アニメやゲームの中にも登場するオカリナ。可愛い見た目ですよね。オカリナは演奏方法も難しくなく、誰でも気軽に購入できる楽器です。音が大きくないので家で練習もできますし、サイズも小さいのでカバンに入れて持ち運ぶこともできますよ。今回は、人気のオカリナをランキング形式でご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
オカリナの特徴
古くからある素朴でシンプルな楽器
オカリナは、壺の表面に穴を開けたような、素朴でシンプルな作りの楽器です。オカリナの原型楽器は、古くはマヤ文明からあり、世界各地で同様の楽器が発見されています。その楽器は16世紀にヨーロッパへ伝わり、今の形になったのは1860年頃です。オカリナという名前はイタリア語で小さいガチョウという意味。見た目が子どものガチョウに似ていたからでしょうか。かわいい名前ですね。
リードや唇の振動を使わずに鳴らす主に土でできた笛
オカリナは陶器製です。現在ではプラスチック製もありますが、本来は土でできた楽器です。ぶつけたり落としたりすると割れてしまう脆い楽器でもありますね。クラリネットのようにリードを使って鳴らしたりや、トランペットのように唇の振動で音を鳴らすのではなく、吹き口から入れた息が内部に当たって音が鳴る仕組みの笛です。音を出す原理としてはリコーダーやフルートと似ていますね。
オカリナの種類
ソプラノ管
高い音域のオカリナ
ソプラノ管は、小さなサイズで高い音が出るオカリナ。ソプラノ管の中でもさらにC管やF管、G管と種類が分かれています。C管はドの音がピアノのドから始まる音階のドレミファソラシドを持つオカリナです。F菅はドの音がピアノのファにあたり、G管はドの音がピアノのソにあたります。オカリナはシンプルな構造で音域が狭い為、少しずつ音をずらしながら種類を増やして音域をカバーしているのですね。
ソプラノ管には、更に音の高いソプラニーノ管もあります。ソプラニーノ管にも、F管のドの音がピアノのファのオカリナと、G管のドの音がピアノのソのオカリナがあります。ピアノの右端の方のとても高い音域なので、個人での使用頻度は低いオカリナでしょう。アンサンブルなどで使われることの多いオカリナです。
アルト管
中くらいの音域のオカリナ
アルト管は中くらいのサイズで、中くらいの高さの音が出るオカリナです。聴きやすく演奏しやすい音域を持っています。ソロで演奏するにも一番使いやすいタイプでしょう。ソプラノ管と同じように、さらにC管のドの音がピアノのドのオカリナと、F管のドの音がピアノのファのオカリナ、G管のドの音がピアノのソのオカリナがあります。
アルト管は一番演奏しやすいオカリナです。高くも低くもない音域がちょうどいいのです。なかでもアルトC管は、音楽の授業で誰もが演奏したことのある、リコーダーや鍵盤ハーモニカと同じような音域。誰でも馴染みやすく初心者が買うならアルトC管と言えるでしょう。
バス管
低い音域のオカリナ
バス管はサイズが大きく低い音が出るオカリナです。バス管もまた、C管のドの音がピアノのドのオカリナ、F管のドの音がピアノのファのオカリナ、G管のドの音がピアノのソのオカリナがあります。サイズが大きいので手が大きい人や男性向きのオカリナでもありますね。
バス管にはさらに音域の低いコントラバス管もあります。コントラバス管にも、C管の、ドの音がピアノのドのオカリナ、F管のドの音がピアノのファのオカリナがあります。とても音域が低くサイズも大きいのでアンサンブルに使われることの多いオカリナです。個人での使用頻度はあまり多くありません。
オカリナの吹き方
リコーダーのように吹き口から息を吹き込むだけで音が出る
オカリナは、音を出すのに特別なテクニックはいりません。吹き口に口をつけ、フーッと息を入れるだけで音が出ます。リコーダーとほぼ同じです。フルートのように、音を出すのにコツがいる楽器ではないので、持った瞬間からすぐに音を出すことが出来ます。
指使いもリコーダーに似ているので簡単な曲ならすぐにマスターできる
オカリナの指使いはシンプルです。基本的には、穴を直接指で塞いで、それを開けていくと、ドレミファソラシドが吹けます。リコーダーとよく似ていますね。一部違うところもありますが、単純で覚えやすい指使いなので、すぐに曲が吹けるようになるでしょう。
