景色や子供の成長など、目で見たものをそのまま記憶に残したいなら一眼レフがおすすめです。それでも一眼レフはプロが使うような性能で自分には使いこなせないと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、一眼レフは今やプロ用のカメラだけではなく女性や初心者でも使いこなせるモデルが数多くラインナップされています。CanonやSONYではカメラ入門機も続々登場しており、今までカメラを触ったことがない方でも簡単に始められるものも。そこで今回は、カメラ入門機としておすすめの「Canon EOS KissX9」をカメラのレンタルサービスを行う「モノカリ」スタッフが詳しく紹介します。カメラ初心者であるスタッフが実際に使ってみた感想や作例も載せているので、購入を検討されている方は参考にしてみてくださいね。
Canon EOS Kiss X9の総合評価
総合評価 | 94点 |
機能性 | ★★★★☆ (ブルートゥース接続、4K動画撮影、クリエイティブフィルター) |
デザイン | ★★★★★ (持ちやすいグリップ、3色展開) |
操作性 | ★★★★★ (バリアングル、タッチ操作) |
X9は、キヤノンの一眼レフカメラの中でも軽量コンパクトなのが魅力。それでも性能は、EOSエントリーモデルの中でも上位機種に迫る有効画素数2420万画素を誇ります。撮像素子にはデゥアルピクセルCMOSを採用することで、光を多く集めて色鮮やかな色を詳細に表現できるようになっているのも特徴。2013年からCanonのエントリーモデルとして長く販売され続けていた「EOS Kiss X7」のモデルチェンジとして相応しいサイズ・重量・スペックともにバランスの取れた機種になっています。
X9と他EOS KISSシリーズ(x10/x9i/x7)のスペック比較
前作の特徴である小型・軽量を維持した充実性能モデル
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商品名 | EOS Kiss X10 | EOS Kiss X9 | EOS Kiss X9i | EOS Kiss X7 |
最安価格(2021年7月時点) | 59,800円 | 38,980円 | 58,800円 | 16,800円 |
発売日 | 2019年4月25日 | 2017年7月28日 | 2017年4月7日 | 2013年4月24日 |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約1800万画素 |
常用ISO感度 | 100〜25600 | ISO100 ~ 25600 | 100~25600 | 100~12800 |
映像エンジン | DIGIC8 | DIGIC7 | DIGIC7 | DIGIC5 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | APS-C | APS-C |
AF測距点 | 9点 | 9点 | 45点 | 9点 |
連続撮影速度 | 約5.0コマ/秒 | 約5.0コマ/秒 | 約6.0コマ/秒 | 約4.0コマ/秒 |
動画記録画質 | 4K/Full HD/HD | Full HD/HD/VGA | Full HD/HD/VGA | Full HD |
動画撮影時間 | 29分59秒 | 29分59秒 | 29分59秒 | 29分59秒 |
画像転送 (無線通信) | スマホ・PC可 (Wi-Fi/Bluetooth) | スマホ・PC可 (Wi-Fi/Bluetooth) | スマホ・PC可 (Wi-Fi/Bluetooth) | 未対応 |
サイズ | 122.4 x 92.6 x 69.8 mm | 122.4×92.6×69.8mm | 131.0 x 99.9 x76.2mm | 116.8×90.7×69.4mm |
