おすすめの墨つぼ人気比較ランキング!【タジマも】

木材を切る前には基準となる線を引きますが、まっすぐな線を引くのは難しいですよね。墨つぼを使えば、まっすぐな線を簡単に引くことができます。今回は墨つぼの選び方と人気のおすすめの墨つぼをご紹介します。自分に合った墨つぼを見つけてください。墨つぼを手に入れて使いこなせるようになれば、木工が更に上達すること間違いなしです。

墨つぼの特徴

木材に簡単にまっすぐな線を引ける

墨つぼの本体には糸を巻いたドラムとスポンジに含ませた墨が搭載されています。糸にはカルコと呼ばれる針が付いた部品を取り付けます。基本的な構造はシンプルですね。糸は数メートルの長さにまで伸ばせるので、長い線をまっすぐに引くには墨つぼはとても便利ですよ。

使い方は、線を引きたい部分の一端にカルコを刺して糸を引き、反対側の端で糸を押さえます。糸をピンと張って、糸を少し持ち上げて離します。糸には墨が含ませてありますから、糸が木材に打ち付けられると、その箇所に線が引けるのですね。このようにして墨つぼを使って線を引く作業のことを墨打ちと言います。

墨で引いた線はくっきりと見やすい

墨つぼで引いた線は、鉛筆などで引く線よりもくっきりと見やすく、簡単には消えません。墨つぼに使う墨汁は、専用のものを使います。習字用のものを利用すると乾いた墨汁が固まって墨つぼが使用できなくなる危険がありますから、避けましょう。

チョークラインとの違い

チョークラインはチョークを使用するのでやり直しができる

墨つぼとほぼ同様の使い方ができる道具に、チョークラインがあります。基本的な仕組みは同じで、墨の代わりに粉チョークを使います。墨と違って間違った線を引いても消すことができるというメリットがありますよ。

チョークラインは、針が刺さらないものに線を引くためにも利用されます。そのため、カルコではなくフックが付属しています。木材に使用する場合は、別売りされているカルコを購入して、フックと交換しておくと便利ですよ。

墨つぼの種類

斜めカットタイプ

糸を安定して押さえることができる

斜めカットタイプは、墨つぼ本体の先端が斜めにカットされた形状をしています。糸を押さえる際には本体の先端を使って押さえるので見やすく、力をかけやすいため糸が安定します。しっかり糸を押さえられるので、ミスが少なくなりますよ。

斜めカットタイプの場合、本体の先端部がそのまま糸を押さえる役割を果たしています。そのため、壁際まで線を引きたいような場合に、本体が邪魔になってしまうことがあるのが欠点。しかし、楽に糸をピンと張りやすいので、初心者にもおすすめですよ。

鶴首タイプ

狭い場所でも糸を押さえやすい

鶴首タイプは、本体の先端部から細い部品が突き出しています。使用時には、この部品を使って糸を押さえるので、斜めカットタイプでは糸を押さえにくい狭い場所でも使えます。場所によっては、鶴首タイプでないと困ることもありますよ。

鶴首タイプの欠点は、糸を押さえる部分が細くなるので、安定感に欠けることです。使い慣れるまでは不便を感じることもあるかもしれませんが、狭い場所でも使えるのは大きなメリットです。狭い場所での墨打ちが必要な人は、鶴首タイプも使いこなせるようになると作業効率がアップしますよ。

墨つぼの選び方

糸の太さで選ぶ

見やすい線を引くなら0.6mm

墨つぼ用の糸のことをつぼ糸といい、最初から墨つぼにセットされているのは、0.6mmが多いです。交換用の糸にはもっと太い0.8mmのものなどもありますが、0.6mmでも太めのはっきりした線が引けますよ。線を目立たなくしたいといった理由が特にないなら、0.6mmタイプを選んでおけば問題ありません。耐久性の高い特殊な糸を使った墨つぼもあるので、必要に応じて選びましょう。

細いラインが引ける0.4mm

0.4mmのつぼ糸を採用した墨つぼでは、細い線が引けます。0.6mmは細糸と表示されますが、0.4mmは細糸と表示されることが多く、引いた線が目立たないので、できるだけ墨の跡を残したくない人におすすめですよ。ただし、糸が細い分、糸切れなどのトラブルは起こりやすくなります。また、糸に含ませた墨が乾きやすく、作業スピードも要求されますから、墨つぼの扱いに慣れた上級者向けとも言えますね。

