寒い時期はお湯に関する悩みが多いのではないでしょうか。賃貸物件にお住まいなら、お風呂の追い焚き機能が付いていないこともありますよね。作業現場やアウトドアなどでも、気軽にお湯が使えたらと思うこともあるでしょう。
投げ込みヒーターは、工業用のツールを製造しているメーカーから販売されています。ホームセンターなどで、クマガイ電工の独自ブランドであるサンアートや、フジマックの製品を見たことがある方もいるでしょう。しかし、お湯を沸かすだけのシンプルなアイテムなので、どれも同じに見えてしまい選びにくいかもしれませんね。
今回は、投げ込みヒーターについて詳しく解説し、おすすめの製品をランキング形式で紹介していきます。選ぶ際のポイントとなる下記3点を比較検証して決定しました。
- 利用用途に合った容量か
- 安全機能は付いているか
- 持ち運びに適したサイズ感か
また、「投げ込みヒーターはどこで売ってる?」や「使用時の注意点は?」といった、購入にあたって知りたいことについてもお答えします。
投げ込みヒーターとは?
水が入った容器に入れて使う湯沸かし器
投げ込みヒーターは、水が入った容器に投げ入れて使うヒーターです。電気さえあればどこでも使えるシンプルな湯沸かし器で、お風呂やプールなど大量の水も温められます。寒い時期の火気厳禁の現場や、屋外での清掃作業などにも重宝するアイテムです。
コーナンやコメリなど近所のホームセンターで手軽に購入できる
投げ込みヒーターを初めて購入する人の中には、事前に実物を確認したい方もいるでしょう。投げ込みヒーターは、周辺のコーナンやコメリなどのホームセンターで取り扱われています。用途が限られている商品であるため、家電量販店やドンキホーテなどでは販売されていません。
投げ込みヒーターの使い方
追い焚き機能がないお風呂を温めることが出来る
寒い時期に温かいお風呂に入りたくても、追い焚きができなくて困っている方もいるでしょう。お風呂に対応している投げ込みヒーターを使えば、一度冷めてしまったお湯をもう一度温め直せます。その分だけ電気代はかかりますが、簡単に追い焚き機能の代用として使えますよ。
作業現場では材料を溶かし温水清掃では汚れが落としやすくなる
屋外での清掃や工事現場などの用途でも投げ込みヒーターは活躍します。寒さで固まった材料を溶かし、道具や工具の汚れ落としにも使えるでしょう。特に、換気扇などの油汚れはお湯の方が落としやすくなります。また、安く缶コーヒーをまとめ買いして、寒い作業現場で温め直せば経費削減も見込めるでしょう。
アウトドアでレトルト食品を温めたりや温かい缶コーヒーが飲める
キャンプやグランピングなどのアウトドアのシーンにおいても投げ込みヒーターは重宝するアイテムです。例えば、バケツに沸かしたお湯でバーベキューをしながらレトルト食品の湯せんなど、並行作業が可能になります。サーフィンに持ち込んで、終わった後に浴びるシャワーをお湯にしたい場合にも便利です。
投げ込みヒーターの種類
スタンダード
多用な容器に対応しどんな場面でもお手軽に使用可能
水が入ったバケツなどにシンプルに投げ込んで使えるタイプです。寒い時期の雑巾がけなどで使うバケツに投げ込めば、冷水に手を浸す必要もありません。屋外作業や浴槽でお湯を沸かせるので、どんな人にもおすすめできます。
スタンダードは、コンセントがある場所ならば、水を張った容器に金属部分を入れるだけで場所を問わずに使える手軽さが魅力。大きさや安全機能の有無など、製品の種類も豊富です。湯沸かし器としての機能のみを求めている人や、コストを抑えたい人に適しています。
金属容器対応
金属バケツで使って洗車などに役立つ
ブリキなどの金属製の容器に対応したタイプです。一般的にプラスチックよりも金属製の方が頑丈であるため、スタンダードよりも使う容器の幅が広がります。建築や工事現場などで働いている方におすすめです。
工場や工事現場などでは、火気や強い衝撃にも耐えられる頑丈さが求められます。そのため、プラスチックよりも重量と安定感のある金属製の方が便利です。洗車や屋外清掃などの作業にも同じことが言え、金属容器対応の方が適しています。
投げ込みヒーターの選び方
使用シーンで選ぶ
お風呂やプールには1000w以上
大量の水を使うお風呂やプールでは、ワット数が1000W以上の製品を選ぶのがポイントです。ワット数が低いものでも加熱自体は可能ですが、適温になるまで何時間もかかってしまいます。また、容器に発熱部が直接触れてしまうと火災や故障の原因になりかねません。発熱部にカバーなどの工夫がされているものや、お風呂専用モデルなどを選ぶと安心です。
アウトドアや洗車には持ち運びやすい30cm以内の小型モデル
