大切な思い出を写真で残すなら、高画質で撮影できるデジタルカメラがおすすめです。中でも、ミラーレス一眼は軽量でコンパクトなため持ち運びに便利。手軽にプロ並みの撮影を楽しめる機能が満載なので、カメラ初心者の方に最適ですよ。今回は、スタイリッシュなデザインで多くのファンを持つOLYMPUS(オリンパス) PENシリーズから「E-PL9」を取り上げます。実際にカメラレンタルを行う「モノカリ」スタッフが実写レビュー。使いこなすための便利な機能の初回から使い方、写真や動画の作例も載せているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
OLYMPUS PEN E-PL9の総合評価
総合評価 | 91点 |
機能性 | ★★★★☆ (アートフィルターの豊富さ、4K撮影、軽量) |
デザイン | ★★★★★ (高級感のあるスタイリッシュな外観、3色展開) |
操作性 | ★★★★★ (カメラまかせの撮影が可能なAUTOモード、タッチパネル) |
「OLYMPUS PEN E-PL9」は2018年3月に発売されたミラーレス一眼カメラです。エントリーモデルならではの使いやすさで、特にカメラ初心者のかたや、SNSをよく使うかたにおすすめ。「E-PL9」の魅力のひとつに挙げられるのは、上品でおしゃれなデザイン。レザー調の高級感のあるボディと、メタリックな箔押しロゴがスタイリッシュです。撮影した作品をスマホに簡単転送できるので、SNSとの相性も抜群。設定をカメラに丸投げできるAUTOモードや、本格的な効果を楽しめるアドバンスフォトモードなど、カメラ初心者に嬉しい機能が搭載されているのも高ポイントです。
E-PL9と他PENシリーズ(E-P7/E-PL10/E-PL8)スペック比較
商品画像 | ||||
商品名 | PEN E-PL9 | PEN E-P7 | PEN E-PL10 | PEN E-PL8 |
最安価格(2021年10月時点) | 25,980円 | 80,500円 | 42,800円 | 20,480円 |
発売日 | 2018年3月9日 | 2021年6月25日 | 2019年11月22日 | 2016年11月18日 |
有効画素数 | 約1605万画素 | 約2030万画素 | 約1605万画素 | 約1605万画素 |
常用ISO感度 | 100~25600 | 100~25600 | 100~25600 | 100~25600 |
画像処理エンジン | TruePic VIII | TruePic VIII | TruePic VIII | TruePic VII |
センサーサイズ | 4/3型 Live MOS | 4/3型 Live MOS | 4/3型 Live MOS | 4/3型 Live MOS |
AF測距点 | 121点(コントラストAF) | 121点(コントラストAF) | 121点(コントラストAF) | 81エリア |
連続撮影速度 | 約8.6コマ/秒 | 約8.7コマ/秒 | 約8.6コマ/秒 | 約7.4コマ/秒 |
動画記録画質 | 4K | 4K | 4K | Full HD |
動画撮影時間 | 約29分 | 約29分 | 約29分 | 約29分 |
画像転送 (無線通信) | スマホ (Wi-Fi) | スマホ (Wi-Fi/Bluetooth) | スマホ (Wi-Fi/Bluetooth) | スマホ (Wi-Fi) |
サイズ | 117.1x 68.0×39.0mm | 118.3×68.5×38.1mm | 117.1×68.0x39.0mm | 117.1×68.3×38.4mm |
重量 | 332g(本体のみ) | 289g(本体のみ) | 332g(本体のみ) | 326g(本体のみ) |
カラー展開 | ホワイト/ブラック/ブラウン | シルバ―/ホワイト | ホワイト/ブラック/ブラウン | ホワイト/ブラック/ブラウン |
