畑や広い庭がなくても、自宅で草花を育てられると楽しいですよね。野菜を栽培すると節約にもなります。プランターがあれば、ちょっとしたスペースで植物を育てることが可能です。そこで今回は、おすすめのプランターをランキング形式でご紹介。あわせて、プランターの素材や形による違いや選び方のコツを解説します。植物栽培を初めてみたい人も植え替えを考えている人も、ぜひ参考にしてみてください。
プランターの特徴
畑がなくても庭やベランダで植物の栽培や家庭菜園が楽しめる
畑を作るほど広い庭がなくても、プランターがあれば気軽に植物を育てられます。庭先のちょっとしたスペースやベランダでも季節折々の花を楽しんだり、野菜を作って食べたりできるのが利点です。家庭菜園は子供の食育にもなりますよ。
天候の変化や季節の変化に合わせて移動させながら植物を育てられる
プランターで植物を育てている場合、簡単に移動できるのがメリットです。台風などの日は安全な場所にしまえますし、乾燥が苦手な植物を日差しから守ることもできますよね。逆に多湿を嫌う植物を梅雨や長雨から守ることも、プランターを移動させれば可能です。
鉢との違い
鉢は比較的小さな植物を1種類のみ植えるのに適している
プランターと鉢に明確な違いがあるわけではありません。ただ、複数の植物を育てたり、それに適した大きさをしていたりするものをプランターと呼ぶ傾向にあります。また、鉢はサイズの規格が号の単位で決まっていて、プランターの場合はっきりしたサイズ規定がないのも異なる点です。
プランターの種類
浅型
多肉植物など浅く根を張る植物に最適
深さが15cm程度までのプランターが浅型に分類されています。根を浅く張る浅根性の植物や湿気が苦手な多肉植物は浅型のプランターで育てましょう。プランターが深すぎると、うまく根付かない場合があります。また、深いプランターは土の保水性が高くなり、乾燥した土を好む多肉植物には不向きです。
植物それぞれの特性に合った深さのプランターを選ぶと上手に育てることができます。草花で言えばサツキやアザレア、野菜だとバジルやパクチー、リーフレタスなどが浅根性の植物です。浅型は入れる土も少なくて済みます。その分軽いので移動が楽ですね。
中型
背丈の異なる植物を寄せ植えするのにおすすめ
15cmから25cm程度の深さを持つプランターが中型です。背の低い植物も、背の高い植物も植えることができます。汎用性が高いため、背丈の違う植物を寄せ植えするのに向いています。高低差のある寄せ植えは奥行きと立体感が出て見栄えがいいですよね。
中型のプランターはミニキャロットやホウレンソウ、サヤエンドウなどを育てるのに向いています。とはいえ、中型は標準型とも言われるだけあって、よほど深く根を張る植物や、上に長く伸びる植物以外ならだいたい育てることが可能です。いろいろな植物に適しているので、迷ったら中型を選ぶのもいいでしょう。
深型
深く根を張る野菜や背の高い植物を育てられる
深型のプランターは、30cm前後の深さがあり、深く根を張る植物を育てることもできます。たとえば、トマトやナス、オクラやサツマイモなど、多くの野菜を育てるのに最適です。植物ではユリやシンビジウムなどを育てるのに適していますよ。
深型のプランターは、背の高くなる観葉植物を育てるのにもおすすめ。さらに、樹木を育てることもできます。プランターに植えた樹木は、土のない場所での目隠しとして利用できて便利です。その他、玄関先にシンボルツリーとして飾るなど、活用法は様々あります。
プランターの選び方
素材で選ぶ
プラスチック製なら軽くて移動も楽
プラスチック製のプランターは軽さが魅力です。プランターには軽石や土を入れるので、移動させることを考えると軽いにこしたことはありません。天候や日当たりによってプランターの場所を頻繁に変える予定があるなら、プラスチック製がおすすめ。また、プラスチック製は安価なので、初めてプランターで植物を育てる人も気軽に始められます。
素焼きなど土器のプランターは通気性の良さが特徴
素焼きやテラコッタなど、土器のプランターには多数の細孔が空いています。通気性に優れていて、水はけもいいので、乾燥を好む植物を植えるのに最適です。乾燥を好む植物は、たとえばハーブ類や多肉植物など様々。厚みがあって重たいので、強い風が吹いても倒れにくいという点もメリットです。プランターをあまり移動させずに使う場合に向いています。
見た目重視なら高級感があって上品な陶器製を
素焼きと違い、釉薬をかけて仕上げた陶器は光沢があり、頑丈です。見た目に高級感があるので、室内外問わず人目に触れやすい場所に観賞用として置くといいでしょう。素焼きに比べると保水性が高いので、水切れが苦手な植物を育てるのに最適ですよ。陶器のプランターには、汚れにくいというメリットもあります。見た目の美しさにこだわり、長く使いたい人におすすめです。
