抹茶好きなら、一度は自分でお茶を点ててみたいと思いますよね。お点前に必要な茶器といえば、抹茶碗です。抹茶碗は種類が豊富で選び方が難しそうな印象ですが、今回は茶道未経験者でも選びやすいように、おすすめの抹茶碗をランキング形式でご紹介しています。焼き物の種類や使い方なども解説しているので、抹茶碗を初めて手にする方は参考にしてみてくださいね。
抹茶碗の特徴
抹茶を美味しくいただくためには欠かせない茶道具
単純にお茶を飲むだけなら、ごはん茶碗でも代用できますが、抹茶を味わうとなるといささか劣ります。抹茶碗はお茶の点てやすさや冷めにくさといった機能面はもちろんのこと、お茶を味わうひとときを彩ってくれるもの。お茶を点てている間から一服終えるまでの空間すべてを、静かに演出してくれるのが抹茶碗なのですよ。
器そのものに目で見て楽しめるだけの価値がある
日常で使っている食器をまじまじと見ることは滅多にありませんが、抹茶碗は不思議と手に取って鑑賞したくなる魅力を秘めています。器の質感に合わせて施された色付けや絵付け、図柄の意味などを紐解いていくのも知識が増えるので楽しみが広がります。手にする器の数が増えれば増えるほど、たとえ無地の抹茶碗でも質感やわずかな模様から表情を感じ取れるようになりますよ。
抹茶碗の種類
楽焼
利休の伝えた侘び寂びの精神を見えるものとして表現
茶の湯を広く知らしめた、千利休の教えを代々守り継いで作られています。一般的な陶芸で用いられる、ろくろを使わずに職人自らの手とヘラのみで形を作るのが最大の特徴です。人の手だけで整えるということは、わずかな歪みが生じること。ゆらぎのある形でありながら、空間を引き締めるほどの存在感をまとうのが楽焼の抹茶碗なのですよ。
楽焼は赤と黒の2色が際立っており、赤楽と黒楽と呼ばれています。赤楽の色は楽焼に使用されている聚楽土という土の色が現れており、黒楽は釉薬によって色付けが施されています。赤と黒は、どちらも抹茶の緑色を引き立たせる色です。楽焼で点てた抹茶は、深く奥行きのある味わいになりますよ。
萩焼
使い込むほど変化が目に見える通好みの焼き物
萩焼は土の特性が器の表情として強く現れます。ひび割れに見える模様は貫入と呼ばれ、使うたびに茶渋が浸透、やがては器の雰囲気が様変わりします。萩の七化け、茶馴れと茶人の間では親しまれており、それだけ茶の湯に時間をかけてきた証とも言えるのです。萩焼の抹茶碗をお稽古用として使っていると、器と一緒に成長している実感を強く得られますよ。
萩焼は土の特性上、水が染み込みやすいため、愛用するには手入れが欠かせません。初めて使用する際は、半日から一晩ほど水に浸し、しっかりと乾かしてから使います。洗ったあとの乾燥もポイントで、油断するとあっという間にカビが発生するので注意が必要です。洗浄後は布巾で拭いてすぐに仕舞うのではなく、風通しのいい場所で完全に乾かしてから片付けるようにしましょう。
唐津焼
一楽二萩三唐津と称される茶の湯の名器
多彩な装飾が見られる唐津焼ですが、通が好むのは絵付けのない素朴なタイプです。一見するとぱっとしない、ねずみ色の器は、抹茶が点てられることで真価を発揮。青みのある器の色が抹茶の緑を引き立ててくれるため、調和が生まれるのです。唐津焼は、作り手八分、使い手二分と言われます。まさに、抹茶を点てた瞬間に完成する器ですね。
唐津焼の最たる特徴は、荒い土が持つ質感です。ざらりとした手ざわりは素朴さとなって、抹茶碗を手にとった際にほっこりとした温もりとして伝わってきます。また、機能面では保温性に優れているので、冬用の抹茶碗に唐津焼を選ぶのもおすすめですよ。
抹茶碗の選び方
使用する季節に合わせて選ぶ
春と秋から冬にかけてはお茶が冷めにくい冬茶碗