本人気の高いOLYMPUS PENの現行モデルは「PEN」シリーズの「E-P7」と「PEN Lite」シリーズの「E-PL10」の2製品。今回ご紹介する「E-PL9」は「E-PL10」の旧モデルにあたり、オリンパス株式会社から映像事業が分社化されたことを機に、販売終了となっています。とはいえ、おしゃれなデザインの「E-PL9」はまだまだ人気が高く、中古で購入する方も。スペックを比較すると、基本性能は「PL-10」とほぼ変わらないことが分かります。
E-PL9は何が進化した?旧モデルE-PL8と比較
画像処理エンジンの進化により暗所でもノイズを抑えたクリアな画質に
E-PL9では、進化した画僧処理エンジン「TruePic VIII」を搭載しています。連続撮影の場合、E-PL8と比較すると約0.1コマ/秒(連写H)から約1.1コマ/秒(連写L)と速度がアップ。従来の画像処理エンジン「TruePic VII」と比較して画像やAFの処理速度が向上しました。また、E-PL9より「アドバンスフォトモード」が追加され「パノラマ」「多重露出」など、撮影をより楽しめる機能も。手軽におしゃれな写真が撮れる「アートフィルター」は、従来の14種類から16種類に変更されています。
後継機との違いは?E-PL10と比較
E-PL10ではアートフィルターの色味や効果を調整するファインチューンを新搭載
後継機となるE-PL10では、新たに「ファインチューン」を追加。バラエティーに富んだ表現ができる「アートフィルター」の色調や効果を調整することで、より自分好みの写真に。また、5種類の撮影モードにおいて「静音撮影」が可能となっています。
最新モデルとの違いは?E-P7と比較
E-P7では新たに高精度の手振れ補正機能を搭載
2021年8月時点での最新モデルとなるE-P7。スタイリッシュで現代的なE-PL9と比較すると、どこかノスタルジックでクラシカルなデザインです。最新モデルのE-P7では、有効画素数が「約2030万画素」と大幅に向上。また、顔や瞳を優先してピントが合わせられる「顔・瞳優先AF」が実装されました。
OLYMPUS PEN E-PL9のセット内容・付属品
カメラ本体のみとレンズ付属のセットから選べる
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商品名 | PEN E-PL9 ボディ | PEN E-PL9 EZレンズキット | PEN E-PL9 EZダブルズームキット |
最安価格(2021年10月時点) | 25,980円 | 44,500円 | 46,000円 |
内容 | ・カメラ本体 | ・カメラ本体 ・標準ズームレンズ | ・カメラ本体 ・標準ズームレンズ ・望遠ズームレンズ |
E-PL9では「本体のみ」もしくは「レンズ付属のセット」から選べます。E-PL9のレンズマウントは「マイクロフォーサーズマウント」。マイクロフォーサーズ規格の対応レンズをすでにお持ちのかたは「本体のみ」を、対応レンズが無いかたは「レンズ付属のセット」を購入するとすぐに使うことができますよ。
レンズ付きのセットはレンズキットとダブルズームキット
そもそもキットに含まれるズームレンズとは?
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商品名 | M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ | M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R |
レンズタイプ | 標準ズームレンズ | 望遠ズームレンズ |
レンズ単体の最安値(2021年10月時点) | 10,000円 | 4,231円 |
ピント合わせ | 自動 | 自動 |
ピントが合う最も近い距離 | 0.2m | 0.9m |
対応センサーサイズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ |
ズーム幅 | 14-42mm | 40-150mm |
開放F値 | F3.5-5.6 | F4.0-5.6 |
フィルター径 | φ37mm | φ58mm |
最大径×長さ | φ60.6mm×22.5mm | φ63.5mm×83mm |
重量 | 約93g | 約190g |
手ブレ補正機構 | – | – |
