パッチワークやハワイアンキルトなどを始めるなら専用のキルト針が必須です。素敵な作品に仕上げるためにも質の良い道具や材料を使いたいですね。実は種類の多いキルト針ですが、どれも似て見えるので違いを知るのが難しいです。そこで今回はおすすめのキルト針をランキング形式で紹介します。細かい作業が多いのでストレスがかかりにくいものを選びました。キルティングを始めてみる前にぜひ参考にしてみてください。
キルト針とは？
キルト芯と重ねた厚い生地専用の縫い針
キルト針とは、キルティングやパッチワークをするための専用の針のことです。生地の間にキルト綿を挟んで作るキルトは厚みが出るので専用のキルト針を使うことをおすすめします。キルティングニードルとも呼ばれるキルト針は、針ごとに長さや硬さに種類があるので縫いやすさに違いが出てきます。針の特徴を知ることで綺麗な縫い目を出すことができるようになるので、作品もより良いものに仕上がりますよ。
キルト針の特徴
キルト針は普通の縫い針よりも短い
普通の手縫い針の長さが5cmほどなのに対し、キルト針の長さは2cm強から4cm以下のものが主流です。一見したところ縫う範囲が多いキルトには長い針の方が良さそうですが、実際厚い生地を縫うためには短い針が向いています。針を刺していく時に力が入れやすいからです。
パッチワークやハワイアンキルトには必須
複数の布を繋げて作ったパッチワークは、キルティングの表布にもなります。パッチワークをつかったキルトはより生地が厚くなるのでキルト針を使ってキルティングをすることで縫い目が綺麗に出るようになりますよ。キルトには各地域ごとにアメリカンキルトやハワイアンキルトなどの種類があります。ハワイの動植物を生き生きとしたカラーで作るハワイアンキルトでもキルト針を使ってキルティングすることで陰影がくっきり出るので作品に深みが出ます。
キルト針の選び方
手に馴染む長さで選ぶ
キルティングには3cm未満の短い針が向いている
キルト針は短ければ短いほど使いやすいと言われています。おすすめは3cm未満のキルト針。キルティングに慣れてきたら2.4cmから2.6cmの長さの針を使うとさらに快適になりますよ。ミリ単位で長さに違いがあるので、キルティングをしてみながら自分の手にあった長さのキルト針を見つけていくことをおすすめします。
初心者は3cm以上の少し長い針から始めるのがおすすめ
キルト針が普通の縫い針と比べると半分程度の長さでかなり短いということが分かりましたね。手元で隠れてしまうほどの短さなので、キルティング初心者の方には扱いが難しいこともあります。そんな時は3cm以上のキルト針もあるので、まずは長めのものから使ってみましょう。慣れてきたら段々と短いものに変えていくこともできますよ。
使いたい生地の厚さに合わせて太さで選ぶ
厚い布には太さ0.55mm以下の針が縫いやすい
キルト針には太さの違いもあります。0.5ミリ程度から0.7ミリ程度までの太さが主流です。細いほど針の布通りがよくなりますが、折れやすくもなるので中間よりも少し細めな0.51ミリから0.55ミリを目安に選んでいけると良いですね。あまりにポキポキと何本も折れてしまうようならば少し太いものへ、縫いづらいなと感じたら逆に細いものへ、手元に加わる力を見ながらちょうどいい太さを見つけましょう。
折れ防止に細くても弾力のあるものがおすすめ
お裁縫針は長く使っているうちに折れたり曲がったりしてしまうこともあります。キルト針は他のお裁縫針と比べると細く短いです。そのためより折れやすいので、弾力を持ったキルト針を選ぶのも重要なポイントです。針の素材や研磨の仕方に工夫のあるものを選びましょう。お裁縫針は錆びてしまうこともあるので、錆を防止する加工がされたキルト針なら、より長く布通りが良い状態で使うことができますよ。
1セットに含まれる針の本数で選ぶ
糸を通した針を用意しておくために複数本準備
キルティングにハマっていくと、どんどん大きな作品に挑戦したくなっていくものです。カーペットやベッドカバーなどの大作を仕上げる際には、長い距離を縫うため針穴に糸を通す回数が増えます。布のカラーに合わせて糸の色を複数使う場合もありますね。いちいち作業を中断しなくて済むように初めに糸を通した針を複数本用意しておくとストレスが少なく済みますよ。
