Canon EOS M10実写レビュー!写真や動画の作例も【使い方まで】

ミラーレスカメラに興味があるけれど、初心者におすすめの機種が分からない、簡単に使える機種は無いだろうかと悩んでいる方もいると思います。スマホやコンデジからミラーレス一眼カメラにステップアップしたいなら、操作が簡単なエントリーモデルがおすすめ。Canon EOS M10なら、スワイプで操作するメニュー画面など、初心者でも使いやすい仕様が満載です。今回はカメラのレンタルを行う「モノカリ」のスタッフが、実際にM10で撮影した写真や動画の作例をご紹介。基本性能や便利な機能、使い方のポイントも交えて徹底レビューします。M10を使いこなしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Canon EOS M10の総合評価

画面操作と画像共有が簡単にできるエントリーモデル

総合評価90点
機能性★★★★☆
(Wi-Fi接続、フルHD動画撮影)
デザイン★★★★★
(スマートな形状)
操作性★★★★★
(分かりやすいモードボタン)

EOS M10は、エントリー向けモデルとして2015年10月に発売されたミラーレスカメラです。シンプルなダイヤルやボタンで操作が分かりやすく、スマホ感覚でスワイプ操作できるメニュー画面なので、初心者でも気軽にチャレンジしやすい点がポイント。Wi-Fiでスマホに画像を転送できるワンタッチスマホボタンが搭載されているので、撮った画像をすぐにSNSにアップしたい方にもぴったりでしょう。女性にも持ちやすいスタイリッシュなデザインも魅力です。

Canon EOS M10とM100・M3・M2のスペック比較

商品画像
商品名EOS M10 EOS M100 EOS M3 EOS M2
最安価格(2021年9月時点)14,680円 22,500円24,380円12,399円
発売日2015年10月29日 2018年4月7日 2015年3月26日 2013年12月20日
有効画素数約1800万画素 約2420万画素 約2420万画素 約1800万画素
常用ISO感度ISO100~ISO12800 ISO100~ISO25600 ISO100 ~ 12800 ISO100~ISO12800
映像エンジンDIGIC 6 DIGIC 7 DIGIC 6 DIGIC 5
センサーサイズAPS-C APS-C APS-C APS-C
AF測距点最大49点 最大49点 最大49点 最大31点
連続撮影速度最高約4.6コマ/秒 最高約6.1コマ/秒 最高約4.2コマ/ 秒 最高約4.6コマ/秒
動画記録画質フルHD フルHD フルHD フルHD
画像転送
(無線通信​)
スマホ・PC可
(Wi-Fi)
スマホ・PC可
(Wi-Fi/Bluetooth)
スマホ・PC可
(Wi-Fi)
スマホ・PC可
(Wi-Fi)
サイズ約108.0× 66.6× 35.0mm 約108.1×67.1×35.1mm 約110.9× 68.0× 44.4mm 約104.9×65.2
×31.6mm
重量約301g 約302g 約366g 約274g
カラー展開ブラック/ホワイト/グレー ブラック/グレー/ホワイト ブラック/ホワイト ブラック/ホワイト/ベイブルー/レッド

M10は、EOS Mシリーズから2番目に発売されたM2の後継機に当たるハイアマチュア向け機種M3の下位機種といった位置付けです。有効画素数は約1800万画素、映像エンジンはDIGIC 6で、AF測距点は最大49点に。M2と有効画素数は同じですが、映像エンジンやAF測距点などの性能がアップしています。後継機のM100になると、有効画素数や映像エンジン、ISO感度などのスペックがアップ。連写機能にも向上が見られます。本体の幅はどの機種も110mm前後、重さはM3だけ少し重いものの、他の機種は300g前後とサイズ感には大きな違いがありません。

M10で進化した点は?旧モデルのEOS M2と比較

M10では映像エンジンとAF測距点の性能が上がっている

M2の後継機はM3だとCanonの公式サイトで紹介されていますが、M3はハイアマチュア向けモデルなので、下位機種であるM10の方がM2に近いと言えそうです。M2ではDIGIC 5であった映像エンジンがM10ではDIGIC 6になり、より高性能な撮影が可能に。さらに、M2では採用されていなかったチルト液晶が採用されている点も大きな進化と言えるでしょう。AF性能に関しても、AF測距点が最大32から49にアップしています。一方で、MやM2には搭載されていたアクセサリーシューがM10には搭載されていません。この点は、マイクなどを使用したい方にとってはデメリットになる可能性も。本体重量(バッテリーパックやSDカード含む)についても、M2よりもM10の方が約27g重くなっています。

M10より少し前に発売されたハイスペックモデルM3との違いは?

