家計を見直す時に役に立つのが家計簿。しかし、最後まで続かず、挫折してしまうという方も。実は、家計簿には4種類があり、自分の好みやライフスタイルに合ったものを選ばないと途中で挫折してしまうことが多いです。この記事では、家計簿の種類や選び方をもとに、おすすめの家計簿についてご紹介していきます。
家計簿の特徴
家計の収支が把握できる
家計簿をつけることで、給与などの収入はもちろん、何にどのくらい支出しているかがわかります。家計簿に光熱費など費目別に書き出すことで、家計の収支を把握してバランスがつかめますよ。また、大きな支出を予定しているときにも計画を立てやすくなります。
家計の無駄を見直して節約や貯金がしやすくなる
家計簿に費目別の支出を書き出すことで、無駄づかいした用途や金額がわかりやすいです。無駄な支出を意識して買い物をすれば、必要なものだけを購入することができ、節約になりますよ。無駄づかいしなかった分、支出が少なくなり、貯金にまわせるようになります。
手で書くことで達成感を味わいやすい
最近では、携帯電話で家計簿を付けられるアプリもあります。どちらでも収支の把握はできますが、手で家計簿に直接書くことによって、ひと仕事した達成感やお金が溜まっていく実感がえられて、楽しむことができますよ。また、時間が経ってから見直したときにも、これだけ長く続けられたという感慨深さも感じられます。
家計簿の種類
ベーシックタイプ
自分で書き込むので使いやすくカスタマイズできる
ベーシックタイプの家計簿は、自分で収支の費目を入れて使うタイプです。ざっくりとでも、細かくとでも自分に合わせてカスタマイズできます。使い始めて間もないうちは、ある程度費目が入っているもののほうが使いやすいでしょう。
また、人によって重視する費目は違うもの。食費と外食費など、自分が無駄づかいしやすい費目を分けて計上することで、より具体的な支出の把握がしやすくなります。ついつい無駄づかいをしやすく、節約したい方におすすめです。
袋分けタイプ
予算がわかりやすくつい使いすぎてしまう人におすすめ
袋分けタイプの家計簿は、費目ごとの封筒に予算を分けて手元に保管しておく方法です。予算金額を費目ごとの封筒に入れて、封筒の中から支払いをします。予算金額を把握しやすく、必要な支出への金額を確保することもできますよ。
ついつい使いすぎてしまう原因のひとつは、費目ごとの残高が正しく把握できていないこと。袋分けすれば、予算金額までの残金が封筒の中を見るだけで分かるので、予算の中で計画的にやりくりをしやすいですよ。節約を重視しすぎて計画倒れしないように、多めの予算確保がおすすめです。
レシートを貼るタイプ
細かく記入する手間がなくレシートが溜まっていても大丈夫
家計簿にレシートを貼って保管するタイプもあります。レシートに書いてある合計金額で、費目別の大まかな支出金額を計算する方法です。細かい計算をしないで大体の流れを把握でき、レシートの購入内容で具体的な支出をチェックできますよ。
また、この方法の嬉しいところはたくさんレシートを溜めてしまっても大丈夫なところ。レシートを保管さえしておけば、気がついたときにレシートを日付順に貼ってまとめるだけで管理ができますよ。毎日家計簿をつけることが面倒な方や、なかなか時間の取れない方にはおすすめです。
手帳一体型タイプ
予定や日記と一緒に書き込めるから記入忘れしづらい
手帳一体型の家計簿は、手帳にすっぽりと収まる小型の家計簿です。小型とはいっても、記入スペースは申し分なし。費目別にしっかり書き込めて、日々の出費から年間の収支まで把握できるものが多いです。
また、手帳と一体化しているため、ちょっとした隙間時間や予定をチェックしたときなど、ついでで書き込めます。まとまった時間がいらないのは忙しい方には嬉しいですね。カバーも革製などのスタイリッシュなものが多く、ビジネスパーソンやいかにもな家計簿が苦手な方にもぴったりです。
家計簿の選び方
記入費目で選ぶ
細かく記入したい方や初心者の方なら書き込みやすい費目が多いタイプ
収入や支出の費目が多い家計簿は、食費などはもちろん、クレジットカードや口座別の収支などもつけられます。金額だけでなく、何に使ったのかしっかり記入するので、お金の詳しい流れがわかります。全体的なお金の流れを細かく記入したい方に向いていますよ。また、家計簿の記帳に慣れてなく、どのように書いていいかわからないような初心者の方にも、あらかじめ費目が記入されているので書きやすいです。
ざっくり収支を確認したい方や慣れた方なら費目の少ないタイプ
