Canon EOS Kiss X9iをレビュー!【おすすめ設定・写真紹介も】

写真を撮るのが大好きという方、コンパクトデジタルカメラに少し物足りなさを感じていませんか?そんな時に一度使ってみてもらいたいのが気軽に楽しめる一眼レフ、キャノンのEOS Kissシリーズです。中でもX9iは本格的な性能を持ちながら初心者にも使いやすく、コストパフォーマンスにも優れているので子供のイベントや旅行の思い出など気軽に楽しめますよ。今回はこちらのEOS Kiss X9iについてカメラのレンタルサービスを行う「モノカリ」のスタッフが実際に使用し、使い勝手などを詳しく紹介します。もっといい写真が撮りたいという方は参考にしてみて下さいね。

Canon EOS KISS X9iの総合評価

総合評価95点
機能性★★★★★
(ブルートゥース接続、軽量)
デザイン★★★★☆
(シンプルな外観)
操作性★★★★★
(オートフォーカスで簡単きれいに撮影可能)

EOS KissシリーズはCanon一眼レフのエントリーモデルで、子供の何気ない1枚や旅行での1コマを撮るなど気軽に楽しめる一眼がコンセプト。デジタル一眼が普及してきた2003年から続くロングセラーとなっていて、それだけ親しみやすく人気の高いカメラとも言えます。そんなキヤノンの一眼レフカメラの中で、X9iは2017年4月に発売されたカメラ。初心者にも使いやすいので初めての一眼レフにもおすすめですよ。

X9iと他EOS KISSシリーズ(X10i/X10/X9/X8i)のスペック比較

エントリー機ながら性能は本格的で一眼レフの楽しさが十分に味わえる

商品画像Canon EOS Kiss X10Canon EOS Kiss X9i
商品名EOS Kiss X10iEOS Kiss X10EOS Kiss X9EOS Kiss X9iEOS Kiss X8i
最安価格(2021年7月時点)107,500円61,800円43,980円57,800円38,000円
発売日2020年6月25日2019年4月25日2017年7月28日2017年4月7日2015年4月17日
有効画素数約2410万画素約2410万画素約2420万画素約2420万画素約2420万画素
常用ISO感度100~25600100〜25600ISO100~25600100~25600100~12800
映像エンジンDIGIC 8DIGIC 8DIGIC7DIGIC7DIGIC 6
センサーサイズAPS-CAPS-CAPS-CAPS-CAPS-C
AF測距点45点9点9点45点19点
連続撮影速度約7.0コマ/秒約5.0コマ/秒約5.0コマ/秒約6.0コマ/秒約5.0コマ/秒
動画記録画質4K4KフルHDフルHDフルHD
動画撮影時間29分59秒29分59秒29分59秒29分59秒29分59秒
画像転送
(無線通信​)
スマホ・PC可
(Wi-Fi/Bluetooth)
スマホ・PC可
(Wi-Fi/Bluetooth)
スマホ・PC可
(Wi-Fi/Bluetooth)
スマホ・PC可
(Wi-Fi/Bluetooth)
スマホ・PC可
(Wi-Fi)
サイズ131.0 x102.6 x 76.2mm122.4 x 92.6 x 69.8 mm122.4×92.6×69.8 mm131.0 x 99.9 x76.2mm131.9×100.7
×77.8mm
重量515g449g453g532g555g

Kissシリーズの場合、Xの後に続く数字がバージョンになっていて、最新はX10。バージョンアップの度に少しずつ進化を続け、特に使いやすさの面が向上しています。ただ旧バージョンも入門機として十分な性能を備えているので、中古市場を含めるとX7やX8iもまだまだ人気です。さらにX9iのように最後にiがつくのは上位機種。スタンダードなX9よりカメラとしての性能が高くなっています。

初心者向けとして機能性と価格のバランスが良いのはX10やX9i。X10は本体が軽量でサーボ瞳AFを搭載するなど、初心者に嬉しい機能がたくさんある機種です。その一方でX9iは連写速度やAF性能などが高くより本格的な一眼レフ。新機種の登場で価格が下がったため、手頃な価格で上位機種が購入できると人気があります。高性能で最新機能があるX10iも発売されていますが、価格は10万円を超えるので初心者にはハードルが高い印象です。