レンズ付属のキットは、標準ズームレンズが付いた「レンズキット」と、標準ズームレンズ1本に加え望遠ズームレンズ1本が付いた「ダブルズームセキット」の2種類。標準ズームレンズは、薄型でコンパクトなため持ち歩きやすく、スナップ撮影に向いていますよ。望遠ズームレンズは、離れた場所から被写体を大きく撮りたいときにおすすめ。日常使いがメインなら標準ズームレンズ付きのレンズキット、イベントが多いなら望遠ズームレンズも付いたダブルズームキットと、用途に合わせて選ぶと良いですね。
レンズキットは標準ズームレンズのみ付属
レンズキットに付属する標準ズームレンズは「M.ZUIKO DEGITAL ED 14mm-42mm F3.5-5.6 EZ」。通常時は薄型でコンパクトな印象のレンズですが、カメラの電源オンオフ時に自動でレンズが伸縮します。最短撮影距離は0.2mから0.25mのため、被写体にある程度寄って撮ることも可能です。最大撮影倍率は0.23倍(35mm判換算では0.46倍相当)なので、風景の撮影にも向いていますよ。
ダブルズームキットは標準ズームレンズに加え望遠ズームレンズが付属
ダブルズームキットに付属する望遠ズームレンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」です。おすすめのポイントは高性能の「MSC機構」を搭載したオートフォーカス(AF)。高速かつ動作音を抑えたスムーズなAFは、写真だけでなく動画撮影にもおすすめです。
OLYMPUS PEN E-PL9の特徴
散歩や旅行のお供にぴったりな小型軽量ボディ
手の平サイズのメモ帳と同じ大きさなので手が小さめのかたも安心
「E-PL9」を象徴しているのは、おしゃれで上品なデザインと手の平サイズのコンパクトなボディ。幅は約117.1mm、高さが68.0mmと、手が小さめのかたにも持ちやすいサイズ感です。本体はメモ帳(縦約12.8cm、幅約7.6cm)とほぼ同じ大きさなので、比較的コンパクトなカメラバッグにも収まりがいいですよ。
バッテリーやレンズ、ストラップなどを含んだ重さは約489gと、500mlペットボトル1本分よりもやや軽量。ストラップを付けて肩や首にかけたり、カメラバッグに入れて持ち運んだりと、携帯性が高く街歩きにおすすめです。
撮影シーンに合わせて開き方を変えられる可動式液晶モニター
モニターの角度を変えれば凝ったアングルや自撮りも簡単
モニターが上下に可動するチルト式液晶を採用。固定式モニターでは難しいローアングルやハイアングルの撮影が簡単にできるので、撮影の幅が広がります。液晶を下方向に開ききれば、自動的にセルフィ―モードになるので自撮りをするかたにおすすめですよ。
ローアングル撮影の場合は、左側のように液晶モニターを上方向に開きます。上から画面を確認できるため、わざわざしゃがみ込まなくてもローアングルの写真が撮りやすくなりますよ。ハイアングル撮影の場合は、右側のようにモニターを下方向に開きます。液晶画面を下から覗き込めるので楽な体勢での撮影が可能に。
マニュアル無しでも直感的に選択できるモードダイヤル
回すだけで撮影モードが切り替わるので本格的な写真や動画が手軽に楽しめる
初心者には操作が難しい印象の一眼カメラ。「E-PL9」はモードダイヤル登載なので、手にしたその日から本格的な撮影が可能です。AUTOモードは、カメラがシーンにあわせた設定を自動的にしてくれるので、あとはシャッターを押すだけ。ムービーへの切替もダイヤルひとつでできるので便利ですよ。ダイヤルに描かれたマークの意味さえ覚えておけば、直感的にモードの切り替えが可能なため、外出先などで説明書が手元に無くても安心です。
撮影したいシーンや被写体が具体的に決まっている場合は「シーンモード」が便利。動きの多いスポーツ撮影には、自動で連写撮影ができる「スポーツ」、ろうそくの灯りを再現する「キャンドルライト」など、初心者に難しい場面もタッチパネルでの簡単設定が可能です。使い方は、モードダイヤルを「SCN」に合わせてメニューを選ぶだけ。メニュー画面には撮影イメージが表示されるのでイメージしやすいですよ。
OLYMPUS PEN E-PL9の外観&基本操作をレビュー
ボディ正面
洗練されたビジュアルでカジュアルな服装にもフォーマルな服装にも合う
