郊外に家を買うと、花壇を作ったり、芝生を植えたり、ガーデニングを思う存分楽しめます。でも、思った以上に草が生えたり芝生が伸びたりして、休日が庭の世話で終わってしまうことも。そこで今回は、草刈りの重労働から解放してくれる、自走式草刈機のおすすめを紹介します。庭の手入れを楽にして、花を観賞
自走式草刈機の特徴
担ぐ必要がなく自分で進んでくれる
草刈機と言えば、長い棒の先についた回転刃を左右に動かしながらゆっくり歩いて前進していくものを想像しますよね。重たい機械を担いでの労働は疲れます。それに対して自走式草刈機なら、タイヤが自分で回転して前進してくれるので、人間は進行方向を制御するだけ。体への負担をなくすことができます。
カットした高さが揃うというメリットがある
担ぐタイプの草刈機は草を短くすることが目的で、高さを整えることはまったく考えていません。空き地に生えた草を刈るだけなら問題ありませんが、公園の芝生などは長さが揃っていないと見栄えがよくありませんよね。自走式草刈機なら、回転する刃と地面との距離は常に一定に保たれるので、カットした草の高さを揃えることができて美しい仕上がりになりますよ。
自動式草刈機の種類
手押しタイプ
狭いところでも入り込んで草刈りができる
手押しタイプは家庭用としてよく使われます。コンパクトなので花壇の縁やフェンスの際まで寄せて使うことができます。庭にウッドデッキがあったり、倉庫があったりしても、隙間に入って雑草や芝生を刈ることができます。
タイヤが回転して前進してくれるので、後ろから向きを変えるだけで楽に草刈り作業ができます。重たい機材を抱える必要がなく、体への負担がまったくありません。庭だけでなく、空き地や畑の草刈りでも作業がはかどりますね。
乗用タイプ
広大な公園や敷地のメンテナンスに適している
野球場やサッカーグラウンド、ゴルフコースなどの草刈りなら乗用タイプが便利です。四輪車の運転席に乗って走り回るだけ。自分で歩く必要がないので、草刈り作業が大幅に楽になります。悪路でも走破する能力があるので、河原などのぬかるんだ歩きにくい場所でも活躍してくれますよ。
大きさはゴルフカートを一回り小さくしたサイズなので、運転免許を持っていれば誰でも簡単に乗れます。エンジンも改良されて、騒音や廃気ガスを気にせず使えるようになりました。一度ガソリンを満タンにすれば2時間から3時間位は連続で動けるので、効率よく草刈りができますよ。
自走式草刈機の選び方
刃の種類で選ぶ
手軽で手入れが簡単なロータリーナイフ
ガーデニング用の草刈機でよく使われているカット刃です。円盤に刃が取り付けられ、水平に回転しながら草を刈っていきます。1台につき2つから4つの刃がねじで止められているシンプルな作りなので、切れが悪くなった時や刃こぼれしたときの交換がとても楽。簡単な構造なので草刈りが終わった後の清掃やメンテナンスも簡単です。
ハンマーナイフならカットした草や芝を細かく粉砕するので後処理が楽
タイヤの回転と同じ縦に回りながら草をカットするタイプです。Y字型をした刃が草を細かく粉砕しながら進むので、カットくずをかき集める必要がありません。背丈ほど高くなってしまった草でも巻き込んでかみ砕くので、手入れされていない空き地や河原などで威力を発揮しますよ。カット長さを揃えるのは苦手ですが、刃の幅が広いので、大面積の土地を手入れするのが得意です。
動力で選ぶ
広い敷地で長時間の作業が必要ならエンジン式
普通車と同じレギュラーガソリンでエンジンを動かします。非常にパワフルなので、生い茂った草むらでもものともせず進んで、あっという間に広い面積の草刈りができます。一度の給油でおよそ2時間から3時間は動かすことができるので、公園やグラウンドなど、広い土地で使用されることが多い動力方式です。排ガスと燃費も日々改良が進んでいますので、地球環境にも配慮されていますよ。
庭の手入れなら静かに作業ができるバッテリータイプ
自宅の庭や民家の近くの農園なら、バッテリータイプがおすすめです。モータ駆動なので騒音が小さく、ご近所に気を遣わずに草刈り作業ができます。バッテリーを搭載する数によって駆動時間は異なりますが、およそ300坪から600坪の面積を1回で作業できます。よほど広い土地の草刈りをしないのであれば、バッテリー駆動でも十分ですね。
刈り幅で選ぶ
