ロードバイクに興味があるけど何を選んだらよいかわからない。そんな方におすすめなのが軽量クロモリロードバイク。重さが弱点のクロモリフレームに軽量なパーツの使う工夫などで、カーボンさながらの軽量化がなされたロードバイクなのです。今回は、おすすめのメーカーや大人気の軽量クロモリロードバイクをご紹介していきます。軽量クロモリロードバイクのメリットやデメリット、乗り方にあった選び方も解説しますよ。ぴったりの軽量クロモリロードバイクが見つかるでしょう。
軽量クロモリロードバイクとは?
軽量なパーツや製法こだわったクロモリロードバイク
クロモリフレームを使ったロードバイクは、アルミやカーボンフレームに比べて重くなりがちです。しかし、軽量クロモリロードバイクは、フォークにカーボンを使用したり重量の増えない溶接にこだわったりすることで、軽量化を実現しています。クロモリフレームの良さを残しながら、軽量化を実現したロードバイクです。
軽量クロモリロードバイクのメリット
剛性の高さはそのままで軽快に走れる
アルミやカーボンに比べて剛性を確保しやすいのが軽量クロモリロードバイクのよいところ。その上、細かい軽量化の工夫がなされています。クロモリフレームの剛性感と、走ったときの軽快さを両立することができたロードバイクなのです。
スタイリッシュな見た目で最軽量は6.77kgの軽さ
クロモリロードバイクは、11kgから20kg程度と幅広い重量があります。しかし、軽量クロモリロードバイクなら、ミヤタの最軽量モデルだと6.77kgという圧倒的な軽さです。高い技術力でクロモリフレームでも軽量なロードバイクを作ることができるのです。
カーボンやアルミと同程度の軽さにもできる
アルミ素材は8kgから9kg程度、カーボン素材は7kgから8kg台のロードバイクが多いです。軽量化を意識していないクロモリロードバイクでは出せない重量ですが、軽量クロモリロードバイクなら同程度の重量を実現する事ができます。軽量化をするために、細かな品質にもこだわったロードバイクが多いですよ。
軽量クロモリロードバイクのデメリット
軽量だがカーボンに比べると限界がある
カーボンだと最軽量で6.5kgのロードバイクなどもあります。しかし、そもそも素材としての重量が重いクロモリでは、軽量化をしてもカーボンほどの重量にはなりづらいです。それでも、いまだにクロモリロードバイクが売れ続けているのは、クロモリにしかない魅力があるから。その上、技術の進歩により以前より軽量化も進んでいて、唯一無二の魅力がありますよ。
使用するパーツが高価になりやすい
安価なクロモリフレームはどうしても重くなりますが、軽量クロモリロードバイクはできるだけ薄く、溶接も軽量化と耐久性のバランスを意識した、精度の高い職人の技術が用いられています。軽さにこだわると、フォークやホイールなどのパーツもカーボン製を使用することになるので、自ずと高価になってしまいます。しかし、軽量クロモリロードバイクで早いタイムを出すことができれば、他の競技者からも一目置かれますよ。
軽量クロモリロードバイクの選び方
フレームの形で選ぶ
ゆったりロングライドを楽しみたいならホリゾンタルタイプ
逆三角形の形をしたクラシカルでおしゃれな形がホリゾンタルタイプ。軽量クロモリロードバイクを購入しようと考える人には、競技に使用したい人や、街乗りで楽しみたい人など、その目的はさまざまでしょう。もし、ロングライドを楽しみたい人や、衝撃吸収に優れたクロモリフレームらしい乗り心地を楽しみたい人は、ホリゾンタルタイプがおすすめ。
街乗りでショートライドを楽しむならスローピングタイプ
スローピングとは傾斜という意味で、サドルに向かってトップチューブが傾斜している形状のフレームです。衝撃吸収性はホリゾンタルタイプに負けますが、その分剛性が高くて頑丈。また、サドルを低いので、乗り降りがしやすいです。ちょっとした街乗りや短い距離のサイクリングなどで乗りやすいのが特徴、女性にも扱いやすいですね。
溶接の種類で選ぶ
接合部分の見た目にこだわるならラグ溶接
軽量クロモリロードバイクには、接合部分の美しいラグ溶接を採用している事が多いです。ラグ溶接とは、パイプとパイプの間にロウを流し込んで固定することで、接合部へかかる力を分散させることができる溶接方法です。また、TIG溶接などに比べてロウの形状がまるで装飾のような見た目と高級感を演出してくれます。細かい部分までこだわる人に最適ですね。