前作からどのくらい進化した?旧モデルX8iと比較

連写性能がアップ

X8iの連続撮影枚数約6枚に対して、X9iでは約19枚と大幅に向上。ファインダー撮影での連写速度も上がっているので、動く被写体に対して非常に有利です。連写は連続撮影枚数の上限を超えるとシャッターが切れなくなり、撮影が途切れてしまいます。シャッターチャンスを逃さないためにも、 連写機能は一眼レフ初心者にとってチェックしておきたいポイントの一つですね。

X9iはどのあたりが優秀?下位機種X9と比較

オートフォーカス(AF)性能が大幅に向上

X9iとX9はどちらも携帯性が高く、高画質な写真が撮れる一眼レフカメラです。小さめのボディに深いグリップで掴みやすく、撮りたいと思った瞬間を美しく切り取れます。初心者向けモデルのX9に対して、X9iはカメラ中級者でも満足できるスペックです。ファインダー撮影時のAF測距点がX9の9点から45点と大幅に増えています。これは自動でピントを合わせられる点が多いという意味で、風景写真からポートレートまで幅広い被写体に対応できるということ。さらにAF測距点のパターンを4パターンから選べるため、被写体にピントを合わせながら、背景にボケ感を作れます。

性能はどの程度違う?後継モデルX10iと比較

4K撮影にこだわらなければ両機種ともハイグレード

X9iの後継機にあたるX10iはEOS Kissシリーズの最上位機種。連写性能は1秒あたり6コマから7コマにアップし、4K動画の撮影も可能です。雄大な自然を動画に残したいという場合には、X10iの方がよりダイナミックな作品になります。X9iとX10iは有効画素数やAF測距点、ISO感度など動画の画質以外はほぼ同しスペック。静止画の撮影に関しては同じように美しい写真が撮れるため、動画の画質にこだわりがなければX9iは非常におすすめです。

Canon EOS Kiss x9iのセット内容・付属品

初めての一眼レフならレンズ付属のセットが手軽

商品画像
商品名EOS Kiss X9i
ボディ
EOS Kiss X9i
レンズキット
EOS Kiss X9i
ダブルズームキット
最安価格(2021年7月時点)56,980円74,500円70,800円
内容カメラ本体カメラ本体
+高倍率ズームレンズ
カメラ本体
+標準ズームレンズ
+望遠ズームレンズ

一眼レフはレンズの交換も楽しみの一つですね。数十m以上先の物を目の前にあるかのように映す望遠レンズや、独特のボケを作れる単焦点レンズなど撮りたいものに合ったレンズがあってこその一眼レフともいえます。しかしレンズはメーカーや機種によって合うものが決まっていて、種類もたくさんあります。1本も持っていないしどれを選んで良いかわからないという方は、単体の他にレンズキットもラインナップされているので検討してみるのもおすすめ。付属レンズはいずれも画質が良く、価格も単品で購入するよりお得ですよ。

セットは多用途なレンズキットと遠くを狙えるダブルズームキット

レンズセットに含まれるズームレンズとは?

商品画像
商品名EF-S18-55mm F4-5.6 IS STMEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMEF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
レンズタイプ標準ズームレンズ高倍率ズームレンズ望遠ズームレンズ
レンズ単体の最安値(20217月時点)6,900円16,880円9,900円
ピント合わせ手動/自動手動/自動手動/自動
ピントが合う最も近い距離0.25m0.39m0.85m
対応センサーサイズAPS-C専用APS-C専用APS-C専用
ズーム幅18~55 mm18~135mm55~250 mm
開放F値F4-5.6F3.5-5.6F4-5.6
フィルター径58mm67mm58mm
最大径×長さφ66.5mm×61.8mmφ77.4mm×96mmφ70.0mm×111.2mm
重量約215g約515g約375g
手ブレ補正機構

ズームレンズは名前通り望遠ができるレンズ。一眼レフの場合は双眼鏡のようにレンズに入る画像を拡大する光学ズームなので、コンデジのように拡大すると画像が粗くなるということがなく精細です。どのくらいズームできるかはレンズの名前を見るとわかります。例えばCanonの場合EF-S18-55mm F4-5.6 IS STMと書かれていますが、この18-55mmの部分がズーム幅です。18~55mmと幅があるのはレンズを回して調節することができるため。数字が小さいと広い範囲を移すことができる広角になり、数字が大きいと望遠になります。

