ステーショナリーや、ビジネス用品としてよく使われるスタンプ台。気軽に使うことのできるスタンプ台ですが、インクの種類など多岐にわたり、用途にあわせて最適なスタンプ台も異なってきます。この記事では、そんなスタンプ台の種類や選び方、おすすめのスタンプ台などについて紹介しています。購入の際には、ぜひ参考にしてみてください。
スタンプ台の特徴
ゴム印やスタンプを押すときに欠かせないスタンプ台
ゴム印などにインクを塗布してスタンプするだけで、容易に同じものをいくつもプリントできるスタンプ台。さまざまな場面で利用できる便利なステーショナリーです。ビジネスの現場でも、文書作成の折などによく使われるアイテムですね。
カラーが選べるタイプや布用のものも
一般的には紙に使うことの多いスタンプ台ですが、布など他の素材に使用できるスタンプ台も多く販売されています。子どもの持ち物などに、名前をスタンプするなどといった用途にも使えますよ。また、さまざまなカラーのスタンプ台があり、文書作成以外にも工夫次第でいろいろな使い方が可能です。
スタンプ台の種類
油性顔料系インクタイプ
普通紙等に使用する最も一般的なインク
油性顔料系インクは、もっともスタンプ台に広く使われているスタンダードなインク。普通紙やPPC用紙に捺印するのに最適のインクです。乾燥が早いのが特徴で、捺印したあとに書類を重ねても色移りしにくくなっています。
そのため、ビジネス用途などで良く使われています。一般的なインクであるため、補充用のインクも多数売られているのも油性顔料インクのメリット。また、顔料系のインクは、染料系インクよりも劣化しにくいこともメリットとしてあげられます。
油性染料系インクタイプ
光沢紙にも使えるタイプ
油性染料系インクは、表面がツヤツヤとした光沢のある用紙でも、インクが乾きやすく使いやすいのが特徴です。そのため、ポスターやチラシ、本の表紙などの用紙に捺印するのに適しています。しかし、染料系インクは光による色あせに弱いというデメリットもあります。
油性染料系インクを捺印したものは、可能であれば、できるだけ暗所で保管すると良いでしょう。また、油性系インクの特徴として、濡れてもにじみにくいというものがあります。そのため、郵便で送付するなど濡れる可能性のあるものに捺印するのに適しています。
水性顔料系インクタイプ
ノーカーボン紙や目の粗い用紙に適している
水性顔料系インクはにじみが少なく、和紙などの目の粗い用紙にもしっかりと捺印することができます。また、感熱紙や領収書などに使われているノンカーボン紙にも最も適したインクとなります。さらに、水性顔料系インクは発色がよいのも特徴です。
そのため、カラースタンプのインクにもよく用いられていますよ。さらに、水性顔料系のインクは、ここで紹介した4種類のインクの中で最も劣化に強いのという特徴を持っています。長く鮮やかな色を残したい場合や、重要書類などに捺印するのにおすすめのインクです。
水性染料系インクタイプ
浸透性に優れコーティングされた用紙にも使える
水性染料系は、インクの浸透性が高いのが特徴。そのため、他のインクでは捺印しにくいアート紙やトレーシングペーパーにも使うことができます。しかし、水性染料系インクは、光や水濡れに弱いというデメリットもありますので、濡らす可能性が少ないものに使うのがおすすめ。
浸透性の高さでしっかりとした発色は期待できます。また、ゴム印にも負担が少なく長持ちさせるという効果も。現在、このインクを扱ったスタンプ台は少なくなっていますので、他のインクでどうしても合わない場合に水性染料系インクのものを試してみるとよいでしょう。
スタンプ台の選び方
インクの色で選ぶ
インパクトのあるスタンプを作るなら複数カラーのものを
カードや葉書を彩るなど、デザイン的用途でスタンプ台を使用する場合は、複色カラーが一つに収まったものが便利です。さまざまな色のスタンプを一つのスタンプ台で使えるため、華やかな色合いを作り出せます。また、ゴム印を複数のパレットにまたがらせて塗布したあと捺印することで、グラデーションが美しいインパクトのあるデザインも可能です。
ビジネスでの使用などは単色や2色で十分
