スケート場に行ったときに、マイシューズがあったら便利ですよね。レンタルだとなんだか滑りにくいし、毎回レンタル料金もかかると悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、スケート靴の種類や選び方を解説したうえで、おすすめのスケート靴をご紹介します。初心者用や子供用もランクイン。また、スケート靴のお手入れ方法や研磨の仕方も解説していきます。
スケート靴とは?
氷の上を滑走する時に履くブーツのような靴
スケート靴は、氷の上を滑るために履く靴です。普通の靴と同じように靴下の上から履き、靴紐を結んで足に固定します。ブーツのような形状の硬い靴が足をすっぽり包み込み、足や足首を保護する役割もあります。
靴の底にブレードがあり氷に接する刃先部分をエッジと呼ぶ
スケート靴には、靴の底にブレードと呼ばれる刃があるのが特徴。ブレードがあるため、氷の上をスムーズに滑ることができます。また、ブレードの先の氷に接する部分をエッジと呼びます。エッジの角度を外側や内側に変えることで、氷の上での動きをコントロールできます。
スケート靴の必要性
自分の足にしっかり馴染んで上達しやすい
自分のスケート靴は、自分の足に馴染んで履きやすいのが特徴です。足の形にフィットしているうえ履いているうちにスケート靴のクセも分かってくるので、上達がスピーディーに。早くスケートがうまくなりたいなら、自分のスケート靴を購入しておくのがおすすめです。
趣味程度で楽しむならレンタルするよりも値段が安くなる
スケート靴は、スケート場でレンタルすることもできます。しかし、レンタルするごとにお金がかかります。スケート靴のレンタル料金はおよそ500円程度ですが、新品のスケート靴は初心者用なら1万円前後で購入可能。20回程度で元が取れるので、何度も通うならレンタルするよりも安く済ませることができますね。
スケート靴の種類
フィギュアスケート用
つま先にギザギザが付いていて厚みのあるエッジで安定感がある
スケート靴の中でも最も一般的に使われるタイプです。スケート場で貸し出されるのもこのタイプ。つま先にギザギザが付いていて、エッジが厚く安定感があるのが特徴です。スケートに慣れていない初心者や優雅に滑りたい方におすすめですよ。
フィギュアスケート用のスケート靴は、刃先のギザギザした部分でジャンプをすることができます。プロがジャンプをする姿はかっこよく見えますが、初心者には邪魔になることも。足首がふらつかずにぴったりフィットするものを選ぶと、刃先につまずいて転んでしまう事態を防ぐことができます。
アイスホッケー用
靴とブレードの長さがほぼ同じで反り上がっており小回りが利く
動きがコントロールしやすく小回りが利くタイプです。フィギュアスケート用に比べてブレードの長さが短めなのが特徴。ブレードが靴本体からはみ出さないくらいで、先端が反り上がっています。足首をしっかりとホールドして細かい動きがしやすいので、スポーツ感覚でスケートを楽しみたい方に向いています。
アイスホッケー用は、刃先が丸くなっているため止まりにくいのも特徴のひとつ。一旦フィギュアスケート用で滑ってしまうと、慣れるのに時間がかかります。アイスホッケー用を使うなら、初めからアイスホッケー用にしておく方が早く慣れることができるでしょう。
スピードスケート用
ブレードが靴より長く薄いエッジでスピードが出る
スケート靴の中で、スピードが最も出るタイプです。ブレードが長く突き出していてエッジが薄いため、氷との抵抗が少なくスピードが出せます。また、強くけり出すことができるのも特徴のひとつ。速く滑りたい中級から上級者におすすめです。
スピードスケート用は、スケート場によっては使用を禁止していることもあります。スピードスケート用を選ぶなら、行きつけのスケート場でスピードスケート用が使えるのか確認しておきましょう。また、足首のサポートがないので、靴の本体部分はなるべく硬めのものを選ぶと滑りやすいですよ。
スケート靴の選び方
サイズで選ぶ
普段の自分のサイズで選ぶようにする