レンズキットはズーム幅が広くて持ち運びしやすい高倍率ズームレンズ

レンズキットに付属するのはズーム幅が18~135高倍率ズームレンズです。人間の視覚と同じ範囲から望遠まで撮影が可能で、7.5倍と非常にズーム幅が広く使い勝手の良いレンズ。単品でも人気があります。広角側は見たままよりほんの少し広く風景にちょうどいい画角。ズーム側は肉眼では見にくいものを写しても迫力ある写真になるので、運動会などのイベントにも使いやすいです。ダブルズームの望遠レンズよりはズームできませんが、レンズを変えなくても良いのがとても便利ですよ。レンズを2本持って行くとそれだけでも重いので、アクティブに動きたい方はこちらがおすすめです。

ダブルズームキットはコンパクトな標準ズームレンズと遠距離に強い望遠ズームレンズ

レンズキットに付属するのはズーム幅が18~55mmの標準ズームレンズと、55~250mmの望遠ズームレンズです。18~55の標準ズームは非常に評判の良い定番のレンズで、望遠の幅は狭いですがコンパクトで高画質。人物がメインのスナップや風景写真などの普段使いに便利で、背景のボケもきれいに出ますよ。55~250の望遠レンズは肉眼で米粒のように見えたものが細かいディテールまで見えるレンズ。レンズキットに付属する高倍率ズームより望遠の幅が広いので、野鳥や飛行機の撮影などにはこちらがおすすめです。

Canon EOS Kiss X9iの特徴

軽量コンパクトなので扱いやすい

重さは500mlのペットボトル1本分と一眼レフとしてはかなり軽量

本体のみの重さは532g。大体ペットボトル1本分ですから女性でも扱いやすく、旅行などで持ち歩いてもそれほど苦にならないのがメリットです。一眼レフカメラは中級機になってくると1kgを超えるものが多く、軽量なものはほとんどがエントリー機です。その中でも軽量コンパクトをコンセプトにしているのがKissシリーズ。同じKissシリーズで比較すると高性能な分、X9やX10より100g重い印象を受けますが一眼レフとしてはかなり軽量な機種となっています。

ピントを合わせる性能が中級機レベル

AF機能が優秀だから動き回る子供の撮影にもぴったり

子供が公園でブランコに乗る元気いっぱいの姿、可愛いペットが無邪気に飛び跳ねる姿など動きのある写真がきれいに撮れるのも大きな特徴です。子供を撮ろうとするといつもお決まりのポーズになってしまうという方も多いと思います。そこでおすすめなのが遊んでいる表情をそのまま映すこと。動きの速い物はスマホやコンデジで撮影するのが難しいシーンですがX9iならピント合わせが高速で、シャッタースピードも速いからブレずにしっかり撮れます。ダイヤルをSCNに合わせてキッズモードで撮影すれば、被写体が動いてもピントを合わせ続けてくれるから初心者でも簡単ですよ。

連写が速いから高速で動く被写体も簡単撮影

シャッターを押し続けるだけでベストショットに


1秒間に6枚の高速連写が可能なので鉄道写真や子供の運動会など、被写体がフレームに入る一瞬を逃したくないという時にも納得の1枚が撮れます。鉄道写真はファンなら一眼レフで撮ってみたいと思う1枚。線路脇などでカメラを構える人の姿を見たことがある方も多いでしょう。電車が通るタイミングを待って連写モードで撮影すれば素敵な鉄道写真が撮れます。設定も簡単でシャッターを押し続ければ連続で撮影してくれるから、高速で動く被写体でも大丈夫ですよ。同じKissシリーズのX10やX9では1秒間に5枚の連写ができますが、鉄道写真で考えた場合1秒あたり1枚の差は意外と大きいもの。1枚でも多い方がベストショットがとれます。

