3年程前から、カメラ業界を席巻しているアクションカメラ、GoPro。カメラを搭載した高性能なスマートフォンの登場により、低迷しているカメラ業界の中、売れ続けているカメラがGoProです。手のひらにのる程のコンパクトさながら、防水・広角・4Kと他のカメラを圧倒する機能性が魅力です。日常使いはもちろん、ダイビングやスノーボードなどのスポーツやテーマパークでの撮影など幅広い撮影が可能です。20代の女性から50代の男性まで幅広い層に人気のGoPro(ゴープロ)。今回は、そんなGoProがなぜ人気なのか、GoProの種類や違い、買った後の使い方まで一挙ご説明。GoProに興味があるけれど今一わからない、購入を検討している方は是非参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた専門家
GoProや一眼レフ等のカメラをはじめとした家電レンタルサイト「モノカリ」の公式アカウントです。実際に購入して試してみた実体験に基づくカメラのレビューや家電専門家によるおすすめ商品をご紹介しています。
GoProとは?
小型軽量・防水・耐震性のアクションカメラ
手のひらにおさまる大きさながら高性能な機能を備えるアクションカメラ。4K動画の撮影はもちろん、写真の連続撮影や長編動画の撮影も可能です。2004年に初めて発売されたGoProは、毎年新しいシリーズが発売されており、年々進化を遂げています。創業者のニック・ウッドマンが、当時サーフィンを満足に撮影できるコンパクトで高性能なカメラがなかったことからGoProの開発に至ったと言われています。
インスタ映え・フォトジェニックな写真撮影が可能
素人でも簡単に綺麗な写真を撮影するには、カメラの画質が単にいいだけでは難しいでしょう。画質・焦点距離・画角・光・色素等、写真を構成する様々な要素が備わって初めて撮影できるのです。GoProは、そんなインスタ映え写真を撮影できるよう設計されており、素人に一番優しいカメラと言っても過言ではありません。
GoProで撮影したデータはスマホアプリにリアルタイム連動
GoProはiphoneとandroid版の無料アプリが公開されており、GoProとスマホアプリを連携させれば、撮影したデータをリアルタイムで移行することが可能です。
GoProとビデオカメラとの違い
180度近い視野の撮影が可能な超広角レンズ
GoProの一番の魅力とも言える、広角撮影。広角とは、カメラを被写体に向けた際に写る範囲の広さのことです。画角が広ければ広いほど、被写体と背景に十分なスペースが生まれ、綺麗な映像撮影が可能になります。
数字で比較すると、AX60の広角レンズは23㎜に対し、GoProは13-15mm程。ビデオカメラだと左右で切れてしまう部分が、GoProではより十分に収まることになります。GoProでは、ほぼ直線の170度近い視野の映像の撮影が可能なのです。広角レンズで広い視野の動画&写真撮影が可能に。
激しいスポーツアクションでもブレない手ブレ補正
通常、カメラを手に持って撮影した場合、数百と言われるほど、細かいブレが自然発生してしまいます。GoProには強力な電子式手ブレ補正機能が搭載されており、細かい手ブレを全て防いでくれる仕組みになっています。そのため、動く被写体に合わせてカメラをずらして撮影しても、焦点がブレることは殆どありません。オートレースやダイビングでも綺麗な動画・写真撮影が可能です。
自撮り棒やマウントを使えば様々な角度から撮影が可能に
普通のビデオカメラだと、手に持つか三脚に付けるの2択で撮影方法が限られてきます。一方、GoProでは沢山のアクセサリーが発売されており、このアクセサリーを使えば、自撮りやカースタント、深海での撮影など様々なシーンに合わせた方法で撮影することが可能になります。GoProは本体がコンパクトなため、付属品を取り付けやすいというメリットがあります。
GoProで撮影できるシーン
ディズニーリゾートでのインスタ映え写真
20代の女子に人気のある、ディズニーでのGoPro撮影。自撮り棒に付けて持ち歩けば、友達と背景を広く動画に収めることができ、これまでにない思い出になりますよ。
ハワイの綺麗な海でのサーフィン動画
GoProをボードに付ければ、サーフィンの動画撮影も可能に。衝撃の強い波とボードの摩擦にも負けないタフなボディを持っているGoPro。多少の揺れや振動にはびくともしないので、安心して波乗り撮影することが可能です。
頭に付けて険しい山道でのバイク動画やバンジー動画
GoProをクイックリリースバックルとマウントにつけ、ヘルメットに貼り付ければ、目線に映る目の前の景色をカメラに収めることが可能になります。GoProに標準で付いているマウントは3M(スリーエム)の粘着テープで出来ており、激しい揺れでも落ちることはありません。
GoProのスペック(重さ・大きさ)
ポケットに入る片手サイズ・財布より軽い
GoProを初めて触る人は、その小ささと軽さにビックリするほどのサイズ感。片手で握ると本体は全て隠れる大きさで、ハンディカムで小さいと言われているSonyのCXシリーズと比べても一目瞭然です。他のアクションカメラと比べても凹凸が少なく、よりコンパクトに仕上がっています。
重さはGoPro5/6/7/8いずれも100gと生卵100g程のサイズ感です。片手でも長時間持ち続けられる重さですね。二つ折り財布が150g程ですので、財布よりも軽いカメラということになります。
GoProの種類
GoProはアクションタイプと360度タイプの2種類
アクションタイプはHEROシリーズとして、360度タイプはmax/sessionシリーズで展開されています。メジャーで良く知られているGoProはアクションタイプのHEROシリーズですね。「みんなが持ってるGoProを買いたい!」ということであれば、HEROシリーズで間違いありません。
