数珠を持ち運ぶ際、バッグやポケットに直接入れていいものなのか悩みますよね。数珠袋があれば、数珠を傷つけることなく持ち運べて収納にも役立ちます。そこで、今回はおすすめの数珠袋をランキング形式でご紹介。オーソドックスなタイプから使い勝手に優れたタイプなど、種類をはじめ選び方についても解説しています。数珠をつい裸のまま持ち運んでいた方は参考にしてみてくださいね。
数珠袋の特徴
布製の袋で数珠を傷つけずに収納と持ち運びができる
数珠は意外とデリケートです。数珠に使用されている天然石や木は引っかき傷に弱く、バッグにそのまま入れているとカギや金具とぶつかって表面が削れることも。とくに、房は癖がつきやすく折れ曲がっていると、手にかけた際に側から見ても不恰好に映ります。専用の数珠袋に入れておけば、傷や汚れなどから守ってくれるので安心ですよ。
数珠を大切に扱う人と見られるので好印象になる
数珠袋は収納や持ち運びのほかに、座具として使うこともできます。座具とは、数珠などの仏具を置く際に敷く、道具にとっての座布団のこと。式の最中に席を離れる際など、机や座面に数珠をそのまま置きがちですが、数珠袋の上に数珠を置くように心がけると所作も上品になりますよ。
数珠袋の種類
封筒タイプ
オーソドックスなつくりで留め具が使いやすさの決め手
数珠袋の開けやすさは使い勝手の良さに直結します。留め具は様々なものがありますが、おすすめは蓋の留め具を本体の紐などに引っかけるフック式やマグネット式です。開け閉めが簡単かつ、大きな音も立たないため、式の最中に数珠を取り出すことになっても水を差す恐れがありません。
封筒タイプの数珠袋は女性におすすめです。比較的マチが薄めなので立てた状態でもかさばらず、小ぶりなフォーマルバッグにもすっぽり収まります。また、開け閉めが簡単なものを選んでおけば、片手がふさがった状態でもスムーズに数珠を取り出せて便利ですよ。
巾着タイプ
余裕のある収納力で経本と一緒に持ち運べる
物を多く入れられるのが巾着のよさです。日頃から経本と数珠を携帯しているのであれば、巾着タイプもおすすめですよ。経本の形にもよりますが、経本が縦長であれば巾着も細めのものを選ぶとコンパクトにまとまるため、カバンの中でも場所をとりません。
仏閣巡りが趣味の方にも巾着タイプはおすすめです。メーカーによっては御朱印帳と同じ布で巾着を作っており、揃えると統一感が出ますよ。数珠も一緒に入れておけば、おのずとお参りの際に数珠を使うことになるため、きちんとした気持ちで手を合わせられます。
袱紗(ふくさ)タイプ
金封入れとのセットで使い勝手がいい
袱紗とは金封を包んでおく布のこと。袱紗を実用的にしたのが、数珠袋と兼用可能にしたタイプです。袱紗タイプの数珠袋はブックカバー状になっており、片側はポケットでもう片方はジップ袋になっています。式に必要な道具をまとめておけるため、急な通夜葬儀でも準備に手間がかかりませんよ。
手持ちする道具をあれこれ増やしたくない方、コンパクトにしておきたい方に袱紗タイプの数珠袋はおすすめです。袱紗は祝儀と不祝儀で色を使い分けるのがマナー。しかし、袱紗タイプのものは慶弔兼用可能なデザインもあるため、1つ持っていると重宝しますよ。
数珠袋の選び方
数珠の種類で選ぶ
略式念珠や女性用なら手に収まるサイズ
略式念珠とは、どの宗派の方でも使える片手式の数珠のことです。男性向け女性向け、石のサイズで大きさは異なりますが、総じて一重なのであまりかさばりません。数珠袋は手と同じ大きさを選ぶと難なく収まります。もし、家族数人分の数珠をまとめて収納したいのであれば、マチにゆとりがあるものか巾着タイプを選ぶといいですよ。
正式念珠や男性用ならゆとりのある大判サイズ
宗派ごとに定められた正式念珠を収めるのであれば、数珠袋はゆとりを考えた大きいものがベターです。専門店では経本と一緒に入れられるものや宗派紋つきの数珠袋もありますよ。また、略式念珠でも男性用は1つひとつの玉が大きく作られており、袋が小さいと数珠本体に力が加わって歪んでしまうことも。大サイズと明記してある数珠袋がおすすめですよ。
慶弔の使い分けで選ぶ
慶事用を探しているなら色柄が華やかな数珠袋