Wi-FiやBluetoothで画像の転送が可能

ケーブルを繋がなくてもスマホやPCとデータ共有できる

きれいに撮れるカメラでもデータ保存が面倒だと、ついつい使わなくなってしまうこともあります。X9iはWi-FiやBluetoothを使って画像の転送が可能なので、PCやwebに保存する時に便利。直接プリンターに接続して写真を印刷したりもできますよ。利用にはアプリが必要ですが一度インストールしてしまえば、毎回コードをつながなくても保存ができるのはとても楽。スマホとBluetoothで常時接続すればすぐに画面で確認ができるのも便利です。無線転送は最近では多くのカメラが対応していますがX8iなどはBluetooth非対応、NikonのD3400はWi-Fi非対応など少し前の機種は注意が必要です。

180度回転するバリアングル液晶を採用

液晶画面はローアングルも楽々

他のEOS Kissシリーズ同様にバリアングル液晶を採用しています。ローアングルの撮影の際には液晶を上に向ければ、撮影が一段と楽になります。歩きながら見つけた小さな花も地面に寝転んで撮影しなくても大丈夫。ペットの視線にカメラを置いて、長時間シャッターチャンスを狙っていても疲れません。逆に画面を下に向ければ人ごみの中からの撮影など、両手で持って高いところから写す時に便利です。

初心者の写真撮影をサポートしてくれる機能や設定がたくさん

全てお任せのシーンインテリジェントオートなら旅行中のスナップも手軽

緑の枠で描かれたAにダイヤルを回せば難しい設定は全て無し、シャッターを押すだけでかっこいい写真が撮れます。オートといえどもカメラが賢いのでそれぞれのシーンを認識。被写体が人物だと判断すれば美しい肌色に、風景と判断すればきれいな青色に調整してくれます。手前にあるものにピントが合うので背景には自然なぼかしも入りますよ。初めて一眼レフを手にしてまず撮ってみたい時、また旅行などでさりげなく撮影したい時にもおすすめです。旅行のときはカメラだけでなく一緒にいる時間も楽しみたいから、スマホカメラぐらいの感覚で手軽に使えるモードも便利ですよ。

好みの雰囲気に撮れるクリエイティブオートならいつもの写真がもっと素敵

写真の雰囲気と背景のぼかし具合が設定できてあとはお任せというモードで、ダイヤルをCAと描かれたところに合わせて使います。こちらの写真のように背景をぼかす場合でも、どのくらいぼかすかが設定可能。一眼レフだからこそのふわっとしたボケが被写体を引き立てます。また雰囲気はこんな風に鮮やかな花ならばくっきり鮮やかモードがおすすめです。他にも可愛いペットならふんわりやわらかな雰囲気、趣のある風景ならほの暗くひっそりなど。好みに合わせて少し設定をいじるだけで、いつもオートで映しているスナップ写真をもっと素敵に残すことができます。

モノクロなどが撮れるクリエイティブフィルターならSNS映え

ダイヤルの丸が重なったようなマークはクリエイティブフィルター。印象的なモノクロやレトロなトイカメラ風の色合いにしたり、魚眼レンズを使っていないのに楕円形に歪ませたような写真が撮れます。こちらの写真では真っ青な海をあえてモノクロにしたことで、クールでアーティスティックな1枚に。波乗りの思い出もカラーより鮮やかに残りそうです。フィルターは全部で11種類もあり、SNSにおしゃれな写真を載せたい方にもおすすめの機能。スマホのカメラアプリなどにもよく入っている機能ですが、一眼レフで撮ると元の写真自体が良いので仕上がりが違いますよ。

こんな写真が撮りたいを叶えてくれるスペシャルシーンなら思い出も鮮明

ダイヤルにSCNと描かれたスペシャルシーンは、よく撮影するシーン7種類にぴったりあった撮影をしてくれるモード。そのシーン特有の困りごとも上手に解決してくれます。比較的多いのが手作りの料理やお弁当、カフェのスイーツなど食べ物の写真を撮りたいというシーンです。人物を撮るのとは違う、料理モードにすれば食べ物が美味しく見えますよ。他にも誕生日ケーキにろうそくを点けて写真をとるならキャンドルライトにすると、ありがちな光のムラを抑えた撮影が可能。特別な思い出も失敗なく撮影することができます。