根腐れが心配なら木製のプランターがおすすめ
通気性と排水性に優れた木製のプランターは、根腐れがしにくいという利点を持っています。それに加えて、熱が伝わりにくいため、日差しの影響をあまり受けません。つまり、急に高温になったり、土の中の水分が急激に蒸発してしまったりする心配がないということです。高温に弱い高山性の植物を育てるのに向いています。また、木製のプランターは見た目がおしゃれなのも魅力。庭やベランダで見栄えも気にしながらガーデニングを楽しみたい人におすすめします。
長く使うなら丈夫で軽いグラスファイバー製がおすすめ
グラスファイバーとは、ガラスで作られた繊維のことで、耐熱性や耐久性に優れています。その上軽くて持ち運びしやすいというのがメリット。グラスファイバーにセメントなどを混ぜたファイバークレイは、素焼きに似て多数の細孔が空いています。それによって、仕上がりが自然な風合いとなっているのです。おしゃれさにこだわったガーデニングを楽しみたい人におすすめですよ。
形状で選ぶ
長方形のプランターなら場所を取らず寄せ植えにも使える
横に長い長方形のプランターは、種類の違う植物を複数育てる寄せ植えに向いています。奥行きがあまりないので、ベランダなどでスペースが限られている場合にもおすすめです。横幅を活かして、何種類かの野菜を1つのプランターで育てるのもいいでしょう。また、つる植物を絡ませて作るグリーンカーテンにも、横幅のある長方形のプランターが適しています。
正方形のプランターは背の高い植物を育てるのに向いている
正方形のプランターには、土がたくさん入る深型のタイプが多いです。深く根を張る植物を植えるのに最適です。また、背の高い樹木や観葉植物を植えると、見た目もスタイリッシュ。モダンなインテリアの部屋の装飾としてもおすすめですよ。また、正方形のプランターは互いに側面が直線になっているため、いくつか並べてもすっきり収まります。複数のプランターを使った寄せ鉢をしてもバランスがよくおしゃれですよ。
丸形のプランターは種類が豊富で柔らかく可愛らしい雰囲気を演出する
様々な形のあるプランターの中で、もっとも馴染みのある丸形はポピュラーゆえに種類が豊富です。好きな色やサイズ、デザインのプランターを見つけやすくなっています。丸いフォルムのプランターは、置いた場所の雰囲気を柔らかくしてくれるのもポイント。一口に丸形と言っても、よく見かけるコップ形もあれば、ボールのようにころんと丸いタイプもあります。いずれも可愛らしく癒やされる空間を演出したい人におすすめです。
利便性で選ぶ
底面給水プランターなら水やりの頻度を減らせる
底面給水プランターとは、底に水をため、そこから植物が水分を吸収する仕組みになっているプランターです。水持ちがいいので、水やりの手間が減らせますよ。旅行などで留守にすることが多い人におすすめです。自然な形で植物が水を吸うため、水が多すぎて根腐れすることも防げます。中には水分量が見えるようになっていて、水やりのタイミングがわかるタイプもあり便利。
大きく育つ野菜を育てる場合 は支柱の立てやすさをチェック
キュウリやナス、トマトやゴーヤなどの実が大きく育つ野菜を植える時には支柱が必要です。また、つる性の植物も支柱を要するので、それらの場合は支柱を立てやすいプランターを選びましょう。もともと支柱がついているタイプや、支柱を立てるための穴があらかじめ空いているタイプなどがあります。支柱ホルダーがついていて支柱が倒れにくいプランターも便利です。支柱を正しく立てられれば野菜などが元気に育ってくれますよ。
置き場所によって選ぶ
高い場所に彩りを加えたいならハンギングタイプがおすすめ
ハンギングタイプのプランターなら、玄関先や部屋の高い場所でも植物を育て、見て楽しむことができます。天井から吊り下げる方法と、壁に掛ける方法があり、いずれも床などに置き場所がない場合におすすめです。ベランダの柵に草花をひっかけると一気に華やぎますよ。底に穴が空いているプランターは、専用のスポンジなどを利用して水が落ちないように工夫しましょう。
トレリス付きのプランターなら目隠しとしても使える
バラなどのつる性の植物を誘引して美しく這わせるトレリスが付いたプランターもあります。土がない場所でも、トレリスを活用して庭を華やかに演出できるというわけですね。トレリスは目隠しにもなりますし、アイビーやヘチマなどを這わせればグリーンカーテンにもなります。植物を育てながら、日常の生活も快適にしたい人におすすめ。
プランターのおすすめブランド・メーカー