有効画素数ではM3に劣るもののほかのスペックはさほど見劣りしない

M2の後継機で、M10の上位機種とされているのがM3です。M10よりも7カ月ほど前に発売されています。有効画素数が2420万画素とM10よりも高スペックですが、映像エンジンやAF測距点、連写性能などのスペックに関してはM10も見劣りしていません。2つの機種は、構造の面においていくつかの違いが。M3にもM10にもチルト液晶が採用されていますが、M10は上方180度のみの稼働なのに対し、M3は下方にも稼働します。また、M10は前面がすっきりとした形状であるのに対し、M3にはしっかりとしたグリップが。さらに、M3にはアクセサリーシューが搭載されているという点にも違いがあります。M10は必要最低限のダイヤルやボタンのみですが、M3には露出補正ダイヤルが搭載されているなどハイアマチュア向けのダイヤル、ボタン配置であるのも特徴です。

M10の後継モデルであるM100はどう進化した?

M100では画素数が2420万画素になり映像エンジンも進化

後続機のM100になると、有効画素数がハイアマチュア向けモデルのM3と同じ2420万画素まで進化します。さらに、映像エンジンもDIGIC 7に。連写性能も、最高約6.1コマ/秒にアップしています。Bluetooth対応になった点も特徴でしょう。さらに、AFはデュアルピクセルCMOS AFが採用され、より高速化されています。モードダイヤルやボタンがシンプルな点はM10と大きな違いがありませんが、M100ではモードダイヤルが少し大きくなっており、操作性がアップしています。

Canon EOS M10のセット内容・付属品

カメラ本体のみと5種類のレンズキットから選べる

商品画像
商品名ボディEF-M15-45 IS STM レンズキット ダブルズームキット ダブルレンズキット マクロダブルレンズキットマクロトリプルレンズキット
最安価格(2021年9月時点) 14,680円 21,200円51,700円29,800円60,600円
内容・カメラ本体 ・カメラ本体
・標準ズームレンズ
・カメラ本体
・標準ズームレンズ
・望遠ズームレンズ
・カメラ本体
・標準ズームレンズ
・ パンケーキレンズ
・カメラ本体
・標準ズームレンズ
・ マクロレンズ
・カメラ本体
・標準ズームレンズ
・ マクロレンズ
・望遠ズームレンズ

ボディのみのほか、使い勝手の良い標準ズームレンズEF-M15-45 F3.5-6.3 IS STMが付いたレンズキットがあります。さらに、標準ズームレンズとパンケーキレンズが付いたダブルレンズキット、標準ズームレンズに望遠レンズが付いたダブルズームキットも。ダブルレンズキットはスナップ撮影や人物撮影、料理の撮影などを良く行う方におすすめ。ダブルズームキットは、子供の運動会など遠くの被写体を大きく写したい方や鉄道撮影をしたい方などにぴったりでしょう。さらに、マクロレンズが付いたキットがラインナップされているのも特徴です。どんなシーン、被写体の撮影を行うことが多いのか、事前に考えてからレンズキットを選びましょう。

レンズキットに付いているレンズは全部で4種類

焦点距離の数字が大きいほど望遠で撮影ができる

商品画像
商品名EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMEF-M22mm F2 STMEF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
レンズタイプ標準ズームレンズ望遠ズームレンズパンケーキレンズマクロレンズ
レンズ単体の最安値(2021年9月時点)6,800円17,480円11,898円26,700円
ピント合わせ手動/自動手動/自動手動/自動手動/自動
ピントが合う最も近い距離0.25m1m0.15m
通常撮影モード時:0.097m
スーパーマクロモード時:0.093m
対応センサーサイズAPS-CAPS-CAPS-CAPS-C
ズーム幅15~45mm55~200mm22mm28mm
開放F値F3.5-6.3F4.5-6.3F2F3.5
フィルター径49mm52mm43mm43mm
最大径×長さφ60.9 × 44.5 mmφ60.9×86.5 mmφ60.9 × 23.7 mm(電源OFF時)φ60.9mm×45.5mm
重量約130g約260g約105g約130g
手ブレ補正機構