Canon EOS Kiss X9iの外観をレビュー

ボディ正面

持ち運びに便利な内蔵ストロボを搭載

内蔵ストロボは上部に収納されていて、発光モードを選択してシャッターを押すと自動で上がってきます。コンデジでは付いているのが当たり前のストロボ。しかし一眼レフの場合は光量が多く位置の調整もできる外部ストロボを後付けするため、中級機になると付いていないものが多いです。正面からしか光が当たらない内蔵ストロボは使わない方が良いと言われることもありますが、機材が少ない方が持ち運びはスマート。光をソフトに広げてくれるディフューザーなどを使えば十分活躍してくれますよ。

ボディ背面

Kissシリーズの標準タイプに比べるとボタンは多め

背面にはファインダーや液晶画面、設定用のボタンが配置されています。一眼だとファインダーを覗いて撮影しますがホームボタンを押すだけでライブビューに切り替わり、タッチ操作で撮影もできます。よく使う機能はQボタンを押すことで液晶画面に設定が表示されタッチで操作が可能。さらにAFやホワイトバランスなどの独立ボタンもあります。ボタンも多く複雑に感じるかもしれませんが、最初はQボタンから設定して慣れてきたら独立ボタンを押せば1アクションで確認、設定できるのが便利です。

ボディ側面

Mini HDMI端子を繋げるとTVの画面に写真を写すこともできる

画像転送用のMini HDMI端子があるのでテレビに繋げて、写真や動画を大きな画面で見ることが可能です。子供の発表会を見に行けなかったおじいちゃんやおばあちゃんに動画を見せたり、旅行に行った友達と思い出の写真を見たりできますよ。またワイヤレス接続ができないデスクトップPCなどに接続できるmini USBも搭載しています。HDMI端子などの隣にはマイクやイヤホンジャックなどを装備。本格的に動画を撮影したければ専用の外部マイクがおすすめです。

SDカードは高速タイプに対応しているので動画撮影でも安心

こちらはSDカードの挿入口。SDには撮影した写真データが全て入ります。一眼レフの画像はコンデジなどに比べてデータサイズが大きいので、新しく購入するなら64GBなどデータ容量は大き目が良いです。動画を記録する際は速度も大切。X9iは超高速UHS-Iカードにも対応しているので、速度の速いSDカードを選ぶのがおすすめですよ。また落下防止のためのストラップの通し穴もサイドにあります。購入時には太めのネックストラップが付属していますが、おしゃれなものやショルダータイプなど色々あるので好みに合わせて用意すると良いでしょう。

ボディ上面

シャッターボタンや撮影シーンの選択ダイヤルが使いやすい

上面にはON-OFFやシーン設定ダイヤルがあり、本体を握る位置にあるのがシャッターボタンです。見た目にもすっきりしていて扱いやすく、シャッターボタンの角度もちょうど手にフィットしますよ。簡単に撮れるシーン設定はカメラを購入したらまず使ってみたいボタンでしょう。顔のマークのポートレートモードに合わせれば背景にぼかしを入れてくれたり、人が走っているマークのスポーツモードならシャッターを押すだけで動いているものを連写で撮影できます。また内部フラッシュの上に見えるのは外部フラッシュを付けるための金具です。

ボディ底面

バッテリーはライブビュー撮影なら約270枚

底面にはバッテリーの挿入口と三脚穴があります。気になるバッテリー持ちはファインダーで600枚、ライブビューなら270枚、動画なら2時間弱の撮影が可能と普段の撮影には十分。バッテリーを入れるときはバッテリーに書いてある三角印が、蓋の裏にある位置に来るようにしてカチッと軽く手ごたえがあるまで挿入します。中央に見える丸いネジ穴は三脚を立てる時に使いますよ。

Canon EOS Kiss X9iの性能をレビュー

AF性能

ミドルクラス並みのAF45点が魅力

X9i最大の魅力は測距点が45点と非常に多いこと。こちらの画像はファインダーをのぞいたときに見える測距点の位置です。普段AFで撮影する時は被写体にカメラを向け、シャッターボタンを半押しすると自動でピントを合わせてくれますね。このときピントを合わせられる位置というのが決まっていて、そのポイントを測距点やフォーカスポイントと言います。カタログなどに書かれているAF何点などの数字は、フレーム内にその測距点がいくつあるかという数。測距点に被写体があっていないとピントが合わないので、ポイントは多い方が有利です。エントリー機では10点前後の事が多くX10やX9がそれにあたります。45点というとEOS 90DやEOS 6D Mark IIなど、ミドルクラスの一眼レフと同じ数です。1世代前の上位機種であるX8iが19点ということからも非常に高性能であることが分かります。

