SDカードと聞いてどのようにイメージするでしょうか。種類が多く、困ったことがある方も多いのではないでしょうか。SDカードやmicroSDカードが出た当初に比べると、容量が多くなるだけでなく規定も多くなりました。これから更に規定が増えるとのことで、より自分に合ったものを選べる反面、悩むことも多くなります。そんなSDHCカードについてご紹介していきます。
SDHCカードとは?
ファイルの保存用メディア
ほとんどのデジタル用品に使用可能なカードです。主にデジタルカメラやパソコン、そして高価な一眼レフカメラなどに使うことが出来ます。携帯電話やスマートフォン、音楽機器にはmicroSDカードが対応していることが多いので注意が必要です。SDHCの容量は幅が広いため、使用予定のデジタル用品によってより細かく選ぶことが可能です。しかし、いざ購入してみて、対応していなかったということを防ぐためにも、デジタル用品の説明書に1度目を通して確認することをおすすめします。
SDHCカードとSDカードの違い
SDカードの一部で容量が大きい
SDHCは、SDカードの種類のうちのひとつです。4GBから32GBまで幅が広いので、自分の目的と合った容量で組み合わせることが可能です。SDカードは、他にも2GBまでのSDカードや、64GBから2TBまでの大容量なSDXCがあります。近い将来、更に容量が増え4TBまでを対応出来るSDUCが販売される予定です。
SDHCカードの選び方
容量で選ぶ
すぐにデータを移動するなら16GBで十分
携帯やスマートフォンの写真や動画のデータは普段どのようにされているでしょうか。入れたままの方やクラウドに保存している方もいれば、こまめにパソコンへデータを入れている方もいるでしょう。普段パソコンにデータを移して保管をしている方で、SDHCも同じように移動するという場合は16GBで十分です。8GBでも十分ではありますが、フルHDで動画を撮ると1時間弱で容量が一杯になってしまいます。そのことを考えると、念のため16GBを選んでおくのがおすすめです。
外出先で沢山撮影するなら32GB以上がおすすめ
外出先では、どうしても沢山撮りたくなるものです。遠出をしたり旅行に出かけたりなど、なかなかデータの移動などが出来ない状況のときには32GB以上がおすすめです。SDカードが出始めたばかりの頃に比べて画質は格段に良くなっています。スマートフォンやデジタルカメラ、そして一眼レフカメラの画質を比べたときに、一眼レフカメラが一番が質が良いと言われていました。しかし、今はほどんど変わりないと言われるほど電子機器は進化しています。そのため、容量が少ないカードを持って行くとあっという間に一杯になってしまうのです。念のため32GB以上がおすすめです。2000万画素の場合、32GBで1000枚から1500枚、動画はフルHDで5時間4Kでは1時間を目安にしてください。
スピードクラスで選ぶ
動画を撮影する際に必要な最低転送速度
動画を撮影するのに大事になってくるのが、スピードクラスです。これは全部で3種類に分かれます。スピードクラスという最低10MB/秒の速度、UHSスピードクラスという最低30MB/秒の速度、そして新しく加わったのがビデオスピードクラスという高精細高画質動画撮影のための規格です。スピードクラスは、それぞれ速度が一番高い値を選ぶ場合、クラス10やUHS スピードクラス3やビデオスピードクラス90になります。しかし、SDHCは容量の関係で選べる範囲が狭まります。数字が大きければ大きいほど1秒間に転送できる速度が大きくなります。
スムーズに動画撮影をするなら6MB/s以上
動画は、撮っているときにいかに固まらないかがポイントのひとつになってきます。せっかくの動画が途中で途切れ途切れになってしまったことはないでしょうか。また、保存する時間が長すぎて次の動画を撮るまでの読み込みが遅いなどももったいないです。画質が良ければ良いほど、最低速度はとても大事になってきます。より画質のいい動画を撮影するなら10MB/秒がおすすめです。32GB以上のSDカードであれば、10MB/秒以上もSDカードは作っています。しかし、SDHCの場合は容量が32GBまでなので10MB/秒が一番速い通信速度になります。
書き込み速度で選ぶ
連写性能に大きく関わる最高転送速度
写真をたくさん撮ることが多い場合に確認するべきなのは最高速度です。最高速度とは、書き込み速度のことを言います。写真を撮影するときに大事なのが、撮った写真をどれだけ速く電子機器に書き込みが出来るかということです。通常の写真よりも連写の場合より影響が出ます。連写の枚数や秒数が細かければ細かいほど、最高速度が速めをおすすめします。遅めのカードを選んでしまうと、写真の枚数にカードがついていくことが出来ません。そのため、その瞬間にシャッターを切れなくなってしまうことやシャッターを切っている途中に連写が途切れてしまう可能性が高まります。数字か大きければそれだけ速いので、ここぞという瞬間を狙って撮る方には速めをおすすめします。
