動画の撮影や講演会など様々な場面で使用されているピンマイク。線があると動きが制限されて不便に感じることがありますよね。そんな時におすすめしたいのがワイヤレスピンマイクです。ワイヤレスピンマイクがあれば、線を気にせず使用できるので、動きの多い撮影や広い場所で使うのに便利ですよ。そこで、今回はおすすめの人気ワイヤレスピンマイクをランキング形式でご紹介します。また、ワイヤレスピンマイクには使用する目的によって様々な種類があり、選び方にもポイントがあるので詳しく解説します。是非お気に入りのワイヤレスピンマイクを見つけて、快適に声を届けましょう。
ワイヤレスピンマイクの仕組み
送信機から受信機に音を電波にして飛ばす
マイクの付いた送信機で音声を電波に変換し、受信機は送信機から発信された電波を受け、元の音声に戻し様々な機器につなげられる仕組みになっています。使用するには送信機と受信機の周波数を合わせるペアリングの設定が必要で、基本的には1つの送信機に1つの受信機で使用します。そのため、複数使用したい場合でも、マイクを増やせば使えるという事ではありません。例えば2人で使用したい場合は、2台同時に運用できるものを選びましょう。また接続する方法はB帯や2.4GHz帯、Bluetoothなど様々です。
ワイヤレスピンマイクのメリット
線がないため行動範囲が広がる
線があるピンマイクは、屋外で動きながら録画したい時や広いスペースで使用する際、邪魔になったり音源に届かなかったりといった状況が起こります。ワイヤレスピンマイクは、電波を受信できる範囲内で自由に動くことができるため行動範囲が広がりますよ。
動画の撮影で線や機材の映り込みを防げる
動画の撮影をする際、良い映像を撮りたい人にとってはぐちゃぐちゃの配線や機材が映り込むことは避けたいですよね。そんな時にワイヤレスなら、映り込みを気にせず快適に撮影することができます。また、ケーブルの動線を確保する必要もないですし断線の心配もないため、撮影の手間が減りますよ。
ワイヤレスピンマイクのデメリット
通信が途切れることがある
ワイヤレスピンマイクは音を電波で飛ばすため、有線に比べて音質が安定しないデメリットがあります。テレビやラジオなどの近くで使用した時、他の電波を受信してしまう混信によって、ノイズや音が入ってしまうことも。混信してしまった時は、周波数を変更することで改善する場合が多いです。また送信機と受信機の間に障害物があると途切れてしまう可能性があるので、人が多い場所や建物が間に入ることはなるべく避けましょう。
バッテリーの残量に気を配る必要がある
充電式のピンマイクは一度で使用できる時間が限られるため、長時間使用すると突然使えなくなってしまうことがあります。そのため、常にバッテリーの残量に気を配る必要があり面倒なことも。長時間使いたい場合は、事前にフル充電での連続使用時間を確認しておきましょう。
ワイヤレスピンマイクの種類
全指向性(無指向性)
様々な方向からの音を集音できる
全指向性は全ての方向からの音を集音することができます。声の方向にマイクの向きを変える必要がなく、どこからでも同じように音を拾ってくれるので、複数人の声を録音したい会議や、周りの音も録りたい時に便利ですよ。1つのピンマイクの場合距離があると上手く拾えないことがあるので、声の入る位置を確認して下さいね。
単一指向性に比べて、多くの音を拾ってくれるためメリットが多いように感じますが、ノイズや生活音が入りやすいというデメリットもあります。余計な音を入れたくない人には向いていませんが、動画やイベントなどで空間の音も録音したい人には最適ですよ。
単一指向性
一方向からの音を拾うことができる
単一指向性は、特定の方向からの音だけが入ります。ノイズや周りの音を気にせずに自分の声を拾ってくれるので、セミナーや講演会など一人で話す時におすすめですよ。手元で資料をめくる時の余計な音が入らずクリアに声を届けることができます。
単一指向性は全指向性と違い一方向の音だけを拾うので、声の方向にマイクを向ける必要があります。そのため、位置が少しずれたり違う方向から話したりすると、上手く入らなくなってしまうのが懸念点。しかし、付ける位置や向きに気を付ければ快適に使用することができますよ。
ワイヤレスピンマイクの選び方
周波数の範囲で選ぶ
話し声や歌声には50Hzから1.5kHz
ワイヤレスピンマイクを選ぶ際は、周波数帯域にも注目して下さい。周波数帯域とは、集音することができる音の高さの幅を指します。一般的に話し声の周波数は50Hzから500Hz。歌声になると50Hzから1.5kHzほどです。幅が広ければ様々な用途に使えて便利に感じますが、狭い方が安定するという特性もあります。そのため、使用する目的が話し声だけの場合は50Hzから1kHzのものを選ぶなど用途に応じて最適な幅を選びましょう。