HEROシリーズは4種類のBlackが人気
GoProのHEROシリーズには、silver(シルバー)とblack(ブラック)の2種類があります。silverはblackに比べて40%程安いものの、機能が劣ります。ビギナー向けでGoProのセカンドラインと考えて頂くと分かり易いかもしれません。一方で、blackは最新の機能が詰まった、GoProを代表するモデルになっています。GoProの魅力を名一杯体験したい!という方はblackがおすすめですね。
GoPro HERO Blackシリーズの機能・スペック比較表
GoPro HERO5 Black | GoPro HERO6 Black | GoPro HERO7 Black | GoPro HERO8 Black | |
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発売日 | 2017/9 | 2017/9 | 2018/9 | 2019/10 |
新品価格 | 販売終了 (2020/5時点) | ¥32,000円 (2020/5時点 最安) | 36,900円 (2020/5時点 最安) | 42,580円 (2020/5時点 最安) |
レンタル価格 | 4,830円 | 6,630円 | 8,630円 | 9,730円 |
チップ | Ambarella社のSoCチップ | ソシオネクスト社のGP1チップ | GP1チップをよりハイスペックに | GP1チップをよりハイスペックに |
動画 | 4K/30FPS | 4K/60FPS | 4K/60FPS | 4K/60FPS |
タイムラプス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
写真 | 1200万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 |
RAW | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スーパーフォト | × | × | 〇 | 〇 |
連写(FPS) | 30fps | 30fps | 30fps | 30fps |
耐久水深 | 10m | 10m | 10m | 10m |
音声コントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
音声起動 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
手振れ補正 | 〇 | アドバンス | HyperSmooth | HyperSmooth 2.0 |
タッチスクリーン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タッチズーム | × | 〇 | 〇 | 〇 |
縦向き | × | × | 〇 | 〇 |
タイムワープ | × | × | 〇 | 〇 |
ライブストリーミング | × | × | 〇 | 〇 |
HDR | × | × | 〇 | 〇 |
写真タイマー | × | × | 〇 | 〇 |
音声 | ステレオ | ステレオ | トリプル | トリプル |
質量 | 117g | 117g | 116g | 126g |
サイズ(幅×高さ×奥行き)/mm | 62.3×44.9×33 | 62.3×44.9×33 | 62.3×44.9×33 | 66.3×48.6×28.4 |
GoPro HERO5 Black
2016年に発売されたGoProhero5 black。4とは異なり、防水ハウジングを付けなくても水中で使用することができるようになりました。ディスプレイはタッチパネルでサクサク操作することが可能です。音声でシャッターを切ることも可能でハンズフリーで撮影することも。
GoPro HERO6 Black
表面のカラフルなロゴが印象的なGoPro HERO6 black。GoPro5の性能の2倍と言われるチップ、GP1が採用されより精密な動画撮影が可能になりました。手ブレ補正がより高性能になり、激しい動きも綺麗な映像に残すことが可能に。GoPro5よりも細かい動画撮影ができるのでスローやコマ送り動画にも適しているモデルです。
GoPro HERO7 Black
GoPro5や6から大幅にバージョンアップしたモデルがGoPro HERO7 Blackです。GoPro7はこれまでにない機能であるタイムラプスや縦向き撮影、ライブストリーミングなど幅広い新機能が追加された人気のGoProです。また、GoProの性能を決めるチップはGoPro6のGP1チップをバージョンアップさせより繊細な動画撮影が可能になっています。
GoPro HERO8 Black
2019年10月に発売された最新のGoPro HERO8。hero7や6よりも一回り大きいサイズで、ハウジングが一体化され、自撮り棒や壁付けバンドにも取り付けしやすい仕様になりました。手振れ防止はもちろん、タイムラプスも進化し、初心者が普通に動画を撮影してもおしゃれに撮れる、そんな機種です。
GoPro初心者はどの機種がいい?
個人的におすすめなのは、GoPro HERO7 Blackです。2018年に発売された1つ前のモデルですが、スペック的にはGoPro HERO8と遜色ありません。GoPro6から大きく変わったマイクロチップで、滑らかな動画を撮影することが可能になりました。また、7から備わった機能として、より強力な手ブレ補正機能であるハイパースムースは他のどんなアクションカメラにも負けないくらい安定した動画撮影が可能です。
GoProの撮影で必要なもの
micro sdカードを使って撮影
↑GoProのSDカードはsundiskのextreamかultraがおすすめ!