沢山写真を撮ったり連写をするなら70MB/s以上
連写モードで連写した場合は機械がいつも以上に一生懸命動きます。そのため、転送速度が遅いものを使うとSDカードが連写に追いつかず動きが遅くなる可能性が高いです。この速度はデータの転送にも関わる速度なので、最高転送速度は速めをおすすめします。一眼レフカメラビデオカメラなら95MB/s、沢山写真を撮ったり連写をするなら70MB/s以上がおすすめです。
耐久性で選ぶ
天気問わず撮影するならJIS防水保護等級7以上
あいにくの天気の場合、どうしても雨や雪に濡れてしまうことが心配なこともありますよね。JIS防水保護等級7、略してIPX7は、1mの水中に30分間沈んでいても内部に水が入らない構造を条件に満たしている製品です。以前はこちらの規定が入っていると他のカードと比べて防水性が強いSDカードとして人気でした。しかし、今では多くのメーカーや製品がこちらのIPX7を満たしている場合が多いです。それだけあって、このIPX7が記載されている文字は以前に比べて小さくなり見落としがちな部分でもあります。せっかく選ぶなら、この条件に満たしているかどうかぜひチェックしてみて下さい。
データ保持を気にするなら書き込み方式「MLC」採用
SDカードは電池のように電気を貯める構造になっています。そのため、そのままの状態で保管しておいてしまうと次第に電気が抜けてしまいます。そして、後日見たときにはデータがない状態になってしまう可能性が高いです。また、データの書き込みや読み込みが多いことによって認識しなくなる場合もあります。確実にデータを保持するなら書き込み方式を確認することが大切。書き込み方式は全部で3種類あります。一番寿命の短い1000回のTLC方式、回数が大きく飛んで1万回のMLC方式、そして最後にSLC方式で10万回です。デジタルカメラなどを使用する場合にはMLC方式がおすすめですが、回数が多い分値段も高価になってきます。また、MLC方式と書かれていない場合は、多くがSLC方式ですので目安にしてください。
SDHCカードのおすすめブランド・メーカー
東芝
安心の日本メーカー
SDカードが作られたときから、日本製は高い評価を受けていました。中でも東芝は生産している一部のメーカーとして名前が上がっていました。なんと言っても、安心の日本製です。時代の変化で日本製以外が売り上げを伸ばしていることやデジタル化していくなかで、様々な日本のメーカーが生産終了傾向になってきています。より日本製を重視している方におすすめのメーカーです。
サンディスク
高い品質を保つアメリカのメーカー
サンディスクは、アメリカを中心としている会社でフラッシュメモリーを中心に力を入れています。また、今あるカードのなかでも珍しい永久保証のあるメーカーなのもポイントです。以前は日本製が売り上げトップでしたが、今ではこちらのサンディスクも負けていません。少しでもコストを抑え、かつ製品としてのクオリティを高く考えている方におすすめです。
ソニー
高画質かつ高音質での保存に最適
動画を撮った時、音割れがあることはないでしょうか。同じ場所でiPhoneでは音割れがせずにAndroidでは音割れがあるように、その電子機器で変わってきます。そこに力を入れているのが高音質で有名なソニーです。今まで画質が気になっていたり音割れが気になる方には、同じ場所でも仕上がりが変わってきますので、ぜひ使って頂きたいメーカーです。
Transcend
フラッシュメモリ業界でトップを争うメーカー
Trabscendは、台湾から販売されていて、メモリーカードではトップを争うメーカーです。故障や欠陥品が少ないのが特徴で、カメラ好きの中ではとても評判が高いメーカーです。Trabscendは5年保証で、しっかりしているのも信頼されているひとつの理由です。ほんの数年前までは、日本製ばかりがいいと言われランキングでも上よりも下が多かった印象ではありました。しかし、今は時代が変化しSDカードコーナーでは見やすい位置にならんでいたり、Trabscend独自の小さい説明書なども置いていたりします。保証以外にも、独自のリカバリーソフトを無料で利用できるのもポイントのひとつです。
おすすめ&人気のSDHCカードランキング
長期保証でおすすめのSDHCカード
SanDisk–16GB SDHCカード SDカード (599円)
永久保証で少しでもカードのコストを抑えたい方向け
サンディスクは、なんと言っても数少ない永久保証付きという魅力があるSDHCカードです。また、コストも抑えられることが出来るだけでなく、転送速度も速いです。一石二鳥以上の価値があるカードですよ。
