ハードロックやパンクロック、ブルースロックなど幅広いジャンルを持つロックミュージック。家で聴く時に、よりいい音で聴きたいと思っている人は多いのではないでしょうか。そこで今回はおすすめのロック向けスピーカーをランキング形式でご紹介します。スピーカー次第で音は大きく変わりますよ。様々な種類のあるスピーカーの違いや選び方のコツも合わせて説明するので、よりよい環境でロックを聴くためにぜひ役立ててください。
ロック向けスピーカーの特徴
ロックを好む人が重視する低音がしっかり響く
ロックが好きな人には、ベースやドラムがしっかり響く音を好む人が多いですよね。特にハードロックでは重低音が重視されるのが一般的。よって、ロック向けといわれるスピーカーには重低音に強いモデルがたくさんあります。
幅広い音域をカバーして複数の楽器やボーカルから成るバンドサウンドを表現
ロックはギター、ベース、ドラム、それからボーカルなどで構成されるバンドサウンドです。バランスよく聴きたい人も多いでしょう。その点で高音から低音まで幅広い音域を出力できるスピーカーはロック向けといえるでしょう。
ロック向けスピーカーの種類
ステレオスピーカー
立体感のあるサウンドを実現し場所も取らない
左右に1体ずつ配置するのがステレオスピーカーです。左右それぞれのスピーカーから異なる音が出るため、それぞれが合わさって立体的なサウンドになるという仕組み。2体設置するだけでいいので、さほど置き場所を取らないというのがメリットです。
ステレオスピーカーには、価格が抑えられたモデルも数多く販売されています。コスパにこだわる人も要チェックですよ。サイズや性能、またデザインも様々なタイプがあります。選択肢が豊富な点もステレオスピーカーのおすすめポイントです。
2.1chサラウンドスピーカー
低音を補強し深みのあるサウンドを実現
左右2本のスピーカーにウーハーを加えたタイプが、2.1chサラウンドスピーカーです。ウーハーは、低音の再生に特化したスピーカー。立体感のあるサウンドの低音をウーハーで補強するので、音に深みが出るというわけです。
左右のスピーカーにウーハーをプラスするだけなので、それほどかさばりません。設置も見た目もシンプルですっきり。気軽に低音を補強したい人におすすめです。ちなみに、2.1chのうちの0.1はウーハーの数を表しています。
5.1chサラウンドスピーカー
臨場感のあるサウンドを楽しめる
5.1chサラウンドスピーカーは、ウーハーを含めて合計6本のスピーカーを使用します。そのため迫力のあるサウンドが実現するのですね。また、リスナーの周りを囲むようにスピーカーを配置するので、臨場感のある音を楽しめます。
具体的には、前方の左右に2本、その間にセンタースピーカーを設置。さらに後方の左右に2本のスピーカーを設置します。ウーハーは前方のスピーカーのそばに置くのが一般的。5.1chサラウンドスピーカーはホームシアターを目的として使われることが多いです。
ロック向けスピーカーの選び方
置き場所に合わせて形状で選ぶ
コンパクトなブックシェルフ型スピーカーなら場所に制限があっても置ける
その名の通り、本棚にも置けるサイズのスピーカーをブックシェルフ型といいます。コンパクトで場所を取らないのが大きなメリット。縦置き横置き両方に対応しているタイプもあり、設置場所に限りがある場合でも大丈夫。ブックシェルフ型は音の出口が小さい分、ボーカルや楽器の位置がどこにあるかが感じ取りやすくなっています。スピーカーと向き合って音楽に集中したい人におすすめです。また、パソコンと接続するタイプやワイヤレスタイプなどもあり、種類が豊富。
低音域の再生にこだわるならフロア型スピーカーがおすすめ
床に直接置くタイプの、大型のスピーカーがフロア型です。スピーカーは大きいほど低音に強くなります。低音を響かせるためには、大きな振動板が必要だからです。フロア型なら、ハードロックなどのどっしりとした重低音も堪能できますよ。さらに、音の臨場感や再現率にも優れています。設置スペースに余裕があるこだわり派には、フロア型スピーカーがおすすめです。
トールボーイ型スピーカーは適度に省スペースで低音もカバー
約1m程度の縦長のスピーカーをトールボーイ型といいます。スマートなので接地面積は小さくて大丈夫。それでも容量が大きいので低音域の再生も得意です。低音にはこだわりたいけれど設置スペースに余裕がないという人におすすめ。音が出るスピーカーユニットを複数搭載しているものが多く、広範囲の音域を再生できます。迫力のあるサウンドを楽しめるので、映画鑑賞に使うのもおすすめ。
再生したい音域に合わせて再生周波数帯域で選ぶ
ベースやドラムの音を重視するなら40Hz以下の再生周波数帯域の出力可能なタイプがおすすめ