糸の巻取り方式で選ぶ

素早く糸が巻き取れる自動巻取り式

自動巻取り式の墨つぼの多くはゼンマイを利用しています。カルコを引っ張って離すと、勝手に糸が巻き取られます。糸を巻き取る労力が必要なく、巻取りも早いので、基本的には自動巻取り式が便利ですよ。ただ、カルコの針が意図せず抜けてしまったような場合は、不意にカルコが巻き戻されることになるので危険性もあります。糸を巻き取る際には、リール部分に指を当て、速度を調節しながら巻き取るようにすると安全です。巻取り時には針が引っ込むカルコもあります。

手動式はやや手間がかかるが安全性が高い

手動式は自動巻取り式の逆の特徴があります。巻取りには労力がかかりますし、時間もかかるので、作業効率を優先したい人には向きません。ただ、巻取りの速度を自分で調節できますし、針が抜けても勝手にカルコが巻き戻されることもありませんから、安全性は高くなります。墨つぼの扱いに慣れていない人や、使用頻度が低く作業効率を重視する必要性が高くない人におすすめですよ。

サイズで選ぶ

サイズが大きいほどタンク容量も大きい

この記事では、およそ全長150mm以下のものを小型サイズとして分類しています。標準サイズのものの中にも、さまざまサイズのものがあります。基本的には自分が持ちやすい大きさのものを選べば、大丈夫ですよ。ただ、小型サイズのものは、インクタンクの容量も小さくなる傾向があります。作業量が多い人は、墨を足す手間が少なくなるので、標準サイズの墨つぼを選んだ方が便利です。

小型サイズなら持ち運びや収納に便利

およそ全長150mm以下の小型の墨つぼは、墨打ちの際の安定感では標準サイズのものには勝てません。作業性の高さでは標準サイズの墨つぼに軍配が上がります。ただ、携帯や収納には便利なので、この点を重視する人は、小型サイズのものを選ぶのもいいでしょう。気軽に携帯するには、墨漏れをしないことも重要ですよね。携帯性を重視したい人は、墨漏れ対策が施された墨つぼを選ぶことをおすすめします。

墨つぼのおすすめブランド・メーカー

シンワ測定

各種測定器を中心とする精密機器メーカー

曲尺やコンベックス、レーザー光学機器など、測定器を中心とした精密機器を販売するメーカーです。取扱説明書や使い方動画がホームページ上に公開されているユーザーに優しいメーカーでもあります。糸を巻くドラム部分やインクタンク部分などが全てフルオープンになるメンテナンス性の高い墨つぼを販売していますよ。

TAJIMA(タジマ)

建築用ハンドツールで高いシェアを持つブランド

測定器具の販売が多いのですが、いわゆる大工道具も多く販売しているメーカーです。墨つぼの評価は高く、本職の人も多く使用している墨つぼの定番メーカー。ラインナップも豊富で、他社にはない斬新な墨つぼも販売しています。

おすすめ&人気の墨つぼランキング

斜めカットタイプでおすすめの墨つぼ

シンワ測定-ハンディ墨つぼ Jr.Plus自動巻 タフライン (1,650円)

摩擦に強く切れにくい糸を使用

通常よりも擦れに強く、切れにくい糸を採用している墨つぼ。一般的な糸よりも少しだけ太く、0.7mmの太さとなっています。糸の保水力が高く途中で墨を付け直さずに連続して墨打ちをすることができるため、作業性が向上しますよ。

糸は10m収納されていて、8mまで自動巻き取りが可能です。付属するカルコは、自動的に針が内側に引っ込む構造になっている安全な設計です。予期せず針が抜けてしまって勢いよくカルコが戻ってきても危険がない安全性が高い墨つぼですよ。

シンワ測定-ハンディ墨つぼ Jr.Plus 手巻 (1,199円)

安全性が高い手巻き式の墨つぼ

墨つぼの主流は自動巻きですが、昔ながらの手巻き式です。手巻き式は、カルコの針が抜けてしまっても、カルコが引っ張られて飛んでくることがないので、安全性が高くなります。墨つぼを使い慣れていない人におすすめですよ。

糸を巻き取るときは、折りたたまれたハンドルをおこして時計回りに回します。ゼンマイが内蔵された自動巻きの墨つぼよりも、全長がやや短く、重さが少し軽くなっています。少しでもコンパクトな方が良いという人には、手巻きの墨つぼもおすすめですよ。

タジマ-パーフェクト墨つぼ ガン 6m (1,833円)