費目が細かい家計簿は、お金の流れがつかめる反面、記入箇所が多くて面倒になり、途中で挫折することも。そんなときのおすすめは大まかな費目を記入するタイプの家計簿です。個々の商品の名前や値段までは記入せず、おおまかな費目のみ記入します。金額が多くなる費目の傾向や固定費の見直しに役立ちますよ。家計簿の記入に慣れた方にも、費目が少なく見た目がすっきりしたこのタイプがおすすめです。
自由にカスタマイズしたい方なら費目がないタイプ
費目欄が空欄になっているので、自分で設定して記入できる家計簿です。投資や趣味など重視したいことにあわせてつくれるので、自分の好みやライフスタイルにぴったりで使いやすいものができますよ。自分にあった費目をカスタマイズしなくてはならないため、上級者の方にむいています。また、市販の家計簿が細かすぎて肌に合わないという方にもおすすめです。
カバーで選ぶ
表紙を汚したくないならビニール製やレザー製のカバー
保管しているうちに折れてしまったり汚れてしまったりと、使っているうちになにかと劣化しやすい表紙。そんな悩みを解決してくれるのが、家計簿にビニール製やレザー製のカバーが付いているものです。ビニール製のものは水や傷にも強く、お手頃な価格のものが多いです。レザー製は、手帳一体型の家計簿に多く、機能性とデザイン性を兼ね備えた家計簿です。
裏表紙に収納用ポケット付きなら必要なものを一括管理できる
家計簿の表紙カバーの中には、収納用のポケットが付いているものがあります。領収書や支払い書の控えをいれて保管したり、電卓など家計簿に必要な文具を一括で入れたりできて便利ですよ。また、カバーにはペンホルダーも一体化しているものもあり、家計簿を手書きするのに必須なペンも一緒に保管すれば、わざわざペンを探す手間が省けます。
追加機能で選ぶ
医療費の利用控えがあれば確定申告に役立つ
医療費控除を受けるには医療費控除の明細書が必要です。健康保険組合から送られてくる「医療費のお知らせ」でも確定申告ができますが、医療費控除に含まれる市販の一部の医薬品は別途記載しておかなければなりません。そんな時に役に立つのが、医療費の利用控えです。日々の家計簿とはべつに医療費のみの帳簿があることで、面倒な医療費控除の明細書も書きやすくなりますよ。
使いすぎがひと目でわかるクレジットカード控え
クレジットカードでの買い物を家計簿につけると、買ったものの詳細がわからず、何にどれだけお金をかけたのかがわからなくなりがちです。クレジットカードの使いみちをまとめて書けるクレジットカード用のシートがあれば、いつどこで何にいくら使ったのかを把握することができますよ。支払いの金額だけでなく、何を買ったのかを意識することで家計の見直しや節約にもつながりますよ。
家計簿のおすすめブランド・メーカー
学研ステイフル
親しみやすいイラストと続けられる工夫が満載
予算を立てて項目ごとに日々の記録をしっかり書き込める家計簿を取り扱っていおり、リピーターが多いブランドです。親しみやすいイラスト、毎日書けるメモ欄、ファスナー付きポケットなど、家計簿を続けたくなる工夫が詰まっています。月や年だけでなく、週ごとに家計の収支をきちんと把握したい方におすすめです。
ミドリ
かわいいデザインで種類も充実
ミドリの家計簿は、かわいらしいデザインの家計簿を多く扱っています。月間タイプや週間タイプ、無地のものなどさまざまな種類の中から選べますよ。また、共働き家庭用に自分とパートナーがそれぞれ記入できる家計簿など、ライフスタイルの合わせた家計簿も取り扱っています。
クツワ
予定と家計を一括管理できる家計簿付き手帳が豊富
クツワは、手帳一体型の家計簿が豊富です。驚くのはその機能性。月間や週間はもちろん、クレジット控えなどのオプションもしっかり付いています。カバーもビニール製でポケットが付いたタイプや、合皮でシックなタイプなど自分にあったものを選べますよ。
HIGHTIGHT(ハイタイド)
機能性にこだわったオリジナル商品を多数展開
ハイタイドは、シックでスタイリッシュな雑貨を多く扱う会社です。合皮製で一見家計簿に見えないおしゃれな家計簿を扱っています。お揃いの通帳カバーや印鑑ケース、レシートホルダーなど家計管理に役立つアイテムも目白押しです。
永岡書店
実用性が高く袋分けタイプやレシートを貼るタイプも取り扱う
永岡書店は、児童書や生活実用書を扱う書店です。永岡書店の家計簿はバリエーションが豊富で、袋分けやレシートを貼るタイプなどさまざまです。今までの家計簿が使いづらかった方におすすめですよ。また、ものによっては別冊で便利帳がついているものもあり、お得感満載です。