容量が少ない分、ちょっとずつ容量が足りているかどうかなど確認をしながらこまめに移動する必要があります。しかし、写真も動画も撮っていても問題なく使えるカードです。よりコストを抑えたい方におすすめです。
SanDisk–Ultra SDHC カード 16GB 高速UHS-I class10 (539円)
永久保証付でこまめにデータを移動して動画を多く撮る方におすすめ
サンディスクから発売されているSDHCカードです。そのため、永久保証がこのSDHCカードもついています。16GBの容量なので、すぐにデータを移す方や撮る枚数がそこまで多くない方におすすめ。
写真をメインに撮る方には読み込みが遅く感じるようなSDHCカードになっています。しかし、スピードクラスが10なので動画を撮る方におすすめです。容量の関係上、短めの動画を撮る方におすすめです。
Transcend–SDカード 32GB Class10 UHS-I U1 (1,180円)
安心の5年保証付きの写真メイン特に連写をしたい方におすすめ
最大速度が95MB/秒となっているので、とても速度が速いSDHCカードです。動いているものを連写したいという場合は、どれだけ書き込み速度が速いかが鍵となります。よりカメラが好きな方におすすめです。
以前は無期限保証がついていましたが、今は保証が変わってしまい5年間になりました。無期限と記載されているものは、5年保証には変わりません。無期限のままですので、安心してお使いいただけます。
TOSHIBA-SDHCカード 容量32GB (1,580円)
一度に多く動画を撮る方におすすめのカード
東芝のSDHCカードは5年間保証です。そのため、こちらのSDHCカードも5年間保証で作られています。多くの場合保証書をなくしたときは保証が出来ません。しかし、こちらは購入した証拠が分かるものがあれば対応してくれます。
読み込みは他のSDHCカードと比べると少し遅いので、写真を撮るときには時間がかかることがあります。しかし、スピードクラス10です。そのため、動画を多く撮影する方にとてもおすすめのカードです。
SanDisk-Ultra SDHC カード 32GB 高速UHS-I class10 (698円)
永久保証で1時間以上動画をスムーズに撮れるカード
動画向けの16GBのSDHCカードの容量違いで、32GBのバージョンです。こちらのSDHCカードの嬉しいところは、どうしても容量が大きいとそのぶん金額が高くなりがちですが、16GBと比べても金額にあまり差がないところです。
16GBのSDHCカードと同じく、写真の読み込みは他に比べると少し遅いです。容量が多いほど時間もかかるので、連射をあまりしない方におすすめ。しかし、動画が1時間以上撮れるというところが利点。長く回したい方におすすめです。
通信速度の速さでおすすめのSDHCカード
TOSHIBA-8GB SDHCカード SDカード (650円)
容量が低い中でも通信速度が速い数少ないカード
多くのメーカーはSDHCカードの生産は、16GBからがとても多く、家電量販店ではあまり見かけなくなりました。しかし、東芝は良心的で8GBから作っています。こちらのSDHCカードはその数少ない8GBのSDHCカードと言えます。
8GBで容量自体は少なめではありますが、通信速度も問題なく使う事が出来ます。ほんの少しだけ写真を撮りたい方におすすめです。また、小まめにパソコンやUSBなどに移動ができる方にも向いているカードです。
SanDisk–16GB SDHCカード SDカード (799円)
16GBの中でも速いカードで特に転送に強い
16GBで価格も抑えているとどうしても通信速度など他の部分において下がることが多いです。しかし、こちらのサンディスクのカードは、通信速度が速いのがポイントです。特に読み込みの速度が速いですよ。
そのため、データの移動や写真を撮った後の読み込みをよりスムーズに速くしたいという方に向いているSDHCカードです。連写が多いという方は、読み込みが速いほど便利。連写を多く撮る方におすすめです。
SanDisk–32GB SDHCカード SDカード (1,299円)
4K動画を撮る方におすすめのカード
全体的にとてもクオリティが高いSDHCカードです。やや高価ですが、その分品質が格段にアップしているため、速度に関しては写真も動画も問題ありません。より長い時間使用したい方におすすめですよ。
また、4K動画に対応している表記であるビデオスピードクラスが非常に速いです。そのため、より綺麗に撮ることが出来ます。より綺麗に撮りたいと考えている方やコストを抑えたい方にはぜひおすすめできます。
SanDisk-32GB SDHCカード SDカード (6,199円)
