スノースケートは新しい刺激を与えてくれる、新しいウィンタースポーツです。スケートボードとスノーボードを合わせたような構造になっているから、よりトリッキーでよりスリリングな滑りを楽しむことができます。ですが楽しそう、と感じてもどんな種類があるのか、自分に合うスノースケートはどれなのか悩んでしまいますよね。そこで今回はスノースケートの種類や、選び方のポイントを紹介。ピースメーカーやホブランド、バートンなどのおすすめのスノースケートもランキング形式で紹介していくので、自分に合ったスノースケートをぜひ見つけてくださいね。スノースケートがあれば、スノーボードやスキーとはまた違った楽しみ方ができて、ウィンタースポーツの楽しみ方の幅が広がりますよ。
スノースケートとは?
冬に遊べるスケートボード
乗っている感覚はスケートボードに近く、スケートボードのようなトリックが雪の上でもできる。それがスノースケートです。簡単に言えばスケートボードの冬バージョンで、日本にもスノースケートメーカーが誕生するなどして注目を集めています。
スノースケートとスノーボードの違い
スノースケートにはブーツと板を固定するビンディングがない
スノーボードとは違い、スノースケートにはビンディングがありません。足を固定しないことに不安を感じる方も多いと思いますが、足を固定しないからこそのスリルを楽しむことができます。またビンディングがないことで、スノーボードでは出来なかったトリックも可能になります。スケートライクな遊び方が出来るため、雪の楽しみ方の幅が広がるのが魅力です。
スノースケートの種類
シングルデッキ
公園や自宅の庭などで手軽に遊べる
シングルデッキとは、スケートボードのタイヤの代わりにプラスチックのボトムを取り付けたスノースケートのことをいいます。ボトムには縦に溝がついていて、雪の上での滑走性を高めているのが特徴です。サイズもスケートボードと同じくらいなので持ち運びしやすいというメリットもありますよ。
シングルデッキにはエッジもないため、身体に当たった時のリスクもあまり高くはありません。ですがエッジがないことでゲレンデを滑るのはあまり得意ではなく、ゲレンデでの滑走には相当の腕が必要になります。ですので、公園や自宅の周りなどで、真っ直ぐに滑ってトリックを決めるような遊び方がメインになります。
ダブルデッキ
エッジがあるからスキー場でも遊べる
ダブルデッキとはスケートボードのタイヤの代わりに、アンダーボードと呼ばれるスキーのような板を取り付けたスノースケートのことをいいます。トラックと呼ばれる接続用の金属部品が使われていて、滑り方をスノーボードに寄せているのが特徴です。バートンのJunkyardというボードがブームの火付け役とも言われています。
スキー場にもよりますが、エッジがついているのでゲレンデでの滑走も可能です。スノーボーダーの方なら、板の短さに慣れれば滑れるようになります。ただし、板の暴走を防止することを考慮するとリーシュコードは必須です。安全対策が出来ていれば、斜面のクルージングやトリックなど幅広い楽しみ方ができます。
スノースケートの選び方
長さで選ぶ
初心者なら100から120cmの長さがおすすめ
初心者ならアンダーボードがデッキより少し飛び出ているくらいの長さがある、100から120cmくらいのバランスタイプがおすすめです。アンダーボードの面積が広いので安定性が高く、ゲレンデのクルージングなどスノーボードに近い感覚で滑ることができます。ちょっとしたジャンプなどを楽しむことができるので、スノーボード仲間と集まってわいわい楽しみたいという方にもぴったりですね。
トリッキーな滑りならアンダーボードが細く短いタイプ
アンダーボードが細くて短ければ安定性がなくなるものの、動きの自由度が高くなります。アンダーボードの面積が小さいことで軽くなり、滑る時の抵抗が少なくなるため、軽いの力でターンなどができるようになるからです。ジャンプなどのスケートライクな滑り方ができるようになり、スノーボードでは不可能なフリップ系のトリックまで楽しめるようになります。
パウダーを滑るならアンダーボードが太く長いタイプ
パウダーを楽しむならなるべく長く太い滑走面がついているスノースケートがおすすめです。アンダーボードが長くて太ければ、さらにスノーボードに近い感覚でクルージングを楽しむことができますし、パウダーならビンディングなしの新感覚な滑りを楽しむことができます。またアンダーボードが長くて太いタイプを選ぶ時は、中央部の形状もチェックしましょう。パウダーで浮く感覚を楽しみやすいのはくびれがないタイプ、パウダーでのターンを楽しみたいならくびれがあるタイプがおすすめですよ。