重量 | 449g | 453g | 532g | 407g |
EOS Kiss X9は、2013年発売のEOS Kiss X7に置き換わる形で発売されました。X7は世界最小・最軽量ボディーと基本性能の両立が評価された廉価モデル。このX9は、前機モデルの小型・軽量は維持しながら随所に外観も改良を重ね、ブレが少なく安定感のある撮影ができるようになっています。初めて使う方にも使いやすいよう、視認性が高くどこにどの設定ボタンがあるかが分かりやすくなったのも特徴。操作性と性能が向上しています。
X9は何が進化した?旧モデルX7と比較
BluetoothやWi-Fi経由でスマホやPCと無線通信が可能に
X9とX7は、女性でも持ちやすい小型ボディに丸みを帯びた柔らかいフォルムが共通しており、初心者でも綺麗な写真が撮れるエントリーモデルです。2017年に発売されたX9は、スマートフォンやPCと無線接続できるモデル。BluetoothかWi-Fi経由で、カメラ本体のSDカードからスマートフォンなどの端末に直接写真データを送れます。「Camera Connect」という専用アプリを利用すると、スマートフォンでカメラをリモート操作することも可能です。撮影した写真をその場でSNSに投稿したり、友人とシェアしたりできますよ。
後継機の登場によって性能は落ちた?上位機種モデルX10と比較
性能面では劣るが、手軽な価格が魅力
最新の映像エンジンを搭載したX10ほどのスペックはありませんが、X9は有効画素数やAF測距点など基本的な撮影性能は同じです。動画撮影に関しては4K撮影も可能なX10の方が優秀ですが、静止画撮影における画質の良さに関しては、どちらも遜色ありません。X10よりも手軽な価格で購入できるため、静止画の撮影がメインの場合はX9でも十分綺麗な写真が撮れます。小型で軽量かつ視覚的に操作でき、価格が手頃とバランスの良い機種です。
AF測距点とは、オートフォーカスモードで撮影する際に「ピントを合わせられる数」のこと。X9とX10を比較すると、AF測距点の数はどちらも9点で同じです。
同世代の上位機種との違いは?X9iと比較
上位機種はピントが合わせやすく手ブレ補正ができる
上位機種であるX9iはAF測距点が45点と、X9の9点に比べて大きく伸びています。同じものを撮影する際に、よりピントが合わせやすいです。また連写性能に関しても、1秒あたりに撮影できる枚数が6コマとX9の5コマよりも多く、細かな動きを追えるのが特徴的。生き物や人物など、ピントを合わせにくい被写体を撮影する場合に有利です。動画撮影に関しては手ブレ補正機能もついているため、動画を撮りたい方はX9iも視野に入れると良いでしょう。
Canon EOS Kiss X9のセット内容・付属品
用途に合わせてカメラ本体とレンズをプラスで選べる
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商品名 | EOS Kiss X9 ボディ | EOS Kiss X9 レンズキット | EOS Kiss X9 ダブルズームキット |
最安価格(2021年7月時点) | 38,980円 | 53,800円 | 59,500円 |
内容 | カメラ本体 | カメラ本体 +標準ズームレンズ | カメラ本体 +標準ズームレンズ +望遠ズームレンズ |
EOS Kiss X9のセット内容は、2種類から選択できるのも予算や用途に合わせて選び分けたい方におすすめ。ブラック・シルバー・ホワイトと3種類の本体カラーもあり、好みに応じて選び分けることもできます。EOS Kiss X9のセット内容は大きく、カメラ本体のみの「ボディ」と、標準ズームレンズや望遠ズームレンズとセットで使える「キット」から選択可能。キットには焦点距離が18-55の標準的なズームレンズと、55-250mmなどの望遠レンズが同梱されています。
レンズ付きのセットはレンズキットとダブルズームキット
レンズキットに含まれるズームレンズとは?