アウトドアや洗車には、30cm以内の小型モデルの方が扱いやすいでしょう。キャンプなどで缶飲料やレトルト食品の加熱が目的なら、ワット数が低くても水量が少なく済むので十分対応できます。また、金属容器対応の方が雨風に強い金属バケツでも使用できるのでおすすめです。電源を車から取る場合には、車の対応ワット数とシガーソケットに接続できるかをチェックしてくださいね。
機能性で選ぶ
サーモスタット付きで理想の温度に
サーモスタットは温度調節機の役割を持ったパーツです。特に、お風呂やプールなど肌に直接触れるお湯を作る場合には、自分好みの温度でお湯が作れるものの方が適しています。お湯が熱くなりすぎて火傷の恐れや、早く水が蒸発して空焚き状態になるリスクも減らせますよ。少し価格は高くなりますが、安全性にもつながる点なのでサーモスタット付きをチェックしてみてください。
空焚き防止機能付きで事故や怪我を防ぐ
投げ込みヒーターは使い方を誤ると火災につながる恐れがあり、安全機能付きにも注目したいところです。正しく使っていても、蒸発により水位が下がり発熱部が剥き出しになる可能性はあります。そのため、空焚き状態や水位の異常を感知して自動的に加熱が止まるものがおすすめです。電源部分に水がかかることで発生する漏電の防止機能もあると、さらに安心感が高まりますね。
投げ込みヒーターのおすすめブランド・メーカー
フジマック
建築現場や工場などで使われる空圧製品などを扱うメーカー
日本の機械器具と産業機器の発展と共に成長を続けるメーカーで、投げ込みヒーターも製造しています。特に、30Lまでの水量でシンプルに使える投げ込みヒーターが、ロングセラー商品です。サーモスタット付きの商品もあり、昭和から現代に至るまで歩んできた国内メーカーとしての信頼感もあります。
クマガイ電工
自社ブランドのサンアートを主力に暮らしに役立つ商品を開発
観賞魚用の製品の開発販売から始まり、水と電気と熱に関する製品を生み出し続けているメーカーです。自社ブランドのサンアートから送り出された湯沸かしヒーターが、追い焚き機能のないお風呂の賃貸に住むユーザーから評価されています。種類は少なめですが、使いやすさや安全性にこだわった製品が特徴です。
石崎電機製作所
なるほど使いやすいと納得できる電熱技術のプロフェッショナル
日本最初のコーヒーメーカーなどリビング製品をはじめ、電熱カッターなどの工業製品も販売しているメーカー。人々の生活に寄り添ったものづくりが特徴で、90年以上メーカーを支え続けてきたSUREブランドの中には投げ込みヒーターも含まれています。サビに強く屋外作業に向いた投げ込みヒーターを販売しており、工事現場やアウトドアなどで使いたい人におすすめです。
八光電機
熱のスペシャリストとして業界を牽引するオンリーワンのものづくり
幅広い事業を手掛ける八光グループに属する電熱機器を製造しているメーカー。特に、容器別ヒーターシリーズからは、容器の深さに対応した投げ込みヒーターが販売されています。ポリタンクや寸胴タンクなど、利用シーンや容器の種類に合わせた最適の投げ込みヒーターを探せるでしょう。
おすすめ&人気の投げ込みヒーターランキング
200vでおすすめの投げ込みヒーター
八光電機-投げ込みヒーター (29,800円)
簡単に使えてサビにくいステンレス製
水中に投入し、電源に接続するだけで使える手軽さが魅力の投げ込みヒーター。温度コントローラーなども付いていないので、シンプルにバケツの水を温めたい時に役立ちます。200vコンセントしかない工場などで、手軽にお湯を沸かせるだけで十分な方におすすめです。
また、パイプ部はサビに強いステンレスが使われているのもポイント。効率的に電力を供給できる200vと耐熱性や強度に優れたステンレスのおかげで熱効率も良好です。使用頻度が多くても長持ちする製品を探している方にも適しています。
坂口電熱-水用投げ込みヒーター (24,079円)
コンパクトで幅広く使える手軽さが魅力
水中に入れる発熱部が300mmとコンパクトな投げ込みヒーターです。容量は0.3kWと大きくはありませんが、屋外の作業現場などでバケツの水を温めるには十分。工事現場や屋外作業に持ち込みたい方に適しています。
シンプルな使い方に加えて、液位標示ラベルがある点にも注目。最低液位より上に水位があるのを目視しやすいため、空焚きのリスクを減らせます。少しでも事故や火災のリスクを減らしたい方にもおすすめです。
八光電機-投げ込みヒーター 油用 (45,400円)
油やアルカリ溶液が手軽に加熱できる
