手軽に美しく装飾した文字が書けると人気の、カリグラフィーペン。ペン先の太さや色の種類など、バリエーションが豊かです。用途に合わせて選べるのは良いのですが、最初に選ぶカリグラフィーペンはどういったものが良いのか、迷いますよね。そこで今回は、特徴をお話しするとともに、おすすめカリグラフィーペンもご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
カリグラフィーペンの特徴
おしゃれな文字が書ける
カリグラフィーは、西洋の書道とも呼ばれています。ギリシャ語から派生した言葉で美しく書くことを意味します。カリグラフィーペンを使えば、ゴシック体やイタリック体などはもちろんのこと、美しく装飾した様々な文字が書けます。
お店のPOPやメッセージカードにいかせる
カリグラフィーペンを使った文字は、パッと目をひきます。このため、カリグラフィーを使ったPOPでお店をおしゃれに彩ることもできますし、招待状などの特別なメッセージカードを、ワンランク上のものにしたい時にも役立ちます。
カリグラフィーペンの種類
万年筆タイプ
インクを交換すれば末長く使える
万年筆は高価なものですが、一度購入してしまえば半永久的に使用できます。時代とともにインクの交換や補充が手軽になってきているので、お手入れも昔ほど難しくありません。気に入ったデザインのものを愛用するのに向いています。
長く使用してペン先が削れてきた場合、ペン先の部分を交換して使えるタイプのものもあります。万年筆は、メンテナンスをして丁寧に使えば使うほど手になじみ、使い勝手も良くなります。万年筆タイプのカリグラフィーペンを1本持っておくと、特別な手紙を書く際などに便利ですよ。
サインペンタイプ
安価で手入れする必要がない
サインペンタイプは使い捨てなので、インクの交換をする手間がありません。また、万年筆に比べて安価なので、手軽に使えるのが特徴です。カリグラフィーを始めてみたいけれど、万年筆は敷居が高いという方におすすめです。
色が多彩でなので、様々な色を組み合わせて使えます。ペン先に別の色を滲ませて文字にグラデーションをつけられるタイプもあり、楽しみ方も様々です。カラフルで華やかな文字が書けるカリグラフィーペンを探している方に、おすすめです。
カリグラフィーペンの選び方
ペン先の形状で選ぶ
ペン先の太さが1.5mm以上なら堂々とした文字が書ける
カリグラフィーは、カリグラフィーペンのペン先の太さで、文字の印象も変わります。太く大きな字を書きたい場合には、ペン先も太めのものを選ぶのがベスト。どっしりとした重厚な文字が書けます。お店のPOPなどに使う場合など、目立たせたい場合には太いペン先がおすすめです。用途に合わせてペン先の太さを選びましょう。
ペン先の太さが1.0mm程度なら普段使いもできる
ペン先の細いタイプは、手帳やメモ帳などに小さめの文字を書きたい時に向いています。予定を強調したい時にはカリグラフィーを使って華やかに、作業内容を列記したい場合には通常の文字を書いてシンプルにするなど、ひとつのペンで書き分けもできます。クリップのついているものを選べば、手帳やノートに挟んで使えるので便利ですよ。
インクの取り替え方で選ぶ
インク交換の手軽さで選ぶならカートリッジ式
万年筆はインクの交換やメンテナンスが面倒と思われがちです。ですが、カードリッジ式なら、インクの入ったカードリッジをセットするだけなので、とても簡単にインクの交換が可能です。同じメーカーから発売されているカードリッジを使う必要があるので、カラーを選びたい方は、あらかじめカードリッジの色の種類を調べておくと安心ですよ。
好きな色のインクを使いたいならコンバーター式
コンバーター式は、インクを吸い上げて本体に補充するタイプ。少し手間はかかりますが、インクのメーカーを選ばないため、様々な色のインクを使えます。瓶からインクを吸い上げる様子は本格的な雰囲気で、インクを交換するのが楽しくなります。ボトルインクはコスパも良いので、日常的に使いたいならコンバーター式がおすすめです。