広い面積の草刈りなら刈幅500mm以上の幅広タイプが効率的
広い面積を草刈りする時には、幅広タイプの自走式草刈機を選ぶとよいでしょう。幅が広ければそれだけ往復回数が少なくて済みます。とくに有効なのは、背丈ほどまで伸びた草を刈る時です。自分の幅以上に刈り取られているので、押しながら歩いても草が体にまとわりつかずに作業できますよ。競技場や公園などは刈り幅60cm以上の大型タイプがおすすめです。
入り組んだ場所や狭い庭なら刈幅300から400mmのコンパクトタイプが便利
自宅の庭で使うなら、コンパクトな自走式草刈機がおすすめです。テーブルやウッドデッキ、あるいはエアコンの室外機など、庭にはいろいろと置かれていると思います。幅の狭い自走式草刈機なら、そのような障害物がたくさんある場所でも隙間に入って草刈りができます。重量も軽く取り回しが楽なので、女性でも作業できますよ。
自走式草刈機のおすすめブランド・メーカー
KUBOTA(クボタ)
農機具やガーデニング機器の代表的メーカ
田植え機などぬかるんだ土地での農作業に使える機器を多数扱っているメーカです。日本全国に販売店があるので、故障や交換部品の取り寄せなどトラブルでも安心。大型のモノから小型の家庭用までラインナップも豊富なので、作業する場所に合わせた機種を選定できますね。
KIORITZ(共立)
草刈機、チェーンソーなど切る工具が充実
チェーンソーや草払い機など、樹木を切る作業に役立つ器具を扱っています。とくにECOシリーズは低燃費で定評があり、チェーンソー、噴霧器、草刈機いずれでも人気機種です。自走式草刈機はあぜ道用や乗用など、特徴のある商品を揃えています。
HONDA(ホンダ)
高出力で安定したエンジンが魅力
オートバイや自動車などで培ったエンジンは、農業用としても威力を発揮します。トルクがあって粘り強いので、硬い草でもすいすい刈り取って行きます。自走式草刈機は四輪タイプと三輪タイプを揃えていて、使用する場所の広さに応じて選択できますよ。
イセキアグリ
田植え機から畑仕事まで日本が世界に誇る農機具メーカ
日本はもちろん、アジアのコメ所には必ずある農機具ブランドです。稲の刈り取り技術は草刈りにも応用されていて、あらゆる草に対応できます。小型のロータリーナイフタイプと中型のハンマーナイフタイプ、さらに広範囲の作業に適した乗用タイプなどあらゆる種類を揃えていますので、用途に応じた選択ができますよ。
Husqvarna(ハスクバーナ)
ルンバのようなロボット草刈機
1689年に設立されたスウェーデンの林業、農機具メーカです。300年以上の歴史の中で時代とともに変革し、オートバイの製造を行っていた時期もあります。草払機やチェーンソーでは世界中に名が知れています。人が操作しなくても自分で走り回るロボット草刈機で注目を集めていますよ。
自動草刈機のおすすめ&人気の自動草刈機ランキング
ロータリーナイフでおすすめの自走式草刈機
クボタ – 自走式草刈機 GC-K300D (166,100円)
軽量で扱いやすい草刈機
自宅で使う自走式草刈機を探している方におすすめです。4輪駆動の大きな車輪で強く進み、草刈り作業がはかどります。短く切りたいときでもスイング式の刃で後ろに隙間を作るので、カットした草を排出するスペースが確保され、途中で詰まってしまうという心配がありません。
横幅43cmなので狭いところでも入れて、刈り残しの少ないことが特徴です。方向転換しやすいハンドルで操作も簡単。斜面の草刈りでは機械の重さで下に引っ張られてしまうことが多いのですが、この草刈機は重量26kgと軽量なので、思った通りのコースで刈ることができますよ。
ホンダ – 自走式草刈り機 UM2160K1-J (173,098円)
小回りのきく3輪タイプ
何度も方向転換が必要な場所での作業におすすめです。3輪タイプなので向きを反転しやすく、小回りがききます。エンジンはホンダの4気筒で5.5馬力。粘り強くエンストしにくいので、深い草刈りでもすいすい作業できます。
ハンドルを離すとクラッチが切れて回転ブレードが止まるようになっていますので、つまずいて転んだ時でも安心です。速度は2段階調整できますので、作業中は高速、トラックへの積み下ろしは低速という使い方ができて、運搬時も安全に作業できます。排出ガードがついているので、刈った草が自分の方に飛んでくる心配もありませんよ。