再生周波数帯域とは、そのスピーカーが再生できる周波数の下限から上限までを示す数字です。周波数は高音ほど大きくなり、低音になると数字が小さくなります。低音重視の人には、再生周波数帯域の下限が40Hz以下のモデルがおすすめ。というのも、一般的に低音の再生には60Hz以下が必要だと言われていて、40Hz以下なら相当な重低音もカバーできるからです。
ハイレゾ音源を再生したいなら40kHz以上の再生周波数帯域が出力できるかチェック
ハイレゾ音源とは、レコーディングスタジオで収録された音に近い音源のことです。40kHz以上の再生が可能であることがハイレゾ音源対応と認定されるための条件となっているので、ハイレゾ音源にこだわる人は要チェック。ハイレゾ音源は、音の奥行きや圧力など、細かな部分まで再現されています。収録時の空気感まで感じられるのがハイレゾ音源の魅力ですよ。スタジオで収録されたものはもちろん、ライブ会場で収録されたハイレゾ音源のロックを聴くならハイレゾ対応スピーカーがおすすめです。
求めるサウンド表現に合わせてスピーカーユニットの数で選ぶ
音の再現性が高いのはフルレンジスピーカー
スピーカーにはスピーカーユニットというものが搭載されています。音を発生させる部分で、スピーカーによって搭載している数が違います。フルレンジスピーカーは、1つのユニットで高音域から低音域まで幅広くカバー。楽器やボーカルの位置がわかりやすいため、音の再現性が高くなっています。スピーカーユニットが1つでいいので小型化しやすいのもメリットです。低価格な高コスパモデルもたくさんありますよ。
幅広い音域をカバーするのはマルチウェイスピーカー
マルチウェイスピーカーは音を発生させるスピーカーユニットを3つ以上搭載しています。高音域用、中音域用、低音域用のスピーカーが組み合わさっているので、広範囲の音域を再生可能です。楽器の音もボーカルもバランスよく聴きたいならマルチウェイスピーカーがおすすめ。また、低音にこだわる人には、低音域用のウーハーを2つ搭載した3WAY4タイプが最適ですよ。
低音の質の好みに合わせてキャビネットで選ぶ
伸びやかな低音が好みならバスレフ型
キャビネットとは、スピーカーユニットを収めている箱のことです。エンクロージャーとも言います。バスレフ型はキャビネットの前面か背面に空気孔を開け、共鳴させることで低音を増強しています。その低音は伸びがあり、広がりを感じられるのが特徴。豊かなサウンドを好む人にはバスレフ型がおすすめです。バスレフ型は小型でも低音をカバーできるので、コンパクトで低音に強いスピーカーを探している人は要チェックですよ。
締まりのある低音が聴きたいなら密閉型
密閉型は、その名の通りスピーカーユニットを収めているキャビネットが密閉されています。低音の再生に優れ、歪みの少ない締まりのある音が特徴です。ベースやドラムの、キレのあるサウンドを楽しみたい人には密閉型がおすすめ。低音以外の音もクリアに再生するので、録音時の再現率の高さにこだわる人にも密閉型のスピーカーがぴったりです。
使い勝手で選ぶ
Bluetooth搭載スピーカーならワイヤレスで使える
家中どこででもロックを聴きたい人には、Bluetooth搭載のワイヤレススピーカーがおすすめです。スマホやタブレットから気軽に音楽を再生可能。さらに小型モデルなら、車内やアウトドア先などでも好きなロックを楽しむことができます。首掛けタイプや、360度全方位に音を再生するタイプなど、便利なスピーカーが豊富ですよ。
防水スピーカーならお風呂場でも使える
お風呂でもロックが聴きたいという人へおすすめなのは、防水機能の付いたスピーカーです。防水タイプはワイヤレスモデルが多いので、お風呂へもキッチンへも移動が楽々。防水スピーカーを選ぶ際は、性能レベルに注意しましょう。防水性能はIPXという等級で表示されています。IPX7以上の防水性能を持ったスピーカーならお風呂場でも使えますよ。
ロック向けスピーカーのおすすめブランド・メーカー
JBL(ジェービーエル)
世界中のコンサート会場などで採用される高品質なスピーカーを製造
JBLはポータブルスピーカーからハイグレードなフロア型まで、様々なスピーカーを扱っています。ライブ会場や映画館などで採用されるスピーカーも製造しているだけあって、音質の良さには定評あり。特に低音域の再生で高い評価を受けているので、ロックを聴くのにもおすすめですよ。
BOSE(ボーズ)
迫力のあるサウンドが魅力のスピーカーは高機能タイプも充実
スピーカーメーカーとして知名度の高いBOSE。人気の秘密は迫力のあるサウンドです。大きな音でロックを聴きたい人に最適ですよね。また、深みのある低音も魅力です。音声操作ができるスピーカーもあり、機能性に優れたモデルも多数そろっています。