一般的なビジネス文書でスタンプ台を使う場合は、スタンプの色は黒や赤といったものがほとんどになります。他の色のインクを使うという何らかの事情がない場合は、黒、もしくは黒と赤の2色のスタンプ台がよいでしょう。色数が少ない分、シンプルで使い勝手が良く、インクの補充もしやすくなります。また、価格も安価なものが多くなっています。
サイズで選ぶ
使うスタンプより一回り大きめのものを
スタンプ台を選ぶときは、盤面のサイズはチェックすべきポイントです。特に仕事などで大量に捺印の必要があるときにスタンプ台が小さいと、時間がかかってしまううえにストレスも溜まってしまいます。そのようなことがないように、実際に使用するスタンプのサイズよりも一回り大きめのスタンプ台を選ぶようにしましょう。
大きめサイズなら安定して何度も使える
スタンプ台よりゴム印の方が大きいと、インクの塗布に手間がかかるうえに、色ムラなどが生じてしまうことがあります。そのため、さまざまな種類のゴム印などを使用する可能性がある場合は、あらかじめある程度大きなスタンプ台を選ぶのがおすすめです。ただし、常時デスクの上などに置いて使用する場合は邪魔になってしまう可能性もありますので、使用環境なども考慮して最適なサイズを選びましょう。
スタンプ台のおすすめメーカー
マックス
瞬乾スタンプシリーズが有名なメーカー
マックスは、オフィス機器やインダストリアル機器を中心に手がける国内メーカーです。スタンプ台としては、瞬乾スタンプ台シリーズが有名。速乾性が高いのが特徴で、オフィスなどで広く使われています。
シヤチハタ
スタンプ台の代表的な大手メーカー
シヤチハタは印章やスタンプ台を主に手がけるメーカーです。1965年にインキ浸透印の開発に成功、市場に広く普及し、現在でもスタンプ台の代表的メーカーとなっています。大手メーカーであるため、インクの補充がしやすいのも特徴です。
ツキネコ
色鮮やかなカラースタンプ台を数多く手がけるメーカー
ツキネコは、インク製品を主に取り扱うメーカーです。スタンプ台では、カラーインクタイプに強く、さまざまなカラー展開が特徴のものを多く販売しています。また使用されているインクは発色の良い水性顔料系が多く、カラーインクのスタンプ台をお求めの方におすすめのメーカーです。
サンビー
主にインクを使うステーショナリーを手がける専門メーカー
サンビーはスタンプ台やゴム印など、主にインクを使うステーショナリーを手がけるブランドです。専門メーカーであるため、信頼性の高いスタンプ台が期待できます。また、慶弔用のスタンプ台など、特徴的なスタンプ台も展開しています。
おすすめ&人気のスタンプ台ランキング
使いやすくシンプルでおすすめのスタンプ台
コクヨ-スタンプ台(油性顔料タイプ) (580円)
信頼の大手メーカー製で補充インクの入手も容易
文具メーカの大手として信頼のあるコクヨ製の、ブラック単色のスタンプ台です。インクには、スタンダードで普通紙にしっかりと使える油性顔料が使用されています。盤面サイズは横が90mm、縦が55mmとなっています。
開閉の音が小さく抑えられた設計となっており、何度も使うものだけに嬉しい仕様ですね。コクヨは大手メーカーであるため、補充用インクも全国で幅広く取り扱われています。大きなサイズのゴム印を使う場合などは、横幅108mm、縦幅66mmの大きな盤面サイズのものもありますので、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
三菱鉛筆-スタンプ台 (584円)
速乾性インクで捺印後すぐに書類を重ねることができる
シンプルなデザインは使いやすく、事務作業などに最適なスタンプ台です。また、速乾性のインクで普通紙ならば約3秒で乾きます。捺印後すぐに書類を重ねることができ、大量の作業でもスムーズに進めることができそうですね。
盤面サイズは、横幅89mmで縦幅が56mmと、幅広いゴム印に使える十分な大きさとなっています。大手メーカー製であり、高い信頼性と補充インクの手に入りやすさもポイントです。ビジネス用のスタンプ台をお求めの方におすすめです。
サンビー-スタンプ台 (764円)
金色や銀色といった珍しいカラーも展開
