高級シャーペンを選ぶとき、機能などは見た目だけでは分からないですよね。高級シャーペンは機能はもちろんのこと、素材にもこだわっているものがたくさんあります。今回はシャーペンの軸素材やノック機構などの機能面を詳しく調べ、ランキング形式でご紹介していきます。用途によってどんな芯の太さが適しているかも併せて調べていますので、参考にしてみて下さいね。また、高級シャーペンを贈り物にしたいという方にも、おすすめの高級シャーペンをピックアップしてみました。
高級シャーペンの特徴
重心が下にあるボディバランスで長時間使用しても疲れにくい
高級シャーペンは、通常のシャーペンよりボディの重心が下にあるので、安定感があり文字が書きやすいことが特徴です。ペン先に力を入れなくても滑らかに書けるので、長時間書き続けても疲労感がありません。価格は少し高めですが、高品質の素材を使用し、耐久性もあるので長く愛用することが可能です。また、素材や形状にこだわった、デザインに特化したシャーペンも数多くあり、贈り物にもおすすめですよ。
独自のノック機構など多様な機能を兼ね揃えている
文字を書いていて芯がなくなり、その度にノックをすると集中力が切れたりしませんか。高級シャーペンには、使い始めだけ芯を出せば後は自動的に芯が繰り出される、独自のノック機構を搭載したタイプもあります。また、ボディの一部を捻って芯を出すツイスト式のシャーペンも、カチカチというノック音がしないのでおすすめ。高級シャーペンのメーカーは補償にも手厚く、中には永久保証をうたったメーカーもあります。1本のシャーペンを半永久的に使用できるので、自分のお子さんや大切な人にシャーペンを引き継ぐことも可能ですよ。
高級シャーペンの種類
木製シャーペン
手触りが良く使い続けるほど艶や深みが増す
軸が木製のシャーペンは手触りが良く、温もりがあります。使い続けるほど木軸の艶や深みが増していくのも魅力の一つですね。木目が少しずつ違い、名入れも可能なシャープペンシルが多いので、自分だけの特別なシャーペンになるでしょう。
素材が木なので傷などには気をつけたいところですが、メーカーによっては木軸専用のオイルを販売しているところも。手入れをしながら使用することで愛着もわきます。シャーペンの素材にこだわりたい方には特におすすめです。
金属製シャーペン
高級感と重量感があり耐久性に優れている
金属製シャーペンの強みは、耐久性に優れている点です。内部の構造もしっかりしているので、故障して何本もシャーペンを買い替える必要がありません。また、見た目も華やかなので、シャーペン自体に高級感や重厚感が感じられます。
素材に重量があるので、適度な重さで安定して書きやすいのも特徴。汗で滑りやすい場合もありますが、グリップ部分の素材を滑りにくくしたシャープペンシルもあります。また、軸の太さや長さなど手の大きさや筆圧によって選択ができるよう、幅広い種類を取り揃えていますよ。耐久性のあるシャーペンを購入したい方におすすめです。
高級シャーペンの選び方
構造で選ぶ
ノックの音が気になるなら捻って芯を出すツイスト式シャーペン
シャーペンのノック機構は、大きく分けてノック式とツイスト式の2つがあります。ノック式は芯がなくなったら押して出すタイプで、ツイスト式はキャップ付近や天冠部をひねると芯がくり出されるタイプです。ノック式は手軽ですが、会議中など音が出てしまうという点はデメリットですね。ツイスト式でしたら静かに芯を出すことが可能ですので、ノック音が気になる方はいかがでしょうか。
持ち替えが面倒ならボールペンと一緒になっているペンを
一本のシャープペンシルの軸に、何色かのボールペン機能とシャーペン機能がまとまった複合ペンもあります。その都度、持ち替えをしなくて良いので便利ですね。使用したい色を上にするとその色が出てくるタイプもあります。筆記具の数をあまり増やしたくない方や、手軽に携帯したい方に向いている機能的なシャーペンです。
芯の太さで選ぶ
普段使いなら最もオーソドックスな0.5mm
日本で日常的に使用されているシャーペンの芯で、最もポピュラーなのが0.5ミリの太さです。ノートやメモを取る際にちょうどいい太さで、書いた文字も見やすいですよ。0.5ミリ以下の太さになると芯が折れやすかったりしますし、筆圧の強い方には細い芯はあまり向いていません。また、海外ですと、0.7ミリや0.9ミリの芯が一般的ですので、海外メーカーのシャーペンを購入する際は芯の太さに注意しましょう。
製図など細かい作業には0.3mmがおすすめ