E-PL9は、優しい色合いのボディカラーに「OLYMPUS PEN」の箔押しロゴが映えて上品な印象です。ボディカラーは3色展開で、「ブラウン」と「ホワイト」のロゴはゴールド文字で華やか、「ブラック」はシルバー文字でシックなイメージ。おしゃれなデザインは、カジュアルスタイルにもフォーマルスタイルにもぴったり。ソフトなかわいさを求めるならブラウンやホワイト、きりっとクールなイメージを求めるならブラックがおすすめですよ。旧モデルのE-PL8と比べると、グリップ部分が大きく変わり傾斜のついた持ちやすいデザインとなりました。
ボディ上面
難しい操作は不要!ダイヤルを回すだけで必要な撮影モードが選べる
上部には電源ボタンとモードダイヤル、内臓フラッシュが配置されています。モードダイヤルは、回すだけで撮影モードが切り替えられる便利な機能。アルファベット表示されたモードを切り替えるため、使いこなすにはそれぞれの機能を覚える必要がありそうです。とはいえ、初心者が良く使うモードはぱっと見ただけでおおよその機能がわかるデザインなので安心。カメラおまかせのAUTOモードや、おしゃれな写真を撮るときに便利なアートフィルターモード、動画モードなどは、わかりやすい表記なので直感的に選ぶことができますよ。
ボディ背面
大きく見やすいタッチパネル式のモニター画面
大きく見やすい画面の液晶モニターは、タッチパネル式。本体右側には、「メニュー画面」や撮影情報を表示する「インフォ画面」など機能の選択や確認ができるボタン類が集まっています。画像の確認や削除を行うボタンはマーク表示がわかりやすいものの、「フラッシュ」や「セルフタイマー」ボタンのマークは分かりづらいので、事前に確認が必要かもしれません。
ボディ側面
USBポート付きでパソコンやプリンターとの接続が可能
本体側面には、「マイクロUSBコネクタ」と「HDMIマイクロコネクタ」を搭載。スマホを通さずパソコンに直接画像を送りたいかたは、「マイクロUSBコネクタ」にUSBケーブルを繋いでカメラ本体とパソコンを接続すると良いでしょう。カメラ内の画像を大画面で楽しみたいかたは、別売りのHDMIケーブルを「HDMIマイクロコネクタ」に繋げばテレビの大画面で見ることができますよ。
ボディ底面
二重のロックが電池の飛び出しを防いでくれる
本体底面にあるのは電池とSDカードの収納スペース。「電池/カードカバー」を開き、あらかじめ専用の充電器で充電したリチウムイオン電池をセットします。バッテリー収納スペース内には、データ保存用のSDカードを収める「カードスロット」も。電池は、ツメ状の「電池ロックノブ」で固定され、電池カバーでしっかりとロックできるようになっています。電池やSDカードが飛びだしたり落下したりしないよう、二重にロックが掛けられるので安心ですね。
OLYMPUS PEN E-PL9を使いこなす初心者向け機能紹介
撮影前に設定する機能
AUTO撮影モード
カメラに全てお任せで初心者でも安心
知識や技術に自信のないカメラ初心者のかたにおすすめしたいのが、AUTOモード。モードダイヤルを「AUTO」に合わせるだけで、カメラが自動で最適な撮影モードへと切り替えるため撮影が苦になりません。あとはシャッターボタンを押すだけなので、スマホカメラの手軽さで一眼レフカメラの高画質を楽しめますよ。
テクニック不要で奥行きが感じられるバランスの良い写真に
初心者には難しい設定をカメラまかせにできるので、ストレスなく撮影を楽しめます。撮影対象にカメラを向けてシャッターボタンを押すだけなので、本当に簡単。カメラの知識や技術がなくても本格的な写真が撮れるため、初心者には嬉しい機能だと感じました。
アートフィルター
簡単にフィルター加工できる
おしゃれな雰囲気を手軽に演出するなら、アートフィルターがおすすめ。モードダイヤルを「ART」に切り替えるだけで、「ポップアート」や「トイフォト」など全16種類31タイプのアートフィルターが使えます。いつもの風景が、フィルターを使うだけでガラッと変化するので個性的な写真が簡単に撮れますよ。それぞれのフィルターにサムネイル画像が付いているため、撮影のイメージがしやすい点も便利です。
フィルターを選ぶだけでおしゃれな雰囲気に!
