バッテリーチェッカーとは、電池残量を測定する機器と車のバッテリー状態を確認できる機器の2種類があります。名称は一緒ですが、どちらもセルフチェックするのに便利な機器ですよ。電池用はダイソーでも購入できますが、仕組みが同様のタイプで玩具用のリチウム電池にも対応したバッテリーチェッカーもありますよ。車用ですと12V対応のシガーソケットに差し込むタイプが手軽で便利です。この記事では、バッテリーチェッカーのおすすめ品を電池用、車用とそれぞれランキング形式でご紹介します。バッテリーチェッカーの使い方や選び方もポイントを押さえてお伝えしますので、是非参考になさってください。
バッテリーチェッカーの特徴
残量の不明な乾電池を測定して使用できるかを判断表示する
電池には使用期限がありますが、期限が切れたらすぐに使えなくなるわけではありません。そんなときに使用するのが電池用のバッテリーチェッカー。単純に使えるかどうかを判断するタイプから、電池残量があとどのくらい残っているかを表示するタイプまでさまざまな種類があります。使用する頻度や用途によって選択しましょう。
車のバッテリー状態を確認できる
車のバッテリーは、およそ2年から5年で交換時期を迎えます。しかし、車の使い方や長時間車を使用しない場合は交換時期よりも早くバッテリーが弱まってしまいます。車のバッテリーチェッカーを使用すれば現在の電圧を測定し、走行できるかどうかを判断することが可能。バッテリーに直接つないだりシガーソケットに差し込んだりして電圧状態を確認します。
バッテリーチェッカーの種類
アナログタイプ
針が触れた位置の図表示で残量を確認
電池用バッテリーチェッカーのアナログタイプは、測定画面に扇形の図表示と目盛りが記されているもの。針が触れた目盛りの位置で電池残量を測定します。図表示は左側が赤色、右側が緑色の色付きになっています。緑色に近いほど電池残量が多いことになります。
車用バッテリーチェッカーのアナログタイプは、測定レンジが表示されています。直流電圧と交流電圧、抵抗、直流電流の主に4つのファンクションに切替え可能。車のバッテリーだけではなく電池のバッテリーチェックもできますよ。車のバッテリーは12Vがほとんどなので、つまみを12Vに合わせて測定します。本体にテストリードの赤をプラスプラグ、黒をマイナスプラグにつなげ、先端をバッテリーに接触させて測定。現在はデジタルタイプが主流になっていますが、価格はアナログタイプの方が安価です。
デジタルタイプ
数値で表示されて分かりやすい
電池用バッテリーチェッカーのデジタルタイプは、数値やランプで分かりやすく判別してくれるのが特徴。針が触れた位置を読み取るアナログタイプよりも容易に判別できます。測定する電池を使用して残量を測るタイプとボタン電池や単4電池など電池が必要なタイプがあります。
車用バッテリーチェッカーのデジタルタイプは現在流通しているチェッカーの主流タイプ。数値で表示されるので分かりやすいのが特徴です。車のバッテリーを測定する場合は、エンジン始動前と始動後のどちらも測定しましょう。エンジン始動前は12.5Vから13V、始動後は13.5Vから14Vが正常値です。バッテリー上がりの兆候として、アクセル踏み込み時のライトの明暗、方向指示器の点滅時間が長くなる、などがあげられます。このような兆候が見られたら早めにバッテリーチェッカーで測定しましょう。
電池のバッテリーチェッカーの選び方
電源で選ぶ
使用頻度が少ないなら電源不要タイプ
家庭で使用している電池が使えるかを調べたいとき、手軽に使えるのが電源不要タイプです。比較的安価で手に入れられる点もメリット。図表示と目盛りが示した針の位置で残量を確認するタイプと、測定する電池を使用して数値やランプで確認するタイプがあります。使用頻度があまり多くない方におすすめのバッテリーチェッカーです。
より正確に測定したいなら電池使用タイプ
バッテリーチェッカー本体に電池を入れて使用するタイプは、電池を取り換えられるものと内蔵型で取り換えできないものがあります。内蔵型でも3秒の測定で5000回使用可能なタイプもあるので長期間使用できるでしょう。電池使用タイプは電源を入れたままにすると消耗が早いので、使用後は電源を切って下さいね。電池の使用可否だけではなく電圧が測れるチェッカーもあり、より詳細な情報が必要な方におすすめです。
電池の種類で選ぶ
リチウム電池対応なら玩具の電池測定にも対応できる
電池用バッテリーチェッカーを選ぶ場合は、対応可能な電池の種類を必ずチェックしましょう。例えばリチウム型電池は玩具によく使用されています。家庭で玩具の電池チェックをしたい場合はリチウム電池に対応可能かを確かめてから購入しましょう。電池には単1から単5、角形9V、ボタン電池などさまざまな種類があります。対応電池もそれぞれ異なりますので、どのタイプの電池をチェックしたいのかを決めてから、選ぶようにしましょう。