普段の自分のサイズで選ぶと、足にぴったりフィットして滑りやすいでしょう。足首をしっかりと固定することで重心がブレず、ぐらつかずにブレードに乗ることができます。また、足にフィットしていると止まったり左右に動いたりする動きもしやすく、動きがコントロールしやすくなります。スケート靴のサイズは、普段履いている靴のサイズと同じものを選ぶようにしてくださいね。
厚めの靴下を履く場合は0.5cm大きなものでも良い
スケート靴は、大きめのサイズを選ぶ必要はありません。しかし、厚めの靴下を履く場合には、大きめでも大丈夫です。冬用の靴下は厚みが0.5cmくらいあるものがあり、分厚い靴下を履くと足が圧迫されて痛くなってしまうことがあります。厚めの靴下を履くと決まっているなら、0.5cm大きなサイズを選ぶことで窮屈に感じずに滑りやすくなるでしょう。
小さすぎると窮屈で痛くなり大きすぎると滑りづらくなる
スケート靴は、サイズ選びに困ることが多いもの。しかし普段のサイズを選ぶことで、足に馴染んで快適に滑りやすくなるでしょう。小さすぎると足が窮屈で痛くなり、大きすぎると足とスケート靴の間にすき間ができて滑りにくくなってしまいます。特に子供用はワンサイズ大きめを選びたくなりますが、今の足のサイズを選ぶことで、足の痛みもなくスムーズな滑りで上達が見込めますよ。
素材で選ぶ
本格的にスケートを楽しみたいなら足に馴染む本革製
本革製のスケート靴は足にしっくりと馴染むなので、本格的にスケートを楽しみたい方におすすめです。本革は柔軟性があるため、履いているうちに足に合った形になってきます。フィット感があるので、スケート選手にも愛用されています。スケートを思いきり練習したい方は、本革製のスケート靴をチェックしてみてくださいね。
趣味でスケートを楽しむなら手入れのしやすい合成皮革製
合成皮革製のスケート靴は、手入れのしやすさが魅力です。合成皮革はある程度水に強いため、本革ほど気を付けてお手入れをする必要がありません。専用のクリーナーなどは必要なく、塗れてしまっても陰干ししておけば大丈夫。形が変わることはなく、シミになってしまうことも少ないです。さらに値段も本革よりも安いので、費用を抑えたい方におすすめです。
付属品で選ぶ
エッジカバー付きならエッジを守ることが出来る
エッジカバーが付いているものなら、ブレードの刃先を保護しながら使うことができます。プラスチック製のエッジカバーは傷を予防して快適な滑りをサポートしてくれるアイテム。セットされているものなら、お得に心地よい滑りを持続させることができるでしょう。また、布製のエッジカバーは吸水性が高いので、錆び防止のために持っていると重宝するアイテム。付属されていない場合は別途購入する方も多いので、布製のエッジカバー付きのスケート靴もおすすめです。
収納バック付きなら持ち運びに便利である
収納バックは、スケート靴の持ち運びが便利になるアイテムです。スケート靴は、独特の形をしているため、ブレードをすっぽりと収納できる専用の収納バッグがおすすめ。特にリュック型になっているものや持ち手が付いているものは、持ち運びが楽です。スケート靴は両足で2kg程度の重みがあるので、案外重くて持ち運びが大変。ちょうどいい収納バックも持っていない方は、収納バッグ付きのスケート靴をチェックしてみましょう。
スケート靴のおすすめブランド・メーカー
小杉スケート
本革商品が人気な日本製ハンドメイドメーカー
日本のハンドメイドメーカーで、スケート靴をオーダーメイドで作っています。履けば履くほどに足に馴染む本革を使ったスケート靴を製造。幅広の日本人の足に合わせて作られるため、痛くなりにくいスケート靴を探している方におすすめです。
JACKSON(ジャクソン)
スタイリッシュかつお手入れしやすい合皮製モデルを展開
エレガントで履きやすいスケート靴を展開するカナダのメーカーです。お手入れが楽な合皮製モデルが人気。足底に衝撃吸収素材を内蔵したものなど、履き心地にもこだわっています。デザイン性にこだわりつつも、履きやすいスケート靴で氷の上を滑りたい方におすすめです。
ZAIRAS(ザイラス)
合皮製の履きやすい低価格モデルが人気
日本では珍しい、スケート靴をメインとして製造するメーカーです。合皮製のスケート靴は、手頃な価格で人気。履き口にソフトな素材を使うなど、履き心地のよいスケート靴を作り続けています。初心者にも使いやすいモデルが揃っていますよ。