アートフィルター なし トイフォト3
左側はアートフィルター未使用、右側はアートフィルター「トイフォト3」を使用しています。左側は、普通のスナップ写真としか言いようがありませんが、右側の写真はポストカードになりそうなおしゃれな雰囲気に!アートフィルターは種類豊富なので、どれを使おうか迷ってしまうかもしれません。
アドバンストフォトモード
多重露出やパノラマなど+αの表現が可能
異なる2つの被写体を1枚に重ねる「多重露出」や、広範囲を横長1枚の写真に収める「パノラマ」など、ひと味違う印象的な写真を撮るなら「アドバンストフォトモード」。モードダイヤルを「AP」に合わせることで、9つの撮影モードから選ぶことができます。シャッター音やフラッシュを使わず電子シャッターで撮影できる「静音撮影」も便利ですよ。
ライブコンポジット機能
夜景を美しく撮影する際には「ライブコンポジット」機能が最適。ライブコンポジット機能では、夜景のほか、星空や花火などの光跡を画像に残すこともできますよ。光跡を撮影する際には、三脚でカメラを固定することと、スマホとカメラを連動させる事前準備が必要です。
あとは、APモード内から「ライブコンポジット」を選び、モニターを確認しながら、スマホからリモートでカメラのシャッターをきるだけ。非日常感のあるおしゃれな写真が撮れますよ。
デジタルテレコン機能
ズーム倍率以上の拡大撮影が可能
被写体をズーム倍率以上に拡大して撮影したいときのおすすめ機能が「デジタルテレコン」。本体裏面のFnボタンを押す、もしくはメニューから「デジタルテレコン」を選ぶことで、被写体が通常の2倍に拡大された状態でモニターに表示されます。画像は拡大された状態での保存が可能のため、ズームが物足りないときに試してみたい便利な機能です。
ズームを使わなくても拡大撮影が簡単
デジタルテレコンOFF デジタルテレコンON
左側の写真は、デジタルテレコン機能がOFFの状態。同じ距離のままデジタルテレコン機能をONにすると、右側の写真のように被写体を大きく写すことができました。拡大しても画質の低下はあまり感じられなかったので、シーンに合わせてズームとデジタルテレコンを使い分けると良いかもしれません。
AFイルミネーター
暗所でもピントを合わせやすい
暗所での撮影で、なかなかピントが合わずにシャッターが切れないというときのおすすめは「AFイルミネーター」機能です。AFイルミネーター機能をONにすると、本体前面のセルフタイマーランプがAFイルミネーターへチェンジ。暗い場所でもAFのピントが合いやすくするための補助光を発します。フラッシュを使わずに撮影できる便利な機能ですが、赤い光を発するため、人物をアップにするときやフラッシュ禁止の場所ではOFFにしたほうが良いでしょう。
楽にシャッターが切れる
AFイルミネーターOFF AFイルミネーターON
左側の写真はAFイルミネーターがOFFの状態。暗所でフラッシュを使わずに撮影したため、ピントを合わせるのに時間がかかりました。右側の写真は、AFイルミネーターをONにした状態。暗所での撮影でもストレスなくシャッターが切れました。フラッシュを使わずに撮影したにもかかわらず、被写体がきちんと写っています。
撮影後に使用する機能
画像編集機能
トリミングや赤目補正などの加工ができる
画像のトリミングや色調の変更など、ちょっとした編集ならカメラ本体だけでできるのも便利な機能のひとつ。編集のためだけにパソコンやスマホに転送せずに済むため、外出先でも重宝します。人物写真の赤目補正のほか、カラー画像をセピア調やモノクロ調に変更することもできますよ。
Bluetooth・Wi-Fi機能
カメラの画像データはスマートフォン接続で簡単に転送できる
パソコンを経由せずにスマホに画像を送れたら、SNS投稿やデータ共有に便利ですよね。E-PL9はBluetooth機能とWi-Fiを使い、ワイヤレスでカメラ本体の画像データをスマホに転送することが可能。USBケーブルでパソコンに繋いだり、SDカードを抜き差したりする手間が無くなるので、忙しいかたにおすすめの機能だと感じました。
