便利な掃除機がいろいろとある今でも、外を掃く時など、ほうきが必要な場面がありますよね。さらに室内でも、ほうきは意外と役立ちます。効率よく掃除するには、場所や状況に適したほうきを選ぶことがおすすめです。そこで今回は、人気のほうきをランキング形式でご紹介。多機能なものから、おしゃれなものまで、ほうきも様々あります。種類による違いや選び方のコツなどもあわせて説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
ほうきの必要性
音がたたないので夜間や赤ちゃんのいる家でも掃除しやすい
ほうきの大きなメリットは、掃除機と違って静かなところです。夜に掃除をしなければならない場合も、ほうきなら気を遣わずできます。また、赤ちゃんが寝ている時や、掃除機を嫌うペットがいる家庭でも掃除しやすいですね。
掃除機の届かない隙間や細かな部分も掃除できる
ほうきは小回りがきくため、掃除機で掃除しにくい場所で活躍します。たとえば、部屋の角や隅などは掃除機が届きにくいですよね。また、家具と家具の隙間でも、ほうきならしっかりゴミをかき集めてくれます。その他、天井やサッシの溝などもほうきなら掃除が可能です。
ほうきの種類
長柄タイプ
腰を屈めずに済むので広い場所を掃除するのに向いている
一般的に全長100cm以上のほうきが長柄タイプに分けられています。腰を屈めず立ったまま掃除ができるため、体に余計な負担がかかりません。広いスペースなど、掃除に時間がかかる場合は長柄タイプのほうきがおすすめです。
濡れた落ち葉など、重たいゴミを掃除するのにも長柄タイプが向いています。両手で握って使うため、しっかりと力を入れて掃除ができますよ。室内で、家具と家具の隙間を掃除する時も、柄が長いほうきなら奥まで穂先が届きます。
短柄タイプ
持ち運びが楽でさっと使えて収納もスマート
全長がだいたい80cm程度のほうきが短柄タイプに分類されています。かさばらないので、簡単に持ち運ぶことができる上に、収納する際も場所を取りません。玄関やベランダなど、限られたスペースをさっと掃除するのに最適です。
短柄タイプのもう1つのメリットは、片手で掃除ができることです。ちりとりを使う時に、ほうきを持っていない方の手はフリー。よって、片手でちりとりを固定できて効率よくゴミを集められます。短柄タイプのほうきは、小柄な人や子供にも扱いやすいですね。
ハンディタイプ
卓上や細かな場所を掃除するのに適したコンパクトなほうき
ハンディタイプは手ほうきとも呼ばれます。柄の短いほうきで、全長はだいたい30cm以下のものが主流。卓上や家具のほこりやゴミを払ったり、サッシの溝の掃除をしたりするのに向いています。細かなゴミまでかき集めてくれる優れものです。
コンパクトなので、収納に困りません。手の届きやすい場所へ置いておけば、いつでもさっと掃除ができるので、1つあると便利ですよ。ハンディタイプの中には、昔かまど周りで使われていた荒神ぼうきや、洋服ブラシとして使われる小さなものもあります。
ほうきの選び方
使う場所に合わせて素材で選ぶ
畳の部屋を掃くなら適度にコシのある草ほうきがおすすめ
コキアとも呼ばれるほうき草の枯れた枝を編んで作られているのが、草ほうきです。穂先が細くてよくしなり、ほどよいコシもあります。そのため、掃き掃除がしやすく、畳の目に入り込んだゴミなどもしっかりと掃きだすのが特徴。カーペットや絨毯に入り込んだほこりも、ばっちり掻きだしてくれますよ。ほうき草だけでなく、ホウキモロコシや稲わらで作ったものも、広い意味では草ほうきです。
棕櫚ほうきでフローリングを掃除すればつや出しもできる
棕櫚ほうきは、棕櫚というヤシ科の植物の皮で作られています。とても細かい穂先が特徴です。そのため、柔らかくてしなやか。さらに、フローリングなどの木の床に使い続けることで、自然なつやが出ます。棕櫚の繊維には油分が含まれているためです。ワックス代わりになるなんて便利ですよね。棕櫚の皮をそのまま使用したものを皮ほうき、丈夫で質のいい繊維のみ厳選して作られたものを鬼毛ほうきと呼びます。
土間ほうきとも呼ばれる赤シダのほうきは玄関やベランダに最適
赤シダのほうきは、パルミラヤシという植物の繊維から作られています。土間ほうきとも呼ばれており、玄関やベランダでの使うのがおすすめです。赤っぽい穂先は太く、コシが強いのが特徴。大きな枯れ葉や小石など重さのあるゴミもしっかり掃くことができますよ。収納する時に吊しておけばクセがつきにくく、形をキープできます。
