲線が描けることも特徴です。これから水彩画を始める人は、丸筆を複数のサイズで揃えておくと便利でしょう。

平筆

直線がまっすぐ描くことができ広い部分をムラ無く塗れる

穂先がハケのような形をしているのが平筆です。一度に塗れる面積が広いので、絵の背景などを一気に塗るのに特化しています。短時間で絵を仕上げたいときや、広い面積を絵の具が乾く前に塗り切ってしまいたいときに使いましょう。平筆での細かい表現は難しく汎用性はありませんが、1本あるととても便利です。

面相筆

毛先が細長く細かいところを描くのに最適

名前の通り、もともとは日本人形の顔を描くために使われた筆です。眉毛や目元などの表情を描くのに特化したこの筆は、水彩絵の具で細かい表現を描くのに重宝します。形状は丸筆と似ていますが、穂先が細く長くなっているのが特徴。絵を描くのに慣れてきた人におすすめです。

水彩筆の選び方

水の含み具合で選ぶ

水を含みやすいタイプは長時間描き進められる

水彩画の描画は水分量で決まると言われているほど、水の含み具合はとても重要です。水の含みが悪いと、塗っている最中に絵の具がなくなり色が途切れてしまいます。逆に水を含みすぎる筆でも、絵の具の色が薄れて発色が悪くなってしまいます。水分量のコントロールがしやすい筆がおすすめです。具体的には柔らかく柔軟性のある獣毛筆を選びましょう

水を含みにくいタイプはかすれた表現ができる

水彩画にはあえて色ムラやかすれを出す表現方法もあります。そんなときには、硬く水分の含みが少ない人工毛や豚毛の筆を使うとよいでしょう。ほとんど水を含まない筆に絵の具を付けて描くとことで、より繊細で多様な描写が可能になります。水彩画の多彩な表現を楽しむため、1本用意しておくことをおすすめします。

筆の弾力で選ぶ

初心者は弾力がある筆がおすすめ

紙に筆を押し付けても元に戻るような筆を、弾力のある筆といいます。多少の力が入っても筆が形を変えず、コントロールしやすくなっています。筆の扱いに慣れていない初心者の人は、つい力が入ってしまうので、弾力のない筆だとすぐ毛先をダメにしてしまいがちですよね。初心者の人は最初は弾力がある筆を選ぶことをおすすめします。

中級者や上級者は弾力がないもので細かな表現にチャレンジ

弾力のない柔らかい筆は、毛先をうまくコントロールできれば多様な表現をすることが可能です。筆に込める力加減の調整でさまざまな形を描いたりなど、力加減を覚えると水彩画がより楽しくなってきますよ。また柔らかい筆は水分の含みがよいのも特徴です。中級者や上級者の人は、弾力のない筆で細かい表現にチャレンジしてみましょう。

筆の素材で選ぶ

動物の毛を使った天然毛は保水性に優れ1本を長く使いたい人におすすめ

筆には天然の獣毛を使ったものが存在します。獣毛は毛が柔らかく保水性に優れていることが特徴です。中級者から上級者の人は獣毛の筆を使うと表現の幅が広がるでしょう。天然の獣毛の筆は比較的高価なことが多いですが、そのぶん丈夫に作られているので1本買えば長期間使い続けることが可能です。1本を長く大事に使いたい人におすすめですよ。

人工毛は廉価で初めの1本におすすめ

初心者におすすめなのが化学繊維で作られた人工毛の筆。価格が安く、子供が学校で使う水彩筆もこの人工毛のものがほとんどです。弾力があり扱いやすく、形状記憶性のものがほとんどなので、力を込めて描いても筆がダメになりにくくなっています。しかし水分の含みはあまりよくないので、中級者や上級者は獣毛の筆をおすすめします。

ブレンド毛は天然毛と人工毛の良いところを掛け合わせている

天然の獣毛と人工毛を合わせたものを、ブレンド毛といいます。獣毛の水の含みのよさと、人工毛の弾力のよさをかねあわせたバランスのよい筆です。混ぜ合わせている毛によって使い心地が変わってくるのが特徴。ブレンド毛を選ぶときは何と何が混ざっているのかしっかり調べ、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

サイズで選ぶ

B5サイズまでの絵なら6号までの筆がおすすめ

水彩筆のサイズは号で表します。0号から20号までが販売されており、この号数が小さいほどサイズの小さな筆です。一般的に大きな筆ほど広く大きな絵を描くのに適しています。小さい絵やB5サイズ程度の絵なら、0号から6号までの筆を使うと描きやすいでしょう。初心者の人は、最初に一番汎用性のある6号サイズを買うことをおすすめします。

A4サイズ以上の絵なら8号以上の筆がおすすめ

大きな絵を描くときは、紙のサイズに比例して大きな筆を使うことをおすすめします。A4サイズ程度の絵で8号以上の筆が適しているでしょう。紙に合ったサイズの筆を使わないと、大きな面積を塗るときにムラが出来やすくなってしまったり、筆を無駄に摩耗してしまうことに。描きたいサイズにぴったりな筆を選ぶようにしましょう。