GoProには内蔵メモリが搭載されていないため、撮影には別途Micro SDカードが必要になります。どのMicro SDカードでも撮影は可能ですが、GoPro公式からはCLASS 10以上のものが推奨されています。もしClass10以下のもので撮影した場合、4K動画や高画素画像の撮影ができない場合があるので注意が必要です。Micro SDカードは、GoPro公式から推奨されているSundiskのSDカードがおすすめですね。
一緒にあると便利なもの
GoPro用自撮り棒
GoProで自撮りをする際に便利なのが自撮り棒です。自撮り棒があれば、背景と全身を撮影することが可能になります。また、GoPro本体は小さいので、直接手で持つよりも棒に付けた方が長時間楽に持ちやすいというメリットもありますよ。
防水ハウジング
GoProは5以降、本体だけで10mまでの潜水が可能になっています。体験ダイビングであれば、5-6m程度の潜水なので本体だけで問題ありません。本格的なダイビングで10m以上深く潜る場合は、別途防水ハウジングを付ける必要があります。
GoProの使い方
GoProを自撮り棒やオプションに装着
GoProに自撮り棒やマウントを取り付ける場合、8を除き、5/6/7はハウジングをまず取り付ける必要があります。ハウジングを付けた上で、アクセサリーを取り付けていきます。
電源を起動
本体左側側面にある四角の電源ボタンを押して電源を起動します。ボタンを2秒ほど長押しすると「ピピピッ」と音が鳴り画面にGoProのマークが表示され、電源が入った合図です。
撮影モードを選択
GoProには動画、画像撮影共に複数の撮影モードが用意されています。撮影モードは通常のままでも十分綺麗に撮影できますが、昼の室外で撮影する場合のおすすめ設定は下記になります。
・プロチューンモード
・1080 60fps
シャッター押下
右上にある電源ボタンを押せば、シャッターがおり撮影されます。動画か写真かは電源ボタンを押せばすぐに切り替えることが可能です。撮影したデータはMicro sdに保存されます。
データ共有・ダウンロード
GoPro公式無料アプリをダウンロードして、GoPro本体とBluetooth接続をすれば、撮影データの移行が可能です。
また、GoProアプリではGoProを遠隔操作することが可能です。シャッターボタンを手元のスマホで操作することができるので、自撮りの際には連携するのがおすすめです。
ただ、データ量が多かったり、動画データが重い場合は、アプリからのデータ移行に時間がかかってしまうことも。その場合は、Micro sdカードをGoPro本体から抜き取り、PCに接続してデータ移行する方がスムーズですね。
データ編集
↑GoProアプリ上では、撮影したデータを自動で編集してくれる
撮影したデータはGoProアプリ上で編集することも可能です。明るさ、スピード、エフェクトなどアプリ上で様々な調整が可能です。
GoProのデメリット・欠点
電子ズームなので映像が荒くなる
カメラのズーム方法には、デジタルズームと光学ズームの2つがあります。デジタルズームは元の画像切り取り拡大する方法で光学ズームはカメラレンズを動かし元の画像ごと拡大する方法です。光学ズームは綺麗で繊細に拡大できる一方、デジタルズームは元の画像が同じなので粗いというデメリットがあります。
sonyやpanasonicなど通常のビデオカメラでは、光学ズームを採用していますが、GoProではデジタルズームを採用しています。そのため、拡大すると粗い写真になってしまうため、注意が必要です。
レンズが割れやすい
↑物がレンズにぶつかって割れてしまうとこうなります・・。
アクションカメラ用の強化レンズを使っているため、通常よりも割れにくくはなっています。ですが、ぶつけたり落としてしまうと普通に割れてしまいます。GoPro 5/6/7はレンズの交換が可能ですが、8は交換が出来ないため、レンズ周辺は注意して扱う必要があります。
GoProは買うよりもレンタルがおすすめ
どんなシーンも素敵な写真や動画にしてしまうGoPro。一台買ってみたいところですが、本体・SDカード・自撮り棒・ケース・防水ハウジングなど一式を揃えると最低でも3万円以上は必要になります。また、日常ではあまり使わない方にとって、1年に数回使うカメラに3万円を使うのは少しためらわれるところではないでしょうか。
↑GoProの初心者セット。本体・SDカード・自撮り棒・ケース・防水ハウジング・充電器などGoPro一式を1日数百円でレンタル。
モノカリのレンタルであれば、GoProがなんと4000円台~で使うことが可能です。自撮り棒が付いた初心者用セットでも5000円~と買うよりも圧倒的にお得に利用できますよ。1日から1ヶ月単位でレンタルもでき、長くレンタルすれば、1日当たり数百円で借りることも。GoProを数百円で試すことができるのはモノカリだけです。