マキタ – 充電式自走芝刈り機 MLM533DZ (114,730円)
バッテリー駆動なので静かに作業できます
住宅地など近隣に気を使う必要がある場所でおすすめです。モータ駆動なので音が静かで、排出ガスも出しません。回転ムラも少ないので、刈り取る高さが安定してきれいに仕上がります。さらにダストバッグもついているので、周辺にまき散らして迷惑をかける心配もありませんよ。
バッテリーは標準で2本ついており、およそ200坪の面積を刈り取る能力があります。普通の家庭の庭なら十分な容量ですね。畑など広い面積を刈り取り作業したい場合はバッテリー4本まで搭載可能ですので、400坪から500坪、テニスコート5面分の処理が可能です。
Dream Link – グリーンマスタープロ 自走式草刈機 (54,800円)
ガーデニングの本場アメリカ製のタフな草刈機
エンジン式のパワフルな芝刈り機を探している方におすすめです。ブリッグス&ストラットン社製の6馬力エンジンを搭載しているので、草といっしょに密集して伸びた粘っこい芝でも、すいすい刈り取ることができます。テニスコート5面分の広さが1時間で刈り取れますよ。
刈幅は56cmと広いので、往復回数が少なくてすみます。カット高さは2.5cmから8cmまで8段階で調整できます。伸びすぎてしまった草も一緒に刈り込むことができるので、芝生だけでなく空き地の草刈りでも大活躍ですよ。
共立 – 畦草刈機 AZ746F 2面刈りタイプ (248,477円)
農家でも家庭菜園でも使える畔用
畔用の草刈機を探している方におすすめです。水平刈りするメインカッターと、斜め刈りするサイドカッターを備えているので、畦道に伸びた草を一度で刈ることができます。機械は水平に保ったままで斜面を刈ることができるので安定した作業ができますよ。
サイドカッターは30度、および60度にセット可能。畔の斜面傾斜に合わせたセッティングができます。サイドカッターの角度を0度にすればメインカッターと合わせて69cmの幅広草刈機になりますので、作業場所の状況に合わせた使い分けができますね。
ハスクバーナ – ロボット芝刈機 AUTOMOWER 315 (253,000円)
勝手に走り回って草刈りしてくれるロボット
ロボット草刈機を導入したい方におすすめです。広い庭や果樹園、農場などに導入されて25年以上の実績があります。伸びている箇所を自動的に感知したり、天候によって草の重みが変わることも感知して、状況に応じたカット条件を自動選択します。
一度の充電で1,500m2、テニスコートでおよそ5面分を作業してくれます。傾斜の付いたところでも大きさなタイヤで踏ん張って作業でき、22度の傾斜に対応することができます。充電がなくなってくると自分でチャージステーションにもどるなど、完全に草刈り作業を任せてしまうことができますよ。
ハンマーナイフでおすすめの自走式草刈機
オーレック – 雑草刈機 ブルモアー HR663 (388,000円)
ハンマーナイフ草刈機のスタンダードタイプ
農業や公園の整備用でおすすめの草刈機です。タイヤと同じ方向に回転するハンマーナイフが草を引き込みながらカットしてくれので、人間の背丈ほどの草でも対応可能です。放置されて伸びすぎた草でもバリバリ処理してくれますよ。
刈幅が65cmと広いので、農場や河原、公園など広い範囲に草が生い茂った場所の作業に向いています。カバーはステンレス製なので、泥や水気を吸った草を刈ってもさびにくくなっています。刈り取った草は細かく粉砕されるので、後始末も不要で楽ですよ。
atex – 刈馬王 RS-500 (285,310円)
狭い畝でも作業できます
コンパクトタイプのハンマーナイフモアを探している方におすすめです。刈幅50cmなので、狭い場所の草刈りに向いています。重量は95kgしかなく、一般的なハンマーナイフ草刈機の半分以下なので、楽に運搬できますよ。
この草刈機はタイヤの幅を可変できるところが特徴です。通常は35cmで使用し、畝など狭いところを走行する時には26cmに狭めることができます。1台で平らなところと、畝や畔のような幅のせまい場所を草刈りできるので、便利に使えて重宝しますよ。
イセキアグリ – 自走式草刈機 HRC664-M (456,900円)
ぬかるんだ土地にも対応します