温かいお茶がもっとも美味しい時期であるため、保温性に優れている冬茶碗がベストです。冬茶碗は深さと厚みのある作りになっているので、点てたお茶を温かいままで味わうことができます。一段と冷えるときは、あらかじめ抹茶碗全体にお湯を含ませてから抹茶を点てるといいですよ。お点前の間に器全体にまんべんなく熱が伝わるので、抹茶碗にふれた瞬間からじんわりとした温もりを感じられます。
夏の盛りにはお茶が冷えやすい夏茶碗
とくに暑い7月から8月に用いられる夏用の抹茶碗です。お皿のように平べったい見た目から、別名では平茶碗とも呼ばれています。暑い時期に使用するだけあって夏茶碗の大きな特徴は、お茶が冷えやすいこと。冬茶碗と比較して縁は薄くて口が大きく広がっているため、熱が逃げやすくなっています。おすすめはガラス製の抹茶碗。ガラスに青みのある夏茶碗なら、涼やかさを演出するのに一役買ってくれますよ。
初夏や初秋には冬茶碗と夏茶碗の間をとった合茶碗
5月から6月の間や9月から10月にかけての、衣替えの時期に出番が増える抹茶碗です。つくりは冬茶碗よりも浅くて夏茶碗よりも深いという、双方のいいとこ取りをしています。お茶を振る舞う機会があるのであれば、初夏用と初秋用にそれぞれ合茶碗を揃えておくといいですよ。季節とその日の気温によって合茶碗か他の抹茶碗がいいのかを検討する余裕が生まれ、お客様に合うもてなしをすることができます。
抹茶の点てやすさで選ぶ
まったくの初心者が扱うなら口が広くて底がすぼまっていないボウル型
見るべきポイントは、抹茶碗の口の広さと底から中間にかけての、見込みの広さです。口と見込みが広いと茶筅を振りやすく、お点前の際に抹茶粉とお湯をしっかりとかく拌できます。きめ細かな泡を立てられるかどうかが抹茶の味を左右するため、上手く立てられると、口当たりなめらかで味は濃厚かつ甘みが際立つものに。ビギナーにとって抹茶の立てやすさと美味しさが比例するため、ボウル型の形かどうかを最初に確認しておくといいですよ。
茶道の経験があるならレベルアップを兼ねて底に丸みが少ない筒型
筒型の抹茶碗は底がボウルのように広がっておらず、安定感も他の抹茶碗に劣るため上手く扱うにはコツが必要です。未経験者には難易度の高い抹茶碗ですが、経験者や手習いの最中なら、技術力の向上にぴったり。筒茶碗が主に用いられる12月から2月の期間を練習期間に定め、茶会の席や練習でも筒型の茶碗に多くふれてみるのもいいですね。
抹茶碗の格の高さで選ぶ
茶事やフォーマルな場面で使用するなら無地の抹茶碗
茶事とは主催者の知人のみで開かれる、正式なお茶会を指します。あらたまった場面ではそれなりの服装が求められるように、茶事では抹茶碗も正装用が必要です。茶道の世界では抹茶碗にも格付けがされており、一楽二萩三唐津で格が高いと定められています。また、柄物よりも無地が格上という点もポイント。無地は、余計な会話を慎むようにという意味合いが込められています。茶事を開く場合はもちろん、練習でも無地の抹茶碗を使うと気が引き締まりますよ。
茶会やカジュアルな場面での使用なら柄物の抹茶碗
茶事の一部を切り取った略式のものが茶会です。茶事が食事とお茶を振る舞うのに対して、茶会は主にお茶とお菓子のみをお出しします。茶会はあくまでも気軽な催しであるため、茶事のように肩肘を張る必要はありません。抹茶碗も格の高さを気にせず選べるので、柄物も使えます。親しい間柄との茶会なら、それぞれがお気に入りの抹茶碗を持ち寄るのも話の種になっていいものですよ。
抹茶碗のおすすめブランド・メーカー
松韻堂
一点物の抹茶碗は職人でもある店主の選りすぐり
京都伝統の焼き物である、清水焼を専門に扱っている老舗店です。地元の窯元とのつながりが強く、一般的には出回らない職人の気まぐれによってつくられた抹茶碗が並んでいることも。抹茶碗は定番の季節物から干支物、古くに中国から伝わってきた天目茶碗を再現した写しがあるなど種類は豊富ですよ。
石橋静友堂-石橋晩翠居
古典柄や季節物など伝統を感じる抹茶碗が人気