値段でわかるほどとにかくクオリティが高い
こちらは特に金額が高めに作られているSDHCカードです。その金額になっている理由も、パッケージの表記を見ればすぐに納得できます。転送速度に関しては、すべての項目で高めとなっているためクオリティはとても高いです。
写真や連写はもちろん、動画をより長めに撮りたい方にもおすすめしたいカードです。また、4K高画質動画まで、スムーズに撮ることが出来ます。読み出し、書き込みのどちらの速度もより速いので、ストレスなく使えます。
エレコム–ドラレコ/カーナビ向け 車載用SDHCメモリカード 32GB (3,971円)
カーナビにおすすめのドライブ中途切れにくいカード
カーナビやドライブレコーダー向け。他のSDHCカードと比較すると高いですが、それだけ金額が高くなる理由が、パッケージの表記を見ると分かります。クラスや書き込み方式において、非常に優れています。
ドライブレコーダーのポイントは、いかに証拠となる部分がしっかり残っているかが大事です。動画がスムーズに撮れるクラス10は勿論ですが、書き込み方式もポイントです。ドライブレコーダーは、何度も見る可能性もありますので、より回数の多いMLC式がおすすめです。この部分をクリアしているカードですので、より高品質と言えます。
より綺麗に保存できることでおすすめのSDHCカード
SONY-SDHCカード SF-UY2シリーズ 16GB (1,280円)
画質はもちろん安心で気になる画像をビデオクリップに作成できる特典付き
転送速度が高めなSDHCカードです。加えて、コストを抑えた高画質の16GBは他にはないのではないかと思うほど、完成度が高いです。同じ場所で撮っていても綺麗に映ると気づく方も多い、優れたカードですよ。
他のメーカーであれば、このSDHCカードと同じ値の場合、ほとんどが4Kと記載していません。しかし、こちらのSDHCカードは、4K動画も対応と記載されています。これは自信のあるソニーだからこそ書ける一言です。
SONY-SDHCカード SF-UX2シリーズ32GB (4,480円)
高速転送でより高画質に保存したい方におすすめ
大容量を考えたソニーのSDHCカードの中でもより通信速度が高速です。トラブルのリスクをとても抑えられるところが、中でもポイントになっているSDHCカードです。ストレスが少ないのは嬉しいですよね。
ソニーのSDHCカードは、音割れが少ない又はなくなったと言われているほどの実力です。こちらのカードもその1つです。同じ場所で撮影しても、写真の印象が全然違いますので、悩んでいる方はぜひ選んでみて下さい。
SONY-SDHCカード SF-UY2シリーズ32GB (3,180円)
読み出しが出来なくなったデータを復旧するソフト付
ソニーのSDHCカードには、電子機器でも評価が高いためか、より豊富な特典があります。こちらのSDHCカードには、データを復旧できるサービスがあります。リンクからサイトに飛び、ダウンロードして使うことが出来ます。
SDHCカードのなかでも32GBと大容量であるだけでなく、それに対応した通信速度でつくられているので安心です。しかし、他のカードに比べるとやや転送速度は落ちてしまいます。記録として写真を残しておきたい程度であれば問題なく使えます。
Transcend–SDHCメモリーカード 32GB (2,180円)
一眼レフカメラやビデオカメラにおすすめしたい高画質のカード
このSDHCカードは、他のSDHCカードのなかでも数少ないMLC方式を使用しているカードです。何度も同じカードを繰り返し利用する方や頻繁に読み込みをする使用する方におすすめです。高画質でも撮ることが出来ます。
また、温度耐性や防水性、耐衝撃性そして耐X線や耐静電性もしっかりしています。耐久性も問題なく、安心して使うことが出来ます。より耐久性などを重視している方や、天気問わず多くの時間にカメラを持ち運び使用したい方にもおすすめです。
最先端の電子機器対応なカードでヒューズ付
こちらのカードは、通信速度はどれも速く安心できるカードです。エラーの検出や訂正、修復機能を強化しているデータプロテクターのLite搭載をしています。データを保護する機能を持っているため、突然のトラブルがあっても安心です。
また、ヒューズという万が一の時でも安心できるような機能もしっかりとついています。カード内部に異常があり高温の発熱や発火があった場合に特に発揮します。カード本体の異常を事前に防ぐので安心ですよ。
まとめ
安心して使えるSDHCカードがおすすめ
よりいいSDHCカードを使いたいなら、容量が大きく転送速度の数値が大きいもの、そして耐久性がしっかりしているカードがおすすめです。データはずっと残るものですよね。せっかく綺麗に撮れて保存し、後々見返したりするのであればしっかりと選ぶことも大切です。