高速で動く被写体でもブレずに撮影できる

自分が思ったところにピントを合わせるためには、合わせたいポイントを指定することが必要です。そのための測距エリア選択モード設定は4種類。小物や植物などには45点の中から任意のポイントを選ぶ1点AF、動物など動きが予測できない場合には45点の中から自動検出する自動選択AFも有効ですよ。こちらはインコが羽ばたく姿をとらえた美しい1枚。羽の1枚1枚までしっかりとピントがあっています。X9iには一度ピントを合わせると、動く被写体に対し自動でピント合わせをし続けてくれるAIサーボ機能も搭載。高性能なAFと連動して大きく早く動きまわる被写体にも瞬時にピント合わせが可能です。

動画性能

手振れ補正も強力でプロ級の動画撮影が可能

美しい写真が撮れる一眼レフですが、実は動画もきれい。動画はビデオカメラで撮るものと思っていた固定概念がくつがえされるほどです。大きなメリットはバックをぼかすなど一眼の性能を生かした撮影ができること。かなりの望遠も可能なので子供の運動会などにもぴったりですよ。さらにX9iは強力な手振れ補正が付いているので手持ちでも違和感なし、電子手振れ補正を強にすれば歩きながらでも揺れを抑えた動画が撮れます。

ISO感度

感度の幅が広く暗いところでの撮影がしやすい

カメラはレンズから入ってくる光を使って写真を記録します。光は絞りとシャッター時間で調節、それをどのくらい増幅して記録するかを決めるのがISO感度。ISO感度は購入時はオートになっていますが、手動にすることでシーンに合わせた撮影が可能です。X9iの場合にはISO感度が100から25600。ISOは低い方が高画質ですが、明るさが足りないと多くの光を取り込もうとシャッター時間が長くなりブレやすくなります。三脚を使った撮影ならISO100、手持ちのスナップなら200から800程度が目安。屋内のスポーツなどくらい場所でブレない写真を撮りたい時はさらに上げて撮影します。

ISO感度を上げれば夜の撮影も手軽にできる

こちらは手持ちで撮影した夜桜の写真。夜景でも三脚を使うならISO感度は100程度に設定すれば、見事な夜景写真が撮れます。しかし気軽に撮影したい場面もありますよね。そんな時はISO感度を25600まで上げてしまえば夜景手持ちで取れます。夜の遊園地やお祭りで夜景をバックに人物を撮りたい、暗い水族館の中で魚を撮りたいといった場合に便利ですよ。ただISO感度を上げるとノイズが入ってザラザラした感じの写真になってしまうので、ブレずに撮れるギリギリの感度に設定するのがポイントです。

Canon EOS Kiss X9iのおすすめ撮影シーン・作例

動物フォト

ピント合わせは目の縁に

X9iの撮影シーンとしてまずおすすめしたいのがペットなどの動物、動くものにも強いカメラなのでより可愛らしく躍動感のある写真が撮れます。こちらはカメラに向かって怒った表情がなんとも可愛い猫の写真です。動きまわる姿も撮りたいですが、最初のうちはこのくらい静かにしていてくれるシーンがおすすめ。絞り優先のAVモードに設定して、連写モードで撮影します。ピントは人物同様、瞳に合わせましょう。自分に近い側の目のふちで、気持ち上にくらいに合わせると良いでしょう。ペットならふれあいながらたくさん撮っていると、動物も慣れてきて良い表情が映せますよ。