レンズキットに含まれるレンズには、ズームレンズやパンケーキレンズ、マクロレンズがあります。ズームレンズとは、被写体までの距離に合わせて焦点距離を変えることができるレンズのこと。撮影シーンや被写体までの距離に合わせてレンズを交換する必要がないので便利です。15-45mmなどの数字の部分が焦点距離で、小さいほど広角で、大きいほど望遠での撮影ができます。

すべてのキットに付属する標準ズームレンズは汎用性が高く普段使いにぴったり

M10のレンズキットに付いているズームレンズには、標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2種類があります。すべてのレンズキットに付いているのは、焦点距離が15-45mmの標準ズームレンズ。景色の撮影やスナップ写真、集合写真を撮るときなど、普段使いに幅広く活用できます。

遠くの被写体や鉄道などを撮影したいなら望遠ズームレンズが付いたキット

焦点距離55-200mmの望遠ズームレンズはダブルズームキットに付属。標準ズームレンズよりも遠くの被写体を大きく写すことができるのが特徴です。鉄道や動物の撮影、運動会などのスポーツシーンにも活躍してくれるでしょう。遠くのものを撮影する機会が多い方は、望遠ズームレンズが付いたキットを選ぶのがおすすめです。

花の撮影など被写体に寄って撮影を行いたいならマクロレンズが付いたキット

マクロレンズとは、被写体に寄ってより大きく写すことができるレンズです。花を細部まで大きく写したり、小物を撮影したりするのに向いています。背景ボケが美しい写真が楽しめるのも特徴です。

持ち運びやすさを重視するならパンケーキレンズが付いたキット

パンケーキレンズは、まるでパンケーキのように薄くて持ち運びのしやすいレンズです。M10に付属しているのはEF-M22mm F2 STMという単焦点レンズで、テーブルフォトや人物撮影などに活躍してくれます。薄いレンズならカメラがよりかさばりにくくなるので、普段の持ち歩き用にもおすすめですよ。

Canon EOS M10の特徴

約301gの小型軽量ボディ

横幅はスマホよりもコンパクトで女性の片手にすっぽり

M10は、コンパクトなサイズ感が特徴です。ボディは薄く、一見するとコンパクトデジカメと変わらない感じ。厚みは装着するレンズによって多少変化しますが、バッグにもすっぽり収まり携帯性に優れています。散歩などの時に気軽に持ち歩きたい方や、子供との公園遊びに毎日持って行きたい方などにもぴったりです。

ボディは約301gで、レンズを装着しても500mlのペットボトル1本よりも少し軽いくらいの重量です。軽量なので、長時間構えていても疲れません。力のない筆者が持っても全く重く感じず、少し大きめのコンパクトデジカメとさほど変わらない重量感。重さによって手ブレが起こるなど、撮影に支障が出るということもありません。

180度回転するチルト液晶

自分撮りがしやすいのでSNS投稿用の写真や動画の撮影に便利

液晶モニターには、上方に180度回転するチルト液晶が採用されています。モニターをレンズ側に向けて撮影することが可能なので、自分撮りをすることができて便利。ピントやズームなどをモニターで確認しながら撮影ができます。動画配信用の撮影なども行いやすいでしょう。

M10のホワイトのチルト式液晶モニターを、180度上方に回転させた場合の背面はこのような感じです。すっきりとしたデザインになっているので、撮影中に裏側から見られても恥ずかしくありません。質感もチープさがなく、しっかりした作りになっていています。

スワイプで操作できる撮影モード

アイコン付きで分かりやすく必要なモードを画面タッチで選べる

カメラ初心者が迷いやすいことの一つに、撮影モードの選択が挙げられるでしょう。詳しい説明が書かれていないと、どのモードを選べばよいか分からないという方も多いと思います。M10の撮影モードはアイコン付きで詳しい説明が書かれているので、初心者でも簡単に使いたいモードを選択することができて安心です。

もう一つの特徴は、画面を指でスワイプしてモードの選択ができる点です。まるでスマホアプリのような感覚なので、カメラの操作には自信がないという方でも大丈夫。スマホのカメラアプリに慣れている方にとっては、ボタンで操作するよりもモニターをスワイプやタッチで操作できる方が使いやすいでしょう。筆者も実際に操作してみて使いやすさに感動。アイコンが大きく分かりやすいので、使いたいモードまですぐたどり着くことができます。