カメラとスマホを連動させるためには専用アプリが必要
カメラ本体のデータをスマホへ転送するためには、オリンパスカメラの専用アプリ「OI.Share」をスマホにインストールする必要があります。iPhoneとandroidそれぞれに対応しているものの、OSのバージョンによっては動作しない可能性があるため、事前に確認しておくと良いかもしれません。
カメラの電源がオフでもバックグラウンド通信でスマホにデータ転送可能
「バックグラウンド通信」は、カメラの電源オフ時でもスマホに接続できる機能。カメラの電源が入っていなくても、スマホにダウンロードした専用アプリ上に画像を送れるため、バッテリーの節約にもなりますよ。スマホに送りたい画像だけを選択し、カメラの電源を切ってから転送する「シェア予約」も便利です。
OLYMPUS PEN E-PL9の性能をレビュー
ズーム性能
標準ズームレンズ使用の場合35mm判換算で0.46倍相当のズーム撮影が可能
レンズキットに付属する「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」は、電源オフ時の薄さが約22.5mmと非常にスリムなレンズです。本体の電源を入れればレンズ部分が自動的にせり上がり、電源オフ時にはコンパクトに収納されるため携帯性の高さが魅力。標準ズームレンズのズーム性能は、35mm判に換算すると28-84mm相当の撮影が可能です。また、離れた場所からのズームには望遠ズームレンズがおすすめ。ダブルズームキットに付属する望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」では、35mm判に換算すると80-300mm相当をカバーします。手持ちでの望遠撮影が可能なので、運動会やイベントなどで活躍しそうです。
レンズのズーム速度は、ズームリングの回転角によって調整が可能。また、電動ズーム速度はメニュー画面からも変更できます。シャッターチャンスを優先するなら高速で、じっくり画面を決めたいときは低速にするなど、お好みに合わせて選べますよ。
標準レンズは少し離れた場所の被写体と風景を合わせて撮りたいときに最適
上記画像は全て標準ズームレンズを使用。少し離れた場所にある被写体を撮影したいときや、風景と被写体を合わせて撮りたいときに役立ちます。離れた場所にいる人物の表情を撮りたいときなど、被写体をよりクローズアップした写真を撮りたいときは望遠レンズが良いかもしれません。
動画性能
4K動画モードを選ぶだけでより解像度の高い映像が撮影できる
E-PL9は「4K」動画撮影に対応しています。4K動画撮影は、フルハイビジョンと比べ約4倍高い解像度で撮影できる高画質の撮影モードのため、大切な思い出を綺麗な映像で残したいというかたにおすすめ。別売りのHDMIケーブルとテレビを繋げば、テレビの大画面で動画が楽しめますよ。4Kの高画質を再現するには4K対応テレビが必要になりますが、4K非対応のフルHDテレビでもフルHD画質で楽しめます。
4Kムービーモードで動きのある動画も綺麗に映せた
動きの高画質でムービーを撮るなら、4Kムービーモードがおすすめ。簡単な操作で4Kサイズ(3840×2160)での動画撮影が可能です。1秒あたりのフレーム数を表すフレームレートは最大で30p。滑らかで美しい映像が手軽に楽しめますよ。また、手持ちカメラでの撮影につきものの手ブレは、手ブレ補正機能で防ぐことが可能。動きのある被写体でも、手ブレを気にせずに撮影することができました。
フラッシュ性能
使いたいときだけポップアップできる高性能フラッシュを内蔵