TIG溶接ならコストを抑えることができる
できるだけコストパフォーマンスのよい軽量クロモリロードバイクを手に入れたい人も多いでしょう。そんな人にはTIG溶接がおすすめ。電気溶接のため、他の溶接よりも安価に溶接や加工をすることができますよ。安価な自転車にも使われるので見栄えはよくないですが、母材が熱を受ける面が少ないので、母材へのダメージを少なくすることができます。
重量で選ぶ
安定感の高い走りが良いなら10kg前後
軽量クロモリロードバイクというぐらいなので、より軽いほうがよいと思われがち。でも、軽すぎるとロードバイクが暴れやすくなるので、10kg位の適度な重量があったほうが乗りやすいですよ。10kg前後の軽量クロモリロードバイクの方が出ている製品も多いので、コストパフォーマンスも高い特徴もあります。初心者におすすめですね。
ロングライドでも快適に走りたいなら8kg前後
たった2kgの差でも毎日乗っている人や、ロングライドをよくする人にとってその差は大きく感じられます。それに、本格的なロードレースをする人にとって、少しの重量の差がタイムに大きく関わってきますよね。8kg前後の軽い軽量クロモリロードバイクにしておけば、ロングライドでも疲れにくく軽快にライディングできますよ。
軽量クロモリロードバイクのおすすめブランド・メーカー
アンカー
質の高いメイドインジャパン
ブリヂストンサイクル株式会社が手掛ける高品質が特徴のブランドがアンカーです。勝ちにこだわるレース向けモデルのレーシングラインと、上質なロングライドに向いているアクティブラインがあります。日本人の体にあった軽量クロモリロードバイクが見つかりますよ。
ラレー
長い歴史がもたらす高い信頼性
軽量クロモリロードバイクのスタイリッシュな外観を活かしながら、チェーンやフック、キャリアダボなど機能性にもこだわりをみせるクロモリフレームが特徴的です。カーボンフォークと組み合わせたクロモリフレームなどとても軽量なクロモリロードバイクを販売していますよ。技術力に歴史の長さを感じますね。
GIOS (ジオス)
美しいフレーム
ブルーとホワイトのコントラストが特徴のブランド。クロモリロードバイクにもこだわりがありますよ。細身で美しいフレームとしなりのある乗り心地、伸びやかな走りがとても好評な軽量クロモリロードバイクを作っています。
ミヤタ
最軽量のクロモリロードバイクを作る
軽量クロモリロードバイクの中でも最軽量のロードバイクを作る日本ブランド。日本で初めて自転車を工場生産したのもミヤタなのです。長年のクロモリロードバイク造りのノウハウをいかしたバランスのよさが多くのユーザーから好評です。
おすすめ&人気の軽量クロモリロードバイクランキング
ホリゾンタルタイプでおすすめの軽量クロモリロードバイク
ラレー-カールトンDC (129,800円)
クロモリフレームらしい普遍的なスタイルと高性能なディスクブレーキ
細身のクロモリフレームの外観をいかしたスタイリッシュさと、チェーンフックなどの使いやすさも兼ね備えた軽量クロモリロードバイクです。ステムの規格やフレームの仕様などもカスタマイズしやすい作りになっていますよ。自分好みにカスタマイズしたい人に最適です。
近年注目されているのがディスクブレーキ。スピードの出るロードバイクはブレーキの質がとても大切です。乗りなれるまではなおさらですよね。ディスクブレーキの軽量クロモリロードバイクなら、確実なブレーキングで安心してライディングできますよ。
GIOS(ジオス)-アイローネ (119,680円)
フルモデルチェンジ
2020年フルモデルチェンジされたホリゾンタルタイプで人気のアイローネ。GIOSオリジナルのカーボンフォークを採用しており、とてもきれのあるハンドリングを実現していますよ。重量9.8kgと軽量化にも貢献しています。長時間乗っても疲れにくいですよ。
軽量クロモリロードバイク特有のしなりのある乗り味は、なんとも心地よい物があります。ヘッドセットにインテグラルヘッドチューブを採用するなど、操作性にも優れているのが特徴。パーツにもこだわった軽量クロモリロードバイクですね。
ミヤタ-MIYATA MS (212,120円)
クロモリバイクの頂点
軽量クロモリロードバイク好きなら細かいパーツや仕上げにもこだわりたいですよね。この軽量クロモリロードバイクは、ラグにクロームメッキとミヤタエンブレム入りの、オリジナルロストワックスラグを採用しており、とても美しい仕上げになっていますよ。特徴的なラグが好みの方に最適です。