肌を美しく演出できる自分撮りモード

タッチモニターで画面を見ながら明るさや背景のぼかしなどが設定できる

M10には自分撮り用のモードも搭載されています。設定は画面に表示されているメニューをタッチすることで行っていくので、初心者でも簡単に思いのままの自分撮りが可能。SNS用の自分撮り撮影などを行いたい方に向いている機種だと言えるでしょう。

肌をきれいに見せる美肌効果を付けられるほか、明るさを変えたり、背景をぼかしたりと簡単な操作で本格的な自分撮りができます。ぼかし具合と明るさは5段階から、美肌効果は3段階から選択することが可能。スマホのカメラアプリの加工のような感覚で使えるのが魅力です。実際にやってみると、明るさは指でスライドさせて変えられるので簡単。美肌効果を使うと、本当に肌がいつもよりもきれいに写ります。

Canon EOS M10の外観&基本操作をレビュー

ボディ正面

コンパクトなレンズのEF-Mマウント搭載

M10を含むEOS MシリーズはEF-Mレンズを使用します。一般的な一眼レフのレンズに比べてコンパクトなレンズなので、小型のボディにもマッチ。マウントアダプターEF-EOS Mを使用すれば、EFやEF‐Sのレンズにも対応できます。また、ボディ前面の形状はフラットで、グリップなどは付いていません。

ボディ上面

モードは3つのみでダイヤル操作時に悩まない

ボディ上面にはシャッターボタンや動画撮影ボタン、モード切替ボタンなどがあります。モードは静止画2つ、動画1つのみのシンプルなものなので、初心者でも迷わずに操作しやすいのがポイント。コンパクトデジカメからミラーレスカメラにステップアップしたい方にもおすすめです。アクセサリーシューは付いておらずすっきりした作りになっています。

ボディ背面

ボタンは最小限で操作が覚えやすい

背面には右側に必要最低限のボタンが集約されていて、カメラを持ったまま右手の親指で操作しやすくなっています。右手の親指でカメラを支える部分は滑りにくい素材になっており、小さいグリップのような形状。ファインダーは付いていませんが、3型の液晶モニターが大きくて使いやすいです。

ボディ側面

SDカードスロットは側面にあって三脚使用中でも出し入れしやすい

通常は底面にあるバッテリー収納部にSDカードの収納部がある機種が多いですが、M10はSDカード収納部がサイドに付いています。カメラを三脚に取り付けていても、SDカードの取り出しに支障がない点が魅力。反対側には、スマホと画像の共有がしやすいワンタッチスマホボタンやNマークなどが付いています。

ボディ底面

バッテリー収納部は開けやすくカチッと閉まって安心感がある

底部には、三脚取り付け用のネジ穴が付いています。バッテリー収納部も底面にあり、蓋が開閉しやすく安心感が。蓋部分はチープさはなく丈夫な感じで、カチッとしっかり閉まってくれます。

Canon EOS M10を使いこなす初心者向け機能紹介

撮影前に設定する機能

シーンインテリジェントオート

カメラが最適な設定で撮影してくれるから安心

上部にあるモードダイヤルをオート(Aにプラスが描かれたマーク)に合わせると、カメラ任せで撮影ができます。ズームリングを回して被写体の大きさを決め、シャッターを半押ししてピントを合わせてシャッターを切るだけで大丈夫なので、カメラの知識は必要なし。それ以外は、自分で行う必要がありません。これまでスマホカメラやコンパクトデジカメしか使ったことがないという方も、簡単に撮影が始められます。

シャッターを切るだけで天候や被写体などに合った写真が撮れる

被写体や撮影状況、天候などをカメラが判断してくれるから、自分で細かい設定をする必要がありません。カメラ用語はあまりわからないという方や、明るさや彩度などをどう設定すればよいのか分からないという方でも安心。シャッターを切るだけで、最適な設定で撮影されます。

クリエイティブアシスト

カメラの専門用語が分からなくても自分好みの撮影ができる

カメラには詳しくないけどシャッターを押すだけのオートモードでは物足りない、自分で明るさやボケ具合などを変えたいという方は、クリエイティブアシストがおすすめです。通常は、細かい設定を行うにはある程度カメラの専門用語を勉強しなくてはなりません。M10のクリエイティブアシストは、専門用語ではなく背景、明るさ、色合いといった誰にでもわかる言葉で説明されているので、初心者でも簡単に細かい設定が可能。主に画面タッチで操作でき、モニターを見ながら設定ができます。