SSS(サンエス)
柔らかさにこだわった初心者向けモデルも開発
素材の柔らかさにこだわり、商品開発を行っているメーカーです。初心者からオリンピック選手まで幅広く履けるスケート靴を展開。手作りならではのフィット感があるので、ぴったり足にフィットするものを探している方におすすめです。
おすすめ&人気のスケート靴ランキング
初心者用でおすすめのスケート靴
小杉スケート-F2A NEW ミラージュセット (58,000円)
足が痛くなりにくい天然皮革の柔らかさが魅力
スケート中の足の痛みを軽減させるスケート靴です。シューズ本体には天然皮革を使用しているため、適度な柔らかさで足にフィットして快適な滑りが可能。氷の上を滑っていると、足が痛くなって困っている方に適しています。
本体とブレードの他、エッジカバーがセットされているのも魅力的なポイントです。エッジカバーが付いていると、持ち歩き時にブレードを保護できるので便利。まだ付属品を買い揃えていない初心者におすすめです。
ジャクソン-スケート靴 アーティストプラスセット (32,000円)
耐水性が高くスタイリッシュ
日本のスケート場に合わせた耐水性の高いモデルです。日本のスケートリンクは、水が出やすいため水に強いスケート靴が活躍。日本人の幅広甲高な足の形にも合わせて作られているため、国内でスケートを極めたい日本人に適したアイテムです。
スタイリッシュなデザインも魅力的なポイント。上品なカーブを描いた白いアッパーと、木のような落ち着いたブラウンがおしゃれな雰囲気を演出しています。高級感のあるおしゃれなスケート靴でスケートをしたい方におすすめですよ。
ザイラス-フィギュアスケート靴 NEO F-350 (13,000円)
履き口のスポンジで足首を保護
快適な履き心地が魅力のスケート靴です。フィット感がありながらも履き口にはふわふわのスポンジを使用しているため、足首が痛くなりにくいのが特徴。とにかく履き心地にこだわってスケート靴を選びたい方におすすめです。
無料の研磨加工が付いていて、すぐに滑れるのも魅力のひとつです。ブレードがよく研磨されていると、がたがたせずにスムーズな滑りが可能。購入後すぐに氷の上を滑りたい方にもおすすめのアイテムですよ。
SLM-スピードスケート靴(29,460円)
強靭なブレードでスピードを体感
硬く丈夫なブレードでスピードが出せるスピードスケート用。本体とブレードが固定式なので、スピードが出てもブレードが本体から外れる心配はありません。氷上でスピードを出して滑りたい方に適していますよ。
フルカーボン構造で、重さを感じないのも魅力的なポイント。重いスケート靴は足首に痛みを感じやすいですが、軽量なので足首を上げる時に痛みを感じにくいですよ。軽快にスケートを楽しみたい方におすすめです。
子供用でおすすめのスケート靴
ケーツー-マーリー アイススケート靴 (8,980円)
サイズ調整可能で長く使える
長く使えるようにとサイズ調整が可能なスケート靴です。サイズを3.5cmまで調節できるので、成長期の子供の足でもすぐにサイズアウトしてしまう心配がありません。子供用の入門編としておすすめですよ。
バランスを取りやすいのも魅力のひとつ。重心を下げやすいように作られているので、スケート初心者でも楽にバランスを保つことができます。これからスケートの基礎を学んでいくお子さんにおすすめですよ。
ヘッド-アイススケート靴 (14,630円)
ソフトな履き心地で激しい動きにも対応
激しいジャンプなどにも耐えられるスケート靴です。靴底に強化プラスチックを使用しているため、ハードな動きをしても壊れにくいのが特徴。ステップやスピンなどを多用するフィギュアスケートの練習用におすすめです。
激しい動きに耐えられる耐久性がありながら、ソフトな履き心地なのも魅力的なポイント。履き口にはスポンジが使用されており、足首を締め付ける心配はありません。フィット感は求めるけれど、履き心地のよさも重視したい方におすすめです。
シーシーエム-スーパータックス9350 インター-ジュニア (8,470円)