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商品名 | EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM | EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM |
レンズタイプ | 標準ズームレンズ | 望遠ズームレンズ |
レンズ単体の最安値(2021年7月時点) | 28,600円 | 42,030円 |
ピント合わせ | 手動/自動 | 手動/自動 |
ピントが合う最も近い距離 | 0.25m | 0.85m |
対応センサーサイズ | APS-C専用 | APS-C専用 |
ズーム幅 | 18~55 mm | 55~250 mm |
開放F値 | F4-5.6 | F4-5.6 |
フィルター径 | 58mm | 58mm |
最大径×長さ | φ66.5mm×61.8mm | φ70.0mm×111.2mm |
重量 | 約215g | 約375g |
手ブレ補正機構 | 有 | 有 |
ズームレンズとは、カメラと被写体の距離を保ったまま焦点距離を変化させて撮影できるレンズのこと。EOS Kiss X9に同梱されるズームキットは焦点距離を18mmから135mmまでの間で自由に変化させ、さまざまな画角で撮影することが可能です。運動会などで遠くから子供を撮影する場合や、季節の草花や野鳥を離れた場所から撮影する場合にも重宝します。
スナップ写真を撮るのに十分なスペックの標準ズームレンズが付属
EOS KissX9に付属するレンズは、EF-S18-55mm F4-5.6 IS STMで広角から中望遠まで撮影できる使いやすいズームレンズになっています。風景・スナップ・ポートレートに向いているので景色や光景を撮影したい方におすすめです。手元を撮りたい方や、子供のスナップ写真を撮るには十分なレンズ。カメラ初心者にはこれだけでも十分満足のいく撮影ができると思います。
ダブルズームキットは標準ズームレンズと望遠ズームレンズが付属する
より本格的にカメラを使いこなしたい方は、焦点距離が標準のレンズ(EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM)と、望遠レンズ(EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM)が2種類セットになったダブルズームキットもおすすめです。レンズに関して深い知識はないけど、遠くもしっかり撮影できる望遠レンズや手元をポートレートで写しだす標準レンズと被写体によって使い分けたい方に重宝します。色々なカメラの写り方を見比べながらカメラを勉強していきたい方におすすめです。
Canon EOS Kiss X9の特徴
安定感のある握りやすい大きなグリップ
EOS Kiss X9を初めて手にした時の率直な感想は、「女性でも片手で持てるんだ」ということ。一眼カメラは重くて大きいイメージだったので、両手でカメラを支えながら持つものなのかなぁと思っていました。手をかけるグリップ部分は前モデルのX7よりも約7mm深く設計しており、女性の手のひらでも握りやすいグリップになっています。しっかり片手で掴めるので、落下する心配がないほど安定感を感じながら持てるでしょう。
撮り方の幅が広がるバリアングル液晶採用
ローアングルからのショットも思いのまま
撮影をアシストする機能としておすすめなのが、このX9から採用されたバリアングルの存在。ワイド3.0型の液晶画面は前機モデルでも採用されていましたが、EOS Kiss x9は液晶が180度上下に角度を変えられるバリアングル液晶を採用しています。この機能が意外と便利!人混みの中で自分の子供を撮影したい場合や被写体自体が見えなくても、液晶を約90度に倒してカメラを持ち上げれば撮りたいものをしっかり撮影できます。背の低い女性におすすめの機能。子供の運動会やお遊戯会に活躍します。
タッチ操作ができて初心者でも使いやすい
一眼レフの思い込みとして多いのが、撮影前にはよくわからない専門用語で色々設定が大変そうということ。この思い込みを解消してくれるのもEOS kiss X9のすごいところ。現在スマホの操作に慣れている方にとって操作しやすいタッチパネル操作で、設定から撮影までタッチパネルで叶うんです。スマホカメラでピントを合わせる際、画面タッチに慣れている方は一眼レフのAF操作も使いやすいと感じられるでしょう。