お気に入りの設定を登録しておくこともできて便利

いくら分かりやすい言葉で説明されているからとはいえ、撮影のたびに毎回明るさや背景のボケ具合などを設定するのは大変ですよね。クリエイティブアシストは、お気に入りの設定を登録しておいて必要な時に呼び出すことができます。設定は最大6つまで登録できるので、シーンに合わせて登録しておくと便利です。

撮影後に使用する機能

クリエイティブフィルター

撮影済みの写真に特殊効果をプラス

クリエイティブフィルターとは、撮影した写真にトイカメラ風や水彩風などといった特殊な演出を加える機能です。スマホの写真加工アプリのように、フィルター効果でおしゃれな雰囲気の写真に仕上げることが可能。フィルターの種類によって、ぼかし具合や色調も変更できますよ。

雰囲気をガラッと変えてSNS向けの写真にできる

撮影済みの写真にトイカメラ風のフィルターを付けてみると、ノスタルジックな写真に様変わり。「四隅が暗くなる効果」のように特殊効果の説明が表示されるので、写真の加工に慣れていない人でも使いやすいのがポイントです。SNS向けの見栄えが良い写真を撮りたい方は使い倒したい機能です。

ワンタッチスマホボタン

スマホと画像共有が簡単

M10は、Canonのアプリ「CameraConnect」を利用してカメラからスマホに画像を送ることができます。画像を共有したいスマホをワンタッチスマホボタンに一度登録してしまえば、次回からはボタンを押すことで接続が可能。頻繁にSNSに画像をアップしたい方にも便利な機能です。

スマホ側で操作するだけでカメラとスマホを簡単にWi-Fi接続

ワンタッチスマホボタンを押して、スマホやパソコンのニックネームを入れ、スマホ側でネットワーク名の入力やアプリの操作などを行うと、Wi-Fi接続が可能になります。筆者の場合、初めての接続は何度やってもうまくいかず苦戦しましたが、口コミを参考に一度登録を削除してから再度接続してみたら成功。初めて接続する時には注意しながら行ってみてくださいね。

パソコンに接続すると、上の写真のようにカメラに入っている画像がずらっと出てきます。静止画なら送信も短時間でできるのでストレスがありません。

Canon EOS M10の性能をレビュー

AF性能

1点AFと顔+追尾優先AFが選べるハイブリッドCMOS AF II 方式

M10のAFには、ハイブリッドCMOS AF II 方式が採用されています。ハイブリッドCMOS AF IIは、撮像面位相差AFとコントラストAFをを組み合わせたAF方式。すばやいピント合わせと広いAFエリアが特徴です。顔を判別し、被写体が動いたら一定の範囲で追尾してくれる顔+追尾優先AFと、1点のフレームでピント合わせをする1点AFから選ぶことができます。AF測距点は最大49点で、M2よりも性能が向上しています。

タッチAFを使えば狙った位置にピントを合わせられる

M10には、画面上でピントを合わせたい被写体にタッチすると、その部分にピントが合うタッチAFも搭載されています。画面を見ながらピントを合わせられるので、カメラでの撮影に慣れていない方でも使いやすい機能。大勢の被写体の中から1人にピントを合わせたい時などにも便利です。タッチした場所にフレームが表示されます。

連写性能

1秒間に最大約4.6コマの連写が可能

SETボタン(Q)を押してメニュー項目でドライブモードを選び、四角が重なったアイコンを選択すると、連写機能を使うことができます。シャッターボタンを押し続けることで、1秒間に最大約4.6コマの連写が可能。動いている被写体を撮りたい時や、ベストショットを逃したくない時に便利です。

連写後の処理時間も短くすぐ次の撮影ができる

写真はパークトレインを連写機能で撮影したものです。動く様子をしっかりととらえることができています。今回は10連写していますが、撮影後にブラックアウトが起こることがなく快適。連写が終わってから2~3秒後には次の撮影に移れる感じです。これなら、子供の運動会などすぐ次の撮影に移りたいシーンなどでも使いやすいでしょう。ただし、SDカードの処理能力などによっても処理の時間が変わってくる可能性があります。