小さなメモ帳に文字を記入したり、精密な作業の製図などには、0.3ミリの芯の太さがおすすめ。書いた文字や線が細いので、紙の余白も多く読みやすいのもメリットです。芯が細いと折れやすいという心配もありますが、ペン先が少し長めで芯を補強できるシャーペンや、芯がほとんど出ていなくても書ける構造のシャーペンもあります。また、芯の素材である黒鉛の構造を研究して強度を持たせた芯や、純度の高い黒鉛を使用した芯など、素材自体を丈夫にした替え芯もありますよ。
グリップの素材で選ぶ
正確さが求められる作業にはハードグリップ
高級シャーペンのグリップには固い素材のハードグリップと、弾力性のある素材のゲルなどを使用したクッションゲルの2種類があります。製図など正確さが求められる作業の場合は、ハードグリップのシャーペンがおすすめです。グリップ部分が固いほど持つときに安定するので、文字を素早く書きたい方や、きれいにノートをとりたい方もハードグリップ素材を選択すると良いでしょう。
長時間使用しても指の痛みが少ないクッションゲルのグリップ
シャーペンを長時間使用していると、グリップに当たる指の部分が痛くなる場合があります。グリップ素材がクッションゲルになっているタイプですと、弾力性があり、指への衝撃も吸収してくれるので負担になりません。また、ハードグリップと比較して持っていて滑りにくいのもメリットです。手に汗をかきやすい方にもクッションゲルのグリップは使いやすいですよ。
高級シャーペンのおすすめブランド・メーカー
ペリカン
高品質の素材を採用する伝統的な筆記具メーカー
スイスで1838年に創業した、高級筆記具の製造メーカーです。高品質の素材を厳選し、いくつもの精密な製造工程を経てつくられるペリカンのシャーペン。クリップはペリカンのくちばしをイメージしていてメーカーならではのデザインです。機能性とクラシカルなデザインはユーザーから多くの評価を受けています。
A.Tクロス社
アメリカで最古の高級筆記具メーカー
シャープペンシルの原型を開発、常に革新的な機能を発表しているA.Tクロス社。アメリカで最も長い歴史を誇る筆記具メーカーです。シャープペンシルの永年保証にも対応していて、自然故障は無償で修理してくれるという、ユーザーに寄り添ったサービスも展開していますよ。
カランダッシュ
エレガントなデザインの筆記具や画材を提案
メーカー当初は鉛筆工場からスタートしたカランダッシュ。作られていた鉛筆の名残なのか、シャーペンにも六角形の形状が施されています。鉛筆のように持ちやすく、長時間の使用でも手が疲れにくいと評判です。また、太さや長さなど種類が多岐にわたるので、自分に合ったシャーペンを見つけることができますよ。流線型のデザインなどエレガントなイメージの製品が数多くあります。
株式会社 パイロットコーポレーション
常に画期的な商品を開発する日本の大手文具メーカー
海外にいくつもの事業所を展開する、大手文具メーカーです。人間工学をベースとした肩や腕が疲れにくいグリップや、振るだけで芯が出てくるシャーペンなど、画期的な商品を開発し続けています。シャーペンの種類も、金属製から木製まで幅広いラインアップですよ。
おすすめ&人気の高級シャーペンランキング
ツイスト式でおすすめの高級シャーペン
ファーバーカステル-アンビション ペアウッド(10,549円)
ペアウッド素材の木製シャーペン
鉛筆メーカーだったファーバーカステルが木の素材にこだわり、ボディにペアウッドという梨の木を採用したシャーペンです。メタルパーツと木軸のコントラストが高級感を醸し出しています。シンプルで飽きのこないデザインは幅広い年代から支持されています。
木製シャーペン自体、製品の種類が豊富ではなく、その中でも海外製で木製のツイスト式シャーペン、というとなかなか見つけられません。ドイツの高級筆記具メーカー製ですので、書きやすさはもちろん、デザイン性にも優れています。
ウォーターマン-メトロポリタン (4,980円)
ビジネスシーンでも活躍するシンプルなカラーとデザイン
フランスの伝統と技術を重んじるメーカーのウォーターマン。熟練職人が一本一本、ハンドメイドで製作しているシャーペンです。ボディはステンレススチール素材で、耐久性と強い光沢が特徴のラッカー塗装仕上げ。つや消しのブラックカラーなので安っぽさはありません。
細身ですが重量感があるので、握りやすく書きやすさも抜群。中央の太めのリングにはウォーターマンのロゴが入っています。ツイスト式なので会議中にノック音が響くこともなく、ビジネスシーンでも重宝しそうです。
カランダッシュジャパン株式会社-レマン スリム コレクション (29,260円)
丸みを帯びたデザインと深い艶が印象的なシャープペンシル
レマンコレクションのエレガントなデザインのシャープペンシル。カランダッシュの工房の職人たちが一本一本、ラッカーを塗り重ねて丁寧に作り上げています。深い艶や表情を持ち合わせている気品のあるシャープペンシルです。