様々な太さの針が入っていれば使い分けができる
また、キルト針のセットには長さや太さの異なった種類の針をまとめているものもあります。このようなセットが一つあれば、キルティングを始める前に使いやすいキルト針を見つけたり使用したい布の厚さやデザインの雰囲気に合わせて針を選べたりしますよ。どんなキルト針が合っているのか悩んだ場合には、まずセットになったものを選んで実際に使ってみることをおすすめします。
消耗品なのでたくさん使う方は多めのセットを
どうしても寿命があるためお裁縫針は消耗品です。たくさん使えば使うほど折れや曲がりが生じ使えなくなってしまいます。綺麗な縫い目に仕上げるためにはいいキルト針を使うことが第一条件ですので、新しいものに取り替えましょう。キルト針は通常10本程度で1セットになっていることが多いですが中には20本以上入っているお得なセットもあります。針の使用頻度を考えてコスパで選ぶのも手ですね。
キルト針のおすすめブランド・メーカー
クロバー
1925年創業信頼の手芸用品総合メーカー
縫い針や刺繍針で高いシェア率を誇るクロバー。シンプルでこだわり抜かれたソーイング用品からは使う人のことを第一に考えていることが伺えます。クロバーのキルト針は扱いやすく、種類も多いので初心者から熟練者までおすすめのメーカーです。
Piecemaker(ピースメーカー)
オンラインサイトでも人気のPiecemaker
アメリカに本拠を置くパッチワークショップとして有名な手芸メーカー。ピースメーカーの針は布通りが良いと各オンラインストアでも評判です。こちらのキルト針は他の種類と比べてもかなり短いのでより綺麗に縫い目が出ますよ。
チューリップ
江戸時代から続く広島針を伝えるメーカー
チューリップの針は鋼を使用したその弾力性の高さから多くの人に支持されています。ファンの多い針ものがたりシリーズは90以上の種類があり、パッケージの可愛さも際立ちますね。日本だけでなく世界40ヶ国以上で愛されるメーカーです。
みすや忠兵衛
職人自慢のみすや針を扱う京都の針屋
着物を仕立てるために昔から京都の街で大切にされてきたみすや針。針職人が丹精込めて作り続けてきた針は改良を重ねながら今日まで続いてきました。現在では洋裁向けの針も取り揃えられおり、屋号の入った包みには高級感を感じます。
おすすめ＆人気のキルト針ランキング
細めでおすすめのキルト針
みすや忠兵衛-みすや針 細目 （495円）
しなやかな細目の針
細目のキルト針を選ぶならこちらがおすすめ。長さも23.8ミリと短いので縫い目の仕上がりにこだわりたい場合にぴったりです。しなやかな弾力性をもつキルト針なので折れにくいのも嬉しいポイントですね。
針穴にも工夫がされており、通した糸がバラバラになることがありません。糸通しを何回もやり直さなくていいので作業が楽になりますよ。また、針が長持ちする工夫としてアルミ箔で包まれているので針の大敵である湿気を寄せ付けません。
クロバー-キルティング針No.12 （323円）
縫い目が美しく仕上がる細針
キルトティングのためにつくられた専用針。キルティング針シリーズの中では一番細いサイズになっていますが、針穴に糸を通しやすい工夫もされています。そろそろキルティングに慣れてきたという方におすすめです。
本体の太さが0.53mで、長さが24.4ミリとキルト針として理想のサイズです。細いですが、適度な硬度をもつので布通りもよく運針が楽なのが特徴です。細かく美しい縫い目を出したい場合に使用すると作品が綺麗に仕上がります。
チューリップ-高級キルト針No.13 （528円）
広島で作られた高級キルト針
広島の自社工場で生産された、程よいしなりがあり折れにくいのが特徴のキルト針。シリーズの中で一番細いサイズです。太さが0.51ミリとなっており繊細な模様を含むデザインのキルティングに向いていますよ。
針を縦に研磨する手法を使っているため、布通りが良いのがこちらのキルト針の特徴です。かなり細目の針ですが品質が良いので長持ちすると評判ですよ。他のキルト針と比べてコスパが良いのもメリットですね。
キルトパーティ-キルト針No.12 （385円）
キルティングのプロが作ったキルト針