動画も撮りやすく快適
一眼レフでもこんなに高画質な動画が撮れるんだと驚いたのも、このEOS Kiss X9の魅力です。通常、カメラの画質がどんなに良くても動画の画質は格段に落ちるもの。このEOS Kiss x9は画質がフル/60pまで対応することで高画質動画にも対応しています。暗い場所の撮影も色彩豊かに撮影することが可能。ライブビュー性能がアップしていることで、動画撮影の快適さが格段にアップしているのもポイントです。バリアングル液晶モニターで映し出された映像をそのまま残すこともでき、動画機としても申し分ありません。
カメラ初心者にも優しい機能がたくさん
表示設定により画面の説明やヒントを見ながら撮影が可能
初心者にもより分かりやすくカメラ設定ができるように、ガイド式の設定画面が設けられているのも使いやすいポイント。この設定は何のための設定か?メニューの説明や、設定の効果などを分かりやすい言葉で説明してくれています。また専門用語のみの設定画面だった前モデルより、ホワイト背景やカラー液晶でこれまでのイメージよりも明るい印象。一眼レフはプロ向けという概念を覆す操作のしやすさも魅力です。
夜景やポートレートなど撮りたいシーンに合わせて自動設定してくれる
難しい設定が苦手な方は、シーンに応じてカメラが自動で補正してくれるスペシャルシーンモードがおすすめ。風景や料理、スポーツなど撮影に応じてモードを変えるだけで自動でF値が絞られたりコントラストや逆光が補正されます。モードを設定してシャッターを切るだけで、プロが撮影したようなシーン撮影が可能なのは初心者には嬉しい機能と言えるでしょう。
エントリーモデルの中でも上位機種に迫る高画質を実現
映像エンジン「DIGIC7」を搭載し大幅に進化
EOS Kiss X9ではCanonの最新映像エンジンの「DIGIC7」を搭載。ノイズ処理能力が向上し、被写体検出と追尾性能が向上することで撮影時の解像度が格段にアップしています。高精度の被写体の検出が可能になったことで、曇りの日や背景と同系色の被写体でも検出性能がアップしています。逆光を補正する処理能力も向上したことで、どこでどんな天気の元に撮影してもより自然で美しい画が撮れるようになりました。
SNS映えする写真が撮れるクリエイティブフィルター搭載
ジオラマ風・ビンテージ調・水彩風などプロが撮ったような写真が簡単に撮れる
便利なクリエイティブフィルターはSNS映えしたい写真を撮影したい方におすすめの機能。モノクロ写真やトイカメラ風、HDR油彩調など全10通りもの撮影パターンを設定できます。同じ被写体でもモードを変えるだけで、全く違った雰囲気になるのも面白い。色々モードを変えて試してみて、シーンに応じたフィルターを掛けてみるのも楽しいですね。また撮影後に、再生画面のクイック設定からフィルターをプラスすることも可能です。
撮った写真の共有や転送が可能なBluetooth機能
Wi-Fi接続に切り替えればスマホへ簡単に画像を取り込める
SNSにアップしたり、クラウドサービスなどで撮影した画像を保存するにはスマートフォンやPCへの直接転送が便利。撮影した画像をすぐにスマートフォンに転送できるWi-FiやBluetooth機能が搭載されているのもEOS Kiss X9の魅力です。「Camera Connect」という専用アプリをスマートフォンにダウンロードすれば画像の転送やシェアが可能。撮った写真をすぐにSNSにアップすることができます。
Canon EOS Kiss X9の外観をレビュー
ボディ正面
無駄のないシンプルなデザイン
EOS Kiss X9の外観は、女性でも片手で持ちやすい軽量コンパクトさが魅力となっています。前機モデルX7は世界最小・最軽量という大広告で発売されましたが、このX9に関してもそのコンパクト軽量さはしっかり継承されていると思いました。前機モデルよりも50gほど重量がアップしましたが、その分持ちやすさが向上。操作性も大幅に改善されているので、多少の重さの増量は気になりません。
ボディ上面
電源ボタンとモードダイヤルが分離した配置に変わって使いやすい