軟弱な土地や湿地などぬかるんだ場所での草刈りにおすすめです。クローラー式なので悪路でも走破性がよく、安定した速度で作業ができるので刈跡が整います。傾斜した場所でも横滑りしにくいので、安全に作業できますよ。
立ち乗り用のステップ台を取り付ければ、足元がぬかるんだ場所でも泥汚れや滑るのを気にせずに作業できます。前進スピードは3段階可変できますので、地面の状況や広さに応じた速度に調整することが可能。1m以上に伸びた草でも粉砕処理できますので、河原の整備で大活躍ですよ。
オーレック – 雑草刈機 ブルモアー HR402 (189,750円)
女性でも扱えるコンパクトなハンマーナイフモア
最小クラスのハンマーナイフモアです。刈幅40cmなのでコンパクトで、小回りがききます。重量は71kgしかなく、一方でエンジンは4馬力と草刈機としては平均的なパワーがありますので、女性でも楽に作業することができます。
刈った草は細かく粉砕してくれるので後始末が不要です。狭い場所でも作業できて、家庭菜園の草刈りや庭の芝刈りに便利。カット高さは2cm~9cmまで可変できるので、お好みの長さで切りそろえることができますよ。
乗用タイプでおすすめの自走式草刈機
ハイガー産業 – HG-SK9950K (217,400円)
コンパクトサイズの乗用草刈機
リーズナブルな乗用の草刈り機としておすすめです。パワフルな12馬力のエンジンタイプで、1時間で350坪、テニスコート5面くらいの面積を刈り取ることができます。前進は5段階でスピード調整できるので、密集して生えているときはゆっくりにするなど、草の状況に応じた刈込ができます。
乗車した状態で刈り取り高さを変えるレバーを操作することができます。2cmから9cmまで調節できるので、路面の状態に応じた刈り取りができます。背の高い草には対応できませんので、整備された庭や公園の維持管理に向いていますよ。
イセキアグリ – 乗用草刈り機 RM831G-B (540,000円)
カートを運転する感覚で扱える
安定した走行性能の乗用草刈り機を探している方におすすめです。駆動用の後輪の幅が16インチなので、ゴルフカートと同じサイズです。雨が降って土地がぬかるんでいても沈まないので、スタックしにくいですよ。
エンジンは14馬力、刈り幅82cmとパワフルなので、学校や公園など広い場所での作業がはかどります。長時間作業しても腰への負担がかからないようにシートサスペンションがついています。刈り高も1cmから7cmまで無段階で調整ができるので、荒刈りから仕上げ刈りまで座ったままで作業できて楽ですよ。
筑水キャニコム – 乗用草刈機 CMX2202YC (887,888円)
耐パンク性が高いので安心して乗れます
刈った草は細かく粉砕してくれるので後始末が不要です。狭い場所でも作業できて、家庭菜園の草刈りや庭の芝刈りに便利。カット高さは2cmから9cmまで可変できるので、お好みの長さで切りそろえることができますよ。
乗り心地を向上するための装備もしっかりしています。シートポジション、ハンドル高さと前後位置など、操縦する人の体格に合わせた調整が可能です。長時間の作業でも疲れず、快適に草刈り作業ができます。刈った草はまき散らさず横から排出されて並ぶので、集めるのも楽ですよ。
アテックス – 乗用草刈機 R9824FA (1,044,884円)
最強の乗用式で広大なグラウンドでも楽勝
プロ用途の乗用草刈り機としておすすめです。4WDなので傾斜地や起伏のある場所、ドロドロの湿地などでも、安定した走破性と操作性が確保されています。タイヤの形状も工夫されていて、地面をとらえつつも掘り返さないようにしているので、芝を痛めにくいですよ。
エンジンは20馬力、速度は最大10km/hなので、テニスコート50面に相当する面積を1時間で処理する能力があります。シートのホールド感があって、腰への負担を軽減しています。ゴルフ場や公園など、広大な場所の芝刈りに適していますよ。
まとめ
コンパクトで省エネな自走式草刈機がおすすめ
自宅用でも、農作業用としても、草刈りは小回りが利いて、狭いところにも入れるコンパクトタイプが重宝します。作業1時間で広い面積を処理したい場合が多いので、燃費のよい省エネタイプを選ぶとよいでしょう。自走式の草刈り機で、楽々な庭の手入れを楽しんでくださいね。