簡単な作業で金属同士を接合できる、便利なハンドリベッター。特殊な技術を必要としないため、DIYなどで活躍することも多い工具です。今回は、そんなハンドリベッターにスポットを当てていきましょう。おすすめのハンドリベッターをランキングにして紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしながら選んでみてください。
ハンドリベッターとは?
リベットと呼ばれる鋲で鉄板などを接続する工具
ハンドリベッターは、重ねた鉄板などをリベットと呼ばれる部品で固定する際に使用します。接合箇所に穴を開け、リベットを差し込み、先端をハンドリベッターで切断することで接合が可能。しっかりと固定することができ、ボルトなどのように緩む心配もありません。
分解して手入れできるから長く愛用できる
ハンドリベッターは比較的単純な構造になっており、使用者が自分で分解し、修理や手入れをすることができます。特に重要なのは、ジョーと呼ばれる部品の手入れ。汚れが付いていると切断しにくくなるので、定期的に清掃するようにしましょう。
ハンドリベッターの種類
片手式
仕組みや使い方がシンプルで初心者でも手軽に作業できる
ハンドリベッターには、片手式と両手式、2種類のタイプがあります。片手式は、ブラインドリベットのサイズ、2.4から4.8に対応可能。片手で作業できるため、比較的薄めの鉄板同士を接合させたいときにはとても便利です。
使い方がとても簡単で扱いやすく、特別な技術を必要としないところがメリット。使い慣れていない方でも手軽に使用できます。価格もリーズナブルなものが多いので、初心者の方も安心して使いはじめることができます。
両手式
大きい力を加えられるから太いリベット締めにも対応可能
両手で使うタイプのハンドリベッターは、片手式よりもさらに強力な力を加えることができます。サイズ6.4の太いブラインドリベットにも、楽に対応することが可能。10mm以上ある厚い鉄板の締結に向いています。
細いリベットに使用できるタイプが多いところも魅力。さまざまなリベット締めに対応できます。重量のある金属に使用するという本格派にはもちろん、片手では上手く力を入れられないという方にも、両手式はおすすめです。
ハンドリベッターの選び方
形状で選ぶ
平らな場所に接着させたいならスタンダードな横形
一般的に普及しているのは、片手式横形のハンドリベッターです。レバー部分を寝かせた状態でリベットに合わせることができるので、作業しやすいのが特徴。接着する箇所が平らな場合に役立つ、オーソドックスなタイプです。さまざまなメーカーから販売されているため、自分に合ったものを見つけやすいというメリットもあります。
狭い場所には立て形タイプが最適
接着する箇所の周辺にでっぱりがあったり、奥行きが深い場所でリベット締めを行いたかったりする場合は、片手式立て形のハンドリベッターが便利です。ヘッド部分が上を向いているため、立てた状態で使用できるのが魅力。横型では作業しにくい、狭い場所での使用にぴったりです。リベット締めをする箇所の形状に合わせて、ハンドリベッターを選んでみてください。
使用頻度で選ぶ
頻繁に使うならさまざまな状況に対応できる回転式
ハンドリベッターを使用する機会が多いという方には、いろいろな状況に対応できる回転式がおすすめです。ヘッド部分が回転するようになっているため、横型にも立て形にもなり、箇所によっては斜めにして使用することも可能。シチュエーションに応じてハンドリベッターを使い分ける必要がなく、1台で作業を完了させることができます。
お試し購入ならリベットとセットになっているものを
試しにハンドリベッターを使ってみたいという方は、リベット付きのハンドリベッターセットを選ぶと便利。あらかじめ、さまざまなサイズのリベットが用意されているため、どんな作業にも対応できます。穴を開けるためのドリルと、ハンドリベッターセットさえあれば良いので、初めての方でもスムーズに使いはじめることができます。
グリップで選ぶ
太めのグリップなら手が疲れにくい
ハンドリベッターを選ぶ際には、グリップ部分にも注目してみましょう。楽に作業を続けたいのであれば、グリップに適度な太さのあるタイプのハンドリベッターがおすすめです。太めタイプなら、リベットを切断する際に力を入れやすく、手に負担がかかりづらいです。長時間にわたって作業するという方は、特に気にしてみてください。
快適に使用したいなら滑り止め加工されたものがおすすめ
グリップ部分がゴム素材でできているハンドリベッターは、滑り止め効果があるため、さらに快適に作業を進めることができます。握りやすさを重視して設計されているものも多く、手の小さい女性などでも扱いやすいのが魅力。作業中のストレスをなるべく減らしたいという方は、グリップに滑り止め加工が施されているかチェックしてみましょう。
ハンドリベッターのおすすめブランド・メーカー
LOBSTER(ロブスター)
種類が豊富で自分に合ったものを見つけやすい
LOBSTERは、金属製品の製造などを行なっているメーカーです。片手式から両手式まで、さまざまなタイプのハンドリベッターを取り扱っているのが特徴。作業内容に合ったものを選ぶことができます。
VESSEL(ベッセル)