カスタム性で選ぶ
デッキ交換ができるタイプなら色々なデザインを楽しめる
色々なデザインのスノースケートを持っていれば、その時の気分やウエアに合わせて楽しめますが、とてつもないコストがかかってしまいます。そこでおすすめなのがデッキ交換が出来るタイプです。デッキだけを購入することでコストを抑えつつ色々なデザインを楽しむことができます。メーカーごとの互換性ななどは確認する必要がありますが、このタイプならスノースケートのファッション性も楽しめますよ。
滑り止めを貼れればコントロール性を向上できる
スノースケートのデッキはウォータープルーフ仕様になっているのが一般的ですが、デッキやブーツの底に雪がくっつくことで滑ってしまうことがあります。ですが、スノーボード用の滑り止めを貼ることができれば安心です。滑り止めを貼れば自分がコントロールしやすくなりますし、デッキのカスタマイズを楽しめるようになります。ステッカーなどと合わせて個性あるデッキを作り上げるという楽しみ方もできますよ。
スノースケートのおすすめブランド・メーカー
PEACEMAKER(ピースメーカー)
長野発の新鋭国内ブランド
ピースメーカーはダブルデッキをメインに取り扱っているメーカーです。リーシュコードを前につけられるなど、ストレスフリーに楽しめる工夫が盛り込まれているという特徴があります。また日本人が開発していることで、乗りやすさに定評があることでも知られています。
Hovland Snowskate(ホブランド)
リーズナブルなスノースケートが豊富
ホブランドはアンダーボードの長さを3種類から選べるのが特徴です。滑走面だけ、デッキだけといった購入の仕方もできるため、遊び方の幅も広げやすくなります。また海外生産なので比較的リーズナブルに購入することができるのも魅力です。
BURTON(バートン)
スノーボードのパイオニア的存在
バートンはシングルデッキをラインナップ。特徴的なのは、形状がスノーボードよりになっていることです。自宅の庭の新雪の上を滑れば、自宅で手軽にスノーサーフィンを楽しめますし、緩斜面で遊ぶのも楽しいですね。また、信頼度が高いのは有名メーカーならではと言えます。
Ambition Snowskates(アンビション)
初心者用からプロ用まで幅広いラインナップ
アンビションは2004年以来スノースケートの進歩に専念していて、シングルデッキをメインにラインナップしています。スノースケートに専念しているだけあって、そのデザインの豊富さはピカイチ。さらに専用のグリップシートや、トリック用のフラットバーなど、シングルデッキを楽しむためのグッズも揃えられます。
おすすめ&人気のスノースケートランキング
シングルデッキでおすすめのスノースケート
BURTON-DIY THROWBACK (23,328円)
好きな形にカットしてオリジナルのスノースケートを作れる
こちらは長方形の形で届き、そこからDIYで好きな形にカットして使うタイプのスノースケートです。形を決めて、カットが終わったらトラットパッドを貼って完成となります。車用のプロテクションフィルムなどを使えばデザインも自由で、オリジナリティに溢れるスノースケートが作れます。
長さは130cm、ベントはロッカーなので、自宅の庭や公園などのパウダーなら踏み込みを利用してのターンも楽しめます。車に積んでおいて、楽しめそうな緩斜面を見つけたら遊ぶというのもいいですね。手軽にスノーサーフィンを楽しんでみてください。
Ambition Snowsketes-TEAM ORANGE (23,100円)
独自のラインで
AS3シェイプが特徴で、よりスケートボードに近い感覚で楽しむためのモデルです。雪国で、冬期間中はスケートボードを楽しめる場所がない場合もこれがあれば楽しめます。雪が積もったパークでも、こちらのスノースケートを持ち込めば手軽に楽しむことが可能になります。
スケートボードを冬に楽しむためには、除雪や融雪などとかなりの手間がかかりますが、これならそんな手間も必要ありません。またアンビションが培ったスノースケートの技術によって、雪上での滑走性がしっかり確保されています。冬のスケートボード、ぜひ楽しんでみてください。
icon snowskates-Green Camo (29,700円)
最軽量で最速性能が備わる