水彩筆のおすすめブランド・メーカー

ラファエル

プロも愛用するフランスの老舗筆専門ブランド

ラファエルは1793年創業の、フランスの老舗筆専門ブランドです。世界中のプロ画家からも愛用されている高い品質を誇った筆が特徴です。特にコリンスキーを使ったシリーズの筆は、柔らかく水の含みがよいので、プロからアマチュアまで幅広い支持を得ています。価格は高めですが、職人が1本1本丁寧に手作りしているので、使い心地もよく丈夫で長持ちします。

ヴァンゴッホ

手頃な価格で使いやすい

ロイヤルターレンス社が手掛ける画材ブランドのヴァンゴッホ。ブレンド毛の水彩筆を販売しています。ポリエステルとOX毛を混ぜたものや、ポリエステルと山羊の毛を合わせた筆が特徴。人工毛の弾力のよさと獣毛の水の含みのよさを合わせた使いやすい筆です。価格も比較的安価で初心者におすすめです。

ホルベイン

大阪で生まれた画材専門ブランド

1900年に大阪で生まれたホルベイン。最初は文具と雑貨を取り扱っていましたが、1946年にホルベイン工業株式会社を設立。たくさんの絵の具や画材を開発してきました。水彩筆は獣毛から人工毛までグレードや価格別に多種多様なものを販売。また全国の画材店で取り扱いがあるので、入手のしやすいさもポイントです。初心者から上級者までさまざまな人から支持を得ています。

ナムラ

学童からプロ向けまで幅広く販売する世界が認めた筆ブランド

明治時代に創業した、世界でも認められた筆ブランドです。馬やセーブルをはじめ、タヌキや豚などの天然獣毛はもちろん、ナイロンなどの人工毛、ブレンド毛まで多岐に渡る種類を開発し販売しています。初心者からプロ画家、学童用まで幅広い筆が取り揃えられているので、自分の画力に合わせた筆が選べます。ずっとひとつのブランドを愛用したい人におすすめです。

おすすめ&人気の水彩筆ランキング

丸筆でおすすめの水彩筆

ヴァンゴッホ-水彩ビジュアル筆 ラウンド(990円)

1本あればさまざまな場面で活躍

ポリエステルにOX毛と山羊毛を混毛したブレンド筆です。ポリエステルの弾力の強さと、OX毛と山羊毛の水含みのよさを生かし、扱いやすく豊かな表現を可能にしています。初心者の人の最初の1本におすすめです。

穂先は8.8ミリ径、長さが34ミリ。ハガキサイズからB3程度の絵を描くのに適しています。価格も手ごろで汎用性が高いサイズの筆ですので、どの筆を買ったらよいか迷っている人はまずこちらを購入するとよいでしょう。 

ペンテル-絵筆 ネオセーブル 丸筆0号(144円)

安価で使いやすいポリエステル素材の筆

主に学童向けの画材を販売しているぺんてるの水彩筆です。画材に詳しくない人でもぺんてるの名前を耳にしたことがある人は多く、気軽に手に取れるのではないでしょうか。安価で使いやすいのが特徴です。

毛は弾力のあるポリエステル素材。小さな0号サイズですので、手のひらサイズからハガキサイズの絵を描くのにおすすめです。大きな絵でも細かい部分を塗るときはこのサイズが適しています。

ホルベイン水彩筆リセーブル 20号 (1,980円)

安価で使いやすい大きな筆

人工毛と羊毛を混ぜたブレンド毛の筆です。羊毛を混ぜたことにより、弾力を維持しつつ、適度なしなやかさがある筆を実現。水分量の調整も比較的簡単にできるので、初心者でもさまざまな表現が可能です。

20号サイズ。大きな絵や広い面積を塗るときにおすすめです。また20号サイズの筆としてはとても安い価格なのも嬉しいですね。筆の扱いに慣れていない初心者の人でものびのび描くことができるでしょう。

ラファエル水彩筆4号 カーレル 丸 (594円)

弾力があり柔軟な合成繊維カーレルの筆

ラファエルから販売されている合成繊維カーレルの筆です。カーレルは一般的な人工毛より柔軟性に富み、安価な水彩筆として人気です。異なる3種の繊維を混ぜ合わせているので、適度な弾力と水の含みに加え、柔軟性と長い寿命を実現していますよ。

4号サイズで穂先が長めに作られています。細く長い線を引いたり、細かい模様を描いたりするのに適した筆です。弾力と柔軟性があるので、筆にこめる力加減でさまざまな線の表現が可能です。

ラファエル-水彩筆 短軸 8404 コリンスキー 丸筆 2号(2,640円)

最高品質の獣毛で作られたラファエルの定番商品

ラファエルでもっとも人気のあるコリンスキーシリーズの筆です。その使い心地のよさと耐久性は多くの絵描きから思い通りに描ける筆として愛されていますよ。中級者や上級者の方も、満足できる筆です。