空気電池対応なら補聴器の点検に最適
補聴器に使用されているのは空気電池です。空気電池とは電池の穴から空気中の酸素を取りこんで発電するタイプ。電池用バッテリーチェッカーには空気電池対応の種類もあります。ご自身で小まめにバッテリーチェックすることで、お出かけ先で急に電池が切れてしまうことを防げます。介護施設や補聴器販売店にも1台あると便利なタイプです。
車のバッテリーチェッカーの選び方
接続方法で選ぶ
直結式はバッテリー充電ができるタイプも
直結式はバッテリーに直接つないで残量を測るタイプ。プラスの赤色とマイナスの黒色のテスター先端を、それぞれバッテリーのプラスとマイナスにつないで測定します。逆につなぐと火花が飛ぶので気を付けましょう。直結式でバッテリー充電ができるタイプは万が一バッテリーが上がってしまったときにも安心ですね。緊急時の対応としてジャンプでエンジンをかける方法もありますが、バッテリーに負担がかかりますので、きちんと充電できるものを用意しておきましょう。
シガーソケット式は手軽に使えてスマホの充電ができるタイプもある
シガーソケットに差し込んでバッテリーをチェックするタイプは、エンジンルームを開けずにバッテリー確認ができるので便利です。シガーソケット式はスマホやタブレットが充電できるUSBが付いているタイプもあります。普段から差し込んでおくだけでいつでもバッテリー状態が確認できますよ。コンパクトで場所も取らないので車内で邪魔になることもありません。
機能で選ぶ
バッテリー以外も測定したいならCCA値が確認できるチェッカーを
cca値とは、車のバッテリーがエンジン始動できるかを判断する値のこと。JIS規格のWRXならcca値は270以上、GDBやGVBなど純正バッテリーは390以上のcca値があれば正常です。バッテリー状態と併せて確認することで、車の電気供給状態を把握する目安となりますよ。バッテリー状態とcca値がどちらも測定できるバッテリーチェッカーなら安心です。
アイドリングストップ車なら専用のチェッカーを
アイドリングストップ車は、そもそもバッテリー自体が一般の車とは異なります。バッテリーチェッカーもアイドリング車に対応しているタイプを選びましょう。アイドリング車は何回もエンジンをオンオフするので、バッテリーに負担がかかる車種と言えます。JAFによると、バッテリー上がりが原因で出動する件数は年間80万件。小まめにバッテリーをチェックすることが大切ですね。
頻繁に車に乗らないならソーラー充電ができるもの
週末しか車に乗らない、もしくは近所しか走らない、という方におすすめなのがソーラー充電のできるタイプ。自然の太陽光で車のバッテリーを充電できて、バッテリーのチェック機能も搭載しています。コンパクトサイズでサンバイザーに挟めるくらいの薄型タイプは、いつでも車に搭載しておけますよ。万が一バッテリーが上がってしまった場合にも安心です。
バッテリーチェッカーのおすすめブランド・メーカー
ダイソー(電池バッテリー)
アナログタイプの電池用バッテリーチェッカーを販売
ダイソーの電池用バッテリーチェッカーは300円商品として取り扱いしており、ネット販売はしていません。電池の要らないアナログタイプのチェッカーになります。同じく電池不要で東芝のバッテリーチェッカーがありますが、こちらは玩具に使用するリチウム電池にも対応。家庭用として幅広く使用できておすすめです。
パナソニック(電池バッテリー)
5000回まで作動する電池埋め込み型バッテリーチェッカー
パナソニックの電池バッテリーチェッカーは、単1から単5電池の他に9Vの角形電池にも対応。挟むタイプではなく、しっかりと電池をはめ込んで測定するのでずれたり外れたりしにくい構造になっています。埋め込み型電池で作動、5000回まで使用できますよ。
大自工業株式会社(車バッテリー)
大型車や輸入車の24Vにも対応したバッテリーチェッカーを展開
車のバッテリーは12Vが一般的ですが、大型車や輸入車は24Vの電圧。大自工業のバッテリーチェッカーは24Vまで対応するタイプがありますよ。シガーソケットに接続してバッテリーチェックが可能。いつでも手軽にチェックがおこなえて便利です。
セルスター工業株式会社(車バッテリー)
太陽光を利用した充電器とバッテリーチェッカー機能を搭載
太陽光を利用して充電でき、バッテリーチェックもできるタイプを販売するメーカー。週末しか車を使用しない方や夜間の運転が多い方におすすめ。使用しないとバッテリーは弱っていきますが、充電とバッテリーチェックがどちらもできれば安心です。コンパクトサイズでダッシュボードに置いたままでも邪魔になりませんよ。