耐食性に優れたステンレス製のパイプのおかげで、油に投入できる投げ込みヒーターです。ステンレスを腐食させない液体であれば使用できるため、アルカリ溶液などにも対応しています。水の加熱も可能なので、加熱したい液体の種類が多い方に最適です。
開放式のタンクや容器に使え、2kWと容量が大きいのも魅力でしょう。加熱したい液体の中に投げ入れて電源につなぐだけで使えることもあり、急いで加熱したい場合にも重宝します。容量の大きさも重視している方にもおすすめです。
八光電機-パイプヒーター (42,240円)
三相200v用で油や薬液専用として使える
まず注目したいのは三相200vで使える点です。電力消費の多い工場などでは三相200vのコンセントに対応している必要があります。三相200vの場所で手軽に使える油用ヒーターをお探しの人におすすめです。
また、鉄パイプの表面をニッケルメッキで覆った構造もポイント。水には使用できませんが、油やアルカリ薬液などの加熱に使えます。既に水用の投げ込みヒーターをお持ちで水以外の専用ヒーターとして買い足しをお考えの方にも適しているでしょう。
安全機能付きでおすすめの投げ込みヒーター
クマガイ電工-ICコントロールヒーター (12,665円)
空焚き対策が充実した温度調節もできる高機能モデル
事故や火災につながる空焚きに対し、二段構えで安全機能が搭載されています。空焚き状態が一定時間経過するとリセット操作を行うまでヒーターへの通電を止める空焚き記憶回路。空焚き記憶回路が故障した場合に、ヒーターを物理的に使用できなくする空焚き防止機能があります。万一に対する備えを重視する人に最適です。
バケツなどの容量に適した製品で、30〜100度の間での温度調節機能も備えています。缶コーヒーの温めや洗車などに使いやすい温度のお湯が沸かせるのでとても便利です。さまざまな用途で使える製品をお求めの方にも適しています。
方舟株式会社-電気浸漬給湯器ロッド (4,280円)
1500Wの高出力でタイマー付き
急速加熱が可能な1500Wのパワフルな投げ込みヒーターです。金属製の容器を除くバケツやバスタブなどに使え、バケツ程度の水量なら数分で沸騰させられるのでさまざまな場面で役立ちます。少しでも使用時間を短くして省エネに努めたい人におすすめです。
液晶ディスプレイ付きの電子タイマーも付いているのも魅力的。加熱したい時間を設定しておけばビープ音でお知らせしてくれるので、設定時間次第で温度調節も可能です。電源の切り忘れによるリスクを少しでも下げたい方にも適しています。
藤原産業-バケツヒーター (12,980円)
バケツのサイズに合わせて使える高機能タイプ
30度から110度で温度調節機能付きのバケツ用の投げ込みヒーター。一定以上の温度になると空焚き防止のために電源が切れる安全機能と、最大180分までセットできるタイマーが搭載されています。建築現場やアウトドアなどで使えるバケツ用の製品をお探しの人におすすめです。
さらに、フック部を調整してヒーターの設置位置をバケツに合わせられるのがポイント。バケツ底部にヒーターが触れないように設置でき、バケツの大きさが変わった場合にも再調整が可能です。利用用途でバケツを使い分けている方にも適しています。
クマガイ電工-沸かし太郎 (37,950円)
お風呂専用で末永く使える保温ヒーター
30〜45度の範囲で自分好みのお湯が沸かせる、お風呂に特化した投げ込みヒーターです。漏電ブレーカー内蔵型のコントロールボックスは、温度設定や電源のオンオフ以外にも異常時に警告ブザーとLEDランプ表示機能を搭載しています。水位が下がりすぎた場合にも直ぐに電源が切れるので安心。追い焚き機能のないお風呂を使っている方に最適です。
衝撃や腐食に強いステンレス製で、完全防水式でお手入れも楽々なのが嬉しいですね。ホコリなどによるトラッキング火災を防ぐ特殊プラグも備えています。給湯器の故障や災害時にも備えておきたい方にも適した便利な製品です。
Kingyama楽天市場店-プールヒーター (3,890円)
70度になると自動的に電源が切れる家庭向けのヒーター
10Lのお湯を数分で50度まで加熱できる1500Wの投げ込みヒーターです。金属製容器以外の浴槽やビニール製のプール、バケツなどに沈めてさっとお湯が沸かせます。コスパが良く手軽に使える製品を探している方におすすめです。
水温が70度になると自動的に電源が切れる安全機能が魅力的。電源につないだ状態で50度まで下がると再び電源が入るので、一度加熱すると50度以上のお湯がキープできます。70度以上のお湯を必要としない家庭での使用を検討している方に適しています。
アウトドアでおすすめの投げ込みヒーター
新光電気-投げ込みヒーター サーモスタット付き (13,490円)