オカリナの選び方
素材で選ぶ
音色重視なら陶器製
オカリナならではの音色を求めるなら陶器製がおすすめです。プラスチックにはない、素朴で明るいきれいな音色が楽しめ、響きや音程も安定しています。本格的に演奏を楽しみたい方、オカリナらしい音色こだわりたい方は、ぜひ陶器製を選びましょう。また、焼き物ならではの色や質感も陶器製オカリナの魅力です。見た目にもこだわりたいのならば、陶器製ですね。
扱いやすさ重視ならプラスチック製
陶器製のオカリナは、音色はきれいですが、割れたり欠けたりする可能性があります。まだ扱いなれない初心者や、頻繁に持ち歩いたり子供が使ったりする場合はプラスチック製が扱いやすいでしょう。音色や響きは陶器製には及びませんが、幸い今はプラスチック製でも音のいいものが出てきていますよ。おもちゃのような見た目も可愛いですね。
音域で選ぶ
初心者など一般的におすすめなのはアルトC管
オカリナには、たくさんの大きさと種類がありますが、最初はアルトC管がおすすめです。とにかく、だれでも馴染みやすいオカリナなのがアルトC管。音階はピアノと同じで、音域は学校のリコーダーとほぼ同じです。大きさも小さすぎず大きすぎずで扱いやすいサイズですね。吹ける曲もたくさんあります。迷ったらとりあえずアルトC管がいいでしょう。
手の小さい子供や女性におすすめなのはソプラノC管
ソプラノC管は、アルトC管よりも、ふたまわりほど小さなサイズです。アルトC管と同じく、ピアノと同じ音階で演奏できるオカリナ。アルトC管よりも1オクターブ高い音が出ます。ソプラノC管は、サイズが小さいので手の小さい子供や女性におすすめですよ。小さいので、ケースに入れてもカバンの中にスッと入ります。持ち運びも楽々ですね。
セット内容で選ぶ
教本付きなら初心者でもすぐに始めることができる
オカリナを始めるにあたって、何をどう揃えるかは迷うところですよね。そんなときオカリナに教本がついたセットなら初心者でもすぐにオカリナを始めることができます。メーカーやショップによっては、首から下げるネックストラップが付いていたり、飾れるスタンドが付いていたりもします。付属品を選ぶ楽しみもありますね。
ポーチが付いていると持ち運びに便利
陶器製のオカリナは、割れたり欠けたりする可能性があるので、むき出しでは持ち歩けません。もちろんケースを別で購入することもできますが、最初から、専用の携帯用ポーチがついているセットなら、安心だしお得です。オカリナを持ち歩くことを考えている方、とりあえずは楽器とケースがあればいいという方にはお勧めのセットですね。
オカリナのおすすめブランド・メーカー
アケタオカリーナ
初心者から上級者まで満足できるオカリナが見つかる老舗メーカー
90年の伝統を持つ、日本のオカリナの草分け的存在のオカリナメーカー。現在主流の12穴式オカリナを開発したのはアケタです。磁器製のオカリナが多い現在の中で、昔ながらの素焼きのオカリナが中心です。オカリナ本来の音にこだわったメーカーですね。
POPOLO(ポポロ)オカリナ
手頃な値段から陶器製オカリナを買えるメーカー
ポポロオカリナは、みんなのオカリナという意味の名前です。日本国内に工房を持つ日本のメーカー。職人がきちんと作った陶器製のオカリナが、5,000円前後から購入できます。こだわりの高級オカリナも揃っています。
NIGHT(ナイト)オカリナ
プラスチック製オカリナも充実のメーカー
ナイトオカリナは、とにかく種類が多いのが特徴です。ファンシーオカリナという、ペンダントになるオカリナや、お茶碗型のオカリナもあります。プラスチックオカリナのラインナップも豊富です。個性的なオカリナを持つメーカーですね。
おすすめ&人気のオカリナランキング
プラスチック製でおすすめのプラスチックオカリナ
NIGHT byNoble-プラスチック オカリナ アルトC(3,300円)
プラスチック製ながら本格的
日本のオカリナメーカーのナイトと、韓国のオカリナメーカーのノーブルがコラボした、プラスチックオカリナです。両社の技術を合わせた高い精度のオカリナ。プラスチック製でも本格的な演奏がしたい方におすすめです。