旧モデルE-PL8のフラッシュは使うときに都度装着する外付け型でしたが、E-PL9よりボタンを押すだけで飛び出すポップアップ型の内蔵フラッシュに変更となりました。暗所でもスピーディーな撮影が可能になり、携帯性と利便性が格段にアップ。通常フラッシュのほか、赤目軽減や発光時のシャッター速度の調整など、撮りたいイメージに合わせて発光モードを変更することもできますよ。
暗所でも明るさを感じるくっきりした写りに
フラッシュなし フラッシュあり
左側は、フラッシュ無しでの暗所撮影。フラッシュ無しでの撮影を試みましたが、なかなかシャッターがきれませんでした。AUTOモード使用により比較的明るく映っているものの、被写体が暗くぼんやりした印象。右側は、フラッシュを利用した暗所撮影。フラッシュ無し撮影に比べ、スピーディーにシャッターがきれました。被写体がくっきり明るく映っています。
OLYMPUS PEN E-PL9のおすすめ撮影シーン・作例
アート作品撮影
SNS映えしそうな作品がアートフィルターでさらに魅力アップ
そのまま撮影するだけでも絵になるアート作品ですが、E-PL9のアートフィルターを使うことでよりアーティスティックな仕上がりに。実際にアートフィルター「ポップアート1」を使用して撮影したところ、彩度が上がりポップでかわいい印象となりました。ARTモードに切り替えてただシャッターを押すだけで簡単におしゃれな写真が撮れるので、撮影が楽しくなりますよ。SNS投稿のほか、オリジナルのポストカードやカレンダーなど「映える」作品つくりにも役立ちそうです。
風景撮影
何気ない風景をドラマチックにしたいときもアートフィルターが便利
風景のみを映した写真と人物入りの写真と比べたとき、風景のみの写真に物足りなさを感じたことはないでしょうか。いつもの風景に非日常感をプラスしたいときもアートフィルターがおすすめ。日常風景を「ドラマチックトーン1」を使用して撮影したところ、その名の通りぐっとドラマチックに演出できました。カメラ初心者でも簡単にプロ並みの表現ができるのは嬉しいですね。お気に入りの風景を集めて写真集を作りたくなってしまうかも。
花火撮影
手持ち花火には「夜景モード」も使える
E-PL9で打ち上げ花火を撮影するなら、SCNモード内の「打ち上げ花火」やAPモード内の「ライブタイム」の使用が最適。ブレを防ぐため三脚を使ってカメラを固定してから、スマホを使ったリモート撮影がおすすめです。街灯が少なく薄暗い公園で手持ち花火を撮影したところ、「夜景モード」でも明るく写せました。カメラを手持ちで撮影したため、ややブレが生じたように感じます。ブレの軽減には三脚の使用が良いかもしれません。
OLYMPUS PEN E-PL9のメリット
持ち歩きたくなるおしゃれなデザイン
上品なレザー調ボディはカメラ外観にこだわりたい方におすすめ
実際にカメラ本体を間近で見ると、E-PL9の上品な外観に惚れ惚れします。ミラーレスの中でも、レザー調のボディに箔押しロゴをあしらったデザインは珍しいですよね。持ち歩きたくなるおしゃれなカメラは、スナップ撮影の相棒にぴったり。筆者は以前に黒を基調とした無骨なデザインのカメラを使用していましたが、デザインに飽きて使用頻度が低下しました。デザイン重視のカメラ女子には最適な一台です。
手軽にお洒落な写真が撮れるアートフィルターが楽しい
創作意欲が刺激される!「映える」写真を撮りたいかたにぴったり
ポップアート1 ヴィンテージ1
同じ被写体でも、異なる「アートフィルター」を使うことで全く異なる印象に。「ポップアート1」を使用した左側の写真はポップでかわいいイメージに、「ヴィンテージ1」を使用した右側の写真は味のあるノスタルジックなイメージになりました。アートフィルターは全部で16種類、バリエーションを含めると31タイプあるので、オリジナリティのあるおしゃれな作品を撮りたいかたにおすすめですよ。
スマートフォンへの写真データ転送でSNSアップも楽々
専用アプリを介せばデータ転送や加工が簡単!SNSを使うかたにおすすめ