品質の高さが魅力のファスニングツール専門メーカー
VESSELは、締結用の工具などを中心に製造・販売しているメーカーです。品質の高いハンドリベッターを取り扱っており、太めのリベットでも楽に切断できるのが魅力。本格派にもおすすめです。
大洋精工
便利な回転式ハンドリベッターが人気
さまざまな工具を取り扱う大洋精工のハンドリベッターは、グリップの握りやすさが魅力です。回転式のフレキハンドリベッターが人気商品。比較的購入しやすい価格設定になっているのも特徴です。
ダイソー(現在取扱なし)
価格がリーズナブルで購入しやすい
100円ショップでお馴染みのダイソー。価格の安さが魅力になっており、お試し購入にはぴったりです。とにかく低価格なものを求めているという方には、ダイソーのハンドリベッターはとてもおすすめですが、残念ながら現在ハンドリベッターの取り扱いはありません。
おすすめ&人気のハンドリベッターランキング
片手式でおすすめのハンドリベッター
LOBSTER-ハンドリベッター HHR002A (5,730円)
握りやすい段付きのグリップが魅力
手軽に作業が行える、片手式横形のハンドリベッターです。グリップ部分には段が付いており、握りやすい設計になっているのが特徴。力を入れやすいので、ブラインドリベットを簡単に切断することができます。
スタンダードなタイプなので、初めての方でも戸惑うことなく使いはじめられます。シンプルかつ十分な機能性があり、使いやすいものを求めているという方にはぴったり。DIYなどでの使用にも向いています。
VESSEL-ラチェットリベットガン (10,554円)
ノーズピース付きで幅広いリベットサイズに対応できる
4.8mmのリベットでも楽に切断できる、片手式横形のハンドリベッターです。各サイズのリベットに対応可能な、ノーズピースが付属しているのが嬉しいところ。別途用意する必要がなく、すぐに作業に取り掛かれます。
ノーズピース締めつけ用のスパナも付いてきます。リベットのサイズに合わせて、その都度付け替えをしてみてください。プロでも満足できるような、品質の高いハンドリベッターを探している方におすすめです。
TRAD-SR-HR ハンドリベッター (941円)
価格が安いので購入しやすい
リーズナブルな価格が魅力の、片手式横形のハンドリベッターです。気軽に購入できるところが魅力。予算はかけられないけど試しに使ってみたいという方や、とりあえず1つ持っておきたいという方にはうってつけです。
485gと比較的軽量なため、誰でも楽に扱えるところも特徴。安くても、フェンスの取り付けや電気器具の修理などに十分活用することができます。各サイズ対応のノーズピースとスパナも付いてくるので、安心して使いはじめられます。
トップ工業-ハンドリベッター TRF-360 (5,720円)
回転式だからどんな場所にも使える
ヘッド部分を360度回転させることができるハンドリベッターです。立て形や横形としてはもちろん、斜めにして作業することも可能。一般的なハンドリベッターでは対応できない角度で、締結を行えるのが魅力です。
アルミニウムのリベットであれば、どんなサイズにも対応できます。リベットに強度よりも、コスパの良さを求めているという方におすすめ。スチールやステンレスのリベットの場合、4.8mmは使用不可となっています。スチールやステンレスを使う時には、適合するサイズか確認してくださいね。
大洋精工-PICUS フレキシブルハンドリベッター (5,466円)
スムーズに角度を変えられる
どの方向にもヘッドの角度を変えられる、回転式のハンドリベッターです。ワンタッチで変更できるので、使い勝手の良いものを探している方におすすめ。1台用意しておくだけで、さまざまな箇所のリベット締結が可能になります。
アルミニウムとスチールのリベットには、サイズ2.4mmから4.8mmまで幅広く対応可能。ステンレスのリベットの場合は、サイズ3.2mmまでのリベットに対応できます。付属のノーズピースはサイズごとにカラーが異なり、サイズ間違えを防止できます。
両手式でおすすめのハンドリベッター
東邦工機-HIT 強力型ハンドリベッター (13,156円)
力の弱い人でも扱いやすい
少ない力でリベットの切断を行える、両手式のハンドリベッターです。片手式では力が入りづらく、作業するのが大変だという方におすすめ。女性や力のない方でも、太めのリベットを楽に切断することができます。
大型ですが重量は1.5kg。片手式と比較すると重さはありますが、両手で作業するため十分に扱いやすい重量です。全長は450mmと長く、深さがあり通常では届かない箇所でも、問題なく作業できるところも魅力です。
LOBSTER-ハンドリベッター両手式強力タイプ (27,280円)
Sボルトの締結までできる
強度に優れた締結をしたいときに重宝する、両手式ハンドリベッターです。サイズ4.8mmはもちろん、6.4mmのリベット締めも可能。リベットの素材も、アルミニウムやスチール、ステンレスの各素材に対応できます。
また、より強度を高められる、Sボルトの締結も行えるところが大きな特徴。耐震性や機密性の高い締結をすることができます。どんなリベットにも使用できるものを求めているという方は、ぜひ利用してみてください。