ラバー仕上げなので、プラスチックには見えず、高級に見えるのも特徴。右上がりの形も格好良く、他のプラオカリナと一線を画しています。いかにもなプラスチック感は嫌だという方にはこちらがいいですね。プロも勧める納得のプラスチックオカリナです。
KIKUTANI–OCA-01 BLU オカリナ(990円)
お試し用として気軽に買える
とにかく安く買えるオカリナ。安いですがきちんと音が鳴ります。少しこもった優しい音です。オカリナを試しに買ってみたいという方、続けられるかわからないから、とりあえず安いオカリナでいいという方にはぴったりでしょう。
クリアなブルーの明るい見た目は楽器への敷居を低くしてくれますね。割れないプラスチックで、安価なオカリナはお子様にもおすすめです。知育玩具としてもぴったり。生活に楽しく音楽を取り入れることもできますね。
オオサワ-オカリナiプラスチックソプラノC(1,375円)
可愛い色とサイズで子供用にも
オカリナ奏者の大沢聡さんが、開発に関わったオカリナ。このオカリナは、少ない息でも音が出しやすいタイプです。小さめなので、穴も小さく、指が押さえやすいのも特徴です。最初のオカリナにもいいですね。
可愛い手の平サイズで、4色のカラフルな色が楽しい気分にさせてくれます。色の名前も桃、向日葵など趣のある名前です。色でも楽器を選べることが嬉しいですね。兄弟や姉妹で、色違いでの購入はいかがでしょうか。
NIGHT–PLAAC CRAクリアー アルトC(1,100円)
楽しいスケルトンなオカリナ
ビギナー向けのプラスチックオカリナ。スケルトンのデザインが、楽しい気分になりますね。大きさはちょっと大きめなので、透明のプラスチックでも存在感があります。価格が安いのもうれしいポイントです。
プラスチックのオカリナですが、しっかりとしたオカリナメーカーが作っているので安心です。作りは陶器製にそっくりで、素材はプラスチック。音が小さいので、家での練習も周りを気にせずできますね。
初心者におすすめの入門用オカリナ
WEEGU-オカリナ アルトC入門セット(2,580円)
低価格ながらすべてが揃うセット
オカリナを始めるために必要なものが、すべて揃うセットです。原材料やチューニングにもこだわった陶器製オカリナ。木目調の黒という見た目も、高級感があります。陶器製オカリナのセットがこの価格で揃えられるのは嬉しいですね。
付属の入門書には、基本の構え方から、演奏におけるコツまでが載っています。届いてすぐに演奏することができますね。落下防止用のネックストラップも付いていて、扱いに慣れないうちでも安心です。
オカリナ-アルトC 陶器管製(2,460円)
スタイリッシュながら低価格
入門用モデルのオカリナです。低価格ですがハイクオリティな、セラミック製。入門用モデルでもオカリナらしさを楽しめますよ。なるべく安く陶器製のオカリナを手に入れたいという方に、向いていますね。
デザインがとても素敵です。つやつやの紺色に、吹き口に模様のワンポイント。ゲームの世界に出てくるオカリナのようですね。コスプレに使ったりお部屋に飾ったりという使い方もできますね。
NIGHT-オカリナ入門セット アルトC(7,049円)
長く使える本格オカリナの入門セット
高品質なオカリナを低価格で買うことができるナイトのスタンダルドシリーズ。その入門セットになりまう。始めるなら、最初から本格的なものが欲しいという方にフィットするオカリナのセットです。
オカリナ本体に、ケースと入門書、そしてCDも付いています。独学で始めるならば、お手本の演奏はぜひ聴いてみたいもの。本物のオカリナを聴く機会はなかなかありませんから、CD付きはポイントが高いですね。
POPOLO-入門オカリナセット モダン アルトC(7,600円)
初心者向け教本付きの入門セット
ポポロオカリナの新しい入門用オカリナに、楽譜などが付いたセットです。入門用として、吹きやすさが第一に考えられています。そのため、楽器の経験がなくても最初からよく鳴らすことができ、練習が楽しくなるでしょう。