ロックとトラックに妥協せず、最軽量と最速を追い求めたスノースケートです。スケートボードのフィーリングを残しながらも、雪上ならではのスピード感を楽しむことができます。スキーやスノーボード用のワックスを塗ることもできるため、滑走面も痛みにくいですね。
トップシートには水に強く弾力性があるEVA素材を採用。滑りにくいので操作性が良く、トリックも決めやすいのが嬉しいポイントです。エクストリームグリップを貼ることもできるので、操作性の向上をしたりちょっとゴツい見た目にしたりすることもできますよ。
STOMP-ボードライド レッド (9,400円)
リーズナブルな初心者モデル
様々なシチュエーションを想定して設計されているため、走破性が高いことが特徴です。またメローコンケーブだから動かしやすく、トリックやターンなどをしやすくなっています。走破性の高さやメローコンケーブから練習用のスノースケートとしてもぴったりです。
価格はリーズナブルですが、性能や作りはしっかりしています。トップは滑りにくいEVA素材ですし、スケート面もワックスなしで十分に滑ってくれるので安心です。初心者の方や、ちょっとスノースケートを試してみたいと思う方におすすめのモデルですよ。
ダブルデッキでおすすめのスノースケート
PEACEMAKER-STOKE (50,160円)
バランスに優れたフリースタイルモデル
ピースメーカー製品の中でスタンダードモデルとして販売されているのがこちらのスノースケートです。アンダーボードの長さは1040mm、幅はノーズから152mm、114mm、140mm。オールラウンドに楽しめる、バランスが取れたサイズになっています。
日本人向けに開発しているだけあって、ライディング時に安定しやすい長さと、カービング時の操作性を兼ね備えています。またトリックを楽しむのにもいいですね。クルージングからトリックまで幅広く楽しみたいという方にぴったりのスノースケートです。
HOVLAND-Five-Oh (38,280円)
トリッキーな動きを楽しめるツインチップスケート
モデルの名前の通りトリックをメインに楽しむためのスノースケートです。アンダーボードのスペックは短めの90mmツインチップ、エッジはステンレスで錆びの心配も少ないですね。スキー場よりもストリートやフラットでも楽しむことをメインに設計されています。
想定しているトリックの幅が広いのもおすすめポイントです。オーリー、フリップ、スピン系トリックだけでなく、レールやボックスなどのジビングを楽しむことを想定されています。スキー場だけでなく、ストリートでも思いきり楽しめるスノースケートになっていますよ。
PEACEMAKER-CRUISE (60,500円)
ハイスピードライディング向けモデル
フリーライドモデルとして販売されているこちらのスノースケートは、安定感に優れていることが特徴です。アンダーボードのサイズは長さ1078mm、幅はノーズから155mm、115mm、143mmとなっています。ロッカーは緩めでフラットに近い感覚でライディングできます。
その滑りはカービング時も安定感が強く、ハイスピードなライディングも可能です。スキー場では斜角がきつめのコースでガンガン滑ることができます。スノーボードのようなスピード感を楽しめて、同時にビンディングのないスリルを楽しむことができますよ。
HOVLAND-RAM (48,840円)
薄いパウダーランで抜群の性能を発揮
ディレクショナルデッキを採用しているため後傾しやすく、薄いパウダーも滑るれるのが特徴です。またミッドトラックを採用していることで幅広いシーンで使うことができます。ゲレンデ脇の薄いパウダー、ゲレンデ、パークなど、その日の気分で遊ぶ場所を選べる自由度の高さが魅力的。
アンダーボードはソフトフレックスでポップアップしやすく設計することで、トリックの幅を広げています。キッカーやジビングのようなパークランも可能で、楽しみ方は自由自在。幅広いシーンと遊び方を追求したいという方にぴったりのスノースケートです。
PEACEMAKER-GLIDE (66,000円)
ノーズが長く地形走破性と高速安定感に優れる
ピースメーカーのスノースケートの中でも、最も長く幅広いアンダーボードが取り付けられているのが特徴です。デッキから長く伸びたノーズは、軽いターンフィーリングを残したまま安定感のあるライディングを楽しめます。またハイスピード域にも対応しているのでゲレンデで思いきりスノースケートを楽しめます。