一般的に数珠袋を使い分けることは少ないものの、弔事向きの物を慶事の場面で使うことに抵抗があるのであれば、使い分けを検討するのもいいでしょう。袱紗の色分けにならい、慶事用なら黒一色は避け、赤や黄色といった暖色の数珠袋がおすすめ。また、御朱印巡りが趣味であるなら、普段使いと慶事用を一緒にしてしまうのも1つの手ですよ。
弔事用で求めるなら装飾の少ない数珠袋
仏事の場面で数珠袋はバッグに入れっぱなしのことが多いため、絵柄が派手でも問題ありません。もし、弔事に使う物は決めておきたい方や慶弔で使い分けたいなら、袱紗のマナーと同じく藍色や紺色の寒色系統もしくは、黒やグレーにするといいですよ。柄で選ぶのであれば、仏教と縁のある蓮の花や弔事でよく目にする菊柄がふさわしいでしょう。
慶弔兼用ならシンプルな紫色の数珠袋
紫色は慶弔を問わずに使える色です。紫色は、古来の日本から位の高い色とされてきました。例えば、金封を使う袱紗も紫色にすることで、相手に礼節を尽くしている気持ちを示しています。数珠袋も紫色にしておけば、仮にバッグから取り出しても引け目を感じることがありませんよ。柄物にするのであれば、弔事の花とされる蓮や菊はあらかじめ避けておきましょう。
数珠とのセットで選ぶ
同系色の組み合わせなら統一感が出て上品な印象
数珠袋を座具として見立てた場合、数珠と数珠袋の色味を揃えると色の調和がとれるため品よく見えます。さらに、数珠袋のトーンを数珠よりも明るめにしたり逆に暗めにしたりして、コントラストがはっきり出るようにすると、一層おしゃれな雰囲気になりますよ。数珠玉が透明であったり白や黒などの無彩色なら、房の色に合わせたり玉の色が映える色がおすすめです。
数珠の大きさに合う数珠袋がつくためサイズのミスマッチがない
数珠は一見するとどれも同じに見えますが略式と本式、男性用と女性用と種類が細かく分かれており、サイズも様々。数珠と数珠袋をそれぞれ単品で揃えるよりもお手軽なのが、数珠と数珠袋のセットです。購入した数珠に合う数珠袋を勧めてもらえるので統一感もありますよ。宗派紋入りは箱入りで高級感もあるため、贈答にも向いています。
数珠袋のおすすめブランド・メーカー
翔龍念珠堂
古典的な織物に限らずステンシル柄の数珠袋も人気
数珠の専門店であるため、数珠袋の取り扱い数も豊富です。西陣織やちりめんなど、定番のものに加えてオリジナルデザインの数珠袋も。ステンシルで描かれた絵柄とグラデーションの色合いは美しく、贈り物にも最適ですよ。
EsuonHappiness(エソンハピネス)
女性好みのかわいい数珠袋が多く揃う
数珠や数珠袋などを取り扱うショップです。西陣織を使用した半月形の数珠袋やパステルカラーの数珠袋は、デザインの種類も多くて女性からの評判も上々。数珠と合わせて親から子、孫へのプレゼントとして選ぶ方も多く見られますよ。
香華堂
大判サイズや男性向けの金封袱紗が人気
京都の仏具店で、数珠袋も京都製のものを多く取り揃えています。生地に絹を用いている数珠袋もあり、いいものを求めている人におすすめ。また、柄物でもシックな雰囲気の数珠袋もあるため、男性にもぴったりですよ。
岸佛光堂
デニム生地の数珠袋は若者にもぴったり
岡山県に本社を構える、仏具の専門店です。同県の児島で生産されているデニム生地を使ったオリジナル仏具も展開しており、数珠袋もそのうちの1つとしてラインナップされています。人とは少し違うものを持ちたい方におすすめですよ。
おすすめ&人気の数珠袋ランキング
封筒タイプでおすすめの数珠袋
EsuonHappiness-西陣織 金襴 女性用 数珠袋 (1,390円)
形状と色味に品があることから女性に人気の数珠袋
長方形の形状と生地の西陣織が相まって上品な印象をかもし出しています。金色の糸を織り込んだ金襴は華やかでありながら、色柄は落ち着いているので高級感も。藤色や桜色など淡い色が多いので、女性好みの数珠袋がきっと見つかりますよ。
サイズは横が16cmで縦が8.5cm、厚さはたったの1cmです。女性用の略式念珠がすっぽり収まる大きさで、フォーマルバッグの中に入れても場所を取りませんよ。蓋はスナップボタンなので、数珠の取り出しも簡単です。