丈夫な黒シダほうきは屋外の細かなほこりも綺麗に掃除できる
アレンという植物に巻き付く繊維からできているのが、黒シダのほうきです。穂先が細くて柔らかいため、小さなゴミの掃除に向いています。黒シダのほうきは、玄関先など屋外での使用がおすすめ。穂先が高密度になっていて、砂ぼこりなどもしっかりかき集めてくれますよ。水に強く、濡れたベランダでも使えて便利です。丈夫でクセがつきにくいので長く使えます。
庭掃除にぴったりなのは固い竹のほうき
竹を束ねて作られたほうきは、その固さが特徴です。コシがあり、穂先の密度にむらがあります。そのため、芝生に落ちた落ち葉をかき集めるのも得意で、庭掃除に最適。さらに、アスファルトやコンクリートのでこぼこに入り込んだゴミを掃くのにも向いています。小石や濡れたゴミなど重さのあるものを掃除するのなら、力の入りやすい柄の太い竹ほうきを選ぶといいでしょう。
葉脈のほうきは落ち葉などを集めるのが得意
ヤシの葉脈から作られている葉脈ほうきはコシの強さが特徴です。穂先に弾力があって丈夫なので、落ち葉をかき集めるのに向いています。大きなゴミや重さのあるものもしっかり掃きだしてくれる優れもの。葉脈自体は細いため、アスファルトなどのでこぼこに入り込んだ小さなゴミも逃しません。芝生でもコンクリートでも、屋外ならどんな場所にも使えます。
溝や濡れた落ち葉の掃除に役立つのは化繊のほうき
プラスチックなど化学繊維で作られたほうきは、水に強いのがメリットです。雨上がりでも気軽に掃除でき、ほうきを水洗いすることもできますよ。室内外で使用可能。室内では繊維の細かいタイプ、屋外では繊維の太いタイプがおすすめです。化繊のほうきはコシが強く、しっかりとゴミをかき集めてくれます。それでいて安価なものが豊富。コスパがいいのもメリットです。
シリコン製の万能ほうきなら液体も掃除できる
シリコンでできたほうきは万能で、なんと液体まで掃除できます。床にこぼれた水分を綺麗にかき集めてくれるのです。よって、窓ガラスについた雨水の掃除や、浴室の湿気除去などにも便利。ほこりや髪の毛を絡めとるのも得意ですよ。カーペットに落ちたペットの毛などもしっかりかき集めてくれます。水洗いできてお手入れも簡単です。
掃除する場所で選ぶ
広いフロアを掃除するなら柄を自由に動かせる自在ほうきが便利
自在ほうきは穂先がついているヘッド部分と柄がT字になっていて、ヘッド部分の向きを自在に変えることができます。そのため、効率的に広範囲の掃除ができるのですね。また、隅や角などの掃除しにくい場所にも入り込んでゴミもしっかりかき集めてくれます。床面によくフィットするので、凹凸のないフラットな床で使うのがおすすめです。
天井ほうきがあれば高いところも掃除できる
天井や、高い場所を掃除するには天井ほうきが便利です。蜘蛛の巣を払ったり、照明のほこりを取り除いたりできます。2メートル弱のものから3メートル近いものまで様々です。穂先の素材も形状もいろいろ。用途に合わせて選べます。伸縮するタイプの天井ほうきなら、長さを何段階かに変えられますよ。普段は短くして収納できて便利です。
収納方法で選ぶ
ちりとりにほうきを収納できるセットならすっきりしまえる
ほうきには、ちりとりとセットになったものが数多くあります。そういうセットは、大抵の場合ちりとりにほうきを固定し、そのまま収納できるようになっています。コンパクトにしまえて便利。また、一緒にしておけばほうきとちりとりがバラバラになってしまうこともありません。セットならデザインもそろうので、おしゃれに置いておけますね。
自立するほうきなら収納する時も掃除の時も便利
単体で自立するほうきなら、スマートに収納ができますよ。ほうきと一体になったカバーがついていて、カバーの底が平らなため自立するのです。ほとんどの場合、カバーはスイッチ1つでスライドさせることが可能。使わない時はもちろん、掃除の最中も便利です。一時的に掃除を中断することがあっても、気軽にほうきから手を離せます。
ほうきのおすすめブランド・メーカー
ニトリ
短柄タイプを中心にコスパのいいほうきがそろう
ニトリは短柄タイプのほうきとちりとりのセットが多くそろっています。どれもコンパクトに収納できて、価格が手頃なのが特徴です。コスパがいいのは嬉しいですよね。長さを調節できるハイブリッドほうきも取り扱っています。水を含んだゴミなども掃き出しやすいほうきで、こちらも低価格です。
無印良品