おすすめ&人気のバッテリーチェッカーランキング
電源不要タイプでおすすめの電池バッテリーチェッカー
株式会社ファイアスター-LCD液晶画面 デジタル バッテリーチェッカー BT-168D(1,000円)
電池不要でデジタル表示してくれるバッテリーチェッカー
単1から単4電池、ボタン電池や9Vの角形電池にも対応のバッテリーチェッカーです。デジタル式で数値表示のため、見やすく残量もわかりやすいタイプですよ。電池の大きさに合わせて下部の赤いレバーを移動させて挟み込んで測定します。
9Vの角形電池は、本体左側に差し込んで残量を測定。測定する電池を使用して測るので、作動するのに電池は不要です。デジタル表示は細かい数値まで測定できて便利ですよ。家庭で使用する電池のほとんどがチェックできておすすめです。
TOSHIBA(東芝) -バッテリーチェッカー TBC-10 (590円)
リチウム電池にも対応したバッテリーチェッカー
バッテリーチェッカーTBC10は本体に挟んで測定するバッテリーチェッカー。単1から単5型のほか、9Vの電池にも対応しています。電池の残量表示ではなく使用可否を3段階表示する簡易的なタイプ。とりあえず使用できるかを判断したいときにおすすめです。
玩具によく使用されるリチウム電池にも対応。お子さんが使用する玩具の電池残量を調べるときにも役立ちます。久しぶりに使用するおもちゃが動かないときなど、バッテリーチェッカーがあれば電池切れなのか故障なのかを判断できますよ。
株式会社ヒカリネット-補聴器電池チェッカー アナログ式(2,980円)
補聴器に使用する空気電池にも対応
補聴器の空気電池にも対応しているバッテリーチェッカーです。補聴器を使用している方にとって、出先で急に使用できなくなるとどうにもなりませんよね。普段から電池の残量をチェックしておけば慌てることもありません。
針の示した位置で電池残量がわかります。残量が少ないと左側の赤色に近く、残量が多いほど右側の緑色に近くなります。自分でしっかり管理したい方はもちろんですが、介護施設で働く方や補聴器の販売店などに1台あると便利です。
電池使用タイプでおすすめの電池バッテリーチェッカー
スリー・アールシステム株式会社-ユニバーサル電池チェッカー (1,490円)
10種類以上の電池に対応したバッテリーチェッカー
単1から単5電池、CR2や6P電池など10種類以上の電池に対応できるバッテリーチェッカーです。低中高の3段階で残量表示。1.5や3Vのボタン電池を測定するときは、装着スロットのマイナスとプラス端子にボタンが当たるように押し付けて測定します。
作動するには単4電池が必要となりますが、こちらのバッテリーチェッカーがひとつあれば家中の乾電池の寿命を調べることが可能ですね。他のチェッカーでは対応できない種類の電池もチェックしてくれて重宝します。さまざまな種類の電池を取り扱うオフィスにもおすすめです。
旭電機化成株式会社-電池チェッカー 3R-CHR01CBK(850円)
液晶が大きく見やすい画面
デジタル式の電池チェッカー。3Vと6Vのコイン型電池と充電池には対応していませんが、単1電池から単5電池、1.5Vボタン電池など家庭で使用する電池の大半はチェックできます。作動には単4電池が1つ必要になりますよ。
電池の残量が一目でわかり、液晶も大きめで見やすい画面です。防災用の懐中電灯など、電池を入れたままにしておいたものを調べるのに手軽で最適。本体はイラスト付きで、電池をセットする位置がわかりやすい点も魅力です。
Panasonic-電池チェッカー ato6433-5223(1,171円)
電池の使用可否をランプでお知らせ
単1から単5型、9Vの電池までチェックできるタイプ。電池をはめ込んで測定するので、挟むタイプのチェッカーよりも外れにくく安定しやすいですよ。コイン型のリチウム電池で作動。電池交換はできませんが5000回まで測定可能です。
電池が使用できるかどうかを、赤青黄色の3色でランプ表示。電池残量は分かりませんが、単純に使用できるかを確かめたい場合におすすめです。オフィスなどでたくさん電池があり、処分したいときにも手軽で便利ですよ。
車用でおすすめのバッテリーチェッカー
AUTOOL -BT360 バッテリーテスター車用(3,398円)
cca値の測定もできるバッテリー チェッカー
バッテリー残量と同様にチェックしておきたいのがcca値。cca値とはバッテリーにエンジンを始動させる電力があるかを推し量る性能数値で、BT360はcca数値も測定することができます。cca値が正常なら電気系統の出力は耐えられる目安になるので、常にチェックしておくと安心できますね。