リールの配置が縦になったガンタイプ

一般的な墨つぼと違って、糸を巻いたリールが縦方向に配置されています。手に持った状態から自然な動きで糸を押さえることができ、手首を返す動作が必要ありません。メーカーでは、このタイプをガンタイプ、一般的なリール配置の墨つぼはボムタイプと呼称しています。

糸を押さえる部分にはマルチヘッドという独自の形状のものを採用していて、隅の方でも墨が打ちやすくなっていますよ。自動巻きのためのバネが強めに設定されています。そのため、木くずやホコリが糸に付いた状態でも巻き取りやすいのも特徴です。

シンワ測定-ハンディ墨つぼ 墨技 自動巻 (2,530円)

回転する糸押さえガイドで好きなポジションで使える

本体の先端に着脱可能な糸押さえガイドが付いています。糸押さえガイドは、90度ごとに回転させることができます。使う場所などに応じて位置を変更して使用することができるので、狭い場所などでも便利に使えますよ。

墨技は、今回紹介している中では大きく重い墨つぼですが、その分インクタンクも大きく80mlの容量があります。一般的な墨つぼは10mlから15ml程度ですから、インク補充の手間が大幅に少なくなり、作業の効率性が良くなりますよ。

シンワ測定-ハンディ墨つぼ ProPlus 自動巻 シャープライン (2,134円)

目立たない細い線が引ける

0.4mmの極細糸を搭載した墨つぼ。通常の0.6mmの糸と比べると、直径は0.2mmの差しかありませんが、引かれた線の細さは明らかに違います。細い糸ですが耐久性はある糸で、墨打ちするのに十分な強度が確保されていますよ。

長さは200mmで、幅が81mm。長さ幅ともにやや大きめで、その分墨が約15mlと多めに入ります。本職の人など使用頻度が高い人向けですよ。墨の付きが悪いときは、搭載された墨付けボタンを押しながら糸を引くと墨の付きがよくなります。

シンワ測定-ハンディ墨つぼ 電動巻 (3,630円)

モーターの力で糸を巻き取る電動式

珍しい電動式の墨つぼです。モーターが内蔵されていて、巻取りスイッチを押すことで糸が巻き取られます。通常の自動巻きと違って、スイッチを押すまで糸が戻らないので多少の違和感があるかもしれませんが、使い慣れると便利ですよ。

電源には、単4アルカリ乾電池2本を使用します。重さは電池を含めて190gで、電池が含まれるため少し重くなります。サイズはむしろ小さめの全長150mm。電池が切れた場合には、ドラムを手で回して糸を戻すことが可能ですよ。

タジマ-パーフェクト墨つぼ EVOX-M (2,824円)

切れにくい新開発の糸を採用

従来品の36倍の耐久性がある特殊な糸を採用した墨つぼです。糸の素材はナイロンで従来品と変わらないのですが、芯になる部分にナイロン単糸を入れたことで強度が高まっています。糸切れなどの心配が少ない墨つぼですね。

収納されている糸の長さは12mで、10mまでは自動巻き取りが可能ですよ。糸の長さは多少短めですが、12m以上の長さの線を引く必要があるケースは、本職の人であっても多くはないので、実用上は問題ないでしょう。

タジマ-パーフェクト墨つぼライト手巻き (829円)

カルコが自動で減速する自動調速巻取り式

手動式の墨つぼは自分で巻取り速度を調節できるので、そもそも安全性が高いのですが、この墨つぼには自動調速機能が付いていて更に安全です。手元に近づくとカルコが自動で減速します。安全性が高い墨つぼを求めている人には特におすすめですよ。

長さ155mmの小さめの墨つぼで、自動巻きのゼンマイ機構がないため重さは84gと軽めです。30mまで糸が伸ばせます。墨も最大で13ml入れられるので、十分な容量といえます。ゴムパッキン付きのフタが採用されているので墨漏れせず、持ち運びにも便利です。

鶴首タイプでおすすめの墨つぼ

タジマ-パーフェクト墨つぼ10鶴首 (3,262円)

狭いところやコーナーでもしっかり墨打ちできる

先端に糸押さえの細身のパーツが付いた鶴首タイプ。壁と壁が内向きに接する入隅と呼ばれる場所などでの使用に適した墨つぼです。DIYではあまり必要はないかもしれませんが、壁際などに墨を打ちたい場合には斜めカットタイプよりも適しています。

この後紹介するV8よりも少し大きめの全長215mm。幅も80mmありますから、携帯性よりも安定感を重視したい人向けです。本職の人やセミプロ級の人におすすめします。要所にゴムパッキンが使用されていて、墨漏れしてしまう危険も少なくなっていますよ。