シンプルなデザインの高コスパなほうきを展開
無印良品には、職人が手作りした棕櫚のほうきもあれば、安価な自在ほうきもあります。ちりとりとセットになった卓上用のほうきもコスパがいいですよ。どのタイプも無印良品らしいシンプルで使いやすいデザインになっています。
山本勝之助商店
職人手作りの上質な棕櫚のほうきが人気
山本勝之助商店は明治13年創業の、和歌山県にある老舗メーカーです。棕櫚製品と山椒を扱っています。棕櫚ほうきは、すべて丁寧に手作りされていて上質。様々なタイプの棕櫚ほうきがあるので、掃除したい場所に合わせて選べますよ。
アズマ工業
サイズも素材も多種多様なほうきを安価で提供
アズマ工業は、様々な掃除用品を扱っているメーカーです。長柄タイプも短柄タイプもあらゆる素材のほうきがそろっています。どれも価格は手頃。柄のみ、ヘッド部分のみでの販売もありますよ。どちらかが傷んだ場合も取り替えができるので、長く使えますね。
おすすめ＆人気のほうきランキング
長柄タイプでおすすめのほうき
山本勝之助商店-棕櫚箒 7玉長柄箒 （17,600円）
天然のワックス効果を発揮する上質な鬼毛ほうき
希少な鬼毛を使ったほうきです。鬼毛とは、棕櫚の皮からわずかしか採れない繊維で、強くてしなやかなのが特徴。高品質で、粉なども出にくくなっています。棕櫚は繊維が柔らかいため、床を傷つけずに、ゴミやほこりをしっかり掃きだしてくれますよ。
植物性油脂を含んだ棕櫚には天然のつや出し効果があります。掃除を繰り返すうちに、床に油脂が移るのでワックスいらず。ほこりも舞い上がりにくいので、掃除がしやすいですよ。耐久性も高く長持ちします。確かな品質のほうきを大事に使いたい人におすすめです。
アズマ工業-長柄ほうき サンニワニワ （1,348円）
玄関やベランダにおすすめの長持ちする黒シダのほうき
黒シダのほうきは、繊維が細かく溝や隙間に入り込んだゴミも逃しません。しなやかな穂先が砂ぼこりなどもしっかりキャッチ。適度なコシがあり、掃きやすくなっています。細かなゴミやほこりの多い、玄関やベランダでの掃除に最適です。
水に強いというのが黒シダの特徴。そのため、雨上がりの掃除にも使えます。丈夫に作られていて、形が崩れにくいのもポイントです。掃除の後しっかり乾かすのがほうきをさらに長持ちさせるコツ。水回りなど、場所を選ばず掃除をしたい人におすすめです。
アズマ工業-名匠外苑ほうき （2,167円）
芝生を傷つけずに落ち葉掃除ができる葉脈のほうき
ヤシの葉脈で作られたほうきです。太い穂先で弾力があり、芝生や砂利に埋もれたゴミまできっちり掃きだしてくれます。穂が円柱状に取り付けられているため、掃く時に生じる抵抗が分散。そのため、芝生を傷つけることもありません。
力を入れずに掃除ができるのがメリットです。楽しく掃除ができますよ。柄が天然木のため持った感触もよく、冬場も冷たくなりすぎるのを防ぎます。また、見た目もすっきりしているので、見える場所に保管しても大丈夫。さっと手に取って掃除ができます。庭掃除を快適にしたい人におすすめです。
早川工業-ワルツ自在ほうき （4,365円）
水に強く重さのあるゴミもスムーズに掃除できる
軽くて使いやすい自在ほうきです。ヘッドが左右に動くため、椅子などの下にもスムーズに潜り込み、隙間掃除も楽々。さらにグリップが手に馴染み、掃き心地もよくなっています。広い場所でも楽しく掃除ができますよ。
毛先が短めで掃く時に力が伝わりやすく、重たいゴミもしっかり掃けます。小石や葉っぱの多い玄関やベランダにもおすすめです。毛先は水に強く、雨上がりでも大丈夫。さらに静電気が起きにくい素材なので、冬場の掃除も快適です。掃除を効率よく済ませたい人におすすめします。
短柄タイプでおすすめのほうき
アズマ工業-便利ほうき チリトーレ （1,849円）
細くしなやかな穂先が砂ぼこりを逃さず雨にも強いちりとり付きのほうき
ヒタムファイバーと呼ばれるニガシダを使ったほうきです。ちりとりとセットになっています。ちりとりの柄が長く、立ったままゴミを集めることが可能。ほうきもぴったり収納できます。収納時はほうきが浮いた状態になり、穂先の形が崩れません。
ほうきの穂先は、細かくしなやかです。砂ぼこりもしっかりキャッチ。落ち葉などもしっかりかき集めるので、玄関や家の外で使うのに便利です。水にも強く雨が降った後でも使用可能。玄関やベランダの角に収まる形状で、さっと手に取って掃除ができます。手軽なほうきを探している人におすすめです。