おすすめ&人気の家計簿ランキング
ベーシックタイプでおすすめの家計簿
学研ステイフル-てるてる天使 B5 家計簿 くも(1,540円)
細かな項目設定でしっかり書けるフルカラー家計簿
緩い雰囲気で可愛らしいイラストが目を引くビニールカバーの家計簿です。フルカラー印刷で書き込むのが楽しみになるデザイン。家計簿ページの他に挿絵付きのメモ欄など、日記のように楽しんで続けるための工夫が詰め込まれています。日付設定がないため、購入したらすぐに始められますよ。
食費や光熱費など身近な消費項目に加え、細かな設定項目があるのが特徴的です。医療費、社会保険、クレジットカード、ローンなど家計に関わるあらゆるお金の管理ができます。この家計簿にこまめに記録しておくことで、医療費控除や年末調整の手続きが楽になりますよ。項目を分けてしっかり書き込みたい方におすすめです。
ハイタイド-パヴォハウスキーピング (1,760円)
スタイリッシュなデザインで機能も盛りだくさん
一度廃盤になったものの、購入希望の声が多く、復刻版として復活したほどの人気がある家計簿です。スタイリッシュで上品なポリウレタンの表紙はふかふかとしてさわり心地がよいです。品のよい丸ゴムがさらに上品さを引き立ててくれますよ。
細かい品目は書かず、各費目の合計金額を書き込むタイプです。毎月末には、公共料金の控えや領収書なども一緒に閉じておけるポケットも付いているので、保管にも困りませんよ。ボーナスや貯金を記録するページもあるので、計画的にお金を貯めたい方におすすめです。
ミドリ-働くふたりの簡単家計簿 (660円)
共働きのふたりのそれぞれの収支を書き込める
こちらはその名の通り、共働きの家庭にぴったりの家計簿です。基本情報として、収入だけでなくお互いの銀行口座やクレジットカードを記入する欄があり、口座の引き落としの内容など現金以外のお金の流れも把握できます。目標を記入するページもあるので、収支をパートナーと話し合いながら一緒に貯金計画を立てていけますよ。
記入方法は、一週間分のレシートを溜めておいて、費目ごとに合計金額を記入すればいいだけ。毎日記入する必要がないので、時間も手間もかかりません。ざっくりと収支やお金の流れを把握したい人におすすめです。
オリエンタルベリー-むだづかいさんのシッカリかけいぼ(1,430円)
ランキング形式で無駄遣いを反省できる
こちらの家計簿の中身はオールカラーでイラスト満載の家計簿です。眺めているだけで楽しいイラストページで、毎日家計簿をつけるのが楽しくなりますよ。ファンシーなイラストが好きな方や、シンプルな家計簿に飽きてしまった方にもおすすめです。
さらに、こちらの家計簿には、むだづかいをランキング形式で記入する欄があります。週末や月末にその月やその週にしたむだづかいを見直して反省することで、いつどのようにむだづかいをしたか、その傾向がわかります。いつの間にかお金を使ってしまっている方におすすめです。
袋分けタイプでおすすめの家計簿
主婦と生活社-袋分けカンタン家計ノート (650円)
動物のイラストで楽しく貯められる家計簿
キャリアママ向け雑誌「CHANTO」を発行している主婦と生活社が出しているロングセラーの家計簿。家計簿ノートと現金管理用の封筒、そして振り返りやインデックス用のシールがセットになっています。家計簿には費目ごとに動物のイラストが書かれていて、付録の封筒と対応させて使うことができます。
1ヶ月分の記入欄は4ページ。1ページから2ページが予算管理や振り返り、3ページから4ページが費目別ページとなっています。その他にも、クレジットカードや医療費の控えはもちろん、費目別のチェックグラフの欄もあるので、使いすぎを見直すときも他の月との違いがわかりやすいですよ。
永岡書店-かんたん!袋分け家計簿セット(594円)
夢プランや貯蓄塗り絵など貯めるための一工夫がいっぱい
1ヶ月分がなんとたったの2ページです。しかし、費目ごとに内容や金額、メモまできちんと書ける実用的な家計簿です。特によく使う食費の費目は1週間ごとに書く欄が分けられていて、非常に書きやすく見やすいですよ。
家計簿を長続きさせるコツは、しっかり目標をもつこと。こちらの家計簿は、その年の目標はもちろん、10年先までの計画を書く「夢プラン」という欄があります。また、貯めるごとに塗るぬりえ貯金用のシートなど、計画の実現に向けて楽しく貯金することができるアイデアがいっぱいです。
レシートを貼るタイプでおすすめの家計簿
永岡書店-レシートを貼るだけ!かんたん家計簿 (605円)