突起の少ない滑らかなフォルムで、片手でグリップを掴みながらモードダイヤルの操作ができるのもポイント。電源ボタンとモードダイヤルが分離されていることで、カメラ上部はフラットな設計に。操作の複雑性を解消してくれています。シャッターボタンに手をかけたままモードを変更し、すぐにシャッターを押せるので取り逃がしがありません。実際に持ってみて、片手で軽々操作できるのは使いやすいなぁと感じました。
ボディ背面
旧モデル愛用者でもすぐに操作できるよう同じボタン配置を採用
前機のEOS Kiss X7と全く変わらない背面のボタンの位置で、旧モデル愛用者でも違和感なくそのまま操作が可能です。ボタン配置は変わらなくても1つ1つのボタンがフラットになり、スッキリした外観になっています。シンプルに写真を撮るときには赤い丸印を押した後シャッターボタンを押すだけ。面倒な操作は不要で、視認性が高くなっているのもポイントです。
操作性能がアップし親指のみで直感的な使い方が可能に
操作ボタンが右側に集中しているので、グリップを握ったまま親指と人差し指で操作できるのも使いやすいポイント。電子ダイヤルには緻密なローレット加工が施されたことで、指が滑りにくく設定したいモードに確実に切り替えることが可能です。背面にDISPボタンが加わることで、液晶画面の切り替えも簡単。カメラの方向を動かすことなくMENUの切り替えが出来ます。
ボディ側面
HDMIケーブルやマイクケーブルを接続できる
ボディ側面にはWi-Fiボタンで画像の転送もワンタッチで叶うのも魅力。そのほか、HDMIケーブルや動画撮影時に重宝するマイクケーブルの接続穴が付属されています。パッキンで普段はフタを閉じることができるので、見た目のスッキリさに加えてホコリや汚れが付きにくいのはいいですね。SDカードを入れる投入口は下部分にあります。
Canon EOS Kiss X9の性能をレビュー
AF性能
液晶モニター越しの撮影でも高速でピントを合わせる
ピントを被写体に自動的に合わせるAF機能は、入門機やグレードの低い一眼レフではいまひとつでした。特に動きのある被写体はブレてしまってなかなか上手く撮れないことも。EOS kiss X9は中上位並一眼レフのAF機能を備えているのもすごいところ。電車や鳥などの動きのある被写体も簡単にピントを合わせくっきりはっきりとした画を撮ることが可能です。
世界最速レベルの0.03秒の高速AFを実現しどんな動きも逃さない
デュアルピクセルCMOS AFにより、高速なピント合わせが実現。2つの画像信号を検出し、位相差AFを行うことで常に被写体を探しながらピントを合わせ続けます。この機能は映画やドラマでも使用される映像機器にも使用されている機能。動画撮影時のAF性能を大幅に向上させています。また撮影画面の縦と横80%の広い範囲で高速AF撮影が可能になっているのもポイントです。
連写性能
1秒間に最高5コマの連続撮影が可能
動きのある被写体を撮影するときには、連写モードがおすすめ。前機では1秒間4コマだったのに対し、EOS Kiss X9は1秒間に最大5コマの連続撮影が可能でどんな瞬間も逃しません。バリアングルを活用してローアングルから撮影すれば、写真の表情も豊かに。動き回る子供の写真や、迫ってくる電車の写真などダイナミックに撮影することが可能です。
動いている被写体にもピントを合わせ続けてくれるのでベストショットが選びやすい
連写時にも活躍するのがデュアルピクセルCMOS AFとDIGIC 7の合焦速度です。AFは追従機能にも優れているため、連写しながらでもピントを合わせ続けられます。ライブビュー撮影時には連写コマ数は1秒間約3.5枚に制限されるので、どんな表情も逃さないコマの細かい連写を実現したいならファインダー撮影で行いましょう。連続撮影をしてから、ベストショットの1枚をゆっくり選ぶと良いですね。
シャッター音を抑えるソフト連続撮影は静かな会場などで活躍
なるべく静かに撮影したい時や、作動音を抑えたいときに便利なのがソフト撮影。ここで注意したいのはシャッター音が0になるということではないということ。ソフト撮影とは無音にはならず、通常よりもソフトな音量でシャッターを切れるということです。そのため全く音が出なくなるということではないので、注意しておきましょう。またソフト撮影時には、連写枚数も約2.5コマ/秒に制限されるのも覚えておきたいポイントです。