シンプルデザインで、ビジネス用などに適したスタンプ台です。揮発性の低いインクを使用しており、スタンプ台のインクが乾きにくくなっています。ケースを開けっ放しにして作業などをしても、スタンプ台のインクが乾きにくいため安心して使うことができますよ。
盤面サイズは縦幅55mmで横幅90mm、インクは油性顔料系となっています。また、金色や銀色といった珍しいカラーを展開しているのも特徴です。金色や銀色のスタンプ台が必要な場合には、このスタンプ台を選ぶとよいでしょう。
マックス-瞬乾スタンプ台 (1,231円)
朱肉と黒色のスタンプ台がセットになっており省スペースで使える
このスタンプ台は、黒色のインクと朱肉の2つを備えているのが特徴です。ゴム印と印鑑を両方使いそうな、お客様用の窓口などで使うと便利そうですね。朱肉とスタンプ台を別々に置く必要もないため、デスクの上がごちゃつかず省スペースにもなります。
それぞれの盤面は縦に2段になっており、それぞれが十分な大きさの盤面の大きさを持っているのも魅力です。それぞれの盤面は、ワンタッチで使いたい方を開くことのできる設計となっています。また、瞬乾という名前にもあるように、超微粒子油性顔料インクで速乾性が高いのもポイント。
シヤチハタ-スタンプ台 (502円)
コストパフォーマンスに優れたスタンプ台
シンプルデザインにコンパクトサイズのスタンプ台です。独自のインクコントロール技術により、約8500回の捺印が可能となっています。さらに大手メーカー製でありながらお手頃価格で、コストパフォーマンスにも優れていますね。
カラーバリエーションやサイズのバリエーションが豊富で、6つのカラーに4つのサイズが展開されています。カラーに合わせたボディーカラーとなっており、一目でインクの色が確認できるのも便利です。また、特大型サイズは盤面が縦幅87mm、横幅143mmとなっており、普通のスタンプ台でははみ出してしまうような大きなゴム印でも使えますよ。
複色カラーインクでおすすめのスタンプ台
ツキネコ-バーサファイン・クレア (560円)
おしゃれなデザインと鮮やかな色の24色展開
ケースにプリントされた花の写真が目をひく、華やかなスタンプ台です。そのおしゃれなデザインは、デスクの端に置いておくだけでも気分を高めてくれそうですね。インクは、油性顔料タイプが用いられています。
盤面サイズは横幅75mm、縦幅35mm。色鮮やかなビビッドカラー12色と、深みのあるダークカラー12色の計24色が展開されています。新開発のパッドを採用し、細かい線までしっかりとした捺印が可能になってます。
シヤチハタ-イロドリパッド (607円)
ブーケをイメージした華やかなデザインと15色カラー
ブーケをイメージしたデザインがおしゃれなスタンプ台です。カラフルなスタンプもあって目をひかれる華やかさが特徴的ですね。持っているだけで気分が上がりそうな、傍に置いておきたいスタンプ台となっています。
インクタイプは水性顔料系で、退色しにくく長い間鮮やかな発色を保ってくれます。また、良く使う15色ものカラーを一つのスタンプ台で使えるため、実用性も高くなっています。ステーショナリーにもかわいいものを、と考える女性におすすめのスタンプ台です。
ツキネコ-カラーパレット5色コンビ (719円)
グラデーションが美しい5色セットのスタンプ台
多くのカラースタンプ台を手がけている、ツキネコ製のスタンプ台です。盤面サイズは、横が76mm、縦が47mm。良く使うビビッドカラーの5色がセットになっており、グラデーションが美しい一品です。
インクには発色の良い水性顔料系が使われており、鮮やかな色合いを出すことが可能です。なお、ここで紹介したスタンプ台は明るいカラーのものですが、他にも同じタイプでトーンの異なるカラーの5色セットスタンプ台もあります。気になる方はチェックしてみてくださいね。
普通紙以外にも使えるおすすめのスタンプ台
シヤチハタ-手形スタンプパッド (627円)
子どもの成長の記録におすすめの手形用スタンプ台
単色カラーのスタンプ台です。名称のとおり、子どもなどの手形を残す用途に適したスタンプ台となっています。そのため、インクは肌に優しく、水洗いですぐに落とすことができるものが採用されています。
