オリンピック競技でもあるアーチェリー、やってみたいと思っている人は多いのではないでしょうか。アーチェリーを始めるには、まずアーチェリー用弓が必要です。この記事では、おすすめのアーチェリー用弓をランキング形式でご紹介します。アーチェリー用弓と弓道用弓の違いも解説しますよ。ぜひ自分に合うアーチェリー用弓を見つけて、アーチェリーを楽しんでくださいね。
アーチェリー用弓と弓道用弓の違い
アーチェリー用弓は命中精度が高く初心者でも的に当てやすい
アーチェリー用弓と弓道用弓は、似ているようで全く異なります。弓道の弓は和弓で、下から3分の1のところに矢をかけます。弓を矢の右側にあてるため、初心者の場合、矢が右側に逸れてしまうことがほとんど。一方で、アーチェリーは洋弓で、真ん中に矢をかけ、同じく真ん中にある窪みに矢をあてます。したがってアーチェリーでは初心者でも矢が真っすぐ飛びやすく、弓道よりも的に当てやすいという特徴があります。
アーチェリー用弓の特徴
体格にあった弓矢を選べば身体能力や体力は関係ない
アーチェリーで大切なのは、身体能力の高さではなく、自分に適切な弓矢を選ぶことです。アーチェリーでは、他のスポーツと比べて筋力や体力はそれほど重要ではありません。重さや大きさなど、自分の体格にあった弓矢があれば、性別や年齢に関係なく、誰でも楽しむことができますよ。
照準器などの補助器具がついている
的のどこに当たるかが重要なアーチェリー用弓は、より正確に当たるように進化してきました。したがって、アーチェリー用弓には、照準器や振動を吸収する部品などが付いています。一方で、弓道用弓にはこうしたパーツは一切付いていません。
アーチェリー用弓の種類
リカーブボウ
最もオーソドックスでオリンピック競技でも使われる
部活動で使われるなど、日本で主流なアーチェリー用弓。弓本体であるハンドル、ハンドルから上下に伸びているリムで弓本体が構成され、照準器であるサイト、弓にエネルギーを伝えるストリングなどが付いています。弓を放つときは、サイトで狙いを定めます。
長距離の的を狙うのに適していて、フリースタイルというオリンピック競技でも使われます。競技以外にも趣味として使う人も多く、初心者からプロまで幅広く使われていますよ。パーツの組み合わせで使いやすさが変わるため、自分に合わせてカスタマイズできます。
ベアボウ
最もシンプルな作りでフィールド競技向き
見た目が最もシンプルで、原始的な形をしたアーチェリー用弓です。ハンドル、リム、グリップ、矢を乗せるレストで構成されています。コンパクトなので持ち運びがしやすいですよ。リカーブボウとは違い、サイトではなく矢の先で狙いを定めます。
長くても50m程度までの短距離を狙いやすく、山の中や草原を回りながら的に弓を放つフィールド競技向けです。必要なパーツが少なく軽量で、アーチェリーを始めたばかりの人でも扱いやすいですよ。作りが単純なため、アーチェリー用弓の扱い方を学ぶのに適しています。
コンパウンドボウ
パラリンピックで使われ欧米で人気
アメリカやヨーロッパで普及しているアーチェリー用弓。パラリンピックでは、リカーブボウの他にコンパウンドボウも使われます。スコープサイトという照準器で狙いを定めます。滑車と連動するため、効率よく矢を引けますよ。かっこいい見た目から、最近日本でも人気が高くなってきています。
主に狩猟用として使われます。比較的簡単に遠くに飛ばすことができますが、構造が複雑で扱いが少し難しいという特徴があります。リカーブボウよりも的中精度が高く、力が弱い人でも遠くに矢が飛んでいくためおもしろいですよ。
アーチェリー用弓の選び方
ハンドルの素材で選ぶ
競技用で主流なのはアルミニウム合金製
アーチェリー用弓の重さは、メーカーやモデルの他に、ハンドルの素材でも変わります。よく見かけるのは、航空機などにも使用されるアルミニウム合金製のハンドル。マグネシウム鋳造製よりも若干重いですが、頑丈で人気の素材です。競技用のアーチェリー用弓の主流なので、大会への出場を視野に入れて取り組みたい人におすすめの素材ですよ。
初心者に人気なのはマグネシウム鋳造製