FOSTEX(フォステクス)
音を忠実に再現するスピーカーを製造する日本のメーカー
FOSTEXは日本で誕生した音響機器専業メーカーです。音を忠実に再現することにこだわったスピーカーを様々製造しています。幅広い音域が評判で、ロックを聴くのにもぴったり。FOSTEXはスピーカーを自作する人のためのユニットも製造販売しています。
Bowers & Wilkins(バウワースアンドウィルキンス)
再現性の高い音が魅力でボーカルが綺麗に聴けるスピーカーを製造
Bowers & Wilkinsはイギリスのメーカーで、B&Wと呼ばれることが多いです。
原音を忠実に再現するスピーカーを製造しているので、再現性の高いサウンドを求める人に向いています。また、高音の評価が高いのが特徴。ボーカルを重視する人にもおすすめです。
おすすめ&人気のロック向けスピーカーランキング
ブックシェルフ型でおすすめのロック向けスピーカー
JBL-STAGE A120 (16,045円)
高駆動ウーハー搭載でパワフルな低音を再生するクラシカルなデザインがおしゃれなスピーカー
プロ用モニタースピーカー向けに開発された技術を採用したスピーカーです。リスニングエリア内のどこへでも自然なバランスのサウンドを届けます。高駆動サブウーハーを搭載。そのため低音はパワフルで、なおかつ音質も優れています。低音重視の人にもおすすめです。
高音域は伸びやかで透明感があり、ピアノロックなどを聴くのにも適していますよ。再生周波数帯域は60Hzから40kHzと幅広く、本体はコンパクトながらサウンドは高密度。クラシカルなデザインも魅力です。黒と木目のツートンカラーで、重厚感がありますね。音質も見た目もよくて価格は抑えめ。コスパのいいロック向けスピーカーを探している人に最適です。
FOSTEX-かんすぴシステムP804-S (21,380円)
力強い低音がロック向けのハイレゾ音源対応スピーカーは高コスパ
10cm口径ウーハーユニットや、キャビネットの設計により力強い低音を再生してくれるスピーカーです。ウーハーは耐久性にも優れています。ロックの重低音をしっかり堪能できますよ。キャビネットは、置く場所によって低音域の量感へ与えられる影響を軽減しているので、設置場所が限られていても安心。
再生周波数帯域は60Hzから40kHzで、ハイレゾ音源対応です。ライブ収録されたサウンドなどをハイレゾ音源で聴きたい人にももってこい。コンパクトながら上質なサウンドを実現していて、価格も抑えられています。シンプルでコスパのいいスピーカーを求めている人におすすめ。
BOSE-アクティブスピーカー COMPANION23BK (10,708円)
パソコンでロックを聴く人に最適のクリアなサウンドを鳴らすスピーカー
パソコンで再生する音を高音質で鳴らしてくれるスピーカーです。パソコンの前にいながら、ライブ感のあるサウンドが楽しめます。高さが19cm、幅と奥行きがそれぞれ8cmと15cm。コンパクトなので置き場所にも困りません。
音量の大小にかかわらず、クリアなサウンドを実現。音域は幅広く、奥行きがあります。ライブ映像の鑑賞にも最適ですね。音楽系のサブスクリプションを活用している人や、ロック音源をデータで管理している人におすすめです。
Creative-SBS A250 (10,209円)
中低音に強くてどの方向から聴いても音のバランスがいいパソコンスピーカー
コンパクトながらウーハーを搭載した2.1chサラウンドスピーカーです。中低音はパワフルで、ロックサウンドを支えるドラムやベースをしっかり響かせてくれます。再生周波数帯域は40Hzから20kHz。数字を見ても低音の強さがわかりますね。
音の解像度を高め、聴取範囲のどこでも自然なバランスで聴ける工夫がなされています。小さくても大音量の再生が可能です。音楽ストリーミングサービスなどを使って、パソコンでロックを聴く人におすすめ。また、スマートフォンやタブレットから迫力のある音を再生したい人にも最適ですよ。
トールボーイ型でおすすめのロック向けスピーカー
JBL-STUDIO 680 (63,687円)
高品質なサウンドとシックなデザインが魅力の低音域の再生に優れたスピーカー
世界中のコンサートホールなどで採用されるスピーカーを手がけるJBL製の、自宅でもハイクオリティーなサウンドを楽しめるスピーカーです。音の解像度を高め、高品質なサウンドを再生。再生周波数帯域は38Hzから40kHzとなっていて、下限が40Hz を切っています。低音表現に優れている点が魅力です。
高さは約1m。横幅と奥行きが23cmと30cmとなっていてスリム。テレビの両サイドにすっきり収まるので、ロックのライブ映像をよく見る人にもおすすめです。自宅がさながらライブ会場のようになりますよ。デザインもシックで高級感があります。