マーナ-ほうき ちりとりセット （2,568円）
収納時も使用時もスマートで掃除もしやすいほうき
コンパクトなちりとり付きのほうきです。スリムな上にちりとりが自立するので、スタイリッシュに収納できます。見える場所に置いていても、存在感がほとんどありません。ほうきの柄には穴が空いていて壁掛け収納も可能。
ほうきの穂先に角度がついているため、掃きやすいのが特徴です。また、グリップも握りやすくなっていて、掃き心地もいいですよ。ちりとりにも段差をつけ、集めたゴミやほこりがこぼれないよう工夫されています。スマートにさっと掃除をしたい人におすすめです。
Raszta-スタンドブルームセット （4,180円）
優しくゴミを掻きだすほうきとちりとりのセット
ポーランドで作られたほうきとちりとりのセットです。柄やヘッドに使われている木材もポーランド産。穂は馬毛とポリエステルでできています。当たりが柔らかく、フローリングなどを傷めません。畳の掃除にも使えます。
自立するちりとりの柄にほうきを引っかけて収納でき、それぞれがバラバラになりません。目に付くところへ置いていてもおしゃれなデザインなので、使いやすい場所へ置いておけますね。北欧風のインテリアやシンプルな部屋に合うほうきを探している人におすすめです。
ニトリ-ほうきチリトリセット （1,256円）
2個セットで高コスパなタフに使えるほうき
こちらは化繊のほうきとちりとりのセットで、2個セットになっています。手頃な価格が嬉しいですよね。玄関や庭、ベランダなどの必要な場所に1セットずつ置いておくと便利です。収納時はほうきがちりとりに収まり、ちりとりもスリムに折りたためるので場所を取りません。
穂は化繊なので、耐水性があります。雨が降った後の掃除に使っても大丈夫。短柄タイプにしては柄が少し長めになっていて、腰を屈めずに掃除ができますよ。しっかり掃除できて、この価格。コスパのいいほうきを探している人にもってこいですよね。
ハンディタイプでおすすめのほうき
無印良品-卓上ほうき ちりとり付き （390円）
シンプルなデザインでテーブルの上に置いても邪魔にならない
ちりとりとセットになって収まる卓上ほうきです。幅約16cm、高さが17cmとコンパクトで、奥行きも4cmなのでスリムですよね。ごちゃごちゃしがちなキッチンや、テーブルの上に置いておいても邪魔になりません。ちりとりとほうきの柄に穴が空いているので、壁などに掛けて収納も可能。
無印良品らしいシンプルなデザインが魅力です。どんなインテリアにも馴染みます。価格が手頃なのも魅力ですよね。おしゃれな卓上ほうきを探している人や、さっと手軽に使えるコンパクトなほうきを求めている人におすすめですよ。
山本勝之助商店-棕櫚皮3玉荒神箒 （1,200円）
丈夫で使い勝手のいい棕櫚の小ぼうき
棕櫚で作られた荒神ほうきです。昔かまどの周りを掃くのに使われていたほうきを荒神ほうきといいます。現在の使い方は様々です。机の上を掃いたり、家具の隙間にたまったほこりを掻きだしたり。ペットの毛を絡めとるのも得意なので重宝します。
全長約29cmで、重さが80gと軽いのが特徴。気軽に持ち運んで家中綺麗にできますね。棕櫚のほうきは、一生に三本あれば足りると言われるほど丈夫です。1本あればいろいろな場所に使えて長持ちするので高コスパ。高品質なハンディほうきを探している人におすすめです。
白木屋傳兵衛-はりみ用小箒 （1,430円）
コシがありしっかりゴミを掃きだすコンパクトな草ほうき
ハンディタイプの草ほうきです。適度なコシがあり、たっぷり使われた草がゴミをしっかり掃きだしてくれます。使われているホウキモロコシは国産。中でもほうきに適したものだけを厳選し、職人が編み上げた上質な草ほうきです。
草ほうきには、静電気を起こしにくいというメリットもあります。そのため、洋服のほこりを払ったり、パソコンの表面やキーボードのほこりを払ったりするのに最適なのですね。全長20cmとコンパクトなので、収納もかさばりません。価格が手頃なので、草ほうきを試してみたい人にもおすすめです。
まとめ
掃除する場所に最適なほうきがおすすめ
サイズや素材によって得意分野が異なるほうき。使い場所や掃くものに合ったほうきを選びましょう。そうすると、効率よく掃除ができます。また、ほうきをしまい込んでしまうと、使いたい時にさっと取り出せません。気がついた時にすぐ掃除できるよう、邪魔にならないスマートなほうきや、出しっ放しでもおしゃれなほうきがおすすめです。