また、傾斜型ヒンジ構造により強く握った子どもの手でもインクを塗布できるようになっています。赤色以外にも、多数のカラーが展開されていますのでお好みに合わせて選ぶとよいでしょう。このスタンプ台で、約50回の手形を写し取ることができます。
サンビー-慶弔スタンプ台 (785円)
いざというときのために持っておきたい慶弔用スタンプ台
通常の用途以外に、慶弔用として使えるのが特徴のスタンプ台です。黒色の墨インクだけでなく、香典などで使える薄墨色のインクがセットになっています。薄墨色のスタンプ台というのは珍しい商品ですが、突然の訃報など、いざというときに持っておくと安心ですよ。
盤面サイズは、それぞれ横幅110mm、縦幅30mmとなっています。インクには水性染料系を用いており、さまざまなタイプの封筒などにも対応できます。さらに、極細の布地をスタンプ台に用いており、しっかりとした発色の捺印が可能です。
シヤチハタ-水性顔料インキ (764円)
耐久性の高い水性顔料インクで重要書類に最適
シンプルな見た目ですが、一般的なビジネス用のスタンダードなスタンプ台と異なり、水性顔料系のインクを用いていることが特徴です。そのため、にじみが少なく耐水性や耐光性に優れたスタンプ台となっています。小切手や証券などの重要書類にスタンプするのに最適ですね。
また、ノーカーボン紙や感熱紙といった特殊な用紙にもしっかりと発色が可能です。盤面サイズは、横幅90mm、縦幅56mmとなっています。より盤面サイズの大きなものや、赤色、藍色の同タイプスタンプ台も展開されていますので、用途などに合ったものを選ぶとよいでしょう。
ツキネコ-ステイズオン (518円)
さまざまな素材にスタンプできる強力なインクを採用
カラーインクに強みを持つツキネコ製の複色カラースタンプ台。金属やプラスチック、ガラスなどといったさまざまな素材のものに使えるインクを採用しているのが特徴となっています。布などに使えば洗濯しても落ちないほどの、強い発色力を示します。
無論、普通紙にも使うことができ、瞬間乾燥するため書類に使うにも便利。吸収面であれば約3秒で乾きます。また、こちらで紹介した商品はブレイジングレッドカラーですが、この他にも10色のカラーバリエーションがあります。
ツキネコ-バーサクラフト (616円)
布地にスタンプして加熱すると洗濯しても落ちない
木材や粘土、布といった特殊な素材にスタンプできるのが特徴のスタンプ台です。布地に使う際には、スタンプ後にアイロンなどで加熱することで、洗濯しても色が落ちることがなくなります。子ども用の体操服や布製の持ち物などに、名前などをスタンプして使うのに便利そうですね。
他にも通常の紙はもとより、プラスチックや皮革にもスタンプすることが可能となっています。盤面のサイズは縦幅47mm、横幅76mm。さらに、低価格でコストパフォーマンスに優れたスタンプ台であるのも魅力です。
シヤチハタ-水性ブラックライトインクセット (2,310円)
ブラックライトで浮かび上がる不思議なスタンプ
最後に紹介するのは、シヤチハタ製の一風変わったスタンプ台です。このスタンプ台の面白い特徴は、スタンプが通常の状態ではなにも見えませんが、ブラックライトをあてると浮かび上がるというところです。容量20mlの特殊インクと、スタンプ台がセットとなっています、
通常のスタンプ台として使うのは難しいですが、イベントやサプライズなどとして使うと面白いでしょう。手紙などに、秘密のメッセージとして仕込むのも楽しそうですね。スタンプには、ゴム印やキャラクター印など通常のものが使用ができます。
まとめ
使いやすくて用紙に合ったスタンプ台がおすすめ
スタンプ台は、ビジネス用で大量に捺印するのか、もしくはデザインなどに使うのかなどによってより合うものが大きく変わってきます。手軽なスタンプ台だからと安易に選ばず、自分の用途に合ったものをきちんと選べば、満足して長く使うことができるでしょう。またインクの種類にそれぞれ特徴がありますので、スタンプするものの素材や用紙のタイプに合ったものを使うのがおすすめです。