NHKの手芸番組でも活躍されている斉藤謠子さん主催のキルトパーティ。ソーイングのプロフェッショナルがこだわったブランドから出ているキルト針です。オリジナルの針で、適度な硬さに作られているので扱いやすくなっています。
プロ仕様のこちらのキルト針は太さが0.51ミリで長さが22.7ミリとかなり細く短いのが特徴。小さめの針になっていますが手に馴染むように工夫されています。慣れてきたら１度は試してみたいキルト針です。
クロバー-キルティング針「ブラック」No.12 （660円）
防錆防止の黒メッキを施したブラックシリーズ
布通りが良くなるよう研磨した本体に黒メッキを施すことで更に軽い力で縫い進められるようになっています。錆にも強く長く針を使いたい方におすすめですね。針穴には金メッキをすることで糸あたりが良くなるよう工夫されています。
太さ0.53ミリで長さが24.4ミリとブラックシリーズで一番細く短いのがこちらのキルト針です。製造の過程にこだわることで、硬さと弾力性のバランスを図っています。細くても折れにくく、曲がりにくい針に仕上がっていますよ。
折れにくいタイプでおすすめのキルト針
Piecemaker(ピースメーカー)-キルティング針No.12（385円）
折れにくさに定評のあるキルト針
アメリカ製の細くても折れにくいキルト針です。スタンダードなキルト針なのでキルティング初心者の方にも扱いやすいものになっています。力を込めて縫っていっても折れにくいのでより作業に集中できますよ。
こちらも太さ0.51ミリとキルト針の中でも細めの作りになっています。針穴に糸が通しづらいなと感じたら糸通しを併用しましょう。長さ22ミリと短い針がキルティングのプロたちからも高評価を得ています。
チューリップ-キルティング針No.10 （880円）
少し太めで耐久度アップ
少し太めのサイズの紹介です。こちらも0.53ミリと比較的細いキルト針ですが、他のキルト針と比べると耐久性が高いです。No.13が簡単に折れてしまいそうで怖いという方は、少し太めのこちらを試してみてください。
先端に独自の研磨加工が施されていて、布通りのいい針先が作品の完成度を高めてくれます。長さも25ミリと少し長めの作りになっているので持ちやすいですよ。高品質なキルト針を選びたい方におすすめです。
クロバー-キルティング針「ブラック」3種セット （605円）
適度な硬度と弾力を兼ね備えたブラックシリーズ3種セット
こちらは先程紹介したブラックシリーズの3種セットです。長さは24.4ミリから28.6ミリまでで長めの針も入っているので初心者の方にもおすすめです。布通りにこだわった黒い針でストレスなく縫い進められること間違いなしですよ。
No.8が2本とNo.9とNo.12が4本ずつで10本入りになっています。1セットで3種類の針が試せるのでお得ですね。縫う箇所によって使い分けもできるので針にこだわるキルターにおすすめのセットになっています。
Prym(プリム)-プレミアムキルト針/オレンジキャップ （836円）
柔軟性に優れたキルト針
ドイツのブランドから、プレミアムキルト針の紹介です。筒状のケースに映えるオレンジ色のキャップが可愛らしいですね。こちらのキルト針も0.53ミリと細めですが、柔軟性が高いので折れにくく扱いやすいのが特徴です。
こちらのケースにはマグネットが使用されているので、キャップを開けた際に針が飛び出しません。持ち運びしやすいのも大きなメリットですね。1セットにつき針が20本とたくさん入っているのも嬉しいです。
みすや忠兵衛-みすや針太目 （495円）
もう少し太めで長いキルト針がほしい場合はこれ
みすや針の中でも0.6ミリと太目のキルト針です。長さも比較的長いので短い針はまだ慣れないという方はこちらから始めてみるのがおすすめです。弾力性がありつつ太さもあるので、折れにくい針をお探しの方はこちらを試してみてください。
針穴に糸が通しやすいことに加え、糸が途中で切れにくいので作業中断のストレスがかかりません。細かい作業がそこまで得意ではないけれどキルティングを始めてみたい、そんな方にもおすすめのキルト針です。
キルティング初心者におすすめのキルト針
クロバー-ハワイアンキルト針 （680円）