ISO感度の性能
常用最大ISO25600は前作の12800から大幅アップ
一眼レフカメラで夜景を撮影したい時や夜間に写真を撮るときに能力を発揮するのがISO感度です。特に手でカメラを持った状態での撮影は、シャッタースピードの影響でブレてしまいやすくなることも。ISO感度を上げることで、光が電子的に増幅されカメラに光を取り込む秒数を短縮。シャッタースピードがアップすることで手ブレがないくっきり鮮やかな撮影が可能になります。気軽に夜の撮影を楽しむならISO感度の高いものを選びましょう。その点EOS kissX9は前機よりも12800もアップしたISO感度25600を搭載。顔認識の精度も高くなっているので、夜の撮影時も顔の表情1つ1つや動作や動きを美しく捉えます。
映像エンジンDIGIC 7によるノイズ軽減の効果
前機のEOS Kiss X7は約1800万画素でしたが、X9では2420万画素と大幅に解像度がアップしました。この解像度と感度の相互作用によっても、美しい画質が実現していると思います。また従来のDIGIC6よりも約14倍の情報量を取り込めるようになったことで、ノイズが少なくより高精度な画像処理が可能に。高感度であっても高い解像感を実現しています。ダイナミックな星空から、夜の夜景や手元の花火まで細かいところも美しく映し出してくれるでしょう。
Canon EOS Kiss X9のおすすめ撮影シーン・作例
トイカメラ風
SNS映えする味のある雰囲気の写真が撮れる
レトロな写真を撮るならクリエイティブモードがおすすめ。液晶画面にはどんな仕上がりになるかを事前にガイドで確認できるのでイメージしながら写真撮影が可能です。同じ被写体でも雰囲気が全く異なって撮影できるので、より雰囲気のある写真を撮影することができます。トイカメラ風は、四隅が暗くなって色も緑味がかかったレトロな印象に。おすすめのフィルターです。
動きのある被写体
動き続ける被写体には「AIサーボAF Ⅱ」機能
競技中の選手や、走り回る子供、次の動きが読めない動物を撮影するときに役立つのがAIサーボAFです。シャッターボタンを半押ししている間ピントを合わせながら撮影できます。シャッターを切る直前に被写体の動きを予測しながらピントを合わせて撮影する動体予測機能も便利。動きのあるものを撮るのが苦手な私も、ピントを合わせて撮影することができました。
日中の明暗撮影
オート撮影でもトンネル内の明暗をはっきり写す
撮影シーンに合わせて色合いが自動調整されるオート撮影。自然や屋外シーン、夕焼けなどはより被写体が色鮮やかに映るよう明暗もはっきり表現されます。カメラにとって一番良い写り方だと認識して撮影するので、まるでプロが撮ったような仕上がりに。とりあえず最初はオートで撮影してみて、ホワイトバランスを調整したり絞りを入れるなど手動で設定していくのも面白いかもしれません。
植物撮影
APS-Cセンサーで写せる幅は狭くてもくっきりダイナミックに写る
目で見たままのコントラストを忠実に表現してくれるのもEOS kiss X9の特徴。雨上がりで色鮮やかな草木も、目に映るそのままを写真で残すことが可能です。ボケが少なく、焦点を合わせて被写体をはっきり見せるAPS-Cセンサーを搭載。暗いシーンや影や陰影も鮮やかに撮影できます。
小物撮影
一眼レフらしさをアップさせる絞り(F値)設定で背景をぼかす
一眼レフで1つの被写体にスポットを当てて撮影するなら絞りを使いこなすのもポイント。周りをぼかして表現することで、より一眼レフの良さを生み出せるでしょう。ピントの合う範囲を決めることで周りはボケて、被写体にスポットを当てることができるようになります。絞りは「F値」とも呼ばれ、数値設定を行うことで一眼レフらしい美しい写真を撮ることが可能です。
Canon EOS Kiss X9で撮影するメリット
軽量・コンパクトで持ち運びやすい
女性が肩にかけても少ない負担で持ち歩ける
EOS kiss X9は率直に女性のための一眼レフだと感じました。女性の手に持ちやすいグリップと、明るい液晶画面、イラストや図で示された設定ガイドなどこれから一眼レフを楽しみたい女性にぴったり。軽量で肩から掛けても小ぶりなので、女性の体格に収まりが良いと思いました。男性にもおすすめですが、手で持った時のサイズ感や重量に物足りなさを感じることも。子供のために、一眼レフを購入したい新米ママにも使いやすいだろうと思います。