STRAIGHT-ハンドリベッター 12-1263 (2,980円)
コンパクトなタイプなのに強力
人間工学に基づいて設計された、作業しやすいハンドル形状が魅力の両手式ハンドリベッターです。グリップが大きく、握りやすくなっているのが特徴。長さ330mmと、比較的コンパクトな本体ですが、少ない力で締結を行えます。
サイズ2.4mmから6.4mmまでのリベットに対応可能。リベットの素材を問わず使用できるところも魅力です。切断後のリベットのシャフトは、中央に取り付けられたボトルに排出されるため、周辺が散らかる心配もありません。
アストロプロダクツ-AP ハンドリベッター (3,575円)
ノーズピースの紛失防止に役立つ機能を搭載
ノーズピースを紛失しないよう配慮されている、両手式ハンドリベッターです。本体の中央に、切断後のシャフトが排出されるケースを取り付けることが可能。ケースの底面には、付属のノーズピースをはめ込める仕様になっています。
ケースを十分に活用すれば、ノーズピースの収納場所に困ることはありません。どこに収納したのか忘れてしまったなんて事態も防止できます。価格がリーズナブル、かつ機能性の高いハンドリベッターを探している方におすすめです。
セットでおすすめのハンドリベッター
LOBSTER-ハンドリベッター ツールキット (13,799円)
十分な量のリベットが付属している
ハンドリベッターとブラインドリベットがセットになっているツールキットです。使いやすい3.2mmと4.0mmのリベットが、大量に付いてくるところがメリット。届いてからすぐに作業を開始することができます。
ハンドリベッターとリベットを、メタルケースに収納して持ち歩けるのも嬉しいところ。作業場所が離れていても、問題なく手軽に使えます。持ち運びが簡単な、便利なものを探しているという方におすすめです。
新潟精機-SK ハンドリベッターセット (2,556円)
必要なものが揃っているから初めての購入にぴったり
使用頻度の高い4サイズのブラインドリベットが、15本ずつ収納されているハンドリベッターセットです。各サイズに対応できるノーズピースも、しっかりと付属しているところが魅力。必要なものが1度の購入で揃います。
価格も比較的リーズナブルなので、趣味のDIYで試しに使用してみたいという方などには最適。気軽に使いはじめることができます。頻繁には使わないけど、自宅用に1台持っておきたいという方にも向いています。
藤原産業-E-Value ハンドリベッターセット (1,650円)
リベットとハンドリベッターを安く揃えられる
4サイズのリベット15本ずつと、各サイズに対応できるノーズピースが付属しているハンドリベッターセットです。価格の安さが魅力の1つ。できるだけ予算をかけずに買い揃えたいという方におすすめです。
購入してすぐに作業に取り掛かれるのも嬉しいところ。薄板の締結などであれば、十分に活躍してくれます。ステンレス素材のリベットを使用したい場合、サイズ4.8mmには使用できないので、4.8mm以外のサイズのリベットを選んでください。
MCG-ハンドリベッター&ナッター (9,300円)
ナットリベットにも対応できる回転式ハンドリベッター
リベッターとしてだけでなく、ナッターとしても使えるハンドリベッターセットです。1台でリベットとナットリベット両方に対応が可能。取り替え用のスパナも付いてくるので、用途に合わせてその都度変更できます。
先端のヘッド部分が360度回転するところも魅力。狭い場所での作業も楽に行えます。海外ブランドのハンドリベッターですが、日本語の取り扱い説明書も付いているため、初心者の方も問題なく使用することができます。
SIGNET-ハンドリベッター&ナッターセット (9,229円)
リベットとナットがセットで付いてくる
ハンドリベッターとナッター、2つの機能を搭載しているツールセットです。2サイズのリベットが15本ずつ付いてくるほか、ナットも付属しているのが特徴。さまざまなシチュエーションで作業することができます。
リベットノーズピースとナットノーズピースもセットになっており、ケースに収納して持ち運べます。板金の加工全般に興味があるという方にはうってつけ。リベットとナットどちらを使うか迷っているという方にもおすすめです。
ハンドリベッターの使い方
電動ドリルなどでリベッターに合った穴を開けてから使う
リベットで締結を行う際には、まずドリルなどで部材に下穴を開けます。穴が大きすぎると失敗の原因になるので、リベットのサイズに合わせて穴を開けるようにしましょう。次にリベットを開けた下穴へセットし、シャフト部分にリベッターを差し込みます。リベットのフランジが部材に密着しているのを確認したら、リベッターのグリップを握ってリベットを切断してください。1回で切断できなかった場合は、何度か同じ操作を繰り返しましょう。リベットのシャフトが切断できれば作業は完了です。
まとめ
作業箇所に合ったハンドリベッターがおすすめ
ハンドリベッターにはさまざまなタイプのものがあります。締結を行うのがどんな場所なのかを考慮しながら、ぴったりのものを選んでみましょう。使用するリベットの素材や、サイズもあらかじめわかっていると安心ですね。