茶道に必要な道具一式を幅広く揃えている専門店です。陶工による一点物をはじめ、伝統を思わせる通好みの抹茶碗が見物。代々にわたって楽焼をつくり続けている楽家の初代、長次郎がつくった抹茶碗の写しも見られますよ。歴史を感じながら茶道を学びたいと考えている、本格派におすすめです。
今屋静香園
縁起のいい柄の茶道具セットは贈答にも最適
明治時代から続くお茶の専門店で、茶道具も取り扱っています。セット物を多く取り揃えているため、まずは一度、自分で抹茶を点ててみたいと思っている方におすすめ。茶道具セットはお点前に必要な道具一式に加えて、抹茶粉も付属しているため、入門用にぴったりですよ。
今川茶舖
野点用の小服茶碗は子供用の抹茶碗としておすすめ
茶道具に精通しており、抹茶碗の品揃えも充実しています。日本の四季に寄り添う古典的な柄物に加えて、ハロウィンやクリスマスなど現代の風物詩を取り入れた抹茶碗もありますよ。目を引くのは、野外で抹茶をたてる際に用いる小ぶりの抹茶碗。パステルカラーと可愛らしい動物イラストが施されているので、幼児から小学校低学年向けの抹茶碗としても使えますよ。
おすすめ&人気の抹茶碗ランキング
冬茶碗でおすすめの抹茶碗
松韻堂-抹茶茶碗 雪うさぎ (5,800円)
つぶらな瞳がかわいらしく若い人にも人気
京都伝統の焼き物である、清水焼の抹茶碗です。うさぎ柄の抹茶碗は数あれど、描かれているのは雪うさぎ。珍しさと愛らしさから、ひとめぼれして購入する方が続出しています。緑の葉と赤い目は南天という植物で、難を転ずるという意味合いから縁起物として伝わっています。新年に向けての贈り物としてもおすすめですよ。
深さは7.5cmで直径は12cm。口が広く底に向かってゆるやかなカーブがあるため、初心者でも難なくお点前できます。また、縁がわずかに外側へと反る、端反り(はたぞり)の形状なので、抹茶がなめらかに口へと伝わります。
松韻堂-筒茶碗 松 (6,800円)
落ち着いた色合いと絵付けの筆跡が渋い
ごつごつした筆跡の幹は力強く、淡色で豊かに茂った松の絵付けが印象的です。松の葉は年中を通して緑色であることから、縁起のいいしるしとされています。お正月用として扱うのはもちろん、長寿のお祝い用として選ぶのもおすすめですよ。
形状は、直径10cmで高さも10cmの筒型です。口が細めにつくられているため熱を逃がしにくく、冬の間は重宝します。口が狭い分、茶筅をうまく振るにはコツが求められるので、中級者の練習用としてもぴったりですよ。
みつはた-抹茶碗 椿 (7,700円)
生成りの地に艶やかな椿が華やか
抹茶碗の正面がわかりやすいため、初心者におすすめです。正面から見て内側にも椿のつぼみが描かれていることを覚えておけば、お点前の際に正面がどこだったのか戸惑うことがありません。また、椿は冬でも栄えることから縁起もよく、紅白揃いなのでお正月に使ったり飾ったりするのもいいですね。
高さは7.3cmで、飲み口の直径は13.5cmと口が大きく開いているため、茶筅を振りやすくできています。口の部分は内側に向かう姥口。お点前の際に飲み口ギリギリまでお茶がすべったとしても、こぼれずに抹茶碗の中へと戻ってくれますよ。
石橋晩翠居 是空-茶碗 黒釉 柚子 (5,790円)
釉薬の重なり具合で柚子の質感を表現
黒地に柚子の色が映え、重厚感が漂います。柚子は冬至の柚子湯が風習として有名で、冬のイメージがつきものですが、季語としては秋の植物として扱われます。絵付けの葉も栄えている緑と枯れた茶色があるので、秋口から取り入れると季節を先取りできますよ。
絵付けは正面のみでわかりやすく、初心者の練習用にもおすすめ。茶碗の底にある高台正面にも切り込みがあるので、お点前の練習の際にも目印として役立ちます。秋から冬にかけて使える、季節物の抹茶碗を探している方にぴったりですよ。
せともの本舗-白山藍流し冬抹茶碗 (2,360円)
冬山を連想させる色合いが抹茶の色を引き立てる