タジマ-エルライン墨つぼV8鶴首 (1,191円)

狭い場所で有利な鶴首墨つぼのコンパクトタイプ

少し小さめの鶴首タイプの墨つぼです。メンテナンス性を重視した設計で、インクタンク部分もドラム部分もフルオープンにすることができます。墨つぼは大事に使えば長く使える道具なので、メンテナンスがやりやすいことは重要ですね。

全長175mmで、本体サイズはやや小さめといった程度。インクは15ml入ります。自動で巻き取れる糸の長さが少し短いのですが、それでも8mあるので、不便に感じることはないでしょう。糸全体では20mで、手巻きにはなりますが、もっと長い線の墨付けもできます。

小型サイズでおすすめの墨つぼ

たくみ-ポケスミ ガイド付き (1,609円)

完全密閉式で携帯に便利

カルコを回すと糸出し口がロックされる構造になっています。完全密閉式なので、収納しているときや携帯しているときに墨漏れをする危険性が小さくなっています。サイズもコンパクトなので、気軽に携帯できる墨つぼですよ。

先端に取り付けられる糸ガイドが付属しています。糸ガイドを使用すると、狭い場所でも墨打ちがやりやすくなりますよ。太さは0.45mmの細めの糸が採用されていますから、一般的な墨つぼよりも墨線が目立ちません。

タジマ-ダイレクト墨つぼ モバイル10 手巻き3倍速10m (2,051円)

糸に直接墨汁を含ませるダイレクト方式

普通の墨つぼの場合は、つぼ綿と呼ばれるスポンジから糸に墨を沁み込ませます。これに対して、糸に墨汁を滴下することで墨を含ませます。デザイン的にも類がないもので、折り畳み式の携帯電話のような外見が目を惹きますね。

全長137mm、本体の形状とも相まって、かなりコンパクトに感じます。重さも82gと軽め。コンパクトな墨つぼはハンドルも小さくなるので、糸の巻取りが大変になりがちですが、3倍速巻取り機構を搭載して巻取りを楽にしています。

シンワ測定-ハンディ墨つぼ SelfStop 自動巻 (1,491円)

引き出した糸が戻らない安全設計

SelfStopという名前が付けられている通り、引き出した糸が止まる墨つぼです。トリガーを引くことで糸が自動で巻き取られます。何らかの原因でカルコが抜けてしまった場合でも、トリガーを引かない限り糸が巻き取られることがないので、安全ですよ。

もう一つの特徴として、糸を巻いたリールの配置が縦方向になっています。このタイプの墨つぼは、手に持った状態からそのまま糸が押さえられるので、使い慣れると便利ですよ。ストラップホールも付いている携帯性を重視した墨つぼです。

たくみ-Pit (1,780円)

付属品が充実した墨つぼ

収納ケースが付属しているのが特徴です。たまのDIYで墨つぼを使うといった人の場合は、ケースがあると便利ですね。墨つぼのカルコは消耗品なので交換用のカルコが販売されていますが、これには予備が最初から1つ付いていますよ。

糸の長さは短めの11m。巻取りが自動でできるのは5.5mです。本職の人には、糸が短いと感じることがあるかもしれませんね。普段は収納ケースにしまっておいて、DIYでちょっとした家具などの制作に使うという人には十分でしょう。

たくみ-速スミ (1,500円)

ロック式カルコ採用で墨漏れしにくい

グレーの部分は、抜き差しが簡単なL字カルコです。カルコを本体に取り付けて回すと糸出し口がロックされますよ。墨漏れしにくい完全密閉型。マグネットが付いていて鉄板などに貼り付けておくことができます。

本体サイズは今回ご紹介している墨つぼの中では最小で、全長が115mmしかありません。重さは162gです。小さな墨つぼですが、糸の長さは30mあります。糸の巻取りは手動式ですが、3倍速で巻き取れるので作業効率は悪くありません。

まとめ

斜めカットタイプの標準サイズの墨つぼがおすすめ

最初に使う墨つぼには、斜めカットの標準サイズのものがおすすめ。最もスタンダードなタイプで、扱いやすいものが揃っています。斜めカットは糸押さえがやりやすいですし、標準サイズの墨つぼは安定感があって持ちやすいです。他のタイプの墨つぼは、スタンダードな墨つぼでは不便を感じたときに、買い足すことを考えましょう。この記事を参考に、自分の作業に合った墨つぼを見つけてください。

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