カランダッシュの本社があるジュネーブのレマン湖にヒントを得てデザインされた丸みを持つボディ。全体的に細身なので持ちやすく、書き味も軽やかです。カランダッシュのシンボルであるヘキサゴンがキャップトップにもあしらわれています。シンプルなデザインで男女問わず使用できますね。
ステッドラー日本 株式会社-リグヌム (16,500円)
世界的な製図メーカーが作る木製シャーペン
ステッドラーが展開する高級筆記具シリーズの、プレミアムシリーズにラインアップされている木製シャーペン。製図メーカーであるステッドラーの優れた正確性と、上品なデザインを併せ持ったシャーペンです。
グリップ部分はメタル素材で低重心のバランスを保っています。片手でも回すことのできるツイスト式で、木目も一本一本違うので使い込むほど味が出てきます。木製のシャーペンで正確な書き心地を求める方にいかがでしょうか。
0.5mmでおすすめの高級シャーペン
ぺんてる株式会社-オレンズネロ (2,478円)
ノック1回だけで自動で芯が出続ける設計
ペン先が紙面から離れると自然に芯が出てくるので、ノックするのは最初の1回だけです。また、先端の口金部分が芯の長さに合わせてスライドするので、芯が折れないよう保護しながら書き進められますよ。細めの芯でも折れにくく、人気のシャーペンです。
ノックがわずらわしく、集中して作業したい方におすすめのシャーペン。0.3ミリと0.2ミリのオレンズネロの人気が高く、0.5ミリのタイプも追加されました。筆記中の芯折れのストレスを軽減してくれる、画期的なシャーペンですよ。
株式会社パイロットコーポレーション-カスタム カエデ(10,450円)
高級感あふれる木軸とゴールドの組み合わせ
強度のあるイタヤカエデという木材を使用しているシャーペン。硬化処理を施し、丁寧に磨き上げられています。一本ずつ楓の木目が違うのでオリジナルなシャーペンになりますよ。使い込むほどに、色は濃く鮮やかになっていきます。
全長は13.9センチでキャップスライド方式です。楓の木軸に、口金とキャップ、中央のリングはゴールド。木目にゴールドの金属部分が印象的で、高級感を感じさせます。男女問わず使えるデザインですよ。
カヴェコ-ペンシルスペシャル ブラック(5,500円)
手の小さい方でも書きやすいシャープペンシル
ブラックのボディがスタイリッシュな印象のカヴェコのシャーペン。八角形で鉛筆よりもやや太めなので、握りやすく手も疲れにくいです。小柄な女性など、手の小さめの方にも使いやすいと評判が良いシャーペンですよ。
金属軸に、黒のクローム仕上げで磨き上げられたボディで、キャップ部分にはカヴェコのロゴがさりげなく入っているのもおしゃれです。中学生や高校生など学生さんに人気で、入学祝いに贈って喜ばれたという口コミも多数見受けられました。
パーカー-ソネットゴールドカスケット(22,000円)
ボディ全体がゴールドの高級感溢れるシャーペン
マッカーサー元帥が、太平洋戦争終結の署名の際に使用したのがパーカーの筆記具、というのはご存知でしょうか。パーカーは古い歴史を持ちながら、現代でも様々な筆記具を開発しています。ソネットゴールドカスケードは、現行のソネットオリジナルというシャーペンの原型モデルとなっています。
シャーペンのキャップから口金部分まで、全てがゴールド色で仕上げられているので高級感あふれるデザインとなっています。シャーペンなのに、まるで羽根ペンのような柔らかい書き心地が人気。パイプ収納時の全長は13.4センチとなっています。書き心地を重視する方に最適のシャーペンですよ。
パーカー-ジョッターコアライン (2,420円)
カラー展開が豊富なシャープペンシル
1954年に発売されて今もなお人気のロングセラーモデルです。発売当初はプラスチック素材でしたが、リニューアル後はオールステンレス素材になりました。パーカーブランドの象徴である、矢羽のマークがクリップ部分に施されていて、胸ポケットに入れたときにアクセントになっておしゃれですよ。シックな雰囲気なので、大人っぽいデザインをお探しの方におすすめです。
カラーは6色展開ですが、深みのあるブルーとシルバーの組み合わせが上質な雰囲気を醸し出していておすすめです。全長は12.8センチで、耐久性とデザイン性を兼ね揃えたシャーペン。ボディとキャップはステンレススチール素材、クリップ部分はクローム仕上げでそれぞれ磨き上げられ、上品な光沢を放っています。
ロットリング-メカニカルペンシル(3,300円)
軸が六角形なので握りやすく書きやすい