軽くて扱いやすいマグネシウム鋳造製は、初心者や力の弱い人に人気です。マグネシウムは柔らかいため、頑丈さではアルミニウム合金製に劣りますが、軽量で体への負担が少ないというメリットがあります。初心者でも無理なく練習できますよ。趣味としてアーチェリーを楽しみたい人や、まずは使いやすい弓で慣れていきたいという人におすすめです。
弓を引く重さで選ぶ
初心者は16ポンドから20ポンドを目安に
弓を引くときの重さは、ポンドやキログラムで表されます。ドローウェイトとも呼ばれますよ。数字が大きいほど弓を引くときにより力が必要ですが、その分よく飛びます。ポンド数が大きい弓を初心者が引くのはとても難しいため、大きくても20ポンド程度を目安にしましょう。力の強い男性であれば、初めてでも25ポンドから使用できることがあります。
競技選手は30ポンドから50ポンドで使いやすいものを
小さめのポンド数に慣れてきたら、30ポンド程度のものに挑戦してみましょう。競技選手では、30ポンドから50ポンドがよく使われます。ポンド数が調整できるアーチェリー用弓もありますよ。55ポンド以上になると、力に自信がある人でも引くのが難しくなります。60ポンド以上のものはほとんど見かけることがありませんよ。
弓の長さで選ぶ
成人は66インチか68インチが一般的
アーチェリー用弓の長さは、インチで表されます。64インチから70センチがよくある長さで、その中でも成人では66インチや68インチが一般的です。特に女性は66インチ、男性は68インチのことが多いですよ。クラブなどで貸し出されている弓も、66インチが多くあります。子供用では46インチから62インチのものがありますよ。
身長を目安にする
弓の長さは腕の長さで決まるため、身長を目安に適切な弓の長さを知ることもできます。160cm前後の人なら64インチ、170cm前後なら66インチ、180cm前後なら68インチか70インチが良いでしょう。ただし腕の長さには個人差があるので、できれば実際に使ってみて扱いやすい長さを選ぶのがおすすめですよ。
アーチェリー用弓のおすすめブランド・メーカー
EK-Archery(イーケーアーチェリー)
比較的新しいブランドで安くて高品質
オランダにある、2015年設立と新しいブランドです。リカーブボウやコンパウンドボウ以外にも、クロスボウも取り扱っています。エンドユーザーのことを第一に考えた、安くて高品質のアーチェリー用弓がたくさんありますよ。
Man Kung(マンカン)
世界各国で使われている信頼の高いメーカー
1988年に設立された、台湾のメーカーです。ヨーロッパや南北アメリカにも展開しており、手頃な価格ながらかっこいい見た目で人気ですよ。初心者から上級者まで、幅広いレベルに適したアーチェリー用弓が揃っています。
おすすめ&人気のアーチェリー用弓ランキング
お手頃な値段でおすすめのアーチェリー用弓
PL社-YOUTH RECURVE BOW (9,162円)
軽すぎずちょうど良い引きの強さ
プラスチック製で、シンプルな作りのリカーブボウです。270gと非常に軽量で、小さい子供でも難なく構えられて持ち運びも容易ですよ。付属品は、弦と矢以外に、矢を入れるクイーバーとアームガードが付いています。
ドローウェイトが15ポンドと軽めなので、子供や初心者が使うのにぴったりですよ。軽すぎずそれなりの飛距離を出せるため、大人でも楽しめます。家族みんなで趣味で楽しむのにちょうど良いアーチェリー用弓です。
Man Kung-CB008 (10,587円)
子供向けだが大人でも楽しめる
プラスチック製のコンパウンドボウです。付属品に子供用のアームガードや、フィンガータブ、アローレスト、クイーバーなどがあります。組み立ててあるため、アーチェリーが全くの初めてでもすぐに始められますよ。
ドローウェイトが10ポンドととても軽いので、簡単に使えます。アーチェリーがどんなものか試してみたい人、特に子供におすすめですよ。子供向けですがおもちゃではなく、れっきとしたアーチェリー用弓のため、初心者の大人にも向いています。
Man Kung-RB008 (9,874円)
子供からお年寄りまで楽しめる