独自の技術で高いパフォーマンスを実現しています。オリジナルチューブテクノロジーのSSTBという技術により、チューブ内側にらせん状のリブを作ることで、剛性を高めつつ軽量化もできるのです。他にはない独自技術に興味がある人におすすめです。
ROCKBIKES(ロックバイクス)-ENVY (121,000円)
モダンなデザイン
軽量クロモリロードバイクが好きな人は、そのモダンなデザインが気に入っている人も多いのではないでしょうか。とても細身のクロモリフレームを採用しており、美しくモダンなテイストに仕上がっています。軽量クロモリロードバイクらしいデザインが欲しい人に最適ですね。
重量9.6kgで軽快なライディングができます。短めのヘッドチューブとホリゾンタルタイプを採用してりるので、スピード重視というよりも、街乗りに最適な素早いハンドリングと瞬発力を兼ね備えていますよ。ゆったりとしたサイクリングにおすすめです。
BASSO(バッソ) -GAP (97,020円)
ヴィンテージデザイン
美しさを保つためにフレームペイントにもこだわっています。クロモリフレームに6層のペイントを施し、さらに、3回のコーティングを基準にしています。そのため、腐食や風化などの実験に耐える高いクオリティーを実現。きれいに長く乗りたい人に最適です。
クラシックスタイルが人気の軽量クロモリロードバイク。1977年にデザインされたトリコロールをそのまま再現した、クラシックバイクファンには嬉しいデザインです。古いクロモリロードバイクに思い入れのある人におすすめです。
ロングライドでおすすめの軽量クロモリロードバイク
JAMIS(ジェイミス)-クエストスポーツ (84,150円)
ロングセラーモデル
1988年発表、ロングセラーモデルです。コストパフォーマンスの良いエントリーモデルで、泥除けやキャリアダボ穴が搭載されており、用途にあったカスタマイズができますよ。初めての軽量クロモリロードバイクに最適です。
乗車位置の高いホリゾンタルタイプなどでは乗り降りに不安な人も多いでしょう。この軽量クロモリロードバイクはスローピングタイプなので、慣れない人や女性でも脚付きがよいですよ。ヘッドチューブが長いので乗車位置の幅が広く、ロングライドにも最適です。
FUJI(フジ)-FOREAF DISC (277,200円)
高品質なクロモリフレーム
フレームには伝統的なスチールパイプメーカー、コロンバスのCRONOSクロモリチューブを使用。高剛性ホイールにも対応するフルカーボンフォークを採用しています。軽量で剛性感のある軽量クロモリロードバイクが欲しい方にぴったりです。
思い通りのライディングをするにはパーツも重要。この軽量クロモリロードバイクはSHIMANO105を搭載しています。とても質感がよくハイスペックで人気ですよ。ギア比も22段あるので、状況にあったライディングがしたい人に最適です。
ラレー-カールトンF (195,800円)
ロングライドに最適
各種規格やフレームの仕様に汎用性があるのが特徴。とてもカスタマイズ性の高い軽量クロモリロードバイクです。高品質なレイノルズ社製のチューブを使用しているので、ロングライドも快適にこなしたい人にぴったりです。
操作性におおきな影響を与えるコンポーネント。この軽量クロモリロードバイクには、ビギナーのトレーニングやプロが走り込むときにも信頼できる、SHIMANO105R7000シリーズをフル装備しています。実際のライディングで思い通りの操作を望む人におすすめです。
BIANCHI(ビアンキ)-SELVINO VELOCE (152,240円)
クラシックな見た目と心地よい操作性が魅力
最近のモデルでは見かけなくなったダブルレバーを採用。ギヤ変速をハンドルまわりではなくダウンチューブについた左右2つのレバーで行います。一気に変速できたり、転倒時に故障しにくかったりなどのメリットがありますよ。クラシカルなスタイルにこだわる人に良いですね。
軽量クロモリロードバイクはロングライド向きですが、コンポーネントの質がよくないとせっかくの良さを活かせません。この軽量クロモリロードバイクは、多くのプロライダーからの信頼も厚いCampagnoloVeloceを採用。とてもスムーズな変速ができますよ。操作性を大切にする人におすすめです。
Calamita(カラミータ)-カラミタドゥエプラス (138,600円)