楽器の音には15kHzまでの高音域のものを
楽器の集音をしたい場合は、さらに高音域のものを選ぶ必要があります。しかし楽器によってもベースなど低音域のものからシンバルなど高音域のものもあり、その幅は100Hzから15kHzまでと様々。よく聞くギターやキーボードは300Hzから1.5kHzほどの中音域です。またピンマイクのメーカーや機種によって得意な音域が違うため、録音したい楽器の特性に合わせて選ぶと良いでしょう。
通信できる距離で選ぶ
動きが多い動画の撮影には10mから30m程度のもの
線がないワイヤレスピンマイクでは、電波を受信できる距離が重要です。それぞれの機種には、最大到達距離などの記載があります。室内での会議や自宅の撮影では、送信機から受信機までの距離が短いため10mもあれば十分。しかし、屋外での動きが多い動画を撮影する場合は、30mまで大丈夫なものなど移動する距離によって余裕を持って選びましょう。
広い場所で利用する場合は対応距離が長いものを
イベントや講演会など広い場所で使用したい場合は、さらに長い距離まで対応しているワイヤレスピンマイクが必要です。記載されている最大到達距離は、間に電波を遮るものがない場合の長さを表示しています。途中で途切れてしまったりノイズが入る場合は、周波数を変更したり障害物がない場所に移動することで改善される事がありますよ。使いたい場所で距離が足りずに使えなかった、ということがないように、距離を測るなどしっかり確認してから購入して下さいね。
ワイヤレスピンマイクのおすすめブランド・メーカー
SONY(ソニー)
高音質で安定したワイヤレスピンマイクを数多く販売
様々なタイプのワイヤレスピンマイクを販売しているSONY。Bluetoothで接続するコンパクトなものや、音質が安定しているB型帯域のものなど用途によって選ぶことができます。またSONYのビデオカメラを使用している方は、対応している機種か確認がしやすいため、おすすめですよ。
RODE(ロード)
送信機自体がマイクの軽量なワイヤレスピンマイクが人気
世界最小のわずか31gのワイヤレスマイクは、手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ。送信機自体がマイクとして使用できるので、気軽に様々なシチュエーションで使えると人気ですよ。またコンパクトなだけでなく音質にも優れています。
オーディオテクニカ
クリアな音のワイヤレスピンマイクが魅力の音響機器メーカー
オーディオテクニカは様々なオーディオ機器を販売し、世界で活躍するメーカーです。楽器用の収音マイクも販売され、音質の良さからプロにも高く評価されていますよ。クリアな音質にこだわりたい方におすすめです。
XIAOKOA
手頃な価格で使いやすいワイヤレスピンマイクを販売
XIAOKOAは、2.4GやB帯のコンパクトなワイヤレスピンマイクが人気のメーカーです。小型で安定した音質のピンマイクがリーズナブルな価格で購入できるため、試しに使ってみたい方にもおすすめ。動く際邪魔にならないので、動画の配信などで多く使われていますよ。
おすすめ&人気のワイヤレスピンマイクランキング
全指向性でおすすめのワイヤレスピンマイク
RODE-ワイヤレスゴー (25,740円)
コンパクトでクリアな音質
ワイヤレスゴーは2.4Ghzデジタル通信で、クリアな音が魅力の超小型ワイヤレスピンマイクです。マイクが内蔵された送信機は、クリップ付きでそのままマイクとして使用可能。設定は送信機と受信機を3秒長押しするだけで、すぐに使えます。
フル充電で7時間使用することができ、最大70mの距離まで対応しているので、屋外での動画の撮影におすすめ。付属のファーウインドシールドを付ければ、風などの雑音を減らすことができますよ。送信機だけでなく受信機がコンパクトなので、持ち運びに便利です。
SYNCO-G1(A2)ワイヤレスピンマイク (17,999円)
送信機2台付きでコスパが良い
送信機が2台付いた、コンパクトなワイヤレスピンマイクです。電源を入れると自動でペアリングしてくれるので、簡単に設定ができ初心者にも使いやすいですよ。またローカット機能搭載で、周波数の低いエアコンなどの生活音を減らすことができます。
2台の送信機は、2人で動画を撮りたい時やインタビュー、対談などにおすすめ。送信機と受信機の3台同時に充電ができるので、充電時間を短くできますよ。また2種類の3.5mmケーブル付属で、スマホやカメラ、パソコンなど様々なデバイスに対応します。
audio-technica-タイピンマイクタイプATW-1101/L (38,280円)