BARGE(バージ)
屋内外用ともに種類が豊富でどれもデザイン性が高い
ガーデニング用品の専門店であるBARGEは、サイズも形状も多種多様なプランターを扱っています。屋外用はナチュラルな風合いのプランターが多く、素材も選択肢が豊富です。屋内向けにもおしゃれなプランターがそろっていますよ。デザインにこだわっている人も、BARGEなら気に入るプランターが見つかるでしょう。
リッチェル
ベーシックで機能的なプランターが多く使いやすい
園芸用品からベビー用品まで幅広い製品を扱っているリッチェルです。ベーシックで使いやすいプランターが各種そろっています。特に植物の呼吸を考えてスリットが入ったものや、水やりのタイミングがわかりやすい底面給水機能付きのものが便利です。
アップルウェアー
シンプルなプランターを高コスパで展開
大阪に本社を置く、様々な園芸用品を販売している会社です。シンプルで飽きの来ないプランターが各種そろっています。排水性の高いプランターや、支柱を立てやすいプランターがお安く手に入るのが魅力です。さらに高コスパ。初めて植物を育てる人にもおすすめします。
WOODPRO(ウッドプロ)
おしゃれな木製のプランターが各種そろう
WOODPROは広島県にある木製品の製造メーカーです。様々なタイプの木製プランターを販売。パーツを組み立ててアレンジできるタイプなどが特徴的です。植物に馴染み、草花を映えさせる木製プランターを探している人に向いています。
おすすめ&人気のプランターランキング
長方形でおすすめのプランター
BARGE-ノーマン 長角プランター 80 (10,450円)
丈夫で軽いファイバークレイ製のおしゃれなプランター
ファイバークレイ製のプランターです。ファイバークレイはガラス繊維にセメントを混ぜて作られています。とても丈夫なのに軽いのが特徴。横幅が80cmもある寄せ植えに最適な大型でありながら、重量は移動させやすい15kgとなっています。
高さが31cmあるので、たっぷり土が入ります。深く根を張る植物を育てることも可能。素焼きのような風合いがおしゃれで、シンプルなデザインです。どんな庭にも馴染んで植物を引き立ててくれますよ。見た目がよく、扱いやすいプランターを探している人におすすめです。
住まいスタイル-レンガ調プランター TERRE (15,900円)
本物そっくりなレンガ調の寄せ植えにおすすめのプランター
レンガ調のデザインが特徴的なプランターです。まるで本物のレンガに見えますが、材質は酸化マグネシウムとなっています。重量は13.2kgです。当然実際のレンガより軽く、土が入っていない状態なら持ち運びは難しくありません。
内寸は横幅が約74cm、奥行きと高さはそれぞれ25cmと27cmです。深さも幅も十分にあるため、種類の違う植物を寄せ植えしたり、深く根を張る植物を植えたりできますね。排水穴が2つ設けられていて、水はけの面でも安心です。1つずつハンドメイドで作られているので、温かみを感じるプランターを探している人におすすめします。
Goopot-パリデザイン長角型 素焼き鉢 (4,708円)
素焼きでおしゃれな小ぶりのプランター
素朴な見た目が魅力の素焼きのプランターです。素焼きなので水はけがよく、多肉植物など乾燥を好む植物を育てるのに向いています。排水穴も底に2つ空いていて安心です。また、素焼きのプランターは見た目もおしゃれで、植物が映えますね。
内寸は横幅36.5cm、奥行きが15.5cmです。根を浅く張る植物を数種類寄せ植えするのに十分なゆとりがありますよ。目安として、一般的なポット苗を4から6株植えられるサイズです。重さは約7.1kg。土が10リットル入ればしっかり安定して風が吹いても倒れません。価格も抑えめで、素焼きのプランターに挑戦してみたい人にもおすすめです。
プラスチック製でおすすめのプランター
アップルウェアー-ファームプランター 40型 (2,200円)
野菜などを育てるのにおすすめな高コスパのプランター
野菜などを育てるのに適したプランターの2個セットです。高さが19cmですので、中型で汎用性が高く多くの植物を育てられます。幅が40cmとたっぷりあるので、十分な収穫量が期待できますね。素材が軽いため、1つあたり約525g。土を8リットル入れても10kg未満で、女性でも運べます。
すのこが付いている点がポイントです。吸水性を補っています。底穴もきちんと2つあり、底穴を閉じれば多少の水をためておけるので便利。2個セットでもお安く、サイズも小ぶりで扱いやすいので、家庭菜園初心者にも向いています。
リッチェル-ミエルノPlusプランター 27型 (592円)