インクの種類で選ぶ
水性なら裏写りがしにくい
水性のインクを選べば、裏に写ってしまう心配がないので、数枚のメッセージカードを続けて書く時、紙を重ねていても安心です。カラーバリエーションも豊富で、書きやすいのもメリットのひとつ。重ね塗りもできるので、グラデーションをつけたり、違う色で陰影をつけることもできます。また、イラストなどに色を塗りたい時にも役立ちます。
滲んでしまうのを防ぎたいなら油性を
小さい文字を書く時や滲みやすい紙や布などに書く場合には、油性のインクがおすすめ。インクが滲みにくいので、はっきりとした文字が書けます。小さい文字でもくっきりと目立つので、目を引くようなお店のPOPなどを書くのにも向いています。また、水に濡れても消えないので、屋外に貼りだす注意書きなどにぴったりです。
付属品で選ぶ
初心者には説明書があると便利
初心者には、カリグラフィーペンの扱い方がくわしく載っている、取扱説明書付きのものがおすすめ。インクの交換方法や吸入方法、万年筆での文字の書き方など、カリグラフィーペンの扱いは独特なので、最初は戸惑うことが多いです。説明書が丁寧なものなら、初心者でも購入したその日から安心して使えるので、非常に便利です。
練習シートがあれば本番で失敗しにくい
カリグラフィーの書体の見本が載っていたり、書き方の指南が付属していたりするカリグラフィーペンもあります。いきなり本番用の紙に書き始めるのは不安ですが、見本だけでなく練習欄もあるとカリグラフィーの練習がしやすいので、初心者でも安心です。熟練者にとっても、新しいカリグラフィーペンの感触を試せるのでおすすめですよ。
カリグラフィーペンのおすすめブランド・メーカー
パイロット
筆記用具全般を扱うメーカー
1918年創業の、日本を代表する筆記用具メーカーです。水先案内人を意味する社名は、一日一歩ずつ、歩みは遅くても確実に進歩し続けるための努力を怠らないという意味が込められています。その名の通り、時代に応じた画期的な商品を生み出しています。
ぺんてる
アナログからデジタルまで扱う大手文具メーカー
ふでペンで有名な日本の文具メーカーです。筆記用具や画材を多く取り扱っており、種類が豊富で人気です。リーズナブルな値段と機能性の良さに定評があり、常に時代の一歩先を行く製品を開発し続けています。
セーラー万年筆
万年筆の日本の老舗メーカー
2021年に創業110周年を迎えた、歴史ある万年筆メーカー。日本初の万年筆を生み出した実績があります。日本の高い技術力と美意識を兼ね備えた、使いやすく美しい万年筆は、海外にも愛用者がいるほどです。
呉竹
筆と画材の総合メーカー
明治35年創業の、書道用の墨や筆などを扱うメーカーです。高級墨や筆はもちろんのこと、筆ペンなども扱っており、カラーバリエーションの豊富さと品質の良さが人気です。海外でも広く使われています。
おすすめ&人気のカリグラフィーペンランキング
万年筆タイプでおすすめのカリグラフィーペン
セーラー万年筆-ハイエース ネオ クリア カリグラフィー(1,320円)
初心者にうれしい丁寧な書き方ガイド付き
軽い使い心地で、手が疲れにくく書きやすいと人気のカリグラフィーペンです。ボディが透明なので、何色のインクが入っているのかがわかりやすいのが特徴です。ペン先は幅広くカットされており、横に使えば細い文字を、縦に使えば太い文字を書けます。
ペン先が1.0mmと1.5mmと2.0mmの3種類から選べ、用途に応じて使い分けられます。替えのインクも3本ついているので、たっぷり使えるだけでなく、慣れないインク交換の練習も可能です。インク吸入器コンバーターにも対応しているので、別売のカラーインクで幅広いカリグラフィーを楽しめます。
LAMY-ジョイ カリグラフィーペン 両用式(2,470円)
スタイリッシュな見た目でプレゼントにも
黒いボディに赤いクリップが印象的なカリグラフィーペンです。赤いワイヤー製クリップは大きく、デニムなど厚手の生地もしっかりはさんでくれます。持ち手部分のグリップにくぼみがあり、誰でも正しくペンを持つことができます。