液晶モニターで撮る写真が綺麗で失敗しにくい
ファインダー撮影よりライブビュー撮影がメインの方向け
大きな液晶画面で画面を操作しながら撮影したい方におすすめです。ファインダーを通して見るよりも視認性が高く、操作も確認もしやすいのでスマホ感覚で撮影できます。撮影の仕上がりもライブビューならイメージしやすいので、思ったままの写真が撮影可能です。ファインダーの小さい窓から被写体を見るよりも、手軽にライブビュー撮影をしたい方は使いやすいでしょう。
スマホに転送しておしゃれな写真をSNS上にアップできる
クリエイティブフィルターで撮った写真は加工不要
一眼レフをより身近に使えるカメラとしてくれたのは、豊富なフィルター機能ではないでしょうか。面倒な操作は一切不要。誰でも簡単にワンタッチでプロのような写真を撮れるのは便利。雰囲気のある写真を高画質で撮影したい、絞りを入れてポートレート写真を撮りたい方におすすめ。Wi-FiやBluetoothとも連携しているので、日常をSNSに投稿する方にも重宝するでしょう。
Canon EOS Kiss X9で撮影するデメリット
暗い場所でのオートフォーカスが遅くピント合わせまで時間がかかる
日中はあまり気になりませんでしたが、夜間花火や星を撮る時にはオートフォーカス機能に若干の遅れがあるように感じました。昼間と同じようにシャッターを押していましたが、より鮮明な写真になるために何度か撮り直す必要がありました。ワンランク上位機種を使用して夜間の撮影をするとスムーズに撮影できたので、オートフォーカスの側距輝度範囲が原因だと思われます。EOS Kiss X9は測距輝度範囲がEV-0.5~18ですので、場所や明るさによってオートフォーカスのしにくさを感じるかもしれません。
Canon EOS Kiss X9の口コミ・評判
高評価
念願の一眼レフを購入したい初心者向け
初めての一眼レフ
見て触ってやはりキャノンのこれにしました
どんな写真が撮れるのかな
良い写真が撮れるといいな
表現しにくい奥行き描写も表現豊かに撮れる
二川ダム湖に架かる全長160メートルの
歩行者専用!この奥行がたまらない
簡単に写真撮影とデータ転送ができる
今日は子供の初の運動会ということで奮発して一眼レフカメラ買っちゃった
ちゃんとしたカメラ買うの初めてだったけど、簡単に綺麗な写真が撮れてびっくり!そしてWi-FiとかBluetoothでデータをすぐスマホに送れたりと時代の進化を目の当たりにした…。写真撮るの楽しいのでこれからこれ持って出かけよう。
低評価
初めて撮った写真はピントが合わず
僕がカメラを買って今日で1年。初めて撮った写真が2枚目のやつ。使い方もわからずピントが全然合ってないw
Canon EOS Kiss X9を試し撮りするならレンタル
Canon EOS Kiss X9は格安でレンタルができる
Canon EOS Kiss X9は初心者向けのエントリーモデルですが、それでも操作に不安を感じる方もいると思います。いきなり買ってしまって、結局ほとんど使わなかったというのではもったいないですよね。Canon EOS Kiss X9の購入を考えているなら、まずはレンタルしてみるのがおすすめ。実際に触ってみてボタンの位置や操作性、重さなどを確かめて、納得してから購入した方が失敗がありませんよ。レンタルなら数千円程度から利用できるので、気軽にCanon EOS Kiss X9を試すことができます。
Canon EOS Kiss X9をレンタルするならモノカリ
Canon EOS Kiss X9を購入する前にレンタルしてみたいなら、カメラレンタルのモノカリがおすすめです。モノカリなら、Canon EOS Kiss X9のレンタルがなんと7,000円台から。SDカードがついていて、レンズキットならレンズも付いているので、自分で準備する手間がなく便利です。Canon EOS Kiss X9の購入を考えている方はもちろんのこと、友人の結婚式で使いたい、子供の行事の時だけ借りて撮影したいなどという方にもおすすめ。長期間にわたって使いたいという方向けの、お得な月額レンタルもありますよ。Canon EOS Kiss X9に興味のある方は、モノカリで気軽にレンタルしてみてくださいね。