約940gの重量がある、プラスチック製のリカーブボウです。フィンガータブ、サイト、クイーバー、アームガードなど、必要なパーツが一通り付いています。全長約112cmで、子供の腕でも扱いやすい長さですよ。
ドローウェイトは15ポンドで、あまり力がなくても問題なく使えます。弓自体も小さめなので、置き場所や持ち運びに困りません。子供からお年寄りまで、気軽にアーチェリーが楽しめるリカーブボウですよ。
EK-Archery-CHAMELEON (11,643円)
10ポンドから15ポンドまでドローウェイトの調節可能
10ポンドから15ポンドの間で、ドローウェイトが調節できるリカーブボウです。子供や力の弱い女性でも扱いやすいですよ。サイトやアームガード、クイーバーなどの他に、ターゲットペーパーも付いています。
ターゲットペーパーは、アーチェリーの的のような模様です。庭で家族みんなでアーチェリー大会ができますよ。10ポンドだと大人には軽すぎて難しいかもしれないため、大人も使う場合は15ポンドに調節すると良いでしょう。
初心者向けでおすすめのアーチェリー用弓
EK-Archery-BEETLE (11,643円)
20ポンドまでドローウェイトが調節できる
アルミニウム合金製ですが、約785gとかなり軽量で扱いやすいリカーブボウです。ドローウェイトは、15ポンドから20ポンドの間で調節できますよ。矢以外に、アームガードやサイトなどの付属品もあります。
既に組み立ててあるため、自分で付属品の付け方や種類を調べなくても大丈夫。初心者でも購入後すぐに使えますよ。子供向けの小さめのアーチェリー用弓ですが、力に自信のない人や、本格的に始める前に少し触ってみたいという人にもおすすめです。
Man Kung-CB010 (17,701円)
成人男性なら初心者でも使いやすい重さ
約900gの、初心者でも気軽に楽しめるコンパウンドボウです。付属品として、アームガード、グラスファイバーの矢が2本、また、クイーバーも付いています。アローレストを取り付けることもできますよ。
ドローウェイトは25ポンドで少し大きめです。初心者向けとしては少し重めですが、成人男性なら、これくらいの大きさから始めても大丈夫なことが多いですよ。最初は重く感じても、使っているうちに筋肉が発達して使いやすくなります。
Man Kung-RB007B (25,376円)
付属品が豊富ですぐに始められる
プラスチック製で、約750gと軽量のリカーブボウです。アームガードやフィンガータブ、クイーバーなど、付属品が豊富なのが嬉しいポイント。ドローウェイトは17ポンドから21ポンドまで調節できますよ。
初めて使うのにちょうど良い重さで扱いやすいです。付属のパーツも趣味として使うには十分のものが揃っていますよ。小学校高学年から中学生くらいまでのジュニア向けですが、女性や初心者にもおすすめです。
PL社-LIGHT COMPOUND BOW (12,659円)
超軽量で持って走ることも可能
迷彩柄で山や森の中で使いたくなるコンパウンドボウ。約370gと超軽量で、持って走り回ることも可能ですよ。ターゲットペーパーが付いているため、的がなくても練習できます。また、組み立て済みなのですぐに使えますよ。
10ポンドと非常にドローウェイトが軽いため、初心者でも簡単に楽しく遊べます。力の有無に関係なく、子供から大人まで使えるアーチェリー用弓ですよ。家族みんなでアーチェリーを楽しみたい人におすすめです。
PL社-RECURVE BOW (28,227円)
ちょうど良い重さで練習しやすい
アルミニウム合金製のリカーブボウです。約730gと軽量のため持ち運びしやすく、筋力に自信がない人でも体に負担がかかりません。弦、アローレスト、照準セットが付いていて、スタビライザーも取り付け可能ですよ。
引きは18ポンドで、初心者も扱いやすいちょうど良い重さです。重すぎず軽すぎず、これから上達してきたい人が練習するのに適したドローウェイトですよ。アーチェリーを始めたばかりの人や、子供におすすめです。
上級者向けでおすすめのアーチェリー用弓
PL社-コンパウンドボウ (26,801円)