ペン先は、1.1mmと1.5mmと1.9mmの3種類。インクはカードリッジ式にもコンバーター式にも対応しています。ペン先全面を使って太い線を、横に滑らせて細い線を書けるので、表情豊かなカリグラフィーを楽しめます。
カヴェコ–カリグラフィーペン(3,850円)
豊富なペン幅で独創的な字体を楽しめる
ドイツ製で、柔らかで快適な書き心地が特徴のカリグラフィーペンです。世界中に愛用者がおり、機能性の高さが人気です。半透明なので、中のインクの色もすぐに確認できます。またキャップを閉めると少し小さくなるので、持ち運びにも便利。
ペン先は、1.1mmと1.5mm、1.9mmと2.3mmの4種類。種類が豊富なので、様々な用途に使い分けができます。カードリッジ式なので、インクの交換も手軽です。カリグラフィーペンの初心者から熟練者まで、幅広い層におすすめです。
シュナイダー–カリグラフィー ペン 万年筆 セット(2,750円)
スリムで使いやすい
1.1mmと1.5mmのペン先がセットになったカリグラフィーペンです。ボディが非常にスリムで、手帳などにはさんでも邪魔になりません。どちらも細めのペン先なので、カリグラフフィーだけでなく普通の万年筆としても使えます。
グリップ部分がさらに細くなっており、持ちやすくスムーズに文字を書けます。2本セットなので、書体に応じて使い分けが可能です。インクはカードリッジ式にもコンバーター式にも対応しており、好みのインク交換方法が選べます。
ルビナート-羽ペンセット(6,160円)
天然の羽を使った高級感あふれる万年筆
イタリア製の昔ながらの羽ペンタイプの万年筆です。カリグラフィーにも使えます。羽の色は5色から選べ、どれも美しい仕上がりになっています。書き心地もなめらかで、書いていて引っ掛かりを感じません。
ハンドメイドのため、他にはない一点もの。ペン先にもエレガントな装飾が施されており、使うのが楽しくなる一品です。自分用にお気に入りの万年筆が欲しい方にはもちろん、プレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
ロットリング-アートペン カリグラフィー(2,200円)
8種類のペン先で思い通りの文字が書ける
ドイツで80年以上の歴史のある老舗ブランド、ロットリングのカリグラフィーペンです。スリムなボディは洗練されており、持ちやすく使いやすいのが特徴。多くのクリエーターやエンジニアに愛用されています。
インクは、カードリッジ式にもコンバーター式にも対応。非常に豊富なペン先があり、レタリングやスケッチング用など用途に合わせてお気に入りのペン先を選べます。より字体にこだわりたい人におすすめです。
マニュスクリプト-スクライブカリグラフィー万年筆(3,080円)
万年筆初心者でも扱いやすい
イギリスで160年以上の歴史を誇る、マニュスクリプト社のカリグラフィーペンです。ペン先が丸くカットされているので、引っ掛かりが少なく、なめらかな書き心地。カードリッジ式でインク交換が手軽に行えるため、初心者にもおすすめです。
ペン先のサイズは、0.8mmから2.7mmまでの6種類。好みや用途によって選べます。クラッシックな仕上がりは高級感があるだけでなく、機能性も兼ね備えています。こだわりのあるデザインで、長く愛用できる一品です。
パイロット-万年筆プレラ 色彩逢い(2,860円)
気軽に使える万年筆
一見、普通のボールペンにも見える万年筆です。スケルトンなボディが可愛らしく、ボディの先やキャップの色も7色から選べます。ペン先は、細字と中字とカリグラフィーがあり、カジュアルな万年筆が欲しい方にもおすすめです。
インクは専用コンバーター式を使用すれば、全部で24色。たくさんの色を使えるので、文字を華やかに彩りたい方におすすめです。より手軽に使いたいなら、色の種類は少なくなりますが、カードリッジ式でも使えますよ。