ネモフィラとチューリップ

色鮮やかな花畑を前ボケで美しく

一眼レフで撮るきれいなボケは憧れですね。ボケは背景だけでなく、手前にも作ると上級者っぽい写真になります。こちらの色鮮やかな写真では手前のネモフィラを少しぼかして、奥のチューリップにピントを合わせています。シーンインテリジェンスオートでは狙ったところにピントを合わせるのが難しいので、絞り優先のAVモードに設定。次にAFエリアは1点AFを選択、AF枠は真ん中にしておきます。ファインダーを覗いて真ん中でチューリップをとらえたら半押し、そのまま構図をずらしてもピントはチューリップに合ったままです。前ボケはふんわりとした雰囲気になるのでお花やペット、女性の撮影にぴったりですよ。

金網越しの夜景

一眼レフを買ったらやってみたい長時間露光

長時間露光で車のテールランプを撮影した写真で、金網越しのアングルがなんとも素敵です。この長時間露光ですがSNSではレーザービームとも呼ばれることもあり、一眼レフを買ったらやってみたいという方も多いでしょう。撮影のポイントはカメラを三脚でしっかり固定し、マニュアルモードでシャッター時間を10~30秒にすること。条件に合わせて調整は必要ですがISOは100、F値は20くらいがおすすめです。シャッターを押すときにカメラが動いてしまうことがあるので、タイマー機能を使うと良いですよ。

鉄道写真

難しいシーンでもラージAFとAIサーボが強い味方

こちらは鉄道好きなら一度は取ってみたい編成写真と言われる構図で、先頭車両から最後尾までをきれいに収めるのが基本です。編成写真は撮るのが難しいと言われますが、ラージAF設定とAIサーボを使えば比較的簡単に撮影ができます。測距点はラージAFに設定し、ピントは向かってくる電車の先頭の位置に合わせます。連写はAIサーボ機能を使うと1秒間に4.5秒と未使用時より少し遅くなりますが、ファインダーに先頭車両が入ってきたところからピント合わせが自動。カメラは手持ちで見えてきたところから追いかけるように撮影すると、サーボが効きます。X9iだからこその見事な編成写真を撮影することが可能ですよ。

Canon EOS Kiss X9iのメリット

設定画面が初心者にも分かりやすい

液晶画面にイラスト付きで表示され直観的に操作ができる

初めて一眼レフを触る時に、まず感じる大きな壁が専門用語ではないでしょうか。ホワイトバランスや露出、絞りといった言葉だけを頼りに操作していると、難しくて撮影の楽しさが半減してしまいます。その点X9iは設定画面が分かりやすいのが嬉しいです。例えば絞り設定値であればぼかすかくっきりか、露出なら暗くか明るくかなど。設定した場合に撮れる写真のイメージが、イラストなどで表示されるので直観的に操作が可能です。実際に撮影しながら覚えると、たくさんあるボタンもすぐに使いこなせるようになりますよ。

ファインダー撮影に強くミドルレンジに近い性能

撮影が上手になっても物足りなさを感じないから長く使える

カメラは初心者のうちは価格が手頃で軽量なものが使いやすく、撮影が上手になるにつれてミドルレンジと言われるもう少し性能の良いカメラが欲しくなってくると思います。しかしX9iの場合は初心者向けの使いやすさを備えつつ、AF性能や連写速度、シャッター速度などミドルレンジに近い性能があります。腕が上がっても物足りなさを感じないので、1台を長く使えるのがメリットです。逆にすぐに買い替えると割り切るなら軽量で使いやすいX9や、中古で手軽に買えるX8iなどもおすすめですよ。

クリエイティブフィルターが楽しい

モノクロ写真やトイカメラ風などSNS映えな写真も簡単

使ってみると意外と楽しいのがクリエイティブフィルターです。近所の公園もジオラマ風にするとなぜか可愛らしく、つい魚眼レンズで撮ると映えそうな風景を探していたりもします。欲しかったカメラをいざ手にしてすぐに撮影したいという時は、クリエイティブフィルターを使って家の中や近所の街並みを撮るのもおすすめ。撮影の練習をしたり、使い心地を確かめたりしながら撮影を楽しむことができますよ。良い写真が撮れたらSNSにアップして自慢してみてはいかがでしょう。