水やりの頻度を減らしたい人におすすめな底辺給水機能付きのプランター
底面給水機能が付いているタイプのプランターです。水やりの頻度を、通常の3分の1から4分の1に減らせる優れものです。しかも、貯水量が見えるようになっています。水やりのタイミングがわかるので、植物を育てるのが苦手な人にもおすすめですよ。
内寸は、幅25cm、奥行きが10cmとコンパクトになっています。室内のちょっとしたスペースに置いて小さな菜園などを楽しむのに最適。貯水力が高いだけではなく、スリット穴が空けてあり通気性と排水性も確保されています。留守がちな人や忙しい人にぴったりのプランターです。
兼弥産業-スリット鉢 13号 (1,538円)
根腐れや根詰まりを防いで植物が元気に育つプランター
スリットの入ったプランターなら、水はけがよく、根腐れや根詰まりも防げます。スリット部分から余計な水分は排出され、その代わりに十分な酸素が入り、植物の根が健康に育つためです。水はけがいいので、鉢底石やネットを敷く手間も省けますよ。
高さが30cmあり、土が約30リットルはいるので、深く根を張る野菜などを育てるのに最適です。また、直径も40cmとなっています。樹木を植えるのにも十分な大きさですね。今育てている植物を元気にするため、植え替えを検討している人にもおすすめします。
大和プラスチック-エコプランター深55型 (2,800円)
しっかりした作りで野菜やつる性植物を育てるのに適したサイズと機能性
リサイクル原料を100パーセント使用したプランターの2個セットです。サイズは大型で深さもあり、深根性のトマトやナスなどを植えるのに向いています。横幅もしっかりあるので、つる性の植物を植えてグリーンカーテンを作るのにもうってつけですよ。
底面は排水性を考えて穴がたくさん空いています。また、足が付いているためプランターの底が地面に直接触れません。そのため、通気性の面でも安心です。作り自体もしっかりしている割に安価なので、コスパのいいプランターを求めている人におすすめします。
木製でおすすめのプランター
WOODPRO-ダックスプランター 120型 (2,035円)
国産杉で手作りされたスリムで簡単に使えるプランター
ダックスプランターと名付けられているスリムなプランターです。4号ポット苗が入るサイズになっています。特徴は、ポット苗をそのまま入れるだけでいいという点。初心者でも簡単ですね。好きな植物を並べればあっという間に寄せ植えができてしまいます。
素材は国産の杉です。1つずつ手作りされています。手作りの国産品でこの価格は高コスパですよね。木材特有の温かみを感じられるプランターを探している人に最適です。カラーも6色から選べるので、置きたい場所に合ったプランターを選ぶことができます。
WOODPRO-X脚付きプランター (3,410円)
X脚がついていて地面より高いところで植物の存在感が増す
X脚のついた木製のプランターです。見た目がおしゃれで、これを1つ置くだけで庭やベランダの雰囲気が変わりますよ。X脚部分を付属のビスで固定した後、プランターを載せるだけなので組み立ては簡単です。重さも、総重量3kg未満なので女性でも設置が難しくありません。
プランターの底面には、排水用の穴が2つ空いています。地面に直接底が触れないので、通気性の面でも安心。地面よりも高いところにあるメリットはまだあります。たとえば、日当たりがよくなり、植物が健康に育つ点です。また、室内からも屋外に置いた草花がよく見えますよ。ガーデニングに一工夫加えたい人などにおすすめです。
山善-フェンス 目隠し 人工木 プランター付き (16,299円)
人工木製で丈夫な目隠しになるフェンス付きプランター
フェンスが付いていて目隠しにもなるプランターです。プランター部分は汎用性の高い中型となっています。横幅が88cmとなっていて、複数の植物を寄せ植えするのにも余裕のサイズ。底板には隙間があり、通気性や排水性についても安心です。
素材は人工木。人工木は天然のものより耐久性が高く、雨などにも強くなっています。それでいて、見た目は天然木さながらの質感があり、フェンス部分も美しい仕上がりです。フェンスを含めると高さが178cmになり、十分な目隠しになりますね。目隠しできるプランターを探している人に最適です。
まとめ
植物を育てやすいプランターがおすすめ
植物によって適したプランターは異なります。育てたい植物に合ったプランターを選びましょう。植物が元気に育つよう工夫されたプランターがたくさんあるので、世話の手間なども考慮して選択するのがポイントです。その上で、デザインが気に入ったもの、長く使っても飽きが来なさそうなものなら楽しく栽培が続けられますよ。