縁の濃い藍と白釉薬、高台の茶色のコントラストが渋い抹茶碗です。表面には貫入という細かなヒビ模様がはいっているため、角度によって違う表情を見せてくれます。使い込むたび、貫入に茶渋が染み込んで色合いが変わるため、年月をかけて愛用できますよ。
直径は12cmで高さは7.2cmなので、お茶の点てやすさに申し分ありません。飲み口には高低差があるため、茶筅を入れても転がりにくいのもポイントです。茶道具の扱いに不慣れな方でも、所作をスムーズに見せてくれますよ。
夏茶碗でおすすめの抹茶碗
今川茶舗-蛍茶碗 (4,860円)
使い込むほどに味が出てくる育てる器
夏の風物詩をあしらった抹茶碗です。蛍や水の流れや青笹が涼やかな印象で、夏の盛りのお点前にぴったり。また、貫入があるため、茶渋が染み込むと少しずつ雰囲気が変わります。夏から秋への移り変わりや物悲しさを感じさせる、渋い茶器へと育ちますよ。
直径は11.9cmで高さは7.4cm。口は大きく開いており底にも丸みがあるので、点てるにも飲むにも使いやすいです。抹茶碗を置いた際に安定感を左右する高台は、高さがありながらもしっかりしているので、畳の上でもぐらつく心配がありません。ビギナーから上級者まで、幅広くおすすめできる夏茶碗ですよ。
今屋静香園-仁清写し 青楓流水 (16,280円)
青楓の隆盛を絵付けに現した抹茶碗
仁清写しというのは、江戸時代の初期に人気を博した陶工、仁清の作品をなぞらえてつくった作品のこと。表面に描かれた青楓は一枚ごとに濃淡が異なり、緑一色でも華やかさを感じさせます。回して眺めてみると、わずかな角度の違いで印象ががらりと変わるため、その時々によって、自分で正面を決めてみるのもいいですよ。
直径は13cmとやや広め。口が広い分お湯の熱を早く逃がしてくれるので、夏のお点前に向いています。また、茶碗の脚である高台に描かれているのは波模様で青楓と合わせて涼を思わせるなど、見飽きることがない抹茶碗ですよ。
せとものや みさ伝-ガラス抹茶碗 向日葵 (8,712円)
堅苦しさを一切感じさせないポップな抹茶碗
夏用の抹茶碗、平茶碗をガラスでつくった一品です。抹茶を点てるとお茶の緑と向日葵の黄色がコントラストを生み出してくれるので、華やかな印象になりますよ。カジュアルな印象なので、畳の席での使用にこだわる必要もありません。暑い日にアイスコーヒーを飲む感覚で、気軽に抹茶をいただけます。
直径は15cmで高さが6cmと、大きくて浅い形をしています。口が広いこととガラスで滑りがよいため、茶筅を振る際は勢いをつけすぎないようにするといいですよ。力加減も必要になるため、中級者以上の練習用としてもおすすめです。
お茶道具の宝雅堂-ガラス馬盥茶碗 波に千鳥 (6,238円)
擦り加工のガラスと千鳥のイラストが優しげ
青い波模様が涼しげな、夏用の抹茶碗です。千鳥は水辺を群れで飛ぶ小鳥のことを指し、波を超える存在であることや千取りの語呂から、目標達成の吉祥文様としても使われています。茶道上達の願いを込めて、プレゼント用に選ぶのもいいですよ。
形状の馬盥とは、馬を洗うのに使っていた、たらいのこと。たらいに形が似ていることから馬盥茶碗と呼ばれています。直径14cmで高さは5.4cmと浅いものの、平茶碗とは違って壁があるので初心者でも点てやすい夏茶碗ですよ。
初心者向けセットでおすすめの抹茶碗
今屋静香園-一服セット 六瓢柄息災 (10,725円)
健康の願掛けとして最適なひょうたん柄の抹茶碗
抹茶を点てるのに必要な茶道具4点を揃えたセットです。抹茶碗と抹茶粉を入れておくなつめの絵柄がポイント。描かれている瓢箪は6個揃うと無病と同音になることから、縁起のいい柄として伝わっています。新年の願掛けのほか、年配者への贈り物として選ぶのもおすすめですよ。