Bowers & Wilkins-603 (114,800円)
パワフルな低音と全音域の明瞭なサウンドが持ち味のスタイリッシュなトールボーイ型
受賞歴のある技術を用いて、音の正確性にこだわったトールボーイ型スピーカーです。明瞭で鮮やかなサウンドが特徴。再生周波数帯域は29Hzから33kHzとなっていて、低音の出力に強みを持っています。パワフルな低音を重視する人にもおすすめ。
マルチウェイスピーカーなので、低音のみならず全ての音域がバランスよく聴けます。美しいのは音だけじゃありません。見た目も美しくスタイリッシュ。キャビネットはマット仕上げになっています。ロックのライブ映像を高音質で楽しみたい人にぴったりです。
SONY-SS-CS3 (12,460円)
ノイズを排除して美しいボーカル音域を実現したハイレゾ音源対応スピーカー
音楽に込められた情熱や空気感まで再現しようとして作られたトールボーイ型スピーカーです。SONY独自の高音用スピーカーを搭載。音の広がりがよく、どこで聴いても生き生きとした自然なサウンドを楽しめます。音質は素直でありながら芯があり、クリアなサウンドが実現。
キャビネットの響きを制御して、不要なノイズが排除されています。そのため、特にボーカル音域が美しく再生されるのが特徴です。ロック音楽のボーカルを重視している人におすすめ。さらにハイレゾ音源にも対応しています。
ヤマハ-NS-F210 (7,820円)
シャープなサウンドでロックを聴きたい人におすすめの高コスパスピーカー
横幅と奥行きがそれぞれ23.6cmと、大変スリムなトールボーイ型スピーカーです。設置場所が限られている場合でも置けますね。重量も1台7.3kgと軽量です。スリムでも、サウンドは高品質。再生周波数帯域は50Hzから45kHzと広くなっています。
音の特徴としてはキレがあり、俊敏。シャープな音質でロックを堪能したい人におすすめです。1台当たりの価格が手頃になっているのも魅力。複数購入しても高コスパなので、5.1chサラウンドスピーカーとして使いたい人にも最適ですよ。
Bluetooth対応でおすすめのロック向けスピーカー
BOSE-SoundLink Revolve Bluetooth speaker (38,500円)
360度音が広がるパワフルなサウンドが魅力のスピーカーはアウトドアにも強い
360度に音が広がるスピーカーです。家の中を移動しながらでもパワフルなサウンドが楽しめますよ。さらに、複数人でロックを聴く時もスピーカーの周りの全員が同じ品質を堪能できます。音質に関しても、BOSEらしく低音もしっかりカバーしてロックサウンド向きです。
一度充電すれば、最大で16時間の連続再生が可能。布製のハンドルもついているので、アウトドアなどに持っていくのもおすすめです。防水機能がついているため、急に雨が降っても大丈夫。衝撃にも強くなっていますよ。いつでもどこでもロックを聴きたい人に最適です。
JBL-CHARGE 4(13,380円)
最長20時間連続再生可能なワイヤレス型でサウンドはクリアでパワフル
スマートフォンやタブレットを最大2台同時接続できるスピーカーです。最長20時間の再生が可能。一日中ワイヤレスで音楽を楽しめます。さらに、USBポートを使ってスマートフォンなどへ充電することもできますよ。
コンパクトでありながら、サウンドはクリアでパワフル。耐久性が高く、水没にも耐える防水機能を備えています。アウトドア先やビーチなどで迫力のある音が楽しめますね。開放感のある場所で思い切りロックサウンドを聴きたい人にうってつけです。
Marshall–EMBERTON (22,990円)
見た目からしてロックでサウンドも性能も優れたコンパクトタイプ
有名なアンプメーカー、Marshall製のBluetoothスピーカーです。見た目からしてロックファンの心をくすぐります。とてもコンパクトで、重量は約700g。持ち運びに便利です。それでも最大20時間の連続再生ができますよ。
小さくてもサウンドは力強く、ロック向け。しかも360度音が広がり、どこにいてもクリアなサウンドを聴くことができます。防水性能も高く、どこへでも気軽に持って行けますよ。見た目にも音質にもこだわる人やアクティブな人におすすめです。
まとめ
リスニングスタイルに合ったロック向けスピーカーがおすすめ
ロックを聴くといっても、人によって聴き方は様々ですよね。スピーカーの前に座って聴く人にはブックシェルフ型やフロア型が最適で、動きながら聴く人には360度音が広がるスピーカーがぴったり。普段どういうスタイルでロックを聴くかに合わせて選ぶといいでしょう。その中でも、作品の作り手の意図を汲んで音の再現性にこだわったスピーカーがおすすめです。