コリンスキーとは寒いロシア地方に住む赤テンのこと。コリンスキーの柔らかく上質な毛は、弾力や水の含みなど水彩筆に必要な要素をすべて最高値で満たしている理想の獣毛。そのコリンスキーを使って1本1本手作りされた筆は、描き手のすばらしい相棒になってくれるでしょう。

平筆でおすすめの水彩筆

ラファエル水彩筆 リス 平筆 18号 (3,256円)

上質なリス毛を使った平筆

プロ画家からアマチュアまで愛用者が多いラファエルが作る平筆。こちらはリスの獣毛で作られています。リス毛は繊細で柔らかく、紙の上をなめらかに滑ります。広い面積もスムーズに塗れるでしょう。

また、リス毛は水の含みがよく、使用中でも穂先が自然に揃う特徴があります。ぼかし表現に使うのもおすすめ。ラファエルの平筆は上質なリス毛をふんだんに使っているので、快適な描き心地を体験できるでしょう。

ヴァンゴッホ-水彩ビジュアル筆 フラット (990円)

背景などを塗るのにおすすめ

ヴァンゴッホ特有のブレンド毛を使用した平筆です。ナイロンをベースに、牛耳と山羊毛を混合。弾力がありながら水分量のコントロールもしやすく、使いやすい筆になっています。初心者の人におすすめです。

毛の幅11.5ミリで長さが21ミリの大き目サイズ。絵の背景などを塗るのに適しています。また平筆はグラデーションもやりやすい筆ですので、グラデーションが苦手な人にもおすすめです。

ホルベイン平筆-NA-F No.1/2 ナイロン筆 (790円)

柄の短さが特徴

ホルベインから販売されているナイロン素材の平筆です。柔らかいナイロンを使用しているので、ソフトな表現が可能。動物や植物を優しいタッチで描きたい人におすすめしたい筆です。

平筆では珍しく柄が短く作られています。手の小さい人でも持ちやすい長さで手ぶれを減少。横にすっとスライドさせれば、まっすぐな線を引くことができます。まだ筆の扱いに慣れていない初心者の人でも、この筆があると色を均一に塗るのが容易になるでしょう。

精雲堂-平筆(羊毛)4号 (366円)

柔らかな羊毛で作られた筆

精雲堂から販売されているこの平筆は、羊毛で作られています。羊毛は適度な柔らかさがあって水の含みもよいのに、安価で手が出しやすいのが特徴です。水彩画のほか、日本画やデザイン画などにもおすすめです。

羊毛は柔らかいので、摩擦による消耗が少なくなっています。他の筆に比べて平均寿命が長く、コスパが高いのもポイント。1本もっていると長く活躍してくれる筆になるでしょう。

面相筆でおすすめの水彩筆

ラファエル-水彩筆 コリンスキー フランス面相 3号 (2,750円)

フランスの老舗ブランドが開発した面相筆

ラファエルの最高級品、コリンスキーで作られた中級者や上級者向けの面相筆です。穂先を広げて使えば平筆のような表現に、穂先をまとめて使えば繊細な描写が可能。1本あれば多岐に渡って活躍してくれます。

柄の長さが短くなっているので、細かいものを描くときの手ぶれが減少します。植物の葉脈など、細かくて苦労する表現をすっと描けるようになるでしょう。細密画を描きたい人に強くおすすめしたい面相筆です。

ナムラ-黒軸面相 小 (1,210円)

中国産の上質コリンスキーを贅沢に使った筆

日本の老舗筆ブランド、ナムラから販売されているコリンスキーの面相筆です。コリンスキーは毛に弾力があり、穂先のまとまりがよい特徴。筆先が広がることなく、繊細な表現を描くことが可能。面相筆としては理想の毛と言えるでしょう。

コリンスキーは毛の長さが短いので、細く長い線を描く場面では不向きです。逆に、生き物の目や繊細な模様を描くのに向いていますよ。中国産の上質なコリンスキーを使用していて、その品質は定評があります。

一休園-かな面相筆 山さくら 中 (1.800円)

大正10年創業の老舗筆ブランドが作る面相筆

一休園は大正10年に創業した熊野筆の老舗ブランドです。長い間、多くの書道家や日本画家たちに愛用されてきました。上質なコリンスキーをふんだんに使って職人が手作りしたこの筆は、品質も使い心地も一級品です。

もちろんこの面相筆は水彩画にも適しています。その穂先のまとまりのよさは人間のまつ毛1本1本まで描けるほど。水含みもよく、水分量のコントロールで多様な表現が可能です。上級者はぜひ1本所持しておきたい筆です。

まとめ

自分が一番描きやすい水彩筆がおすすめ

おすすめの水彩筆を紹介しました。水彩筆は安価なものから高級品、初心者用からプロ画家用までたくさんの種類が販売されています。筆を選ぶ際に一番大切なのは、描き手との相性です。この記事を参考に、自分の手になじむ筆を探し出してみてくださいね。

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