サイズ感とパワーをバランスが良いアウトドア向け
パイプ長37cmで1000Wと本体サイズとパワフルさのバランスが取れた投げ込みヒーターです。ステンレスやブリキのバケツに使え、アウトドアシーンで30Lまでの水量のお湯が簡単に沸かせます。キャンプでレトルト食品の湯せんなど、沸騰したお湯を屋外でも手軽に使いたい方におすすめです。
30〜110度の範囲で温度調節が可能なサーモスタット付きであるのもポイント。人肌に触れても火傷しない程度の温度に設定してシャワーなどに利用するなど、さまざまな用途に使えて便利です。屋外作業からレジャーまで幅広く使える製品をお求めの方に適しています。
フジマック-投げ込みヒーター (6,990円)
かさ張らずに持ち運べるリーズナブルなヒーター
屋外作業でよく使われる金属製容器に使える投げ込みヒーターです。38cmの銅パイプ水中に加熱部を沈めて電源につなぐだけで利用できるので、かさ張らずに持ち運べるシンプルさが魅力。荷物の多い作業現場などへ持ち込みたい方に適しています。
比較的リーズナブルなのに1000Wと容量が大きめな点にも注目。30Lよりも少ない水量になるほど早く湯が沸かせるので、寒い時期の屋外作業で飲み物やレトルト食品を温めたい時に重宝します。コスパを重視する人にもおすすめです。
石崎電機製作所-SURE 投げ込みヒーター (10,791円)
ハイパワーで安全性にも配慮したヒーター
ステンレス製でしっかり設置できる構造が特徴の投げ込みヒーターです。加熱部の先端が3本足になっておりしっかりとした安定感があります。風の強い場所での作業でも倒れにくいパワフルな製品を探している方に適しています。
また、空焚きに対する安全機能もあるのが嬉しいですね。蒸発などにより最低水位を下回った時に加熱を自動的に停止してくれます。火災などの万が一に対して備えておきたい工事現場などで働く方にもおすすめです。
UNKショップ-電気浸漬給湯器ロッド (3,580円)
安全性に配慮したリーズナブルな家庭用ヒーター
10Lの水を数分で50度まで加熱できる1500Wのパワフルなヒーターです。プラスチックのバケツや木製の容器などに使え、足湯や洗車に使いやすいお湯がさっと沸かせます。メーカーやブランドにこだわりがない方に最適です。
火傷や空焚きにも配慮されているのがポイント。70度まで水温が上昇すると自動的に電源が切れ、発熱部には直接触れられないように保護カバーも付いています。価格もリーズナブルなので、広範囲で手軽に使えるものをお求めの方におすすめです。
Cloverショップnext-投げ込みヒーター (5,289円)
26cmで持ち運びやすい1500Wのヒーター
水に沈めるヒーター部が26cmと小型で扱いやすいヒーターです。小さなバケツや洗面器などでもお湯が沸かせるようになるので、アウトドアなどで一緒に持っていく容器も小さくできます。キャンプなどで少しでも荷物を減らしたい方におすすめです。
安全にも配慮された機能性の高さも魅力的。設定した温度や時間に合わせて、自動的に電源が切れる仕組みなので、切り忘れのリスクがほぼありません。自宅からアウトドアなどで安全に使えるヒーターをお探しの人にも適しています。
投げ込みヒーターの注意点
火を使わないが空焚きすると火災のリスクがある
ガスや火を使わない投げ込みヒーターですが、空焚きには十分に注意しましょう。空焚きは空焼きとも呼ばれ、発熱部が異常な高温になってしまうことです。空焚きが起きると、ヒーター自体の故障だけでなく火災や火傷の原因にもなります。使用時には発熱部よりもしたにならないよう水位には気をつけましょう。また、発熱部が容器に直接触れないようにするのもポイントです。
感電するリスクもあるため使用方法をきちんと知る必要がある
投げ込みヒーターに使われているコンセントのAC100Vは、触れると感電死するリスクがあります。正常な状態で使用している間は水に流れませんが、故障などの要因があると水に触れただけで感電し大変危険です。アース線があれば、接地することで漏電した電流が人体に来なくなりますが、製品の中にはアース線がないものもあります。きちんと使用方法を確認した上で使いましょう。
まとめ
注意点を理解して正しく投げ込みヒーターを使おう
投げ込みヒーターは、電気さえあれば屋外でも手軽に使える便利なアイテムです。お風呂の追い焚き機能の代用や、屋外でお湯を沸かしたい時など幅広いシーンで活躍します。火災や漏電、感電のリスクはありますが、その主な原因は間違った使用方法や不注意によるものです。安全機能があるからと油断せず、トラブルに注意して正しく使用しましょう。