こちらのボードは春の雪解けが始まったシーズンに使うのがおすすめです。楽しみ方の幅が狭まりがちなザラメ雪でも、ハイスピードなライディングを楽しめます。地形だけでなく、雪質も問わずにライディングできるため、とことん冬を楽しめますよ。
パウダー用でおすすめのスノースケート
HOVLAND-BuckShot (65,230円)
オールマウンテンフリーランを追求
しっかり雪面を捉え、パウダー、アイスバーン、ピステンバーンとゲレンデをオールラウンドに楽しめます。太いノーズでディープパウダーでも沈まずに滑れるうえに、センターにあるキャンバーがエッジングをサポート。さらに高速フリーランもできる、まさにオールマウンテンモデルです。
様々な楽しみ方ができますが、トラックの選び方は慎重に。ピステンバーンメインなら安定性のあるロートラックを選べば高速フリーランを楽しめますし、パウダーメインならデッキと雪面の接触が少ないハイトラックのほうが楽しみやすくなります。どちらも滑りたい、という欲張りさんならミッドトラックがおすすめです。スノースケートのオールマウンテン性能を活かしてどこでも楽しめますよ。
HOVLAND-Bubba (63,000円)
ディープパウダー特化型スノースケート
ホブランドの中でも最も長く幅広いノーズを持っており、ディープパウダーを想定して設計されたモデルです。パウダーに突っ込む際も、後傾にするなど荷重を気にする必要はありません。ストレスフリーにとことんディープパウダーを楽しむことができます。
ノーズロッカーが早い段階で反り上がっているため、操作性がいいのもポイントです。操作性がいいことにより、ディープパウダーだけでなくツリーランも可能になります。ディープパウダーは大好きだけど、スノーボードでは物足りなさを感じるという方におすすめです。
LIBTECH-48″ATV (65,120円)
ダブルキャンバーでフロート性能が高い
ゲレンデやフリースタイルまで幅広く活躍できるのがこちらのスノースケートの特徴です。MAGUNEトラクションと言われる7つの異なる大きさの突起を持たせたエッジを搭載。波型のエッジを搭載することで、様々なコンディションでしっかりとエッジを利かせられます。
アンダーボードがダブルキャンバーになっているのもポイントです。浮力があり、逆エッジもしにくいためパウダーを楽しむことができます。デッキも抜群の耐久性能があるので、カービングやトリックなど踏み込みが必要なシーンでも安心してできますよ。
スノースケートの乗り方
初心者はまず雪の上でバランスを取ることに慣れる
まずはスノースケートの感覚に慣れるところからスタートしましょう。なるべく平らな雪の上にスノースケートを置いて、その上でバランスを取るのが効果的です。またこの時は手を横に広げて、バランスを取りやすくするのがポイント。見た目はちょっとかっこ悪いですが、バランスを取りやすいので安全です。
サイドスリップでの停止や木の葉の練習から行う
ターンの練習は基本的にスノーボードと同じです。サイドスリップで横滑りする感覚と停止する練習をした後、ヒールサイドで木の葉を練習。ヒールサイドが終わったらトゥサイドの木の葉も行います。ボードと足の間にいたが入るので感覚に慣れるまでは何度も転びますが、スノーボードがある程度できる方なら割とすぐに慣れますよ。
防水機能がありグリップ力のあるスノーブーツを履くと乗りやすい
スノースケートで使用するブーツは特に決まっていませんが、靴紐がついているタイプのスノーブーツがおすすめです。スノーブーツであれば、足首は自由に動かせて滑りにくくて雪にも強い。また靴紐があることで、締め付け感を調整しやすく、スノースケートの操作性を向上させることもできますよ。
スプリングシーズンの雪がスノースケートにぴったりで楽しみやすい
スノースケートはアイスバーンではエッジ操作が難しい反面、柔らかい雪質やストップスノーが多いスプリングシーズンでは最強と言えるほどのギアになります。アンダーボードがスノーボードよりもサイズが小さいことで、ストップスノーでも抵抗をほとんど感じずに滑ることができるからです。さらに雪が柔らかいので転んでも痛くありません。仲間と一緒に楽しめば、転ぶのも楽しくなりますよ。
まとめ
新感覚の滑りを楽しめるスノースケートがおすすめ
全く新しい感覚の滑りができるスノースケート。日本ではまだ見かけることは少ないですが、きっとこれから徐々に浸透していくことでしょう。ビンディングフリーのスリルと、トリックが成功したりゲレンデを走破したりした時の達成感はたまらないものがあります。みなさんもお気に入りのスノースケートで新しい雪の遊び方を楽しんでみてくださいね。