TWSBI–万年筆 ECO(5,500円)
透明なボディでインクの残量がわかりやすい
透明なボディでインクの色や残量がわかりやすい万年筆。吸入式はお手入れが面倒なイメージですが、付属の分解キットを使えば簡単に分解できるので、洗浄もストレスなくできます。また、インクを吸入するシステムが内蔵されているタイプの万年筆にしては、リーズナブルなのも魅力のひとつです。
吸入式なので、様々なインクの色を楽しめます。ペン先は5種類。中でもスタブ1.1のペン先は個性的で、様々な風合いの文字を書けます。ボディのカラーは全部で6種類。インクの色やお好みで選べますよ。
サインペンタイプでおすすめのカリグラフィーペン
呉竹–マーカー ZIG カリグラフィーII(990円)
ツインタイプで使いやすく初心者にも最適
スタンダードなマーカータイプのカリグラフィーペン。インクは水性なので裏写りしにくく、使い勝手の良さも人気です。インクの交換が必要ないので、初めてカリグラフィーに挑戦するという方におすすめです。
ペン先は、3.5mm芯と2.0mm芯のツインタイプ。大きな文字も小さな文字も書ける、優れものです。使いやすい6色のセットで、カラフルでオリジナリティのあるカリグラフィーが手軽に楽しめますよ。
マニュスクリプト-カリグラフィーマーカー ブラック2本セット(1,100円)
2本セットで表情豊かな字体を楽しめる
マニュスクリプト社のサインペンタイプのカリグラフィーペン。確かな品質なだけでなく購入しやすい価格が特徴です。初心者の入門セットとして最適なのはもちろんのこと、熟練者が手軽に書きたい時にもおすすめです。
ペンの太さは、2.4mmと4.8mm。どっしりしているので、ポップなカリグラフィーだけでなく、ゴシック様式のレタリングにもぴったりです。持ちやすい考えられたフォルムで、疲れにくいのも嬉しいポイントです。
サクラクレパス-カリグラフィー写譜ペン(330円)
リーズナブルで書きやすい
クレヨンやクーピーなどでおなじみの、サクラクレパスのカリグラフィーペン。楽譜を書く時にも使用でき、安くて使い勝手が良いと人気のカリグラフィーペンです。手に馴染みやすいサイズで、長時間使っても手が疲れません。
カラーはブルーとブラックの2種類で、ペン幅は1.0mmと2.0mmと3.0mmの3種類から選べます。高品質で、小さい文字を布に書いても滲まず、ペン先が潰れてしまうこともありません。愛用者の多いカリグラフィーペンです。
説明書付きでおすすめのカリグラフィーペン
パイロット-パラレルペン カリグラフィーペン(1,320円)
パラレルペンのオリジナル機能を楽しめる
パイロット独自のパラレルプレートのペン先で、1本で2種類の筆跡が出せます。ペン先から違う色のインクを入れればグラデーションも楽しめます。ペン先の太さは6種類から、インクの色は12色から選べます。
YouTubeで使い方の基本動画があったり、ホームページから使い方の説明書を確認したりできます。特に動画は、初心者にもわかりやすいと好評です。取扱説明書はお手本付きなので、自分が書きたい文字の練習も可能です。
ぺんてる–筆touchサインペン 6色セット(990円)
筆のように濃淡をつけやすい
カリグラフィーペンとしても使える筆ペン。力の強弱のより線の太さや濃淡に違いが出るだけでなく、違う色のペンのインクをペン先からにじませればグラデーションも可能。使い方次第で様々な表情を楽しめます。
丁寧な動画や取扱説明書があり、誰でも手軽におしゃれでかわいい文字が書けるようになります。カラーが豊富で18色あるため、カラフルで華やかな文字を書きたい方におすすめです。ペン先が細く使えるので、イラストの色塗りにも便利ですよ。
まとめ
疲れにくいカリグラフィーペンがおすすめ
カリグラフィーペンは、丁寧に一文字ずつ書いていくので、疲れにくいものがおすすめです。持ちやすく、グリップがついているものだと滑りにくいので安心です。お気に入りのカリグラフィーペンを見つけて、おしゃれな文字を楽しんでくださいね。