EsuonHappiness-西陣織 金襴 女性用 数珠袋 半月形 (1,390円)
女心をくすぐる愛らしさでプレゼントにも最適
コロンとした丸みのある形と豊富な色柄を取り揃えていることから、女性からの評判が高い数珠袋です。小ぶりで優しい印象なので、手に持っていても様になりますよ。生地には歴史のある西陣織を使用しているので、どんな場面でも見劣りすることはありません。
大きさは、横が14cmで縦が8.5cmです。厚さは1cmなので、小さいカバンに入れたとしてもかさばらず、邪魔になりません。数珠を入れる際は、房が出ている親玉を上に曲げ、形を整えてから入れるとぴったりと収まりますよ。
aurora-房カバー付数珠袋 (1,798円)
房カバー付きで数珠の房を汚れや折れから守る
房カバーが付いた機能的な数珠袋です。数珠を使うほど房がバラけたり、癖がつくことが気になっていた方には、まさに打ってつけ。房カバーは数珠袋の本体と紐でつながっているため、カバーを失くしてしまう心配はありませんよ。
サイズは横が16cmで縦は10cm。女性用の略式念珠がぴっちり収まる寸法になっています。房カバーも数珠袋本体に入れられるので、カバンの中もすっきり。また、留め具はマジックテープになっているため、開け閉めも簡単で使いやすいですよ。
GEM BAZAAR-男女兼用 数珠袋 (990円)
収納面に加えて座具としての使い勝手がいい
袋状のシンプルな数珠袋です。留め具がないため、金具が数珠玉や房を傷つける心配がありませんよ。サイズは横が16.5cmで、縦は折りたたんだ状態で9cmほど。ゆとりがあるつくりなので、男女の略式念珠のほかに本式念珠も余裕で収められます。
柄の唐草模様は渋い印象ですが、生地そのものに光沢があるため上品で落ち着いた雰囲気です。袋状で裏地の見えないつくりになっているため、数珠の座布団である座具として使っても様になりますよ。数珠を収めておくだけでなく、仏具としての美しさを引き出す数珠袋です。
中山堂-印伝調 数珠袋 男性用 (1,100円)
かさばりがちな男性用念珠をスマートに収納
印伝の柄をプリントしたスマートな雰囲気の数珠袋です。本来の印伝には動物の革を使用しており、殺生を思わせることから慶弔の場には不向きとされています。中山堂の数珠袋は、革ではなく化学繊維のレーヨンを使用しているため、どんな場でも問題なく使えますよ。
サイズは横が10cmで縦は16cmです。男性用の略式念珠はもちろん、玉の数が多い本式念珠もきちんと入れておけますよ。シンプルで飽きのこない柄と使い勝手のよさから、家族へのプレゼントにも選ばれています。
巾着タイプでおすすめの数珠袋
hotokudou-金色華紋唐草 金襴 巾着袋 (2,178円)
着物地の豪華な巾着袋で女性におすすめ
生成りの生地に金色の刺繍が施された、艶やかな美しい巾着袋。華紋唐草はオリエンタルな雰囲気と華やかさがあるため、とくに女性からの人気が高い柄です。カラー展開されており、紺や黒もあるため慶弔それぞれに揃えておくのもおすすめですよ。
横が20cmで縦は26.5cmとサイズは比較的大きめ。本式念珠と経本を数冊入れても余裕があります。また、御朱印巡りが趣味なら、御朱印帳も一緒に入れておくといいでしょう。仏閣を参拝する際、自然と数珠を使うことになるため合掌にも身が入りますよ。
EsuonHappiness-西陣織 金襴 巾着袋 (2,860円)
西陣織と動物柄がマッチした豪華な数珠袋
黒地に金襴銀襴の刺繍が施されています。布地は京都の織物として有名な西陣織を贅沢に使用。縫製も丁寧なので、数珠のみではなく数珠袋ごと大切に扱いたくなりますよ。龍や虎に鷹などかっこいい図柄なので、子供用に選ぶのもおすすめです。
サイズは横21cmで縦26cmと収納力は抜群です。家族数人分の数珠と経本を入れても余裕があります。また、口の部分には紐通しが付いており、紐を引き絞ると口がぴっちり閉じてくれるので数珠が飛び出す心配がありませんよ。
翔龍念珠堂-ステンシル数珠袋 女性用 (3,850円)
ステンシルで描かれた牡丹が美しく華やかな巾着袋