動画では、10連写を2回行っています。連写の速度などがお分かり頂けるのではないでしょうか。見ていただくと分かる通り、処理中には緑のランプが点滅して一旦撮影ができなくなるものの、2~3秒後には再び撮影ができています。

動画撮影性能

フルHDでの動画撮影が可能

モードダイヤルを動画モードに合わせると動画撮影ができます。M10では4K動画は撮影できないものの、フルHDでの動画撮影が可能。自動露出とマニュアル露出から選択して撮影ができます。フォト・イン・ムービー機能が搭載されており、動画撮影中にシャッターボタンを押すと静止画を撮影することができる点も便利です。

動きながら撮影してもぶれにくく気軽に撮れる

実際に撮影してみると、多少カメラが上下に動いてしまってもほとんどブレずに撮影ができます。音声は内臓のマイクでの録音となりますが、比較的きれいです。日常的なシーンの撮影や、子供の行事の撮影などなら十分でしょう。動画撮影ボタンも押しやすい位置にあり、撮影開始、停止がしやすいです。

イメージセンサー

有効1800万画素のCMOSセンサーを搭載

イメージセンサーとは、レンズからカメラに入った光を電気信号に変換する装置で、撮像素子とも言います。M10のセンサーサイズはAPS-Cで、有効画素数約1800万画素のCMOSセンサーと、DIGIC 6の映像エンジンを搭載。背景のボケたミラーレスカメラならではの美しい写真を撮影することができます。

背景のボケた本格的な写真が楽しめる

写真は、クローズアップモードで花を撮影したものです。花びら1枚1枚がくっきりと映り、色も目が覚めるように鮮やか。背景がボケて被写体が際立っています。花びらにとまっているカマキリの子供もしっかりと映っていますね。スマホカメラでここまでの背景をぼかした写真を撮るのは難しいので、やはりカメラならではと言えるでしょう。

ISO感度

ISO100から12800まで設定することが可能

ISO感度とは、レンズに入った光をカメラがどのくらいとらえられるかを数値化したものです。M10は、ISO感度を100から12800まで設定することが可能。拡張することで、最大25600相当まで対応可能です。感度を高くすると、暗いところでの撮影でもシャッターのスピードを速くすることができますが、ノイズが出やすくなることがあります。

ISO感度を上げることで薄暗い場所での撮影もぶれにくい

ISO感度を上げることでシャッタースピードを上げることができるので、暗いところでの撮影でも手ブレが起こりにくくなります。写真は薄暗い部屋でそれぞれISO100、ISO800、ISO3200、ISO12800で撮影したもの。ISO100ではシャッターが切れるのに約15秒かかり、かなり手ブレが。ISO800でもシャッターが切れるまで3秒以上はかかっています。ISO3200、ISO12800ではすぐにシャッターが切れ、比較的きれいに撮影できていますね。ISO12800でも、ノイズはほとんど目立っていません。

Canon EOS M10のおすすめ撮影シーン・作例

モノクロ写真

ラフモノクロ効果を付けて撮れば何気ない風景もアート風に

M10はさまざまな効果を付けて撮影をすることができます。モード画面をスワイプで選択してタッチするだけで簡単に効果を選べるので、初心者でもすぐに設定可能です。写真は、公園のベンチをラフモノクロ効果を付けて撮影したもの。カラーで撮影したら何気ない風景ですが、モノクロにすることでアートのような雰囲気を簡単に作ることができます。

花・植物撮影

クローズアップモードで花びら一枚一枚をくっきり写せる

花の撮影を行う時にはクローズアップモードを使うのがおすすめです。花びら1枚1枚までくっきり写り、スマホで撮影するよりも迫力のある写真を撮ることができます。EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMのレンズを使用すれば、さらに被写体に寄って細部まで大きく写せて、背景ボケの美しい写真が撮れますよ。

トイカメラ風

トイカメラ効果を付けると四隅が暗く写りレトロな雰囲気に

いつもの風景をレトロ風に撮りたいなら、トイカメラ風の効果を付けて撮影するのがおすすめです。全体の色調が変わって四隅が黒くボケた感じに写り、まるでトイカメラで撮影したような雰囲気に。簡単におしゃれな写真になるので、SNS用の写真にするのも良いでしょう。