初心者からのステップアップにおすすめ
カモフラージュ柄でたくましいデザインのコンパウンドボウ。矢、クイーバー、フィンガータブなどが付いています。ドローウェイトは28ポンドで、初心者向けのアーチェリー用弓では物足りなくなってきた人に向いています。
初心者向けよりも力は要りますが、より遠くに飛ばせるようになります。アーチェリーに慣れてきてから使うと良いでしょう。いきなり大きいポンド数にするのではなく、少しずつステップアップしたいという人におすすめのアーチェリー用弓です。
PL社-リカーブボウ (34,452円)
競技用としても使える30ポンドのドローウェイト
ドローウェイト30ポンドのリカーブボウです。サイトとアローレストが付いています。ハンドルはマグネシウム鋳造製のため軽量で、全重量は約1.5kgです。扱いやすい、バランスの良いアーチェリー用弓ですよ。
引きは中級者から上級者にちょうど良い重さで、2本目のアーチェリー用弓として適しています。競技用としての使用にも向いていますよ。大会を目指して練習したい人や、ステップアップしたい人におすすめです。
PL社-ツインリムコンパウンドボウ (95,040円)
45ポンドから65ポンドまで調節可能
初期状態でドローウェイト60ポンドと、かなり引きが思いコンパウンドボウです。下は45ポンド、上は65ポンドまで調整が可能です。アルミニウム合金製の頑丈な作りで、見た目もずっしりとしていますよ。アローレストやスタビライザーの設置が可能です。
成人男性でも、初心者ではなかなか引けない重さです。扱いが難しいので、アーチェリー歴が長くないと使いこなせません。筋力に自信のある人におすすめですよ。引きが重すぎるときは調整できるのがメリットです。
EK-Archery-PROTEX (40,392円)
成人男性でも引くのが難しいパワフルな弓
引きが55ポンドのコンパウンドボウで、成人男性でギリギリ引けるか引けないかくらいの重さです。海外では狩猟用として販売されているパワフルなアーチェリー用弓ですよ。付属品はサイトとアローレストがあります。
ドローウェイトが大きい分、経験者であればかなり遠くまで矢が飛んでいきます。初心者用の軽めのアーチェリー用弓とは、使い心地もおもしろさも全然違いますよ。アーチェリーの飛距離を楽しみたい人におすすめです。
Man Kung-MK-CB75AC (65,340円)
ドローウェイトは最大級の75ポンド
アルミニウム合金製でがっしりとした見た目のコンパウンドボウ。最大ドローウェイトはなんと75ポンドと、アーチェリー用弓の中でも最大級の重さです。50ポンドまで下げることもできますが、プロ並みの経験がないと扱いこなせないアーチェリー用弓です。
簡単に使用できるものではありませんが、力強くスピーディーに矢を飛ばすことができます。迫力のあるアーチェリー用弓がほしい人におすすめですよ。見た目もかっこいいので、インテリアとして飾っても良いでしょう。
Man Kung-MK-CB75B (55,836円)
70ポンドまで調節できて力試しにおすすめ
艶やかなブラックがスタイリッシュなコンパウンドボウ。アローレストと照準セットが付いています。ドローウェイトは30ポンドから70ポンドまで幅広く調節できますよ。ある程度経験があれば重さを調節しながら使用できます。
狩猟用としても使われるだけあって、威力の強いアーチェリー用弓です。ドローウェイトが細かく調節できるので、普段使いだけではなく、プロ並みの強さも体験してみたい人に向いていますよ。力試しに使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
初心者は引きが軽い20ポンド以下のアーチェリー用弓がおすすめ
アーチェリーを始めるなら、20ポンド以下の引きが軽いアーチェリー用弓を使うのがおすすめです。初心者でもしっかり矢が飛ばせますよ。慣れてきたら30ポンド以上にチャレンジしてみてくださいね。今回は、おすすめのアーチェリー用弓をランキング形式でご紹介しました。ぜひ自分に合うアーチェリー用弓を見つけて、得点を競って楽しんでくださいね。