自動設定機能搭載で初心者にも使いやすい
クリアな音質が特徴の2.4Ghz帯ワイヤレスピンマイクです。最大8チャンネルまで同時使用が可能。乾電池式なので、急な電池切れも予備を用意しておけば安心ですよ。音響機器メーカーならではの高性能で安定した音質です。
2本の送信アンテナは、リアルタイムで条件の良い電波を送信してくれます。また自動で状態の良いアンテナも選択してくれるため、安定した音質を実現。会議やプレゼンなど、大切なビジネスシーンにおすすめですよ。
BOYA-BY-WM4 Pro K1 (12,000円)
幅広い用途で使え最大到達距離60m
デジカメやビデオカメラ、スマートフォンなど幅広いデバイスに使えるワイヤレスピンマイクです。2.4Ghz周波数帯域で、最大通信距離は障害物がない場合60mまで届きます。屋外での撮影や広い場所での使用におすすめですよ。
送信機には大きなクリップ付き。ポケットなどにしっかり挟めば落ちる心配がなく、動きのある撮影でも安心です。クリアで高音質な全指向性マイクは、臨場感も録音したいイベントなど様々なシーンで活躍してくれますよ。
Comica-BoomX-D2 (24,802円)
多機能でコスパがいい2chワイヤレスピンマイク
2.4Gデジタルワイヤレスを採用した送信機2つと受信機のセットです。インタビューなど2人同時に録音したい時におすすめ。コンパクトな送信機には、内臓マイクの他に外付けマイクが付属されています。またモノラルとステレオの切り替えができるのが最大の特徴で、状況に応じて選択することができますよ。
3台に付いているLCDディスプレイは、動作状況やバッテリーの残量が一目で分かり便利です。他にも複数の周波数でデータを送信する自動周波数ホッピングや、ノイズを下げる低レイテンシなど機能性も充実。多機能ながら価格が低めのコスパがいいワイヤレスピンマイクです。
SONY-UWP-D21 (69,740円)
ノイズが少なく高音質なワイヤレスピンマイクの定番
ソニーのマイクは、映像制作に関わっているプロにも使用される定番のワイヤレスピンマイクです。ソニーが開発した技術により、ノイズが少なく高音質なのが理由の一つ。他にもライン入力対応やモニタリングヘッドホン端子など様々な便利機能が搭載されています。
大変に感じるチャンネル設定は、NFCの通信技術を使い簡単で安全に設定することができます。素早さが求められる撮影の現場で重宝しますよ。比較的価格が高めですが、確かな品質なのでクオリティの高い本格的な撮影をしたい方におすすめです。
SONY-ワイヤレスマイクロホンECM-W1M (16,672円)
便利なトランシーバー機能付き
Bluetoothで接続するワイヤレスピンマイクです。便利なトランシーバー機能は、送信機と受信機の間で話すことができ、撮影をスムーズに進めることができますよ。接続できる距離は最大100m。遠くの音も集音できるので、遠く離れたお子様の声を撮りたい時など、幅広い用途に使うことができます。
マイクからの音を録音する以外に、撮影者の音声を録音するモードがあることも特徴。被写体を撮りながら解説をするなど、使い方の幅が広がりますよ。クリアな音質の全指向性マイクは、山や川での自然の音にも臨場感が出ます。
SYNCO-T1ワイヤレスピンマイク (16,999円)
長時間の使用が可能な乾電池駆動
UHF帯で音声伝送をするワイヤレスピンマイクです。2.4GやBluetoothに比べ音声が安定するのが魅力。大きく見やすいディスプレイには、チャンネルとペアリングや音声入力に成功しているかどうかが分かりやすく表示されます。
乾電池駆動で、電池残量が低下すると提示してくれるため突然の電池切れを防ぐことができます。また、混線しないよう16チャンネル設定可能で、場所によって一番良いチャンネルに設定することができます。操作が簡単なので、初めて使う方にもおすすめですよ。
AKUSA-ワイヤレスクリップマイク (6,594円)
UHF無線伝達技術で安定した音質
UHF無線伝送技術を採用したコンパクトなワイヤレスピンマイクです。出荷前にペアリングをしているため、送信機と受信機の電源ボタンを長押しするだけですぐに使用することができますよ。リーズナブルな価格で購入できるので、試しに使ってみたい方にもおすすめです。
送信距離は40m。手元のボタンで音量調節ができます。スピーカーはもちろん付属のプラグを使うことで、スマホやカメラなど様々な機種に対応。ジムのインストラクターや会議、授業で複数人の音声を録音するなど幅広いシーンで活躍します。
単一指向性でおすすめのワイヤレスピンマイク
XIAOKOA-2.4Gワイヤレスマイク (5,807円)
コンパクトサイズで持ち運びに便利