Canon EOS Kiss X9iのデメリット

液晶モニターでの撮影は苦手

スマホカメラのように便利だけど映像が少し不満

ライブビュー撮影なら液晶モニターを見ると仕上がりのイメージが分かり、ファインダーを使うより感覚的に撮影できて凄く便利です。さらにスマホのように画面をタッチしてピント合わせや撮影ができるので、初めて一眼を扱う人でも身近な存在に感じられます。そこで残念なのが液晶画面の画質。構図やピントなどのイメージはつかめますが、撮影時の細かい設定や雰囲気は分かりづらい印象です。またカメラを動かすと液晶画面の映像もかわりますが、その動きには少し遅延がありもっさりしています。ライブビューでは使えない機能もいくつかあるので、動くものにはファインダー撮影がおすすめです。

4Kでの動画撮影ができない

大型テレビなどの大画面では見劣りする

X9iは動画も美しいのですが、画質がフルHDまでなのが少し残念なところです。フルHDの画質は普段TVで見ている地デジの映像と同じですから、PCで見るには問題ない精細さ。webにアップするとしても十分すぎるくらいです。しかし大型のTVで見る場合は画像が引き延ばされるので、フルHDの2倍の解像度をもった4Kに比べると粗さを感じます。大型テレビで動画鑑賞する予定があるなら、4K撮影に対応したX10やX10iも検討してみてはいかがでしょう。

Canon EOS Kiss X9iの口コミ・評判

高評価

一眼レフにしては軽いと思う

今まで使っていたOLYMPUS PENが調子悪くなり
ずっと欲しかった一眼レフをGETだぜっ♡
♥Canon EOS kiss X9i♥

PENに比べると重いけど
昔から、重すぎる父親の
プロ用のカメラ+レンズに触れてきたので
これは一眼レフにしては軽いと思われる(。・・)ノ

今回は、レンズキットは買わず
レンズは自分でチョイス。
SIGMAのレンズだよー♪相性抜群!

さっそく先程撮影してみてビックリ。
今までのカメラは何だったんだ…って感じ。
PENは軽くてそれなりに写るから良いけど
やはり一眼レフは………超イイっ!
いつかは父親のように、防湿庫買って
レンズ何本か買って管理したいな♡

価格も手頃で評価も高い機種

カメラデビューしますた。価格も手ごろで評価も高いX9iにしました。撮った写真を自動でスマホに送ってくれるのでシェアも簡単なのがいいですね。早く晴れた日に色々撮りにいきたい。

シャッター音がカッコいい

憧れの一眼レフ ええ、買ってやりましたよ‼️思い切って買っちまいましたよ ほっほー、シャッター音かっちょえぇー⤴️がぁ、撮りまくってやる~

低評価

まだマニュアルでのピント合わせは難しい

徐々に慣れてきて
レンズを回して距離を
合わせてる図

でもまだまだピントを合わせたりするのが難しいです。。

Canon EOS Kiss X9i で試し撮りするならレンタル

Canon EOS Kiss X9i は格安でレンタルが可能

家族の思い出を残すために一眼レフカメラを使ってみたいけれど、使いこなせるかどうかが不安で、なかなか購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。また、レンズを付けた状態での重さや質感、サイズ感、画質のきれいさなども、実際に使ってみないと分かりにくいものですよね。Canon EOS Kiss X9iの購入を考えているなら、購入前にレンタルしてみるのがおすすめ。実際にお試ししてから購入すれば、仕上がりの画像がイメージと違った、思ったよりも重くて結局あまり使わなかったなどという失敗が防げます。短期間のレンタルなら、本体購入価格の10分の1程度からからあるので、気軽に利用できますよ。

Canon EOS Kiss X9iをレンタルするならモノカリ

Canon EOS Kiss X9iのレンタルを考えているなら、カメラレンタルのモノカリがおすすめです。モノカリなら、Canon EOS Kiss X9iを7,000円台からレンタル可能。しかもSDカード付きだから、届いてすぐに使うことができるのも嬉しいですね。一度使ってみてから購入することを考えている方はもちろん、子供の運動会の時だけ借りる、旅行の時だけ借りるなどという使い方も。店舗なら最短2時間後からの当日貸し出しも行っているので、思い立ったときにすぐ借りられるのも魅力です。Canon EOS Kiss X9iを一度使ってみたいと思っている方は、モノカリでのレンタルを検討してみてくださいね。

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