しっかりと足首をホールドするアイスホッケー用
足首をしっかり固定するアイスホッケー用のスケート靴です。人口工学に基づいた形状が足首をホールドするので、足元がぐらつくことなく氷に力を伝えて蹴り出すことができます。アイスホッケーのレッスン用に使いたい場合におすすめですよ。
1インチ刻みのサイズ展開も魅力のひとつです。日本のサイズとは少し違うので、日本の靴が合わないと感じる時期でも使用可能。合うサイズがなかなかないと探している方や、サイズアウトしてしまった時の買い替え用におすすめですよ。
安くておすすめのスケート靴
ザイラス-F-130 クリスタル2 スケート靴 (9,636円)
日本人の足に合わせた定番スターターモデル
日本人の足に合わせて作られた、国内で実績のあるモデルです。履き口が広めになっているため、着脱がスムーズ。アッパーは合成皮革ですが、履きやすさにこだわったスケート靴を探している方におすすめです。
リーズナブルな価格で販売されているのも嬉しいポイント。サイズ展開も豊富なので、家族全員で揃えてスケートを楽しむこともできますね。なるべく費用を抑えてスケート靴を購入したい方にもおすすめです。
サンエス-フローラSET-46 FH-1200 フィギュアスケート靴 (9,185円)
履き心地のよいスケート靴を低価格で
柔らかな素材で履き心地のよいモデルです。素材が柔らかいだけでなくかかとの上部にはパッドが付いているため、履いていて足が痛くなる心配がありません。初心者でも履きやすいスケート靴を探している方に適しています。
幅広いサイズ展開も嬉しいポイント。16cmから25.5cmまで揃っているので、子供から大人まで履くことができます。価格もリーズナブルなので、親子や家族でスケートを楽しみたい場合にも揃えやすいですね。
ACTION-スピードスケート靴 (10,620円)
柔らかボア素材で温かさをキープ
内側に柔らかなボア素材を使用した、保温性のあるスケート靴です。スケート中も温かさをキープできるので、ひんやりと足から冷えてしまう心配がありません。寒い地域で体の冷えが気になる方におすすめですよ。
アッパーは通気性のよい軽量素材を使用。防水性もあるので、氷が溶けて出た水の濡れが染み込んでしまう心配がなく長持ちしやすいです。長く快適に使えるスケート靴を探しているなら、満足できることでしょう。
スケート靴のお手入れ方法
滑り終わったらエッジを拭き取りカバーを付けておく
スケート靴は、滑ったままにしておくと錆びてしまいます。滑り終わったらエッジを乾いた布で拭き取り、エッジカバーを付けておきましょう。エッジに水が多く付いているなら、ティッシュで拭き取ってからタオルなどで拭くと拭きやすいですよ。
帰宅したらカバーを外して乾燥させる
家に帰り着いたら、エッジカバーを外して乾燥させましょう。水分が付いた状態で放置してしまうと、エッジが錆びてしまってせっかくのスケート靴が台無しになってしまうことも。カバーはできるだけ早く外し、よく乾燥させるようにしましょう。
スケート靴の研磨はどこでするの?
横滑りするようになったら研磨を頼もう
スケート靴の研磨は、滑りをよくするために必要なお手入れです。エッジがまっすぐ進まず横滑りしてしまうようになる頃が、研磨を頼むおすすめのタイミング。研磨を頼んでスムーズに滑れるようにしてもらいましょう。
スケート靴を扱うお店かスケートリンク施設で研磨してもらえる
研磨は、スケート靴を扱っているお店かスケートリンク場で頼むことができます。研磨の料金は1,000円から1,500円程度。初回の研磨は、スケート靴を購入するときに無料で行ってくれるお店もありますよ。滑りが悪くなってきたら、研磨を頼みながらスケート靴を長持ちさせましょう。
まとめ
スケート靴を履きこなして氷の上をキレイに滑ろう
自分のスケート靴を購入すると、レンタル料金を節約できるうえスケートの上達が早くなります。マイシューズとして選ぶのなら、サイズや素材、付属品を考慮しながら選ぶことも大切。きちんとお手入れをしておくことで、長く使うこともできますよ。自分だけのマイシューズを履きこなし、スケートを思いきり楽しんでくださいね。