リーズナブルで手軽に購入できるワイヤレスピンマイクです。3.5mmと6.35mm2種類のジャックによって多くのデバイスに対応。講演会や司会、説明会などの用途におすすめです。また自動的にペアリングされるため、面倒な設定が必要ありません。
送信機に音量ボタンがあり、手元で調節ができます。思い立った時すぐに音量を変更できるので、スムーズに作業ができますよ。また送信機と受信機を同時に充電可能なUSBケーブルが付属されているため、手軽に充電できるのも魅力。持ち運びやすい軽量タイプは、動きの多いイベントにも最適です。
SOUNDPURE-ワイヤレスピンマイク2個8022e (45,980円)
プロも使用する高品質なワイヤレスピンマイク
サウンドピュアは信頼性の高い音響メーカーです。プロの意見と現場での経験をもとにできたピンマイクは、他の周波数との混信を抑えるB帯の周波数帯を用いています。2台同時に使うことができ、電波距離は50m。1台で使用した場合は100mまで届きます。
ハウリングに強いのが特性で、中低音を重視した設計です。ハンドマイクやヘッドマイクと比べ音量は落ちますが、キーンというかん高い音を抑えることができますよ。高音質で混信によるトラブルが少ないため、業務用として公演やセミナー、料理教室などビジネスシーンも安心です。
SENNHEISER(ゼンハイザー)-EW 122P G4-JB (78,969円)
楽器や歌の収録まで幅広く使用できる
周波数帯域の範囲が広く、ボーカルや楽器の収録にもおすすめのワイヤレスピンマイクです。単一指向性のマイクで、周囲の音を気にせずクリア。30チャンネルまで選択可能なB型の周波数帯で、混信しにくく安心ですよ。
単三乾電池を使用し、最大8時間まで使用可能。スキャン機能が搭載されているので、電波干渉を回避します。設定も簡単なので、ワンランク上のピンマイクを使ってみたい初心者の方からプロまで幅広く使えるワイヤレスピンマイクです。
パナソニック-800MHz帯タイピン型WX-4300B (33,800円)
大手メーカーならではの安心の品質
ネックホルダーが標準装備され、マイクの位置が安定します。両手を使うプレゼンターや講習会など、ビジネスに最適なワイヤレスマイクですよ。一見本体は大きく見えますが120グラムと軽量で、手のひらに収まるコンパクトサイズ。
本体はカビや菌を低減する、抗菌剤入りのエンジニアプラスチックを採用しているので衛生的です。また乾電池式のため、大切な仕事の途中にバッテリーを気にすることがありません。大手メーカーだからこその安心の品質です。
スマホ向けでおすすめのワイヤレスピンマイク
ZYM-ワイヤレスクリップマイク (12,610円)
Bluetooth5.0を搭載専用アプリで簡単カスタマイズ
SABINETEKが独自開発した、Bluetoothで接続する全指向性のワイヤレスマイクです。14グラムと軽量で、自動ペアリングにより設定も簡単。専用の無料アプリは、様々な機能をカスタマイズできますよ。また、風などの雑音を低減するノイズ軽減機能によりクリアな音質です。
通常スマホ本体で撮影をした場合、被写体が遠いと音が入りづらくなってしまいます。ZYMのワイヤレスマイクは最大15m離れた被写体の声が入るので、広い場所での動画の撮影に便利。ゲーミングやボイスチャット、YouTubeなど幅広い目的に使えます。
SabineTek-SmartMike+ (14,375円)
小型で軽量なスマートフォン向けワイヤレスピンマイク
マイクとスマートフォンをBluetoothで接続するワイヤレスピンマイクです。iOSは4台Androidなら2台まで同時に使用することができるので、複数人で行う対談やイベントにもおすすめ。通信可能距離は15m、ノイズを抑えてクリアな音声録音が可能です。
スマホで撮影した動画と音声は自動的に同期されるため、編集作業の手間がいりません。さらに映像にバックミュージックや字幕を付けたり、マイクに録画の開始と停止ボタンが付いているなどYouTubeの撮影に便利な機能を多く搭載。ワンランク上の撮影がしたい方におすすめです。
まとめ
使う目的に合ったワイヤレスピンマイクがおすすめ
快適にワイヤレスピンマイクを使うなら、目的に合ったものがおすすめです。せっかく購入しても選び方を間違えると、パフォーマンスを下げてしまうことも。まずは、目的を明確にしてから指向性や機種を選び、使いたいデバイスに対応しているかを必ず確認して下さいね。今回はおすすめのワイヤレスピンマイクをランキング形式でご紹介しました。使う目的は人それぞれですが、ご紹介したものはどれも高性能でクリアな音質なので、自分にぴったりのワイヤレスピンマイクを手に入れて、生活を楽しく快適にして下さいね。