BT360はもともとcca値を測定する機器ですが、バッテリーチェッカーの機能も兼ね揃えています。JIS規格やBCI、CAなど世界の主要バッテリー規格に対応。バイクやボートの測定にも使えますよ。また、電池が劣化すると事前に電池交換を通知してくれます。
日立-HCK-601FB バッテリーチェッカー(48,586円)
アイドリングストップ車にも対応したチェッカー
クランプ式でバッテリーに直結するタイプです。普通車のほか、アイドリングストップ車にも対応。ハイブリッド車用の補器バッテリー計測もできますよ。交換から良好まで5段階で表示してくれるので、交換の時期の予測ができて便利ですね。
テストレポートの印刷機能もあるのでカーメンテナンスのお仕事をしている方におすすめ。同メーカーのHDM8000という車の健康診断機器とBluetoothで連動します。お客様にバッテリー状態とあわせて車の状況を分かりやすく説明できますよ。
株式会社エステート-Dr.Charger DRC-600(3,930円)
充電もできるタイプでバッテリーの良好な状態を保つ
バッテリーに直接つなげてチェックするタイプです。こちらのチェッカーは、状態を確認できてバッテリー充電もできる優れもの。いざというときに安心です。ただ充電するのではなく、バッテリーに合わせた適切な容量を充電してくれるのでバッテリーも傷みません。
LEDランプでバッテリー残量を表示。充電が終わった後もつないだままにしておけば、電圧が低下したときのみおこなうフロート重電や、定期的におこなうサイクル充電を実施。バッテリーの状態を良好に保ってくれますよ。
セルスター工業株式会社- SB-300 ソーラー充電器チェッカー付き(3,920円)
自然光を利用したソーラー充電もできる
普段からあまり車を使用しないとバッテリーは弱っていき、急なバッテリー上がりを招きます。こちらは太陽光を利用したソーラー充電ができてバッテリーチェッカーが付属のタイプ。バッテリーに直接つないで測定します。
チェッカーボタンを押すと低、中、高の3段階をLEDランプで表示。幅16.8cm、高さ9.8cm、厚みは1cmほどしかないので、ダッシュボード上に置いたままでも邪魔になりません。近所しか運転しない方や夜間の運転が多い方におすすめ。いつでも車に積んでおけば安心です。
三和電気計器–アナログマルチメータ TA-55(6,159円)
末永く使用できるアナログタイプ
アナログタイプのバッテリーチェッカー。本体のプラスプラグに赤いリード、マイナスプラグに黒いリードを差し込みます。リード先端を、バッテリーの出力端子プラスとマイナスにそれぞれ接触させて測定します。
測定レンジの切り替えを12Vにセットして測定しますが、測定中は他のレンジに切り替えないようにしてください。故障の原因となりますよ。針の降れた位置が12VのGOOD表示ならバッテリーの状態は良好。TA55は電池の残量測定にも使えます。
大自工業株式会社-メルテック バッテリーチェッカー DC12V・DC24V ML-130(1,580円)
大型車や輸入車の24Vバッテリーまで対応
シガーソケットに差し込んで測定するタイプ。本体が140度まで調節できるので見やすい角度で設置可能です。デジタル数値で分かりやすい表示。幅50cm、高さ13.2cmで一般的なスマホくらいのサイズ感で邪魔になりません。
バッテリーチェッカーは12V対応のタイプが多いのですが、こちらは24Vまで対応できるため輸入車や大型車のバッテリーチェックにも使えますよ。バックライトが明るく夜でも表示を確認しやすい液晶画面です。
有限会社ワイズギフト-USB2.4Aチャージャー&カーバッテリーチェッカー (1,700円)
シガーソケットタイプでスマホの充電もできる
シガーソケットに接続するタイプのバッテリーチェッカー。スマホやタブレットの充電もできるアダプターが付属しています。ソケットに差し込んだままの状態にしておけば、バッテリー残量をいつでも確認できて便利です。
バッテリーに直接つながなくていいので簡単にバッテリー残量が測定可能。アダプターは2.4アンペアの出力で大容量モバイル機器への急速充電もできます。スマホの充電をし忘れても通勤時間に充電できますよ。
まとめ
用途に合わせたバッテリーチェッカーがおすすめ
家庭で手軽に電池をチェックするなら簡易的なタイプで充分なようです。家にひとつあると便利な機器ですね。車用チェッカーは、バッテリー上がりの兆候があればすぐにセルフチェックができるシガーソケットタイプが便利ですよ。家やオフィスに1台あると便利なバッテリーチェッカー。いざという時の備えとして準備しておいてはいかがでしょうか。