レシートを貼るスペースもたっぷりで目標もしっかり書き込める
この家計簿には、費目がなく日にちでレシートを貼っていくページと費目ごとに分けてレシートを貼っていくページがあります。自分に使いやすいシートを選んで使うことで長く使い続けられますよ。スペースもたっぷりあるので、レシートを貼る場所にも困りません。
目標に向けてのプランニングをするページが大きいことも特徴です。ライフプランをたてることからはじまり、貯蓄目標の設定やその目標に向けての努力ポイントなど、筋道を立てて具体的に計画することができますよ。住宅や車など大きな出費を考えている方にもうってつけです。
アーティミス-レシートブック (748円)
難しい計算や面倒な記入を必要としないシンプルな家計簿
非常にシンプルな家計簿です。費目はなく、記入スペースは簡単な収支と銀行やクレジットの入出金のみです。ざっくりとした支出の把握に向いていて、費目が多すぎると続かない方や忙しくてなかなか家計簿の時間が取れない方におすすめですよ。
A5サイズと省スペースながら、レシートを貼るシートは折込で2ページ分あるので、スペースが足りないなんてこともありません。枠が4つあるので週ごとにわけてもよいですね。かばんの中でもかさばらないうえに、機能性は抜群とうれしいことがいっぱいです。
手帳一体型タイプでおすすめの家計簿
クツワ-家計簿付き手帳A6 (1,760円)
月や週の予定と一緒に家計簿を付けられる
ゴールドの文字がアクセントのエレガントなレザー調の表紙がすてきな家計簿です。表紙にはポケットも付いているので、カードやレシートをしまっておくこともできますよ。スナップボタンで留めるので、家計簿を落としてしまっても他の人にみられることはありません。
手帳型だけあって中身はかなり充実しています。家計簿や予定を書くカレンダー部分はもちろん、災害時の連絡先や贈答品リストなど、あると嬉しい機能がめじろ押しです。身の回りのさまざまなことがこの一冊で簡単に整理できますよ。
永岡書店- Lucky Schedule, Diary & Money Book Dog (748円)
スケジュール管理も日記も家計簿もこれ一冊で対応可能
スケジュール帳と日記、家計簿の3点が一冊になった便利な手帳です。週別のスケジュール欄にはその日にあった出来事とともに家計簿をつけられるようになっています。費目は食費と雑費、その他の3つのみなので、簡単にさっと書きたい方や覚書として使いたい方に便利です。
この家計簿には、かわいらしい犬のイラストが随所に散りばめられています。付録としてかわいい肉球のしおりも同封されています。犬好きの方はもちろん、そうでなくても思わずほっこりしてしまう家計簿になっています。
ミドリ-ダブルスケジュールマネーB6 (1,430円)
便利なインデックス付きでスケジュールも家計も見たい時にさっと開ける
月間スケジュールのページと日々の支出を書くページが交互になっています。手帳一体型だと、支出を書くスペースが小さかったり、その日の支出しか書けなかったりするものも多いですが、この手帳は日々の支出に加え、固定費や収支を書き込めるようになっています。
この家計簿の最大の特徴は、それぞれのページにインデックスを分けてつけていることです。グレーならスケジュール帳、赤いページなら家計簿というようにそれぞれにインデックスを分けてつけることで、必要なページがさっと見つかるようになっていますよ。人前で手帳を開かなければならないようなときは便利ですね。
高橋書店- PetitKakeiboプチ家計簿 (935円)
手帳で有名な高橋書店の家計簿重視の手帳一体型
マンスリーの予定表と家計簿が一体となった手帳一体型です。文庫本と同じA6サイズで、かばんの中でもかさばりませんよ。ホワイトとピンクの2色で、クリアカバー仕様になっているので汚れや折れから家計簿を守ってくれます。
手帳一体型というと、家計簿はあまり書きこめないものも多いですが、こちらは収入や毎月の支出も書き込めます。日々の収支も費目別にしっかり書けるので、家計簿として役目を果たしてくれますよ。小さいながら年間の決算表や各支出の控えなども入っていて、多機能で心強いですね。
まとめ
ライフスタイルに合わせた家計簿がおすすめ
家計簿は、自分との相性によって続くか続かないかが決まります。いままでなかなか続かなかった方も、家計簿のタイプを変えることで、きっと長く書き続けることができるようになるでしょう。自分にライフスタイルに合わせた、長続きしやすい家計簿をぜひ見つけてくださいね。