見た目がとても可愛いということも、このシリーズの特徴の一つです。ピンクやミントグリーンの、お菓子のような色のオカリナもありますよ。可愛いオカリナに、ネックストラップや楽譜もきちんと付いた、嬉しいセットですね。
POPOLO-オカリナ コンパクト アルトC(5,600円)
コンパクトサイズのアルトC管が持ちやすい
コンパクトなサイズ感のコロンとしたオカリナです。小さくて軽いので持ちやすく、指にピタッとフィットします。小さいながらも、きちんとアルトC管の役割は果たしていますよ。比較的安価で、指も動かしやすいので、入門用にぴったりですね。
手のひらに乗るサイズ感は、他のアルトC管にはありません。ソプラノC管も、同じC管で小さなサイズではありますが、音域が違う為、響きが違ってきてしまいます。アルトC管では大きいけれど、音域はアルトC管がいいという方にもおすすめしたいオカリナです。
上級者におすすめの本格オカリナ
NIGHT-フィオレット アルトC(25,520円)
ナイトオカリナの最高峰モデル
とてもよく響き大きな音量を出すことができる、本格派のオカリナ。大きくよく響く音は、ステージ演奏にも向いています。思い切りオカリナを楽しみたい、ソロで思う存分吹きたいという方には特におすすめです。
フィオレットとは、イタリア語で最高級という意味。つややかな黒がとても美しいオカリナです。また、NIGHTの刻印が入った、丈夫なハードケースも付いてきます。大切なオカリナをしっかりと保管できますね。
Osawa Ocarina-オオサワオカリナi ソプラノF(23,000円)
オカリナ奏者の大沢聡氏がプロデュース
世界的なオカリナ奏者である大沢聡さんプロデュースのオカリナ。肺活量が少なくても、安定した演奏ができるようになっています。まずは形から入りたい、最初からプロのようなオカリナを持ちたいという方にもぴったりです。
他のオカリナに比べて、形が薄いのが特徴。薄い為持ちやすく、指に馴染みやすいというメリットがあります。吹き込みの中が細く作られている為、息がコントロールしやすく、細かな表情もつけやすいですよ。
Focalink-フォーカリンクオカリナ アルトC(17,500円)
漆仕上げの本格オカリナ
フォーカリンクオカリナは、漆で仕上げられた高級なオカリナです。ずっしりと重そうに見えて、重さは普通。美しくすっきりとしたデザインです。プロも愛用する確かなオカリナを、一度は吹いてみたいですね。
フォーカリンクは台湾でトップのオカリナメーカー。世界的にも有名です。息をたくさん使う情熱的な演奏ができることで、上級者にも多くファンを持ちます。そんなフォーカリンクオカリナなら、コレクションとして飾るのもよいですね。
聖徳工芸-オカリナ アルトC (15,000円)
注文をしてから手作りしてくれる
古代遺物のレプリカを作っている会社が作る、異色のオカリナです。注文を受けてからひとつひとつ手作りしてくれるので、世界に一つだけのオカリナが持てますね。人と違った物が好きという方には、ぜひ手に入れてほしいです。
シックな黒と、素焼き調の茶色から色が選べます。また、古代遺物レプリカのメーカーならではの、縄文模様が入ったオカリナもセレクトできます。古い時代からずっとあったオカリナ。その趣も楽しめますね。
アケタ-オカリナRT-5C アルトC 選定モデル(14,200円)
THEオカリナと言える素朴で明るい音色
オカリナといえばアケタ。オカリナファンに愛されている有名なオカリナです。オカリナ本来の、THEオカリナとも言える音色がその魅力。その中から、さらに質のいいオカリナを選んだのが選定モデルです。
素焼きのオカリナに、白い塗料をかけた素朴な見た目。ところどころ素焼きの部分が見えていて味があります。AKETAのロゴマークや、音名のアルファベットも素朴な可愛い文字で、愛着がわくことでしょう。
まとめ
自分の演奏目的に合ったオカリナがおすすめ
オカリナを選ぶ上でのポイントは、自分の演奏目的に合っているものを選ぶことです。とにかく手軽に始めたいなら、価格も安く扱いやすいプラスチック製を。いずれは本格的に演奏したいと思うならば陶器製のオカリナを選ぶのがいいでしょう。初心者なら必要なものが一度に揃うセットが簡単です。みなさんも自分に合ったオカリナを見つけて楽しく演奏してくださいね。