専用アプリ「Olympus Image Share」を使用すれば、カメラとスマホのデータ転送が簡単。「E-PL9」はWi-Fi&Bluetooth対応機種のため、ワイヤレスでカメラからスマホへ画像転送することが可能です。転送予約機能を使えば、本体電源がオフになっていてもカメラ内の画像をスマホに転送できるので便利。「Instagram」や「Twitter」など、SNSへの画像投稿がぐっと楽になりますね。
カメラからスマホへの転送がスムーズにできるので、InstagramなどSNSへのアップが簡単に。とっておきの一枚を「今すぐ誰かにシェアしたい」ときにぴったりですね。
OLYMPUS PEN E-PL9のデメリット
USB充電は非対応
充電方法は付属の充電器のみのため予備バッテリーが必要になる場合も
E-PL9はUSB充電が非対応。長期間カメラを使用する場合、充電器や予備バッテリーを持ち運ぶ必要があるので、旅行などで荷物を少なくしたいかたにはデメリットになりそうです。また、充電の際にはカメラ底部からバッテリーを取り出して充電器にセットする必要があるため、カメラカバーを付けているかたは面倒に感じるかもしれません。
OLYMPUS PEN E-PL9の口コミ・評判
高評価
簡単なのに綺麗に撮れるので初心者におすすめ
オリンパスペンのE-PL9てやつ!
見た目もおかわで、ど初心者の私でも使いやすくておすすめよー
人も犬も景色もめっっっちゃ簡単きれーに撮れるからほんと感激する
レンズ都度買い足せば将来運動会とかでも使えそう!
AF性能が良くピント合わせが速い
OLYMPUS PEN E-PL9、とにかく見た目がかわいいしちっちゃくて軽いしAFクッソ速くてたのし〜!!これからたくさんおでかけ連れてく
モニターを回転させれば自撮りがしやすい
OLYMPUS PEN E-PL9 です
ファインダーがありません
画面を回すと自撮りができます
買う時に、比較的軽くて女子の街撮り向きだと言われました
低評価
レンズキャップ着脱が面倒
OMDを買ったばかりではありますが、
#PENの日 ということで。
始めて買ったレンズ交換式カメラがPEN E-PL9。
最初はコンデジより重いし、レンズキャップ付け外すの面倒…と思いましたが、25mmf1.8の単焦点レンズがドール撮影にぴったり!
レンズもちょっとずつ増え、沼にハマりつつあります。
OLYMPUS PEN E-PL9で試し撮りするならレンタル
OLYMPUS PEN E-PL9は格安でレンタルが可能
スタイリッシュなデザインが魅力のOLYMPUS PEN E-PL9の購入を考えている方も多いと思います。今すぐに買ってしまいたくなりますが、まずはレンタルして操作性や画像のきれいさなどをチェックしてみるのがおすすめですよ。ミラーレス一眼は一般的な一眼レフカメラに比べるとリーズナブルですが、決して安い買い物というわけではありません。買ってしまってから気になる点が出てきて、結局あまり使わないというのではもったいないですよね。OLYMPUS PEN E-PL9は格安でレンタルできますから、まずは気軽にレンタルしてみましょう。
OLYMPUS PEN E-PL9をレンタルするならモノカリ
OLYMPUS PEN E-PL9の購入を考えてている、一度使ってみたいという方は、カメラレンタルのモノカリでレンタルするのがおすすめです。OLYMPUS PEN E-PL9なら、6,000円台からレンタルが可能。実際に触ってみて、持ちやすさや重さ、ボタンの位置などをじっくり確かめることができますよ。レンタルしてみて、もうちょっと使ってみたいという場合にはレンタル期間を延長することも可能。心行くまで試し撮りすることができます。返却が面倒ではないかと心配でレンタルに踏み切れないという方もいるかもしれませんが、モノカリなら、郵便局かローソンから簡単に返却できるので全く面倒ではありませんよ。OLYMPUS PEN E-PL9を使ってみたい方は、ぜひカメラレンタルのモノカリでレンタルしてみてくださいね。