STIレバーで変速のストレス無くロングライドも快適
ロードバイクでできるだけ楽なライディングをするには、上手に変速をすることが大切。この軽量クロモリロードバイクは、SHIMANOSORAを使用した18段変速を搭載。親指だけで変速できるので、頻繁に操作してもストレスになりませんよ。簡単な変速が良いひとにおすすめです。
キャンディレッドの塗装がとてもきれいで、クラシック感漂っています。アヘッドステムを採用することにより、スポーティーさも備わっていて、とてもバランスが良いですよ。おしゃれにロングライドを楽しみたい人にぴったりです。
10kg未満でおすすめの軽量クロモリロードバイク
アンカー-RNC7 (267,300円)
クロモリの限界に挑む
独自のアイデアでチューブから設計されたネオコットンシリーズの最高峰、重量9.2kgの軽量クロモリロードバイクです。その魅力は、理想的な応力や強度、振動吸収性などによるしなやかな乗り心地です。高い技術力を感じたい人に最適です。
軽量クロモリロードバイクを選ぶとき、自分の体にあったサイズなのかはとても大切です。その点、フレームサイズを10mm刻みで取り揃えているので、フルオーダー感覚で選ぶことが出来ますよ。ぴったりサイズの軽量クロモリロードバイクが良い人はぜひどうぞ。
BASSO(バッソ)-VIPER105 (147,730円)
こだわりのフレームとカーボンフォークによる軽快な走り
フレーム素材のクオリティーの高さで人気の軽量クロモリロードバイク。スチールフレームメーカーとして人気のレイノルズ社製を採用しています。カーボンフォークを使った9.5kgの軽量さと振動吸収性で、滑らかな走りができますよ。フレームにこだわる人にぴったりです。
変速にリア11段22スピードを搭載。クランクにSHIMANO105コンパクトクランクを使用し、高剛性かつ安定した精度と品質がありますよ。ギア比の選択肢が多いので、効率よくライディングすることができます。パワーロスを嫌う人に最適ですね。
GIOS(ジオス)-フェレオ (250,580円)
高い走破性
コロンバス社製のクロモリチューブと、GIOSオリジナルカーボンフォークを採用しています。相性抜群の組み合わせでクロモリチューブの利点を活かしたしなりのある乗り心地と、9.4kgまで軽量化した細部へのこだわりが見えます。高レベルなバランス型が良いひとに最適です。
コンポーネントのメインパーツにSHIMANO R7000を採用しており、とても高い走行性能を発揮しています。さらに、ホイールにはオールブラックのマヴィックを採用。フレームの鮮やかなブルーを引き締めてくれますよ。現在愛用のロードバイクより、ワンランク上を狙いたい人におすすめです。
BASSO(バッソ)-TERRA (185,130円)
軽量グラベルロード
舗装道での高い走行性能だけでなく、荒れた路面にも対応するのがグラベルロードというジャンル。ブロックパターンのタイヤを装備するなど重量が重くなりがちですが、9.5kgと軽量さを保っています。より多様なシーンに使える軽量クロモリロードバイクが良い人に最適です。
パーツもとても高品質な物を使用しており、オリジナルカーボンフォークや、油圧式のディスクブレーキを採用しています。グラベルロードに適した悪天候でも制動力を発揮してくれるので、安心してツーリングできますよ。雨の日でも軽量クロモリロードバイクを楽しみたい人に向いています。
ROCKBIKES(ロックバイクス)-ENVYPh2 (173,800円)
進化した極細フレーム
美しいフレームが特徴の軽量クロモリロードバイクだからこそ、溶接箇所にはこだわりたいですよね。こちらの軽量クロモリロードバイクは、スタイリッシュな極細フレームの溶接箇所にスムーズ処理をしております。細部まできれいですよ。
フロントフォークをカーボンにすることで、重量はとても軽い9.6kgにまで抑えています。快適な乗り心地にも貢献していますよ。コンポーネントはSHIMANOのR7000を採用、手に馴染む操作性です。軽量で快適な乗り心地が良いひとに最適ですね。
まとめ
長時間乗っても疲れにくい軽量クロモリロードバイクがおすすめ
ロングライドを楽しむのにピッタリの軽量クロモリロードバイクは、長時間乗っても疲れにくいモデルがおすすめ。どれも厳選した人気モデルばかりをご紹介しましたので、ぜひ、参考にしていただいて、自分の目的に合ったスタイルの軽量クロモリロードバイクを検討してください。