抹茶碗は、直径が12cmで高さは7.9cmと標準的な大きさです。目立った絵付けは正面のみですが、注目すべきは内側の瓢箪。途切れている部分が抹茶碗の裏側に描かれているため、お点前の際に正面を見失うことがないように工夫が施されているのですよ。
芳香園-こだわりミニ抹茶碗4点セット (4,860円)
手のひらサイズながら使い勝手は抜群
室内ではなく屋外で用いられる、野点サイズの茶道具4点セットです。抹茶碗に茶筅と茶杓、加えて抹茶粉が揃っているため、手元に届いた日から気軽にお抹茶をいただけます。一般的な茶道具よりも小さいため、お茶に興味がある子供へのプレゼントとしてもおすすめですよ。
抹茶碗の大きさは、直径が9.5cmで高さは6.4cm。小さくとも底はなだらかなカーブがあるため、お茶の点てにくさは最小限です。また、口が狭くて厚みのあるつくりになっているため、お茶は冷めにくくなっていますよ。
藍花-お抹茶3点セット (6,301円)
飾り気のなさがスマートな茶道具セット
落ち着いた色合いがシックで、侘び寂びを感じるセットです。抹茶碗は3色から選べ、それぞれの印象は異なります。涼やかさや清らかさなら藍や白化粧、渋めのものが好みなら唐津がおすすめ。派手なものよりも、素朴なものが好きだという方へのプレゼントに最適ですよ。
抹茶碗のサイズは、直径が12.5cmで高さは7cm。口が大きく開いているため茶筅を動かしやすく、また、重心が下にあるため安定感は抜群です。茶道を習ってみたい方、自分で抹茶を点ててみたい方にうってつけのセットですよ。
ほんぢ園-お招き5点セット (3,400円)
招き猫の巾着付きでいつでもどこでも一服できる
お点前に最低限必要な道具3点に加えて、抹茶粉と持ち運びや収納に役立つ巾着も付いたセットです。各道具は野外でのお茶会、野点に用いる大きさなので、一般的なサイズよりも小ぶり。ミニサイズのこぢんまりとした茶道具は、どこか可愛らしさが漂うものですよ。
持ち運びに向いた大きさなので、抹茶碗も直径が9.5cmで高さは6.2cmと小さめ。小さいものの厚みのあるつくりなので少量の抹茶でも冷めにくく、温かいままいただけます。作法は抜きにして、カフェオレボウルのように両手で包み込むと、ほっと一息できますよ。
抹茶碗のお手入れ方法
はじめて使う前には米のとぎ汁で煮沸する目止めを行う
目止めとは、土の粒同士の間を塞ぐこと。陶器である抹茶碗は吸水性が高すぎるあまり、中に注いだ水分が外へ漏れ出すことがあるのです。あらかじめ目止めをおこなっておくと、米のでんぷん質が土の凹凸に染み込んでコーティングしてくれるため液体漏れを防げます。目止めの方法は、鍋に米のとぎ汁を注いで抹茶碗を沈めたら弱火で約10分から20分煮るだけ。取り出したら自然に冷めるのを待ち、ぬめりを洗い流して完全に乾燥させたら準備は完了ですよ。
使ったあとはカビの予防にお湯で洗って充分に乾燥させる
後片づけの際は、洗い桶にぬるま湯を張って、水中で優しく撫でるように洗います。抹茶碗は水分が染み込みやすいため、洗剤の使用はなるべく避けておいた方がベター。リップクリームや口紅の油分が気になる場合は、ごく薄めた中性洗剤で縁の部分のみを手早く洗い、十分に洗い流しましょう。その後は、風通しのいい場所でしっかりと乾かしてから仕舞えば完璧です。
まとめ
手にした日から楽しめる事始めセットの抹茶碗がおすすめ
初心者向けのセットは、抹茶を点てるのに必要な道具一式が揃っており、気軽に抹茶を味わえるのでおすすめです。抹茶碗の柄を選べる場合もあるので、自分用のほかに茶道に興味がある方や抹茶好きの方へのプレゼントにも最適ですよ。今回は、おすすめの抹茶碗をランキング形式でご紹介しました。色柄や雰囲気でピンとくる抹茶碗があったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。抹茶を立てていただくひとときは、忙しい日常のなかにも心のゆとりを持つ大切さを教えてくれますよ。