製図用の万年筆を生産しているドイツのメーカーが手掛けたシャーペンです。形状が六角形でグリップ部分に滑り止め加工も施されています。ボディの素材はメタルで、全体的に重厚感がありますよ。
また、4Hから2Bまで7種類の芯に対応が可能。キャップ付近に表示窓もついているので、どの芯を使用しているのか迷うことがありません。細身のフォルムなので、ペンを握る力が強い方や手が大きい方にも向いています。
贈り物におすすめの高級シャーペン
A.Tクロス社-クラシックセンチュリー(7,997円)
1946年に誕生したロングセラーのシャーペン
1940年代に創業100周年を記念して誕生したモデルで、クロスのロングセラー商品です。特徴的なパーツとして、コニカルトップという名称の黒い円錐型のキャップトップがあります。ジュエリーに使用される18金など、高価なボディになるほどコニカルトップの黒い部分が狭くなるという、クロス独特の作りです。
クロスのボールペンを既にお持ちであれば、スイッチイットというリフィルで、ボールペンの軸がシャープペンシルに早変わりします。老舗のメーカーながら、革新的なパーツも開発していますね。細身のボディですが、握ると安定感があります。高級感あふれるデザインは贈り物にすると喜ばれそうです。
ペリカン-スーベレーンD600 (24,640円)
クラシカルなイメージの気品あふれるデザイン
スーベレーンとはドイツ語で優れもの、という意味です。グリップの黒い部分は高品質のレジンを使用、ストライプ部分は独自の製法で円筒形にした後、ダイヤモンドで磨き上げられます。つなぎ目が見えないよう、精巧な技術で完成します。シンボルであるペリカンのくちばしをモチーフにしたクラシカルなデザインで、高級感にあふれていますね。
同シリーズのD400とD405モデルの全長が136ミリで、D600は130ミリと少し短め。重さも18グラムと24グラムで多少重い作りとなっています。筆記バランスに優れているのはD600モデルで、専門家やユーザーからも評価の高いシャーペンです。高級感と書き心地にこだわる方へおすすめですよ。
パイロット株式会社-レグノHLE250K (2,031円)
ペンを立てて筆記する方におすすめの木製シャーペン
レグノはパイロットの木軸シャーペンシリーズです。硬く、細やかな木肌を持つカバ材は、長年使い込むほどに深い艶が出てきますよ。金属パーツと木軸の組み合わせで重厚感があり、上品なデザインも魅力です。
グリップ部分に少しカーブがきいているので、握りやすい形状となっています。また、重量感もあるので安定して書き続けることが可能です。ペンを持つとき、垂直に立てて書くタイプの方には、レグノのような重量感のあるシャーペンがおすすめですよ。
カランダッシュ ジャパン株式会社-849 シャープペンシル (3,300円)
軽量でカラーのバリエーションが豊富
スイスの老舗筆記具メーカーが製造したシャーペンです。ロシア語で鉛筆という意味のカランダッシュは、鉛筆のような六角形の形状でペンを握りやすくなっているのが特徴。構造がシンプルなので故障がほとんどない点もメリットです。
ボディはアルミニウム製で軽量なので、素早く文字を書きたい方に向いています。ノックボタンの下に消しごむもついているので携帯にも便利ですね。つなぎ目のないすっきりしたデザインでカラーのバリエーションも豊富です。
ラミー-4ペン 3色ボールペン シャープペンシル (7,257円)
シャーペンと3色ボールペンが1本に
若年層に人気の筆記具ブランド、ラミーの複合ペンシルです。0.7ミリのシャーペンと、3色ボールペンが1本になったタイプ。ボディは錆びにくく変色しづらいパラジュームコーティングが施され、グリップ部分は金属や木材などお好みの交換用グリップに付け替えも可能ですよ。
先端が若干太くなっているシルエットで、握りやすい形状です。自分の使いたいカラーを上にしてノックすると、シャーペンとボールペンの切り替えができます。1本で多機能のシャープペンシルをお探しの方におすすめです。
まとめ
クロスやペリカンの高級シャーペンがおすすめ
高級シャーペンは、やはりペリカンやクロスなど、海外メーカーのシャーペンが高級感もあっておすすめです。普段使わない軸の素材やツイスト機構のシャーペンは、贈り物にしても喜ばれそうですね。高級シャーペンを選ぶ際には、自分や贈る相手が何を一番重視しているのかを見つけることが大切です。軸の素材やデザインにこだわるのか、芯の折れやつまりに対応した機能面を重視するのか。長時間使用するなら、疲れにくいシャーペンを選ぶことが必要となってきます。悩み抜いて選んだ特別な高級シャーペンで、きっと仕事や勉強のモチベーションも上がるでしょう。