翔龍念珠堂でしか手に入らない作家物の数珠袋です。丸みのある形状とステンシル特有のゆらいだ線の具合がやわらかな印象。白い生地を使用しているため、グラデーションが美しく、見るだけでも楽しめますよ。紐が紫で色味に暖色寒色の両方があるので、慶弔どちらでも使えます。
生地はポリエステルなので丈夫でしっかりしています。サイズは横が15cmで縦が16cmほど。女性用の略式念珠もしくは、6ミリサイズの本式念珠も形を崩さずに入れておくことができます。化粧箱入りなので、数珠とセットにして贈るのもおすすめですよ。
Craft Factory Rei-レース数珠入れ巾着 (1,000円)
和風よりも洋風が好みの方にぴったり
黒地の生地にバラ模様のレースを重ねており、お淑やかな印象です。紐にはリボンを使用し、全体的に洋風な趣。数珠袋を探しているけれど和風テイストのものばかりで、いまひとつ好みの物が見つからない方におすすめですよ。
大きさは横が13cmで縦は19cmと女性の手の大きさと同等。ちょうど女性用の略式念珠がすっぽりと収まります。数珠を入れる際は、房が出ている親玉を輪の方へ折りたたんでから数珠袋に入れるとスムーズに仕舞えますよ。
袱紗(ふくさ)タイプでおすすめの数珠袋
香華堂-経本数珠入れ 兼 金封袱紗 男性用 (2,420円)
色と図柄の散らし家紋が粋な印象
光沢のある黒地の生地に、家紋が散りばめられた数珠袋です。慶弔のどちらでも使えるため、1つ持っておくと重宝します。袱紗タイプなので金封と数珠をまとめて入れておくことができ、受付などでも所作がスマートになりますよ。
サイズは閉じた状態で横が12cm、縦は20.5cmです。2つのポケットのうち1つはファスナー式で口が大きく開き、男性用の数珠も無理なく収められます。また、中芯がないため内ポケットに入れておいても邪魔になりませんよ。
はな花-古渡どんす 大きい数珠袋 (2,000円)
くすんだ色合いが品のよさを感じさせる数珠袋
小渡どんすとは、古くに日本へと伝来してきた織物のこと。絹のような光沢感と柄の金色で、派手すぎずに落ち着いた雰囲気をまとっています。かわいらしいものよりも、落ち着いた渋めの色が好みの方へおすすめですよ。
2つ折りにした際の大きさは、横が13cmで高さが20.5cmです。ファスナー付きのポケットには、男女別の略式念珠と子供用念珠が入ります。家族全員分の数珠を入れておける数珠袋を探している方に打ってつけですよ。
小澤佛具店-印伝調 金封念珠入れ (3,696円)
印伝の再現度が高く愛用者も多い数珠袋
レーヨンスエードの生地に印伝の柄をプリントしています。印伝とは動物の革に漆で模様をつけたもの。仏事では革から殺生をイメージさせるため、本来の印伝はタブーです。印伝調なら、生地に革を使用していないため問題なく使えますよ。
色展開は、黒地に白模様と黒地に赤模様の2パターンです。どちらも落ち着いた印象をまとっており、慶弔兼用可能の優れもの。2つ揃えて使い分けるのもおすすめです。分けるのであれば、より渋い印象の黒白を弔事用に決めるといいですよ。
岸佛光堂-BUTSU DENIM 数珠袋 (6,650円)
馴染みのあるデニム素材を使用しており現代的
袱紗タイプの数珠袋で、岡山県の児島産デニム生地で仕立てられています。おもて面のほかにも、中面にデニムのポケットに使用される生地を使い、ジッパーもおなじみのものを使うこだわり。デニム好きの方におすすめの数珠袋です。
大きさは横が15cmで高さは19cmほど。金封がはさめるのはもちろんですが、各宗派に対応したサイズなので経本も収納可能です。ジップポーチには略式念珠が2本もしくは、本式念珠1本がゆったりと収められますよ。
まとめ
慶弔兼用できる袱紗タイプの数珠袋がおすすめ
最もおすすめなのは、慶事と弔事のどちらにも使える袱紗タイプの数珠袋です。兼用可能かつ袱紗タイプなら、仏事に必要な道具をまとめておけるため、とっさの際にも準備に手間取りません。今回は、おすすめの数珠袋をランキング形式でご紹介しました。数珠袋があると数珠を大切に扱うようになるため、周囲からも仏具を丁寧に扱う人だと見てもらえるようになりますよ。