Canon EOS M10のメリット

ボタンやモードが少なく操作を覚えやすい

コンパクトデジカメからステップアップしたい人も違和感なくなじめる

M10はモードがシンプルで動画を含めて3つしかありません。モードがたくさんある一般的な一眼レフカメラに比べて、初心者でもなじみやすい機種だと言えるでしょう。コンパクトデジカメやスマホカメラからステップアップしてみたいという方が、初めて使うミラーレスカメラにもぴったり。各撮影モードの説明が詳しい点も、初心者が操作しやすいポイントです。

ボディが薄くかさばらないのでいつでも持ち歩ける

ちょっとしたお散歩にいつでもミラーレスを持ち歩きたい方にぴったり

ボディが軽く、薄い点もM10の大きなメリットです。グリップがなくフラットな形状なので、よりかさばりにくく、コンパクトデジカメのような感覚で持ち歩くことができます。一眼レフカメラK-rと比較してみると、ここまで厚みに違いが。気軽に持ち歩きたい方にぴったりの機種でしょう。

画面タッチでスマホ感覚で操作できる

カメラの操作に苦手意識がある方もスマホに慣れていれば問題なし

撮影モードを画面タッチで簡単に選択できる点もメリットです。指で縦にスワイプすることで画面が切り替わり、使いたいモードをタッチすればよいので、普段スマホを使っている方なら直感的に操作しやすいでしょう。カメラの操作は覚えるまでに挫折してしまいそうだと不安な方も多いと思いますが、M10ならすぐに操作を覚えられると思います。

Canon EOS M10のデメリット

グリップが無く表面がつるつるしていて構えづらい

握るスペースが少ないので手の大きい方は特に注意

シンプルでフラットなボディは薄くてかさばりにくいというメリットもありますが、グリップがなく握りにくい点はデメリットと言えます。表面もつるつるとした素材なので少し滑りやすいです。右の裏側に小さなすべり止めとグリップのようなものがありますが、しっかりしたグリップがある機種と比べると持ちにくさは否めないでしょう。別売りのフェイスジャケットやグリップを付ければ持ちにくさは解消しますが、発売されて時間が経っているためなかなか見つからないのが現実。落下を防ぐため、必ずストラップを付けて使用しましょう。

Canon EOS M10の口コミ・評判

高評価

綺麗さはスマホの比じゃない

やっぱり一眼の写りの良さはスマホの比じゃないね!実物の3割増しでキレイに見える

パンケーキレンズをよく使ってます

初心者カメラですが、愛用のミラーレス一眼お披露目です!パンケーキレンズと呼ばれる単焦点レンズをよく使っています。

安くてちっちゃいけどいい写り

安くてちっちゃくてカメラ女子が持ってそうなカメラだったけどこれがまたいい写りするだなぁ

低評価

iphoneにデータ転送できない

CanonのEOSM10、4年ぶりくらいに引っ張り出してきたら、何度やってもWi-FiでiPhoneにデータ転送できなくて泣いてる

Canon EOS M10で試し撮りするならレンタル

Canon EOS M10は格安でレンタルができる

Canon EOS M10はエントリーモデルで、初心者でも使いやすいモデルです。でも、よく検討せずに買ったらイメージと違った、などということも起こりがちなので、購入前にレンタルしてみるのがおすすめ。一度実際に使ってみれば、操作方法や撮った写真の鮮やかさ、本体の重さなどを肌で感じることができますよ。数日のレンタルなら5,000円程度からと気軽な価格設定なのも魅力です。

Canon EOS M10をレンタルするならモノカリ

Canon EOS M10を購入前にレンタルしてみたいなら、カメラレンタルのモノカリがおすすめです。M10はコンパクトなので、旅行で写真を撮るのにスマホでは物足りないという方や、子供の運動会の撮影に使う軽めのミラーレスをレンタルしたいという方にもぴったりでしょう。レンタルってなんだか手続きが面倒そうだなと感じるかもしれませんが、モノカリなら簡単。ネットでレンタルしたいカメラ、日程を選び、決済するだけで予約手続きが完了します。受け取り方法は宅配のほか、空港受取や店舗受取など豊富に用意されていますよ。返却も、コンビニや郵便局でできて簡単です。Canon EOS M10を使ってみたい方は、ぜひカメラレンタルのモノカリでのレンタルをご検討くださいね。

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