まず最初に手にとって欲しいキルト針のセット
ハワイアンキルト用に4種類のキルト針がセットになっています。しつけ用、アップリケ用、キルティング用と別々に針を用意する必要がないのでまさにこれからキルティングを始めようとしている方におすすめのセットです。
しつけ用とアップリケ用が2本ずつ、そしてキルティング用が2種サイズ2本ずつで合計8本入っています。キルト針のサイズは太さ0.53ミリで長さ27ミリの比較的長いタイプと太さ0.51ミリで長さ22.7ミリの短く細いタイプがあり、使い分けすることができますよ。
クロバー-キルティング針セット2種取り合わせ（550円）
クロバーのキルティング専用針2種セット
No.9とNo.12の2種サイズセットです。それぞれ5本ずつ入っており作品や使う布の素材ごとに使い分けもできます。スタンダードな大きさのNo.12と少し長めのNo.9のどちらも試せるのが良いですね。
お値段もお手頃なのでキルト針の買い足しにもちょうどいいです。本格的にキルティングを始めようか悩んでいる方にもおすすめできます。キルト針ってどんなものなのだろうと興味がある方はこちらのお手軽なセットから始めてみてはいかがでしょう。
リトルハウス-キルト針アソート （2,200円）
まずは色々試してみたい方向けのアソートセット
人気のNEWキルト針のアソートセットです。布との摩擦を少なくする技術が使われているので布通りが良いキルト針になっています。7番から12番までの針が1セット10本入りになっていて、更に5セット単位での販売なのでまとめて購入したい方におすすめです。
太さが0.51ミリで長さが22.7ミリの12番がキルティング向けですね。続いて10番と8番もキルティングに使えます。色んな太さと長さの針を試してみたい方にもおすすめです。他の針はしつけ用やアップリケ用にも使えますよ。
クロバー-ニードルコンパクト パッチワーク・キルト用57-306（825円）
ソーイングに必要な針がこのコンパクト一つで揃います
ソーイングを始める前に揃えたい縫針が網羅できてしまう優れもの。6種類の針が合計20本セットになっています。キルティング用には1番の針が使えますね。その他しつけ用にも使えるので全般的に針を集めたい方にうってつけです。
種類ごとに蓋が分かれているので取り出しやすい構造になっています。お裁縫の教室に行くときや外で使いたい時にも便利ですね。コンパクトの中の針が減ってきたら普段使っている針を補充して自分専用の針ケースにすることもできます。
ハト枠-まつり針 25本入 （660円）
コスパ重視の大容量
長さ32ミリと少し長めの針なのでキルティング初心者さんにおすすめのキルト針です。なんといってもこのお値段で25本入りと大容量なのが嬉しいですね。適度な硬度を持つので運針もスムーズに行えますよ。
またほんの少し太めの針なので針穴も広く、糸通しのストレスが軽減されます。普段からたくさん針を使う、大きな作品をつくる、カラフルに作品を仕上げたいので使う糸の色数が多いという方必見のキルト針です。
キルト針の使い方
指差しと一緒に使うことで作業効率が上がる
キルティングを行う際は指先に強い力がかかります。生地の厚さが厚ければ厚いほどより強い力で針を押し出す必要があるからです。ずっと続けていると手先を痛めてしまうこともあるので、一緒に指抜きを使うようにしましょう。キルティングを行う時は指先を覆えるシンブルと呼ばれる指ぬきがおすすめです。指への針の当たり具合によってメタルや皮、ラバーなど素材で選ぶこともできます。シンブルを使うことで作業環境がより快適になりますよ。
まとめ
手に馴染む大きさで弾力のあるキルト針がおすすめ
キルト針を選ぶ場合に重要視するポイントは自分が縫いやすい長さ、太さの針を見つけることでしたね。また弾力性の高い針を選べば折れにくいので手元に力を込めても扱いやすいです。同じメーカーからも太さや長さの異なった種類のキルト針が出ているので、実際に触ってみて使いやすいものを選ぶのがおすすめです。またデザインや布の厚さによって使い分けできるように同ブランドで複数種類の針を持っておくのもいいですね。今回紹介したキルト針を参考にして素敵な作品作りに活かしてみてください。
